彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救
ったと伝えられる "招き猫”と、井伊軍団のシンボルとも言える赤
備え(戦国時代の軍団編成の一種で、あらゆる武具を朱塗りにした
部隊編成のこと)の兜(かぶと)を合体させて生まれたキャラクタ
ー。愛称「ひこにゃん」
15 衛霊公 えいれいこう
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「人、遠慮なければ、必ず近憂あり」(12)
「これをいかん、これをいかんといわざる者は、われこれをいかん
ともするなきのみ」(16)
「君子はこれをおのれに求む。小人はこれを人に求む」(21)
「過ちて改めざる、これを過ちと謂う」(30)
「仁に当たりては、師にも譲らず」(36)
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25.わたしは元来、他人を批評しようという気はない。にもかか
わらず、人を讃えることがあるのは、みながそのような人物になる
のを期待してのことだ。人間は善につけ悪につけ、上に立つ者の影
響を受けやすいもの、だからこそ夏、殷、周三代の治世も、まっと
うな方法で表現できたのだ。(孔子)
子曰、吾之於人也、誰毀誰譽、如有所譽者、其有所試矣、斯民也、
三代之所以直道而行也。
Confucius said, "I never praise or blame others without reasons.
I always have a reason when I praise someone. Everyone is a
descendant of Xia, Yin or Zhou and they have succeeded to their
ancestors' nature.
❐ ポストエネルギー革命序論 247:アフターコロナ時代 57
♘ 現代社会のリスク、エネルギー以外も「分散の時代」
図1 紫外励起時間分解ヘテロダイン検出和周波発生分光法の装置図
「ヘテロダイン検出振動和周波発生分光」では、可視光と赤外光の
レーザー光を同時に水晶表面に集光し、参照光を作り出す。水晶を
透過した3つの光を凹面鏡で集めて水表面のサンプルに再集光する
と、水の表面のみから和周波光が発生する。参照光と和周波光の干
渉パターンを解析することで、和周波光の強度のみならず位相も同
時に決定できる。一方、「紫外励起時間分解ヘテロダイン検出振動
和周波発生分光法」では、まずパルス紫外光によって水表面のサン
プルを光励起する。そして、その後の水表面の様子をヘテロダイン
検出振動和周波発生分光によって界面選択的に(界面領域の化学変
化だけを)観察する。
水表面の光化学反応は水中の1万倍速く進む
独自の技術で10兆分の1秒の界面化学反応の観測に成功
水は広く自然界に存在する最も重要な液体。水の中にはさまざまな
分子が溶け込んで、多種多様な化学過程が進行していることがこれ
までの研究で明らかになっていた一方、分子が水の内部で完全に溶
け込んだ状態と、水の表面にあって半分だけ水に囲まれている状態
とでは、その分子の示す性質が少なからず異なっている可能性が近
年のさまざまな研究で指摘されてきた。つまり、水表面は水中とは
異なるユニークな環境を提供している可能性があり、実際に、水中
では反応しない分子が水表面では反応する例がいくつか報告されて
いる。このため、水の表面で分子がどのように反応しているのかを
知ることに高い興味が持たれていたが、水表面での化学反応が実際
にどのように進んでいるのかはほとんど分かってい。これを明らか
にする最も確実な方法は、水表面に存在する反応物、反応中間体、
反応生成物などを、分子が反応する時間スケールで分解して観測す
ることである。分子レベルの薄い表面近傍を選択的にしかも時間分
解で観測することは、現在の技術をもってしても極めて困難であり、
水表面の化学反応を直接観測した例はほとんどなかった。
2月9日理化学研究所典型的な光化学反応の一つであるフェノールの
光化学反応を水表面で直接観測することに成功し、水表面ではこの
反応が水中よりも1万倍以上も速く進行することを発見した。
水表面の化学反応が水中と大きく違うことを初めて直接的に明示す
るもので、環境化学の理解や触媒利用に向けた界面光化学反応の機
構解明など広い分野に大きく貢献すると期待できる。同研究チーム
は、界面選択的な(界面領域の化学変化だけを観測できる)超高速
分光法「紫外励起時間分解ヘテロダイン検出振動和周波発生分光法
を用いて、水の表面で進む反応を100フェムト秒(10兆分の1秒)の
時間分解能で追跡することに成功する。その結果、基本的分子であ
るフェノールの光化学反応(光酸解離反応)が水表面では水中より
1万倍以上速く進むことを見いだした。
今回、研究チームは、この最先端の分光法を水界面の化学反応研究
に初めて適用し、基本的分子であるフェノールの光化学反応(光酸
解離反応)が水表面でどのように進んでいるのかを明らかにした
(図2)。フェノールの水中における光化学反応はこれまで研究さ
れており、紫外線吸収後約5ナノ秒(ns、1nsは10億分の1秒)程度
で反応生成物(フェノキシラジカル)が生成されることが分かって
いる。これに対し、水表面に吸着したフェノールに紫外線を当てた
結果、光反応生成物が100fs(10兆分の1秒)以内で検出された。
つまり、フェノール分子は水表面では水中より5万倍も速く反応す
ることが分かった。このような劇的な反応促進効果は、水表面に分
子が半分だけ溶けた状態によって引き起こされたもので、フェノー
ルに限らず多くの有機分子に起こり得る一般性の高い現象であると
考えられている。
図2 水表面のフェノールの光酸解離反応の概念図
黒丸は炭素、青丸は水素、赤丸は酸素を示す。水中のフェノールに
267nmの紫外線を照射すると、約5ナノ秒でプロトン(H+)と電子(
e-)を放出され、フェノキシラジカルが生成される光酸解離反応を
起こす。今回、同じ反応が水表面では5万倍も速く起こっているこ
とが分かった。水表面でフェノールは、分子の下半分だけが部分的
に溶媒和された状態で存在しており、この特殊な溶媒和状態によっ
て反応性が高まっていると考えられる。
【展望】
水表面の化学反応を実時間で直接観測することが可能になりました。
この方法は、フェノールのみならず液体界面で進行するさまざまな
化学反応の観測に応用できることから、界面における化学反応の本
質が明らかになると期待でき、フェノールのような基本的な有機分
子が水中と水表面で1万倍以上も反応速度が異なるという事実は、
化学反応の促進やコントロールを目的とする学問分野である触媒化
学においても非常に重要。さらに、自然界の水は海水(泡も含む)
やエアロゾルとして存在し、広大な表面積を持っている。この水表
面にはフェノール類を含むさまざまな天然の有機分子が吸着し、化
学反応を起こしていると考えられるため、水表面の化学反応は地球
環境にも多大な影響を与えていると思われる。このように本研究成
果は、今後触媒化学的、環境科学的に重要な多くの水表面化学反応
を解明し、広い学問分野における水表面の効果と役割を明らかにす
る道を拓くと期待する。
⛨ 逃避変異とはなにか
英国では1月4日、ボリス・ジョンソン首相が急速な広がりを見せる
新型コロナウイルスの変異株「B.1.1.7」に対応するために3度目
のロックダウンを表明した。これにより学校は閉校、飲食店は持ち
帰りとデリヴァリーのみとなり、生活必需品のための店舗以外はす
べて営業禁止となっている。同じ日、英国はオックスフォード大学
と製薬会社アストラゼネカが共同開発したワクチンの接種を開始し
た初めての国になった。だが、実情はワクチン供給と感染力の強い
変異株とのせめぎ合いとなっている。1月1日の時点でこの変異株は、
実行再生産数(Rt)を最大で0.7も押し上げることが指摘された。
またジョンソン首相は22日、新たな変異株は感染スピードが速まっ
ただけでなく、致死性も30%ほど高まっていることを明かしている。
この変異株に対応するために英国では、2回目のワクチン接種を最
大で12週間も遅らせる戦略をとった。これは1回目の接種で新型コ
ロナウイルスに対するある程度の保護効果をもつ人数を最大化する
ためで、英国で初めて承認され接種が始まったファイザーとビオン
テックの共同開発によるmRNAワクチンは、最大の保護効果を得るに
は1回目のワクチン接種のあと、21日の間隔をあけて2回目の接種
が必要とされている。
また、ブラジルにある人口約220万人の都市マナウスは、20年4月に
COVID-19の震源地のひとつとなり、医療崩壊と大量の墓地の画像で
世界を震撼させた。マナウスでは、10月までに人口の約76%が新型
コロナウイルスに感染していたことが献血者の調査で明らかになる。
これは、約67%ほどで達成できると予想されていた集団免疫の数値
を超えた。 ところが12月に始まった第2波は驚くべきスピードで感
染者を増やし、再び医療システムを逼迫させることになった。集団
免疫の効果がみられなかった理由として、第1波で感染した人々の
抗体の低下や、当初の調査結果が過大評価されていた可能性が挙げ
られた。
もうひとつの要因は、ブラジルで発生した変異株だ。この変異株は
感染力がより強く、免疫を“逃避”しているとみられ、英国と南ア
フリカの変異体の両方の特徴があるという。この変異株は現在マナ
ウスで流行しているものの大部分を占めると考えられており、一度
COVID-19から回復した人々でも再感染の危険性を示唆する。
※免疫を“逃避”する「変異株」にワクチンは効くか mRNAワクチン
の副作用とは:新型コロナウイルスと世界のいま(2021年1月)、
WIRED.jp
※ 抗原連続変異 via Wikipedia
抗原連続変異(英: antigenic drift、抗原ドリフト) とは免疫系に
よって認識されるウイルスゲノムの突然変異の無作為な蓄積の過程。
このような蓄積によりウイルスの抗原性が著しく変化し、免疫系に
よる攻撃からの回避を助ける(=逃避変異)ことがある。この過程
は免疫性の喪失あるいは特定のウイルス株に対するワクチンの効果
の喪失を誘導することがある。抗原連続変異によって新しく別の種
への感染を可能とすることがある。
【逃避変異】抗体など、ウイルスの細胞への感染や増殖を阻害する
要因が効きにくくなる遺伝子変異をいう。そのような変異を持つウ
イルス変異株を逃避変異株と呼ぶ。
※ ブラジルからの帰国者から検出された新型コロナウイルスの新
規変異株について via 国立感染症研究所(2021.1.10)
⦿ 現ワクチンは変異株にも効果があるか
11日、WHO=世界保健機関は日本でも感染が確認されている3種
類の新型コロナの変異ウイルスについて、抗体から逃れることがで
きる「逃避変異」が起きていると警告。
英国、南アフリカ、ブラジルでそれぞれ検出された新たな変異株は、
ウイルスが細胞に侵入する際に重要なスパイクたんぱく質に変異を
もっている。なかでも南アフリカとブラジルで検出された新型コロ
ナウイルスの変異株は、再感染リスクを高める可能性がある。これ
らの変異株にはウイルスが既存の中和抗体に抵抗する免疫逃避がみ
られるという。WHOは9日付の報告書の中で、南アフリカ、ブラ
ジルに続いてイギリスの変異ウイルスでも、ウイルスを攻撃する抗
体から逃れる、いわゆる「逃避変異」と呼ばれる変異が確認された
としている。「逃避変異」したウイルスは抗体の働きを弱めるため、
ワクチンの効果にも影響を与えるおそれがあると指摘している。W
HOによると、9日時点で、イギリスの変異ウイルスは先週に比べ
8か国多い83の国と地域で、南アフリカの変異ウイルスは3か国
増えて37の国と地域で、ブラジルで見つかった変異ウイルスは4
か国増えて14の国と地域で確認されているという(11日10:22)。
ファイザーとビオンテックは、共同開発したmRNAワクチンが英国の
変異株に対しては有効としながらも、南アフリカの変異株に対する
有効性はわずかに低くなるこを発表。モデルナのワクチンも同様で、
ワクチン接種者の血清を使用した中和試験では英国および南アフリ
カを含むすべての変異株に対する中和力価が測定されたが、南アフ
リカの変異株に対しては中和力価が低下したことを報告している。
モデルナはこの変異株に特異的なブースターの開発を進め、米国で
の第Ⅰ相臨床試験を予定。翌日、ファイザーとビオンテックも変異
株に対抗するブースターを開発すると公表。ファイザーとビオンテ
ック、そしてモデルナのmRNAワクチンプラットフォームは、それぞ
れ変異株にも柔軟に対処でき、短期間でワクチンを調整できる。
※ブースター効果は、体内で1度作られた免疫機能が、再度抗原に接
触することによって、さらに免疫機能が高まることを意味する生物
学用語である。日本語名は追加免疫効果である。
風蕭々と碧い時代:
晴天を誉めるなら夕暮れを待て
作詞・作曲:飛鳥涼 編曲:十川知司
ダイヤモンドさえも 年を重ねてる
まして星なんて 燃えて消えて行く
形あるものが 限りあるなんて
寂しさを添えて 信じ合っている
科学は正しいと言う 迷信の風で育った
ねえ青い帽子の丘で夕暮れに吹く風を
Ah 待ってみないかい
refrain
※沈みかけの太陽見つめたら
許すようにうなずいて
振り返らない覚悟で
ついでのような角度で
Ah 誉めりゃいい※
前作「はじまりはいつも雨」からおよそ4年ぶりで、東芝EMI 移籍
後初のシングルとなった。ASKAの楽曲。自身の4作目のシングルと
して、1995年1月1日に発売された。タイトルの由来は諺の「晴天を
誉めるには日没を待て(ものごとは終わってみるまで分からないも
のだから、最後まで油断してはならないということ)」から来てい
る。ASKAソロとしては初となるオリコン週間シングルランキング1
位(初登場1位)を獲得した。また、出荷枚数は80万枚以上を記録
しており、オリコンでは最大ヒット作品「はじまりはいつも雨」に
次ぐ2番目のヒット。
● 今夜の寸評:晴天を誉めるなら夕暮れを待て
1.9回/月に変異するコロナ、長鎖な遺伝子をもつコロナ、ジャン
ク遺伝子も多いだろうがどっこい、これがファクターX遺伝子で
新規な特異性という気もする。とまれ、過剰な期待は不要、準備
万全ならすべてよし、蝋梅を観賞し、安土に仮想登城し、パワー
スポット「あのベンチ」から、黄砂と花粉で霞む伊吹山を眺め、
比良颪の琵琶湖を堪能する。
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