極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

エネルギーと環境 96

2025年01月04日 | ネオコンバ-テック

彦根市ひこにゃんイラスト に対する画像結果
彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救ったと
伝えられる招と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え(戦国時代の井伊
軍団編成の一種、あらゆる武具を朱りにした部隊編成のこと)と兜(かぶ
と)を合体させて生まれたキャラクタ。

半世紀ぶりに公開されることが決まった横山大観の絶筆「不二」(足立美術館提供)


【季語と短歌:1月4日】

         会いたいと賀状届き即応す 

                  高山 宇 (赤鬼)


                 巳年 イラスト に対する画像結果

✳️ 私たちが知っておくべき「理系雑学」⓵
   どうして海の水はしょっぱいの?
海の水がしょっぱいのは、子どもでも知っている。しょっぱさの正体は、
塩素とナトリウムが結びついた塩化ナトリウム、つまり「塩」。

一つ目が、地球に海ができた直後からしょっぱかったという説だ。およそ4
6億年前のできたばかりの地球は、熱い溶岩のかたまりで海もなかった。
それが、次第に温度が下がり、空気中の水蒸気も冷えて雨が降るようにな
った。雨は空気中の塩素ガスを溶かして流れ、塩素を含んだ水が大地にた
まった。
また、この頃の大気は、火山から噴出したガスで満ちていたが、
火山ガスを含んだ雨は、岩を溶かす力もとても強い。そのため、岩石や土
に含まれているナトリウムが溶けて海に流れ込み、塩素と結びつくことで
塩化ナトリウムを含んだ海ができたというのだ。

もう一つが、地球に陸ができてから徐々にしょっぱくなったという説。地
球に陸ができたのはおよそ27億年前で、陸地の岩や土に含まれていた塩素
やナトリウムが雨によって溶け出し、海まで運ばれた。海水が太陽に照ら
されると、水分だけが蒸発する。これが何億年も繰り返されるうちに、塩
分濃度が徐々に濃くなった。
現在では、これら二つの説の両方が相まって、
海はしょっぱくなったと考えられている。海の水は常に蒸発しているが、
それがまた雨になり、川になって海に戻るため、地球に生物が出現して以
来、塩分濃度は変わっていない。

著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』

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✳️  能登地震「5カ月断水」復旧を困難にした理由

発生から1年を迎えた能登半島地震で浮かび上がった課題を教訓に、3月末
に期限が切れる半島振興法の改正・延長に際して、考え方を反映させる方
向だ。 能登半島地震では道路や港湾の大規模な損壊により被災地への進入
路が限定されるなど、半島特有の問題が明らかになった。石川県輪島、珠
洲、穴水、能登の4市町では一時、24地区の計3345人が孤立状態に。通信
インフラ障害や停電、断水も広範囲で長期化した。
(Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部)

3月末に期限が切れる半島振興法の改正・延長に際して、考え方を反映さ
せる方向だ。  能登半島地震では道路や港湾の大
規模な損壊により被災地
への進入路が限定されるなど、半島
特有の問題が明らかになった。石川県
輪島、珠洲、穴水、能
登の4市町では一時、24地区の計3345人が孤立状態
に。通信
インフラ障害や停電、断水も広範囲で長期化した。

   こうした被害状況を受け、他の半島地域も危機感を共有。2024年11月に
東京都内で行われた半島振興に関する会合で、
和歌山県の岸本周平知事は
「道路が寸断されれば、付け根の
部分から先に応援に行けないというのは
紀伊半島も全く同じ」
と口にした。そこで焦点が当たっているのが、10年
に1度の
改定期限を控える半島振興法だ。議員立法で1985年に成立し、
れまでに3度延長。税制上の優遇措置による産業振興に重
きを置く法律だ
ったが、自民党は防災強化あっての産業振興
だと発想を転換し、抜本的な
改正を検討してきた。ハード・
ソフト両面の対策を強化するのが柱で、「
半島地域のすべて
の道路は防災に資する」といった考えに基づくインフラ
整備
や、地域に分散した小規模な発電設備、給水システムの導入などを後
押しする。定住増につながる生活環境の整備も重視
し、児童や障害者への
配慮を盛り込む。



✳️  能登半島周辺でこの1年M6クラス地震が数カ月ごとに発生   
半島西方沖や金沢市直下などの活断層では新たなひずみが生じて地震のリ
スクが通常より高まっているとの指摘もあり、専門家は「数年よりもっと
長い期間で注意が必要だ」と訴えている。
2024年11月26日には半島西方

沖を震源とする最大震度5弱の地震が発生。M6.6は、この4年間では能登

半島地震に次ぐ規模で、その後も震度1以上の余震が相次いでいる

能登半島地震を引き起こした半島北東側の断層より西に震源があり、別の
活断層が動いた「誘発地震」とみられる。近くには「羽咋沖西断層」(長
さ約21キロ)があるが、現時点で同断層が動いたかどうかは分かっていな
い。  金沢大の平松良浩教授(地震学)は「1月の大地震で動いた断層の
ひずみは解放されたものの、北陸地方にある周辺の断層には新たなひず
みが生じている」と指摘。新潟県・佐渡島周辺の「富山トラフ西縁断層」
(長さ約61キロ)の一部や、金沢市直下を走る「森本・富樫断層帯」(長
さ約26キロ)などでも地震のリスクがこれまでより高まっているとした上
で、「震度6強、場所によっては震度7クラスの大きな地震が起きる可能性
もある」と懸念する。

 

✳️ 箱根駅伝の"超高速化"の謎
  厚底シューズ革命とシード権争い激化
第101回箱根駅伝の復路が3日、箱根町・芦屋湖~大手町の5区間、109.6
kmコースで行われ、往路優勝の青学大が逃げ切り、2年連続8度目の総合優
勝を飾った。優勝タイムは、昨年同大学が樹立した記録を6秒更新する10
時間41分19秒の大会新記録。なぜ箱根駅伝の超高速化が続くのか?

「シード権のラインが高くなっています。誰かが区間賞の走りをしないと
順位を上げることができません。安堵感はあるんですけど、シードを確保
する大変さを感じましたね。どのチームも成長しているので(自分たちも
)進化しなければい
けないと感じるシード権争いになりました」  実際、
どれぐらいハイレベルだったのか。今回は11位の順大が10時間55分05秒。
このタイムは過去3大会でいえば5位相当だが、それでもシード権に届かな
かったことになる。  この高速化の波はどこから来ているのか。年々レベ
ルアップを重ねているが、近年では〝シューズ革命〟が大きい。2017年
にナイキが投入
したカーボンプレート搭載の厚底シューズ。  当時、魔法
のシューズを履くだけで、「5㎞で10秒ほど違う」という声が強かった。実
際、薄底シューズ時代の大会記録は10時間49分27秒(2015年)だったが、
2020年大会で10時間45分23秒、2022年大会で10時間43分42秒、前回で
10時間41分25秒まで短縮している。  箱根駅伝のブランド別シューズシ
ェア率は2018年大会からナイキがトップを独走。2021年大会では95.7%
(210人中201人)に到達した。近年は他社もカーボンプレート搭載シュー
ズを続々と開発。現在はナイキだけでなく、アディダス、アシックス、プ
ーマ、オンなど様々なブランド
のモデルを選手たちは履いている。



 

 


【完全循環水電解水素製造技術概論⑲】
【最新特許事例研究】
1. 特表2024-51594 アニオン交換膜を利用する水電解装置
  グリーンライザー  ユーエス,インコーポレイティド
【要約】 水電解装置には、少なくとも2つの電気化学セルを含む電解装置
スタックが含まれる。各セルは、アニオン交 換膜、卑金属アノード電解触
媒、卑金属カソード電解触 媒および、分流がスタックに供給される総電流
の1%未 満になるような隣接セル間の充分に長いイオン伝導経路 、を含
む。

【符号の説明】
【特許請求の範囲】
【請求項1】電解装置スタックを含む、水素ガスを製造するための水電解
装置において、前記電解装 置スタックが少なくとも2つの電気化学セルを
含み、前記電気化学セルの各々が:(a)アノードガス拡散層(GDL)
および一定量のアノード電解触媒を含むアノードと ;(b)カソードGD
Lおよび一定量のカソード電解触媒を含むカソードと;(c)前記アノー
ドおよび前記カソードのうちの少なくとも1つに対して導かれる水を含 む
溶液の供給源と;(d)前記アノードと前記カソードの間に間置されたア
ニオン交換膜と、を含み、
 前記アニオン交換膜の各々が平均厚み(t)を有し、前記電解装置スタ
ック内の前記電気化学セルのいずれか2つの前記アノードGDL間の 最短
イオン伝導経路(LGDLA)が;
 LGDLA>10*t*σsol/σmem
であり、式中、σsolは60℃における前記溶液の伝導率(S/cm)
であり、σme mは60℃における1MのKOH中で測定した前記アニオ
ン交換膜の各々の伝導率であり 、 LGDLA>1.5cmである、水電
解装置。
【請求項2】 LGDLA>50*t*σsol/σmemである、請求項
1に記載の水電解装置。
【請求項3】 LGDLA>3cmである、請求項1に記載の水電解装置。
【請求項4】 前記電解装置スタック内の前記電気化学セルのうちのいず
れか2つの前記カソードGD Lの間の最短イオン伝導経路(LGDLC)
が: LGDLC>10*t*σsol/σmem
である、請求項1に記載の水電解装置。
【請求項5】 前記溶液が25℃で8超のpHを有する、請求項1に記載
の水電解装置
【請求項6】 前記溶液が25℃で12超のpHを有する、請求項5に記
載の水電解装置。
【請求項7】 前記溶液が25℃で0.05S/cm超の伝導率を有する、
請求項1に記載の水電解装置。
【請求項8】 前記電気化学セルの各々の中の前記カソード電解触媒が、
非担持粒子または導電性担体 
上に担持された粒子の形をしており、前記粒子が0.6nm~100nm
の平均サイズを 有する、請求項1に記載の水電解装置。
【請求項9】 前記電気化学セルの各々の中の前記アノード電解触媒が卑
金属触媒を含む、請求項1に 記載の水電解装置。
【請求項10】 前記電気化学セルの各々の中の前記カソード電解触媒が
卑金属触媒を含む、請求項1に 記載の水電解装置。
【請求項11】前記電気化学セルの各々の中の前記アノード電解触媒が本
質的に1つ以上の卑金属触媒 からなる、請求項9に記載の水電解装置。
【請求項12】前記電気化学セルの各々の中の前記カソード電解触媒が本
質的に1つ以上の卑金属触媒からなる、請求項10に記載の水電解装置。
【請求項13】前記電気化学セルのうちの少なくとも1つの中の前記アニ
オン交換膜が正荷電アミンを含む、請求項1に記載の水電解装置。
【請求項14】前記電気化学セルのうちの少なくとも1つの中の前記アニ
オン交換膜が正荷電環状アミ ンを含む、請求項13に記載の水電解装置。
【請求項15】 前記正荷電アミンがイミダゾリウム、ピペリジニウムま
たはピリジニウムである、請求 項14に記載の水電解装置。
【請求項16】 前記アニオン交換膜が、(i)スチレンとクロロメチル
スチレンのコポリマ;
(ii)ベンゼン環を含有するポリマ;
(iii)フェニレン基を含有するポリマ;
(iv)本質的に炭素と水素で構成されたポリマ鎖;および
(v)本質的に炭素、水素およびフッ素で構成されたポリマ鎖、
のうちの少なくとも1つを含んでいる、請求項13に記載の水電解装置。
【請求項17】 前記アニオン交換膜がスチレンおよび/またはフェニレ
ンを含む、請求項15に記載の 水電解装置。
【請求項18】 前記アニオン交換膜が本質的に炭素、水素、窒素、酸素
およびフッ素からなる、請求項 1に記載の水電解装置。
【請求項19】 前記電気化学セルの各々の中の前記カソードがイオノマ
ーを含む、請求項1に記載の水 電解装置。
【請求項20】 水電解装置。
【請求項21】 水電解装置を使用する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】【0001】 関連出願の相互参照
 本出願は、「アニオン交換膜を利用する水電解装置」という名称の20
21年4月5日 出願の米国特許出願第17/222,553号に関連し、
それに対する優先権の利益を主張するものである。’553出願は、その全
体が参照により本明細書に組込まれている。
 本発明の分野は電気化学である。本明細書中で説明されているデバイス
、システムおよ び組成物には、水の電気分解が関与する。
【背景技術】
【0002】水の電気分解は現在、例えば水素スタンドおよび化学プラン
トにおける水素供給源とし て、および「パワーツーガス」と呼ばれる技術
を用いる余剰の再生可能エネルギの貯蔵方法として使用されている。
【0003】温電解装置には、プロトン交換膜(PEM)電解装置とアル
カリ水電解装置という2つの主要なタイプが存在する。PEM電解装置は、
2V未満のセル電圧で1A/cm2前 後の電流密度で動作でき、迅速なオ
ンオフ切換えが可能である。残念なことに、PEM電 解装置は典型的に、
白金またはイリジウムなどの貴金属触媒の使用を必要とする。これは 、経
済的に大きな制約となる。
【0004】対照的に、アルカリ水電解装置の現世代は、貴金属の使用を
必要とせず、代って卑金属触媒を使用することができる。残念ながら、ア
ルカリ水電解装置の現世代は典型的に、PE M電解装置よりも低い電流密
度で動作する。これにより、資本設備コストが上昇する。
【0005】例えば、特許文献1は、アルカリ水電解装置が、1.8~2
Vのセル電位で200~300mA/cm2(0.2~0.3A/cm2)
で動作すると指摘している。特許文献1 は同様に、セル温度を110℃ま
で上昇させることにより1A/cm2の電流を得ること ができると標示し
ているが、特許文献2中で指摘されているように、80~90℃を超え る
と過度の腐食がこれらの高pHシステム(典型的には1MのKOH電解質)
において観
察されることから、実用的アルカリ水電解装置の温度上限は、
80~90℃である。最近 .9Vで40A/dm2(0.4A/cm2)
を得 ることのできる改良型電解装置設計を開示している。これは大幅な改
善であるが、それで もなおPEM電解装置の性能を下回っている
【0006】 従来のアルカリ水電解装置の代用品としてのアニオン交換
膜(AEM)水電解装置をめ ぐる文献中の議論も同様に始まっている。
VincentおよびBessarabovに よる最近の書評(非特許文
献1)では、「AEM水電解」について公表されている研究論 文はわずか
である(20件未満)」と記されている。
【0007】2018年以降多くの追加論文が公開されてきたが、ほとん
どが単一のセル性能しか検 討していない。多数のセルを組合せた電解装置
スタックが求められており、スタックの設 計は広範に検討されていない。
【0008】しかしながら、小規模電解装置スタックを格納する小型の業
務用のAEM電解装置がEnapter社から入手可能である。Enap
ter社のセル設計は、特許文献4に記載 されている。Enapter社
のAEM電解装置が設計された時点では、利用可能なAE Mは、1%超の
KOH濃度において安定していなかった。その結果、Enapter社は 
1重量%のKOH(0.17M)溶液をセル内に補給することによって動
作するように 、自社の電解装置を設計した。
【0009】 しかしながら、より最近では、Maselの特許文献5お
よび特許文献6が、室温で9 MのKOHにおいて安定しているAEMを実
証した。これにより、Maselおよびその 共同研究者達は、特許文献7
に記載されているようなより高いKOH濃度で動作するAE M電解装置を
開発することができた。これらのAEM電解装置の利点は、以下の通りで
あ る:
(a)セル電流ははるかに高く、したがって、セルははるかに多くの水素
を生成すること ができる、
(b)卑金属はより高いpHで安定していることから、貴金属触媒の使用
を回避できる。
【0010】より高いKOH濃度の使用は、主要な課題を提示する。すな
わち、特許文献8および特許文献9に記載されているように、KOH濃度
が増大するにつれて、分流が増大する。
【先行技術文献】
【特許文献】【0011】
【特許文献1】米国特許第4,445,994号明細書【特許文献2】米
国特許出願第15/029,952号明細書(米国特許出願公開第20 1
6/0237578号明細書)
【特許文献3】米国特許出願第15/103,924号明細書(米国特許
出願公開第20 16/0312371号明細書)
【特許文献4】米国特許第9,340,882号明細書
【特許文献5】米国特許第9,370,773号明細書
【特許文献6】米国特許第9,580,824号明細書
【特許文献7】米国特許第10,647,652号明細書
【特許文献8】米国特許第4,371,433号明細書
【特許文献9】蘭国登録特許第1013630号明細書
【非特許文献】【0012】
【非特許文献1】Vincent  and  Bessarabov著(Re
newabl e  and  Sustainable  Energy  Revi
ews、第81巻p1690~1704(2018年))
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】当該AEM電解装置設計は、分流を最小限に抑えるかまたは
少なくとも軽減し、1A/ cm2以上の電流で動作する。
【課題を解決するための手段】【0014】
 水素ガスを製造するための水電解装置は、少なくとも2つの電気化学セ
ルを含む電解装 置スタックを含むことができる。前記セルのうちの各々の
セルは、(a)アノードガス拡散層(GDL)および一定量のアノード電
解触媒を含むアノードと ;
(b)カソードGDLおよび一定量のカソード電解触媒を含むカソードと;
(c)前記アノードおよび前記カソードのうちの少なくとも1つに対して
導かれる水を含 む溶液の供給源と;
(d)前記アノードと前記カソードの間に間置されたアニオン交換膜と、
を含むことができ、ここで、
(i)前記溶液は、60℃で少なくとも0.05S/cmの伝導率(σsol)
を有し、
(ii)前記アニオン交換膜の各々は、平均厚み(t)および1MのKO
H中60℃での 伝導率(σmem)を有し、
(iii)ここで、セルのうちのいずれか2つのアノードGDLとスタッ
ク内の任意の異 なるセルのアノードGDLの間の最短イオン伝導経路(L
GDLA)は: LGDLA>10*t*σsol/σmemである。
【0015】いくつかの好ましい実施形態において、LGDLAは、
 LGDLA>50*t*σsol/σmemである。
【0016】 いくつかのより好ましい実施形態において、LGDLAは、
少なくとも1.5cm、好 ましくは少なくとも2cm、3cm、4cm、
5cm、6cm、7cm、8cm、9cm または10cmである。
【0017】 いくつかの実施形態において、スタック内のセルのうちの
いずれか2つのセルのカソー ドGDLの間の最短イオン伝導経路(LGD
LC)は:LGDLC>10*t*σsol/σmemである。
【0018】いくつかの好ましい実施形態において、溶液は25℃で8超
のpHを有する。いくつか のより好ましい実施形態において、溶液は25
℃で10超のpHを有する。いくつかのよ り一層好ましい実施形態におい
て、溶液は、25℃で12以上のpHを有する。
【0019】いくつかの好ましい実施形態において、σsol>0.05S
/cmである。いくつか のより好ましい実施形態において、σsol>
0.1S/cmである。
【0020】いくつかの好ましい実施形態において、電解装置は、スタッ
ク内の1つのセルのアノー ドをスタック内の異なるセルのアノードに対し
流体連結する導管を含み、水を含む溶液の 供給源はこの導管へと導かれて
いる。
【0021】 いくつかの好ましい実施形態において、電解装置は、スタ
ック内の1つのセルのアノー ドとスタック内の異なるセルのカソードの間
に電気接続を含んでいる。
【0022】 いくつかの好ましい実施形態において、電解装置は、スタ
ック内の1つのセルのカソー ドとスタック内の異なるセルのアノードの間
に、電位供給源を含んでいる。
【0023】 いくつかの好ましい実施形態において、電解装置は、スタ
ック内の1つのセルのカソー ドをスタック内の異なるセルのカソードに流
体連結する導管を含む。
【0024】いくつかの好ましい実施形態において、前記セルの各々の中
のカソード電解触媒が、非担持粒子または導電性担体上に担持された粒子
の形をしており、粒子は0.6nm~100nmの平均サイズを有する。
【0025】いくつかの好ましい実施形態において、前記セルの各々の中
の前記アノード電解触媒は 卑金属触媒を含む。より好ましくは、アノー
ド電解触媒は本質的に1つ以上の卑金属触媒 からなる。
【0026】いくつかの好ましい実施形態において、前記セルの各々の中
のカソード電解触媒は卑金属触媒を含む。いくつかのより好ましい実施形
態において、カソード電解触媒は本質的に 1つ以上の卑金属触媒からなる。
【0027】いくつかの好ましい実施形態において、前記セルのうちの少
なくとも1つの中の膜は、 正荷電アミンを含む。いくつかの好ましい実施
形態において、前記セルのうちの少なくと も1つの中の膜は、正荷電環状
アミンを含む。
【0028】いくつかの好ましい実施形態において、正荷電アミンはイミ
ダゾリウム、ピペリジニウムまたはピリジニウムである。
【0029】いくつかの好ましい実施形態において、膜は、(i)スチレ
ンとクロロメチルスチレンのコポリマ;
(ii)ベンゼン環を含有するポリマ;
(iii)フェニレン基を含有するポリマ;
(iv)本質的に炭素と水素で構成されたポリマ鎖;および
(v)本質的に炭素、水素およびフッ素で構成されたポリマ鎖、のうちの
少なくとも1つを含んでいる。
【0030】いくつかの好ましい実施形態において、膜はスチレンおよび
/またはフェニレンを含む 。
【0031】 いくつかの好ましい実施形態において、膜は本質的に炭素、
水素、窒素、酸素およびフ ッ素からなる。
【0032】いくつかの好ましい実施形態において、少なくとも1つのカ
ソードは、イオノマーを含 む。いくつかの好ましい実施形態において、前
記セルの各々の中のカソードは、イオノマ ーを含む。
【図面の簡単な説明】
【0033】【図1A】図1Aは、3つの電解装置セル101、102お
よび103を含む電解装置ス タックの斜視図である。
【0034】【図1B】図1Bは、3つの電解装置セル101、102お
よび103を含む電解装置ス タックの別の斜視図である。
【0035】【図2】図2は、電極に対面する板の主要な表面内に形成さ
れた反応物質流路を有する2 つの流動場板の間に間置された膜電極アセ
ンブリを含む電解装置セルアセンブリの分解組立図である。
【0036】【図3】図3は、経路200として標示されているアノード
101aとアノード102b の間の最小イオン伝導経路を伴う、図1A
の電解装置スタックの断面の、部分的に透視の 斜視図である。
【0037】【図4】図4は、具体例1における説明にしたがって構築
された水電解装置の斜視図であ る。
【0038】【図5】図5は、内部流体連結を伴う5セル電解装置スタッ
クの分解斜視図である。スタ ックの頂部セルは、内部構成要素を顕示する
ために、さらに拡大されている。
【発明を実施するための形態】
【0039】本明細書中に記載の特定の方法、プロトコルおよび試薬は、
ここで関与している技術の 当業者であれば認識する通り変動し得ることか
ら、該プロセスはこれらの方法、プロトコ ルおよび試薬に限定されるもの
ではないということが理解される。同様に、本明細書中で 使用されている
専門用語は特定の実施形態を説明する目的でのみ使用されており、当該プ 
ロセスの範囲を限定するように意図されていない、ということも理解すべ
きである。同様 に、本明細書中および添付クレーム中に使用されている単
数形態「a」、「an」および 「the」には、文脈上明らかに別段の指
示がなされているのでないかぎり、複数の言及も含まれるということも指
摘しておくべきである。したがって、例えば、「リンカ(a linker)
」に対する言及は、当業者にとって公知の1つ以上のリンカおよびその等 
価物に対する言及である。同様にして、「および/または」なる言い回し
は、記載されて いる一方または両方の事例が発生し得ることを標示するた
めに使用され、Aおよび/また はBには(AおよびB)および(Aまたは
B)が含まれる。
【0040】別段の定義が無いかぎり、本明細書中で使用されている技術
的および科学的用語は、該 プロセスが関係する技術の当業者が一般に理解
するものと同じ意味を有する。該プロセス およびそのさまざまな特徴およ
び有利な詳細の実施形態は、非限定的な実施形態に関連してより完全に説
明され、かつ/または添付図面中で例示され、以下の明細書の中で詳述さ 
れる。図面中に例示されている特徴は、必ずしも原寸に比例して描かれて
おらず、たとえ 本明細書中に明示的に記載されていなくても、1つの実施
形態の特徴は、当業者であれば認識すると考えられるように、他の実施形
態でも利用可能である。
【0041】 本明細書中で列挙されているいずれかの数値範囲は、いず
れかの低位値といずれかの高位値の間に少なくとも2単位の分離が存在す
ることを条件として、1単位の増分で下位値 から上位値までの全ての値を
含む。一例として、構成成分の濃度または例えばサイズ、角度サイズ、圧
力、時間などのプロセス変数の値が例えば1~98、具体的には20~8
0 、より具体的には30~70であると記されている場合、本明細書には、
15~85、22~68、43~51、30~32などの値が明示的に列
挙されるように意図されている 。1より小さい値については、1単位は適
宜0.0001、0.001、0.01、また は0.1であるものとみな
される。これらは単に、具体的に意図されているものの一例に すぎず、最
小値と最大値の間の数値の考えられる全ての組合せが、同じように扱かわ
れる ものとする。
【0042】さらに、以下に提供するのは「定義」の項であり、ここでは
該プロセスに関連するいくつかの用語が具体的に定義される。特定の方法、
デバイスおよび材料が説明されているが 、本明細書に記載されているもの
に類似したまたはそれと等価のあらゆる方法および材料 をプロセスの実践
または試験において使用することが可能である。
【0043】 定義本明細書中で使用される「ポリマ電解質膜」とは、概
して多数の共有結合した負荷電基を有するポリマを含むカチオン交換膜と、
概して多数の共有結合した正荷電基を有するポ リマを含むアニオン交換膜
の両方を意味する。典型的なカチオン交換膜には、プロトン伝 導性膜、例
えばE.I.du  Pont  de  Nemour  and  Company 
、Wilmington、DE.からNAFIONの商品名で入手可能な
ペルフルオロス ルホン酸ポリマなどのプロトン伝導性膜が含まれる。
【0044】本明細書中で使用される「アニオン交換膜電解装置」なる用
語は、カソードからアノー ドを分離するアニオン伝導性ポリマ電解質膜を
伴う電解装置を意味する。
【0045】 本明細書中で使用される「水素発生反応」、略して「HE
R」なる用語は、電気化学反 応2H++2e-→H2を意味する。
【0046】 本明細書中で使用される「MEA」なる用語は、膜電極ア
センブリを意味する。
【0047】 本明細書中で使用される「UEA」なる用語は、ユニット
化電極アセンブリを意味する 。
【0048】 本明細書中で使用される「ミリポア水」なる用語は、少な
くとも18.2メガオーム- cmの抵抗率を有するミリポアろ過システム
により製造される水を意味する。
【0049】 本明細書中で使用される「イミダゾリウム」なる用語は、
イミダゾール基を含有する正 荷電リガンドを意味する。これには、素の
イミダゾールまたは置換イミダゾールが含まれ る。

という形態のリガンドが具体的に含まれ、ここで、R1~R5は各々独立
して、水素、 ハロゲン化物、直鎖アルキル、分岐アルキル、環状アルキル、
ヘテロアルキル、アリール 、ヘテロアリール、アルキルアリール、ヘテロ
アルキルアリールおよびそれらのポリマ、 例えば本明細書中に記載のビニ
ルベンジルコポリマの中から選択される。
【0050】 本明細書中で使用される「ピリジニウム」なる用語は、ピ
リジン基を含有する正荷電リ ガンドを意味する。これには、素のピリジン
または置換ピリジンが含まれる。
                          この項つづく

  今夜のクラシック 
J.S.バッハ:『いと高きところにホザンナ』


 今日の言葉:




        春が来ても、鳥たちは姿を消し、鳴き声も聞こえない。
                   春だというのに自然は沈黙している。

                  レイチェル・カーソン 『沈黙の春』   
                       (因果報応の季節風)より




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