第23章 あるがままに
ことあげするのは自然ではない。自然は黙々としている。疾試験雨も、長くは続かない。風雨を起
こすものは、いったい誰か。天地である。天地でさえ、この不自然を長く続けることはできないの
だ。まして人間の作為など、長続きするわけがあろうか。
「道」にのっとる者は、つねに自然である。だから「道」を体得した者は、「道」は道として認め、
「徳」は徳として認め、「失」は失として認め、「道」「徳」「失」の間に、絶対的な差別を設け
ない。道」をあるがままに受けいれ、「徳」をあるがままに受けいれ、「失」をあるがままに受け
いれる。すべてをあるがままに受けいれれば、自然と合体して、無限の自由を獲得できるのである。
道は道に同じくし、徳は徳に同じくし、失は失に同じくす 老子は「道」さえも絶対化しない。
絶対化するとは、とらわれることにほかならない。絶対化された道は、すでに「道」ではなくなっ
ているのである。
※ 相対性の絶対化 ➲ 唯識論?
Sept. 17, 2018
【世界初 ドイツでアルストム燃料電池列車が商業運行】
9月16日、水素を燃料とする燃料電池旅客列車が運行を開始する。発売前にドイツでメディアに
公表された。それによると、ニーダーザクセン州の北西部の鉄道会社は、この列車を月曜日に12
4キロメートルの線に沿って商業運転に移す。列車には空気の酸素と反応して電気を発生させる水
素タンクが装備されてる(下図参照)。フルタンクでは、列車は千キロメートル走行できる。水素
次世代のクリーンエネルギー源として注目されている。列車を開発したフランスのメーカー、アル
ストム(Alstom)は、世界で初めて商用サービスに参入する水素機関車。列車は二酸化炭素を排出
しないが、水素製造工程では排出される(将来は、再生可能エネルギーで水素を製造することで二
酸化炭素排出ゼロにがき、また、水素の取り扱い(改質装置を使用することで、メタン、アンモニ
アなどを原料と使用できる)。
この列車の特徴は、❶温暖化ガス排出ゼロ、❷排気ガス汚染ゼロ、❸静粛である、❹無高架線(デ
ィーゼル機関車と同じ)、❺また、舗装されていれば無軌道化も可能で、事故、テロによる爆発リ
スクを場外すれば未来の公共移動体として魅力的である。
Sept. 16, 2018
【関連特許事例2件】
【いつでもどこでも1キロワットアワー1円時代 】
● 革新的な太陽光パラソル(Solar Umbrella)日本進出
9月11日、世界最大の薄膜パワーソリューション企業であるHanergy Thin Film Power Groupは、販
売、流通および研究開発に卓越した能力を持つ日本の著名なアウトドア製品販売会社である株式会
社Acalie(Acalie EC)と契約を締結したことを公表。今回の動きは革新的な太陽光パラソルの販売で
日本市場へ進出しようとするHanergyの取り組みを堅固なものにする。HumbrellaはHanergyによる太
陽光傘製品で、同社の先駆的な薄膜発電技術およびパネルを利用。Humbrellaは、Hanergyのモバイ
ルエネルギー・ソリューションの成長し続ける製品リストのうち最新のものである。世界最高の転
換効率を有する薄膜太陽光パネルとごく普通の傘を組み合わせたHumbrellaは、オフグリッド時の電
力供給、蓄電、夜間照明およびターミナル充電を含む4つの機能を統合する。Humbrellaは直径2.7
メートルで、軽量かつフレキシブルな薄膜太陽光パネルのおかげで重さはわずか6.8kg同社は太陽
光を転換し最大4万mAhを蓄電し、夜間10時間の高品質な読書時間、または3000mAhのスマー
トフォン10台以上の充電を保証する。照明に加え、4つのUBSポートを備え、ランプ、小型扇風機お
よび電気虫除け器などの接続が可能。
● 欧州7月のソーラー発電量 過去最高の6.17テラワット時を記録
今夏は、夏の気温が暴落したため、ヨーロッパで新たな太陽光発電量を見せた。英国では6月21
日から28日にかけて太陽光が毎週記録、533ギガワット時のエネルギーを生産。発電量の急上昇
により、ソーラーが世界最大のエネルギー源の天延ガスを追い落とすと予想されている。7月には、
ソーラー生産量が6.17テラワット時と過去最高を記録。さらに北部では、デンマークが5月に
361時間の日照記録。これは太陽光発電の33%の増加をもたらし過去の記録を破る。オランダで
は、晴れた7月に昨年同月よりも75%多い発電量を記録。今年の熱波の影響の1つに、太陽光発
電の記録的な発電量である。2018年の欧州の熱波が火力発電所を停止のため、従来型の発電用に大規
模な太陽光を蓄えた。フランスやドイツでは、発電所の冷却に必要な大量の水をもはや使用できな
くなり、断続的な供給が行われ、石炭や原子力発電所の電源停止しなければならなかったが、これ
をソーラーが補い、ヨーロッパの電力網を安定させている。今年の夏のヨーロッパでの太陽光の記
録的なパフォーマンスの功績の大半は、地球温暖化と関連している暑く乾燥した天気に恵まれたが、
ヨーロッパではこれまで以上に多くの太陽電池供給に余力を蓄えている。
SolarPower Europeの数字によると、17年には欧州のソーラー市場が28.4%成長。これにより、
地域の総設備容量は107ギガワットに達した。猛暑ははソーラー性能劣化させ 7月の熱波で、
北極圏の一部で温度が30℃以上に上昇。今年の太陽記録は国によって異なるが、オランダでは、
晴天と合わせて能力増強が、新しい太陽光記録につながっている。原因が何であれ、来年の夏には
ヨーロッパ全体で太陽記録を書き換えると予測されており、昨年12月にドイツの最新の太陽光発
電でメガワット時に€43.30(50.35ドル)の常最低価格を記録。ヨーロッパはここ2、3年で過渡期に入
っており、欧州連合が太陽光発電拡大促進する立法案に合意により、次の成長段階に入いる。ドイツだけ
で2ギガワット以上の容量追加できると見込まれている。フランスの設備も今年ギガワットと予想されている。
これにより、SolarPower Europeの中規模の成長シナリオでは、欧州全体の太陽電池容量は116ギ
ガワット、19年には129ギガワットまで上昇する可能性があると予測。今年はドイツが445
ギガワットを上回り、来年はイタリアとフランスがそれぞれ20ギガワットと10ギガワットと予
測する。
DOI:https://doi.org/10.1103/PhysRevApplied.10.034015
【量子ドット工学講座 No.56:スピン情報を増幅する半導体ナノ構造】
9月10日、北海道大学らの研究グループは、電子情報を光情報に変換する半導体光デバイスで、
電子のスピン情報を増幅・時間的にも一定に維持できる新しいナノ構造を開発したことを公表。電
子には,磁石の性質をもたらすスピンと呼ばれる状態がある。電子のスピン状態の偏りを表すスピ
ン分極率は,鉄やコバルトなど金属の強磁性体では一定の高い値を保つ。しかし金属では,電子情
報を光情報に変換する発光ダイオードやレーザーなどの光デバイスが作製できないい。一方,光デ
バイスに用いられる半導体では,逆に,電子のスピン分極率が刻一刻と低下するスピンの緩和現象
が避けられないため,スピンの情報が失われる。そこで研究グループは,大きさが数十ナノメート
ル以下で電子の個数を厳密に制御できる半導体のナノ構造である量子ドットを利用して,スピンが
反転し緩和した電子を選択的に除去することを考えた。これによりスピン分極率を高めたり時間的
に一定に保つことが可能になる。
スピンの選択的除去を効率よく行なうためには,極めて小さな量子ドットの間で,スピンが分極し
た電子を量子力学的に結合させる(トンネル効果)必要がある。そこで,薄膜状の量子井戸という
別のナノ構造を量子ドットにトンネル結合させた新しいナノ構造を作製したところ,発光中のスピ
ン分極率を最大80%まで高めるとともに,発光が生じている時間中に一定の値に保つことができた。
この研究では,量子ドット間の電子の波動関数の結合であるトンネル効果の強さを,量子井戸の膜
厚という簡単に制御できる構造パラメーターのみで精度よくコントロールすることを可能にした。
敬老の日は、大阪の甥の結婚披露パーティーに出席(参加者百名)、今日は、二人とも疲れた身体
にも関わらず、久しぶりの秋日和とあり、近江八幡のシャーレとラ・コリーナに出かける。平時に
も関わらず大勢の客が遠くから車で集まっていた。稲刈りの最中で束の間の貴腐ワインのような贅
沢なひとときを体験し帰宅。新郎・新婦家族とその友人たちに幸多かれ!
Sep. 20, 2018
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