極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

飛翔するオールソーラーシステム ③

2022年09月26日 | 環境リスク本位制

 

彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救っ
たと伝えられる"招き猫"と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え。
(戦国時代の軍団編成の一種で、あらゆる武具を朱塗りにした部隊編
のこと)の兜(かぶと)を合体させて生まれたキャラクタ。愛称「ひ
こにゃん」


1.ヒマワリ 2.ヒノヒマワリ 3.ビョウヤナギ
4.フィソステギア

【園芸植物×短歌トレキング:ヒマワリ 向日葵】

 髪に挿せば かくやくと射る 夏の日や
  王者の花の こがねひぐるま
                     与謝野 晶子

 輝やかに わが行くかたも 恋ふる子の
  在るかたも指せ 黄金向日葵
   
                                          与謝野 鉄幹


□ 9月25日10:30 晴天➲市内野瀬町にある文化プラザの愛好家に
よる水彩画展「紫陽花の会」で鑑賞。


ブラータ&ラクレットのチーズフレンチトースト 

男子厨房に立ちて環境リスクを考える】



□シン農業で切り拓く資源循環

トマトやレタスの大規模農業を経営するサラダボウル社が山梨県の補
助金精度を活用し、トマトの葉を粉砕・減容するシステムを導入し、
北杜市が堆肥化し、農家に配布する計画----サーキュラルエコノミー
を目指す取り組みに乗り出している(環境ビジネス 2022. AUT号)。
グリーンであるというイメージが強い農業だが、農林業の二酸化炭素
排出量は世界全体の約4分の1を占める。排出源としてよく知られて
いるのは畜産業における家畜の呼吸などだが、ほかにも、農産物を栽
培する温室を温める際の燃料の使用や、輸送時のトラックによるもの
などが含まれる。生き物を取り扱う産業分野が大きな二酸化炭素排出
源であるという現状について、同社も理解を深め、また、SDGsの社会
的な要請の高まりもあり、近年は環境経営をより強化する重要性が強
調されるようになってききたと担当者は話す。

□作業負担の軽減と資源循環を両立
そこで新たに始めたのが、栽培の過程で大量に発生するトマトの葉を
破砕・威容し、堆肥化する取り組みをはじめる。トマトは成長時、1
週間に数枚の葉を増やしながら伸びるが。収穫後には古くなった葉を
摘み取る「葉かき」という作業が必要。葉かき作業には、健全な生育
を促し、風通しをよくして病害虫を防ぐ効果がある。しかし、作業に伴
って1週間に約7トンもの葉が発生するという。従来は、これらすべ
てを産業廃棄物として処理していたが、コストだけでなく、葉を集め
る作業が従業員の負担となる。葉には多くの水分が含まれ、産廃処理
といっても水を処理しているようなもの。また、摘んだばかりの葉は
かさばり、労働環境の改善も兼ね、葉を威容・破砕するシステムの導
入を決定しコンテナをベルトコンベアに乗せると、自動で破砕・脱水
でき----残さは当初の約10分の1に威容、重量も2~3割ほどに軽くな
る。これにより作業負担が大きく軽減され、産廃処理費用は従来の20
~25%に抑えることに成功。脱水後の絞りかすは、北杜市の市有施設
で堆肥化することが補助制度の要件。できた堆肥は、地元の農家に配
布する予定。こうした地域の連携で、資源の循環を促進する。



脱炭素に訴求する取り組 ; ”F to F" の事業化
 一方で、サラダボウルは今後、食と農の産業においても脱炭素化か
主流になると考え、消費者にもっとも近いスーパーマーケットなどの
小売業が、農業セクターに対しても二酸化炭素排出削減に関する活動
を求める流れが欧米から日本にも拡大、やがて、国内の小売大手の中に
は、サプライチェーン全体で脱炭素化を目指すと宣言している企業も
ある。こうした社会的要請に応え続ける企業であるために、サラダボ
ウルはさまざまな取り組みを構想。一例を挙げると二酸化炭素削減枠
を活用したトマト。農作物は光合成により栄養分を生成、施設園芸で
は、収穫量を高めるために二酸化炭素を肥料として与える。現在は燃
料を燃やし取り込んだ二酸化炭素を使用しているが、将来、制度やス
キームが整えば、他社の二酸化炭素排出権を調達用途に活用するアイ
ディアが定着する。サラダボウルは、高度な統合環境制御システムに
よって栽培の工程を管理し、精密な施設園芸を実現している。今年5月
には、農林中央金庫と連携し、施設園芸の二酸化炭素排出量の計測を
始めており、サプライチェーン全体の脱炭素に役立つ斬新な商品開発
熟まれる。農業者の新たな役割を模索し続ける同社は現在、国内10社、
海外1社のネットワークで農業に革新をもたらしている。 2023年に
は、静岡県と福島県にそれぞれ新農場を設立し、新たな品目の野菜の
生産を開始する。サラダボウルが掲げるミッション「農業の新しい力
タチを創る」には、農業の新たなあリ方は社会的要請により決まると
いう考えが反映されている。そのうえで、サラダボウルでは今後、定
時・定量・定品質・定価格の「四定」をさらに追求する。自然相手の農
業では、四定の実現は大きな課題とされるが、日本に適した商 品開発
や設備設計、オペレーションを通して達成を目指す。さらに、欧州で
持続可能な農業のあり方として注目される「Farm to Fork(農場から食卓
まで)」というテーマにも挑戦していきたいと話す。これからは、食卓
のシーンをどのようにデザインを構想か農業者にも求められる。現代
の食卓に必要とされる食事のあリ方を自ら定義し、そのために何をす
べきかを逆算して取り組んでいく設計思想(戦略)。来年、再来年と
設備をスケールアップし、顧客に提供できる商品も拡充していきたい
と話している(via 環境ビジネス 2022..AU pp.132-133)。




☈ さて、わたし(たち)は、既に『シン弥生時代』という概念を提
出してきているように、例えば、植物栽培(ここでは稲作を連想)の
地下根茎細胞の様々なネットワーク(「防衛・排除」「融和・適応」)
が形成されていることが科学進歩分かってきているように、遺伝子編
集などを含めた科学技術を駆使し、環境リスク(気候変動・人口増)・
健康増進・嗜好の多様)に対応した農法が求められている側面とDX
(デジタル武装)に象徴される多様な高度情報処理(センシング・情
報処理・見える化)の側面、或いは、フードロス及びウエイスト・ゼ
ロによる5Rのアップバージョンを目指した産業・事業との連携(例
えば、丘産漁「鯰の完全養殖・販売」)の側面を考慮した再設計と実
行計画への展開でまったく新しい展開が約束されていることを確信し
ている。

    

【再エネ革命渦論 045: アフターコロナ時代 244】
--------------------------------------------------------------
コンパクトでスマートでタフな①光電変換素子と②蓄電池及び③水電
解に④水素系燃料電池、あるいは⑤光触媒由来有機化合物合成と完璧
なシステムが実現し社会に配置されようとしている。誰がこれを具体
的に想定しただろうか。その旗手に常に日本や世界の若者達の活躍が
あった。
--------------------------------------------------------------

技術的特異点でエンドレス・サーフィング
    再生可能エネルギー革命 ➢ 2030 ㊺


飛躍するオールソーラーシステム ③ 


図「再エネ促進区域」制度を創設

 ● 建築分野の省エネ・再エネ活用を促進
建築分野における省エネ・再エネ利用の促進に向け、2022年6月に建築
物省エネ法や建築基準法の改正された。2050年カーボンニュートラル
の実現に向けて、建築物分野における省エネ・再エネに関する取り組
みが急務であり 日本の木材利用のうち45%が建築に消費され、CO2の
吸収源である森林の利用拡大は有効である。政府は、第6次エネルギー
基本計画で、2050年に住宅・建築物のストック平均でZEH・ZEB水準の
省エネルギー性能を確保すること、また2030年度以降に新築される住
宅・建築物についてはZEH・ZEB水準の省エネルギー性能の確保を目標
とする。今回、従来から建築物省エネ法の目的を建築物の「エネルギ
ー消費性能の向上」➲新たに「建築物への再生可能エネルギー利用
設備の設置の促進」を目的に追し、名称も「建築物のエネルギー消費
性能の向上等に関する法律」に改めた(略称は建築物省エネ法のまま)。



□建築物省エネ法の「省エネ基準適合義務」対象拡大
------------------------------------------------------------

また建築主は「努力義務」として、住宅・非住宅いずれにおいても、
小~大規模すべてを対象として、建築物(新築・増築・改築)の省エ
ネ性能の一層の向上を図ることが求められ、「一層の向上」とは、義
務基準である省エネ基準を上回る省エネ性能の確保を意味するもので
ある。ただし通常、建築主(住宅であれば一般消費者)は建築に関す
る専門的知識を持っていないため、専門家である建築士から建築主に
対して情報提供を行うなどにより、建築主の省エネ意思決定を支援す
ることが重要である。このため改正建築物省エネ法では、建築士の「
努力義務」として、建築物のエネルギー消費性能や省エネ性能の向上
策に関して、建築主に説明することを求める



□分譲マンションを「住宅トップランナー制度」に追加
--------------------------------------------------------------
家電製品等のトップランナー制度と同様に、住宅においてもその省エ
ネ水準の向上を目的として、トップランナー制度が運用されている。
国は一定規模の事業者に対して、目標年次と省エネ基準を超える基準
(トップランナー基準)を定め、新たに供給する住宅について平均的
に満たすことを努力義務として課している。従来の住宅トップランナ
ー制度においては、建売戸建住宅、注文戸建住宅、賃貸アパートがそ
の対象とされていたが、2023年度以降は「分譲マンション」を追加す
ることとする。対象事業者は、1,000戸以上を供給する事業者とする
予定である。


□建築物における省エネ性能表示の推進
--------------------------------------------------------------
一般の消費者等が、より省エネ性能に優れた住宅等を選択し購入・賃
借するためには、適切な情報を受け取る必要。このため現行の建築物
省エネ法では、建築物の販売・賃貸を行う事業者に対して、建築物の
エネルギー消費性能の表示を行うことを「努力義務」として求めてい
る。今後、消費者等による建築物省エネ性能への関心を一層高め、よ
り省エネ性能が高い建築物が選ばれる市場環境を整備に、建築物省エ
ネ性能の表示制度を強化する。このため改正建築物省エネ法では、販
売・賃貸が行われる全ての建築物を対象として、建築物の販売・賃貸
を行う事業者による表示事項・表示方法等を、国土交通大臣が告示で
定める。仮に販売・賃貸事業者が告示に従わない場合、国は事業者に
対して勧告・公表・命令することが出来るとして、努力義務でありな
がらも、執行力を強化するよう改正された。
 カーボンニュートラルの実現に向けては、建築物は省エネだけでな
く、再エネの利用拡大を強化することが求められている。他方、太陽
光発電等の再エネの効率性は、地域の気象条件や立地条件に大きく影
響されるため、全国一律の規制措置ではなく、地域の実情を踏まえる
ことが出来る市町村が導入促進を図ることが効果的と考えられる。  
このため改正建築物省エネ法では、新たに「建築物再生可能エネルギ
ー利用促進区域制度」を創設し、市町村が再エネ設備の設置の促進を
図ることが必要である区域について、促進計画を作成することができ
る、としているが、「環境リスク」を付加価値をスムーズに顕在化さ
せるための政策推進担保➲例えば、"所得格差是正"政策の実効性が
問われる。
✺via スマートジャパン 2022.9.20
                           この項つづく

9月14日、高純度アルミナ大手のオーストラリアAltech Chemicalsとセ
ラミック技術の研究所ドイツFraunhofer Institute for Ceramic Technologies
and Systems(IKTS)
は、既存のリチウム(Li)2次電池(LIB)と比べ長
寿命で材料の供給不安が少なく材料の耐熱性が高い固体型の定置型蓄
電池「Cerenergy」を商品化し、Altech Chemicalsのエネルギー関連のド
イツ法人Altech Energy HoldingsIKTSは、すると発表。合弁会社ドイ
Altech Batteriesを共同で設立し、ドイツ・ドレスデン近郊に年産100
MWh
規模の量産工場を建設するという。出資比率はAltech Energyが75
%、IKTS25%。

【原理及び特徴】
□負極に溶融ナトリウム

Cerenergyは、IKTSが開発した「ナトリウム塩化ニッケル電池(Sodium
Nickel Chloride Battery
)」の商品名。Altech Chemicalsは「ナトリウム
アルミナ固体(Sodium Alumina Solid state:SAS)電池」とも呼んでい
る。それらの呼び方の通り、充電前の正極側材料は、食塩(NaCl)と
活物質として顆粒(かりゅう)状の金属ニッケル(Ni)、セパレータ
の役割を果たすセラミック電解質にβアルミナ(Na2O-11Al2O3)を利
用する(図2)。充電前は負極側に活物質はなくすべての材料が固体
である。


図2 βアルミナを用いた固体電解質(セパレーター)

充電時は、2NaCl+Ni → NiCl2+2Naの反応が進む。セルの温度を270
350℃
に保つため、負極に溶融した金属Naが堆積する(図3)。初期
充電前、あるいは完全放電後に負極活物質が負極側にない電池は最近
の流行で、しばしば「負極フリー(Anode Free)」電池とも呼ばれる。
2.放電時の反応は、2Na+NiCl2 → 2NaCl+ Ni+電力となる。 開発
したIKTSは、2010年代半ば以降、3500万ユーロ(1ユーロ=130円で約
45.5億円)を研究開発に投資。

□日本ガイシの「NAS電池」に酷似
Cerenergyのセパレーターと負極材料、そして電池の形状などは日本ガ
イシのナトリウム硫黄電池「NAS電池」に似ている。円筒状のセルは
出力電圧2.58V、容量100Ah。重量エネルギー密度は110~130Wh/kgで
リチウムリン酸鉄(LFP)系のLiイオン2次電池(LIB)と比べてもや
や低い。モジュールは一般的なLIBとは逆に、冷却ではなく加温や保
温が必要だが、保温用の断熱容器や消費電力も含めたモジュール(モ
ジュールは保温容器も兼ねる)でのエネルギー密度及び溶融Naを用い
ることで1度発火すると消火が難しいが、現時点でIKTSAltech Che-
micals
は、そのリスクを明かしていない。

□ コストリスク評価 充放電を繰り返しても劣化しない
価格についてIKTSは、製造コストはLIBの6割ぐらいにできるという
が、Altech Chemicalsは当面の価格を700~900ユーロ/kWh。これは米
Teslaの系統安定用定置型蓄電システム「Megapack」の定価300~500米
ドル超/kWh(運用コストは別)の約2倍で、廉価でない一方、寿命は
15年以上でLIBの2倍、充放電サイクル寿命は4500回以上(Altech
Chemicals
)と長いことから、初期費用の高さは長期的な運用で相殺で
きる可能性があるという(日経クロステック)。リチウム一辺倒を避
けポートホリオは、"デクサマニー(泉の女神)"の本心でもある。
                          この項了



【浮遊軸型風車:実証へ①】

今月22日、垂直軸型の浮体式洋上風車の開発に取り組むアルバトロス・
テクノロジーが、独立系ベンチャーキャピタルから1億円の資金調達
を発表。低コストで運用が可能という、開発中の浮体式洋上風車の実
証実験に向けた準備を開始。このタービンの特徴は、アルバトロス・
テクノロジーは2012年創業のベンチャー企業で、浮体式の垂直軸型風
車の開発に取り組む。同社が新たに開発する浮遊軸型風車(Floating
Axis Wind Turbine: FAWT
、ファウト)は、円筒の浮体そのものが回転
しつつ垂直軸型風車を支え、海水を風車の軸受とする構造が特徴。
傾斜しても回転性能が低下しにくく、最大出力時に20度までの傾きを
許容できる。こうした特徴から、強風時などに垂直不動を維持するた
めの大型浮体が不要であり、コスト低減が図れる。


出典:アルバトロス・テクノロジー

また、風車部分は、カーボン複合材料の連続引抜き成形により低コス
トで製造でき、発電機も含めて100%国内調達が可能なデザイン。ク
レーンを使わずに組立・海上設置が可能で、水深の浅い港も基地港に
でき、設備費用を半分近くに削減し、垂直軸型デザインを生かして保
守・運転維持費も大幅減を見込めるとする。風車としての性能面につ
いては、おおよそ風車直径10m以上のスケールであれば、従来型(水
平軸型)風車と同等以上の性能が発揮できる。同社ではこれまで電源
開発、大阪大学との3者で浮体式垂直軸型風車に関する共同研究を実施
し、金沢工業大学の革新複合材料研究開発センターICCと連携して、炭
素繊維強化プラスチック風車の新たな製造法を検討してきた。今回調
達した資金は、これを進めて小型海上実験機の設計・開発に使用する
計画。複数の大手電力会社と海運会社との連携により小型実験機を製
作し、2024年度に海上実験を開始する予定としている。なお、最初の
小型実験機は出力20kW未満を想定。
【関連特許情報】
特開2015-194157 エネルギー貯留装置 合同会社アルバトロス・テ
クノロジー
【要約】 下図1のごとく、 揺動可能な縦回転軸を形成する第1浮体
と、係留されて第1浮体を取り巻く第2浮体とを備え、第1浮体は、
縦回転軸に直交する軸線回りの第2浮体に対する相対揺動と、縦回転
軸延在方向の第2浮体に対する相対直進運動とが可能であり、更に第
2浮体に取り付けられて第1浮体の回転運動エネルギーを発電機の駆
動トルクに変換する動力伝達装置を備え、水上に設置され、発電機に
供給される電力を第1浮体の回転エネルギーに変換して第1浮体に貯
留することで 縦回転軸と、縦回転軸を支持する浮体と、浮体内に配
設され縦回転軸に作動係合して回転駆動される発電機とを備え、浮体
が水上係留されたエネルギー貯留装置であって、従来技術に比べて浮
体の内部構造が簡素で、浮体と係留装置とが小型化され、製造コスト
が低い装置を提供する。


図1 


5Gネットワークのカバレッジと性能向上



NXP:新5Gフロントエンド・ソリューション
9月16日、NXP Semiconductorsは高出力の新しいBTS7202 RXフロント
エンド・モジュール(FEM)と、チャネルあたり最大20W5Gマッシ
MIMO向けBTS6403/6305プリドライバを発表。NXPのシリコン・ゲ
ルマニウム(SiGe)プロセスで開発、実装されたこれらのデバイスは
消費電流が低く、モバイル・ネットワーク・オペレータ(MNO)にと
って運用コストの削減になる。ま
た、高い直線性と低い雑音指数によ
り、5G信号品質の向上を実現。       



世界で5Gネットワークの構築が進む中で、人口密度が低い都市部や近
郊地域におけるマッシブMIMOのカバレッジ拡大のために、32T32Rソリ
ューションがサポート。32T32Rソリューションの活用には5G信号の広
いカバレッジに必要な出力を実現にチャネルあたり出力レベルを向上
させる高出力デバイスが求められている。NXPの副社長兼スマート・
アンテナ・ソリューション、ラジオ・パワー担当ゼネラル・マネージ
ャーのDoeco Terpstraは「5Gネットワークの高密度化に伴い、高出力
ソリューションはネットワークと信号の品質を確保するために欠かせ
ないものになった。私たちのお客様はネットワーク・オペレータがネ
ットワーク品質を犠牲にせずに、32本のアンテナのソリューションで
必要とされる出力を確保するための方法として、高出力ソリューショ
ンを高く評価している」。BTS7202 RX FEMとBTS6403/6305プリドライ
バは5G基地局用の実装しやすい包括的なソリューションを提供し、N
XP
の32T32R無線子局向けパワー・アンプ・ソリューションを補完。
BTS7202 RX FEMは送信部品からのパワー・リークを最大20Wまで処
理可能なスイッチを備えており、システムの複雑さを低減させる。ま
た、BTS6305プリドライバはバランを内蔵しており、コストの削減を
実現する。
                          この項了


2022.8.21 ブログ『時に長さがあるなんて』

【シン・カルトの子概論 ⑦】

  チームマザーだった克子は、好美は保育所に預けると、統一教会系
企業の販売所や活動拠点に出向き、人問関係など後輩信者の悩みを聞
いたり、活動が停潜しているところにテコ入れしながら布教活動に奔
走した。  
 克子が当時の記憶をたどってくれた。  
 「販売や募全活動は、地上天国を創ってくれるという文 鮮明への
献金を目的としたもので、目的を明かさず難民 救済だとか嘘をつい
て集めるわけですから、喜びよりは 苦しいことの多い活動です。そ
の結果、脱退者が次々と 出る。教団では心霊が落ちた人と表現する
のですが、そうした人たちを説得するのにかなりの時間を割かれた。
食口シック(信者)が販売活動で寝泊まりするマイクロバスを回って、そこ
で一緒に寝ながら話したり、みんな着の身着のまま、食うや食わずで
活動していますから、ときにはレストランで食事を御馳走したり、服
を買ってあげたりしました。また、家に戻ろうとする役目も少なくお
りません。家に戻れば心霊は催実に落ち、組織に戻ってくることはあ
りません。だから、必死で家に戻さないないようにしました」 とり
わけ克子たちが重視したのは祝福をあげた信者の脱落防止だった。  
 「祝福 をあげた食口が自宅に戻ると、私たちは何日間でも張り込み
ました。家から出てくると、つかまえて、このままではあなたは『死
の道』を歩くことになるわよって、説得するわけです」 息子や娘が
何年かぶりで返ってきたと恩ったら、通りの向こうで幹部らしき信者
が張り込んでいる。親からすれば何と陰湿なと思うが、克子たちにす
れば兄弟姉妹たちが「死の道」を進んでいくのは耐えがたいことだっ
た。張り込んでいるときはわが子のことは忘れ、ひたすら万物復帰を
願った。
 泊まり込みでの活動だったから寮に戻ってくるのは不規則だった。
とりわけひどかったのは好美が回収半から三歳のときで、克子は月に
I回しか戻ってこなかった。
 「あの頃は統一教会の影響を国会にも広めようと自民党の国会議員
の選挙応援を熱心にしていましたので、泊まり込みで四十日間も選挙
カーで走ったりしていた。あるいはアメリカでの指導者セミナーに一
ヵ月近く参加したり。もうムチヤクチヤでした
 子どもたちは親が帰ってこない夜は保育所で寝た。
 この頃の好美について、克子はこう話す。
 「預けっぱなしだったので、子どもの詳しい様子はわかりません。
私が驚いたのは夜中ので時に音を立てないように玄関をそっと開ける
と、保育所の部屋で寝ていた好美がフワッーと起き出し幽霊のように
玄関の前に現れることでした。音なんか絶対に間こえてないはずなの
に。よほど敏感になっていたのだと思います」
 好美が五歳になった頃、保母役をしていた後輩の信者が克子に「お
姉さん、そろそろ限界ですよ」と告げた。克子たち七七七双は組織の
エリートであるため、後輩信者は遠慮して好美の問題行動について詳
しいことは話さなかったが、ひとことこう述べたという。
 「好美ちゃんは日中保育所にいるとき、(お母さんの帰りを待ちわ
び)いつも玄関に座り、靴を舐めていますよ
 母を待ちわび、靴を舐めるる。何とも寒々しい光景である。
 靴を凪めるのぱ愛の代償行為だったのでぱないかと克子は分析する。
好美には二つ下の弟がいるか、弟の代償行為は「ザラザラしかものに
触れることと、布切れを昼も夜も口にくわえチューチューすること」
だった「タオルケットとか、とにかくザラザラしかものを口にしてい
ないと落ち着かなかったようです。夜寝るときも口に布切れをくわえ
ながらゲラゲラしたものを握りしめて寝る。中学を卒業するまで続い
ていたと思います。壁であろうがクッションであろうが、ザラザラし
たものなら何でも手でなでる。一度だけ恥ずかしい思いをしたことが
あります。バスに乗ったとき、前の座席に坊主頭の人が座っていた。
そうしたら息子がその人の頭をなでるんですよ。とめても何度も何度
も触ろうとする。あのときぱまいりました」
 好美の弟は、克子が保育所でみんなとしやべっているときに、仁王
立ちになって、歯ぎしりをしながら擦半したように身体全休を震わせ
たことが何度かあった。
 一瞬、発作を起こしたのかとあわてました。あとでわかったのです
が、私が話をやめて自分のほうに関心を向けて欲しいというサインで
した」
 克子は好美が五歳になったときアパートを借り、親子で一緒に暮ら
すことを決意した。一緒にいるようになって驚いたのは、好美の色彩
感覚がまるでなかったことです。赤い花が咲いているねと話しても、
好美には何のことかわからなかったんですよ」
 好美が小学校にあがると、担任の教師にこう言われている。
 「お母さん、仕事をやめて、子育てに専念してもらえませんか。お
子さんがどうも変なんですよ。
 落ち着きがなくしじゆうそわそわして集中力がまるでない。多動症
のような症状が見られるんです。それに自分のものと他人のものとの
区別もつかないのです」
 何かあるとすぐにパニックになって物を壊したりするとも指摘され
た。家でもパニックになることがあったが、それは弟の姿が見えなく
なったときだった。母のいない保育所時代、好美にとって弟の存在だ
けが心の拠り所だった。その弟がいなくなれば不安でいっぱいになる。
「弟の名前を大声で叫びながら、半狂乱のようになって探していまし
た」と克子はいう。
                        この項つづく

風蕭々と碧い時代


Jhon Lennon  Imagine

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 飛翔するオールソーラーシス... | トップ | 飛翔するオールソーラーシス... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

環境リスク本位制」カテゴリの最新記事