9月のスタートは雨降りの一日になりましたが、午前中の止み間に、近くの草原に山野草観察に行ってきました。
かつて峰の原高原一帯は、ふもとに暮らす人々が、採草地として利用していました。家畜に与える飼料や、田畑に入れる堆肥の原料になる草を育てていたのです。そして、そこには、たくさんの野の花が咲き誇っていました。昭和中期以降、家畜の減少や販売肥料の普及などによって採草地としての利用が終わった後は、別荘地や観光地へと姿を変えましたが、奇跡的にスキー場にかつての草原が引き継がれ、山野草がかろうじて命を繋いでいます。
↑ガーデンストーリーから歩いて3~4分の所に、山野草が残っている草原があります。
↑マツムシソウがたくさん咲いていました。
↑2008年に、地主さんやスキー場の理解を得て、広いスキー場の一部の草原で、山野草を守る活動を始めました。
↑8月に咲くキキョウは、これで見納め。
↑ユウスゲも、そろそろ終わりです。
↑保護活動の甲斐あって、採草地だった頃の花風景が戻りつつあります。
↑庭に植える園芸種には必ず原種があります。例えば、このマルバダケフキは、リグラリアの原種です。
↑ヤマハハコ、ワレモコウ、マツムシソウの共演。
↑アザミによく似ていますが、これはタムラソウと言います。棘も粘々もありません。
↑かつては、日本中の至る場所に、こうした花畑がありました。
↑咲き始めたばかりのリンドウ。長野県の花に指定されています。
↑保護活動を始めて14年。年々、花の数が増えています。
↑手前の黄色い花がオミナエシで、奥の白い花はオトコエシ。
↑9月4日には、この草原で、山野草の観察会を開きます。