<1月の鑑賞予定映画>
~完璧主義な女シェフに訪れた人生の転機~
他の映画を観る予定でしたが、遠すぎたので断念。
こちらを先に観る事にしました。
2007年 アメリカ作品 ワーナー配給 104分 (07.9.29公開)
[監督]スコット・ヒックス
[出演]キャサリン・ゼタ=ジョーンズ・・・・・ケイト (完壁主義者のシェフ)
アーロン・エッカート・・・・・・・・・・・・ニック (ひょうひょうとした副料理長)
アビゲイル・ブレスリン・・・・・・・・・・ゾーイ (ケイトの姪)
<見どころ>
ドイツ映画「マーサの幸せレシピ」の脚本を基にしたラブ・コメディ。
キャサリン・ゼタ=ジョーンズとアーロン・エッカートが、性格の異なる男女の
恋愛劇を軽妙に演じている。
<あらすじ>
NYでも1、2の人気を誇る高級レストラン“22ブリーカー”。
店の評判を支えるのは、完璧な料理を振る舞う女料理長ケイト。
厨房でもプライベートでも隙のない彼女に、突然人生の転機が訪れる。
たった1人の肉親である姉が事故死し、9歳の姪ゾーイを引き取ることになる。
しかも数日ぶりに仕事場へ戻ると、彼女の聖域だった厨房には新たに雇われた
副料理長ニックの姿が。
今までの規則正しい生活を乱され、ケイトは困惑するが・・・・。
<感想>
ドイツ映画「マーサの幸せレシピ」のリメイク版。
NAOさん、オリジナルは観てません。^^;
レシピは、元々「処方箋」を示す言葉。
料理のレシピもそうですが、主人公がカウンセラーにかかるあたり
心のレシピも兼ねていた題材なのかもしれません。
主人公は、NYのレストランで料理長を務めるケイト(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)
実際、彼女は全く料理をしないそうなのですが、この映画への出演をきっかけに
料理を始めたとか。^^;
顔が濃すぎて、どうも好きじゃないのですが、今作に関しては
役に合っていたように感じます。さすが、女優。
完璧主義者の彼女は仕事に対する情熱は人一倍。
オンもオフも仕事のことしか頭にない。
ある日姉を交通事故で失い、残された姪のゾーイを引き取ることになり
そのため、しばらく厨房を離れている間に、副料理長ニックが新たに雇われていた。
これらの出来事で、彼女の完璧だったペースが崩れていくわけです。
姪っ子ゾーイを演じたのは、アビゲイル・ブレスリン。
「リトル・ミス・サンシャイン」で天才子役と言われてた子ですが
やっぱ、うまかったです。 11歳には見えん!!
ママを失った悲しさや喪失感が、ほんとよく演じられてウルウルきちゃいました。
ケイトとニックの間を取り持とうと、がんばる姿は好感持てます。
そのニックを演じたのが、アーロン・エッカート。
懐のふか~い男を好演していて、意外によかったです。
でも・・・でも!私は、青ぞり男がやっぱりいや!
この青ぞりさえなかったら、もっとよかったかも?
とにかく、懐深い男性は、私のツボにあたりまくりでした。
服装は「?」でしたが、性格は文句なし!の男性かも!!
料理のシーンが多いのは当たり前なんですが、気になったのが
ケイトは、盛り付けやテイスティングのシーンばかりで
実際に料理を作っているシーンがほとんどなかったんですよね。
この辺が、ちょっと不満です。
ティスティングといえば、後半の目隠しで味見するシーンが印象に残りました。
ケイト(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)の口開き加減が色っぽいこと。
思わず、口開けて凝視してしまいましたよ。(あら、恥ずかしい)
難を言うなら、ケイトとニックの恋の落ち方が、案外あっさり簡単に・・というのが
腑に落ちませんでした。
その辺、もう少し練って欲しかったですね。
あと、ケイトんちの玄関ドアに「おてもと」を貼ったのは誰??
すご~く気になるんですが。
ストーリーは、至って単純。
親子愛・家族愛・男女の愛、それぞれの「愛」が重なっていますので
カップルで見るのもよし、親子で見るのもよし、万人向きの映画かと思います。
9月にお亡くなりになった、ルチアーノ・パヴァロッティの歌声が作品随所に
響きわたり、映画のよい味付けになっています。
点数:7.5点(10点満点)