<12月の鑑賞予定映画>
~その男、多襄丸。
絶対、女を捨てない。己を曲げない。そして、どこまでも自由~
前情報をあまり見ず、ただ単に、小栗くん見たさとB’zの主題歌を目当てに
見に行った次第。(相変わらず、ミーハーですなぁ。。。)
2009年 日本 ワーナーブラザーズ配給 (09.9.12公開)
監督:中野裕之
原作:芥川龍之介 「藪の中」
脚本:市川森一、水島力也 音楽:大坪直樹
主題歌:B’z 「PRAY」
上映時間:2時間11分
出演:小栗旬・・・・・・・・・畠山直光/新多襄丸 (畠山家の次男。阿古の許嫁)
柴本幸・・・・・・・・・阿古 (直光の許嫁だったが、兄・信綱に犯されてしまう)
田中圭・・・・・・・・・桜丸 (幼少時、直光の恩情により家臣となる)
やべきょうすけ・・・道兼 (盗賊のリーダー)
池内博之・・・・・・・畠山信綱 (直光の兄。直光から強引に阿古を奪い取る)
近藤正臣・・・・・・・景時 (直光の家臣)
松方弘樹・・・・・・・旧多襄丸 (藪の中で直光と阿古が遭遇した、有名な盗賊)
萩原健一・・・・・・・足利義政 (足利八代目将軍。桜丸を可愛がっている)
<見どころ>
『羅生門』の原作となった芥川龍之介の短編「藪の中」に登場する
盗賊・多襄丸を主人公にした異色時代劇。
時代も設定も原作とはまったく異なるオリジナルストーリーを、中野裕之監督が
スタイリッシュな映像感覚で紡ぐ。主演は話題作への出演が相次ぐ小栗旬、
多襄丸が純愛を貫く阿古姫に『私は貝になりたい』の柴本幸。
そのほか『包帯クラブ』の田中圭、松方弘樹、萩原健一ら若手から
ベテランまで多彩な共演陣が顔をそろえる。
<あらすじ>
阿古姫(柴本幸)という許婚もいて将来を約束された畠山家の次男・直光(小栗旬)は
陰謀により家を追われてしまう。
山中に逃げ込んだ二人は盗賊の多襄丸(松方弘樹)に襲われ、その際に阿古が
言い放った言葉に直光は驚く。すきをついて逃げ出した阿古を追う多襄丸を
殺めてしまった直光は、死にゆく多襄丸から彼の名前を継ぐよう託される。
(シネマトゥディより)
<感想>
NAOさん観ていて、「これ舞台作品?」と思っちゃいましたよ。
背景は動きないし、場面の移り変わりもなんか不自然。
役者さんの演技も、なんだかオーバー気味。
だけど、映画と考えず舞台だと考えれば、合点がいくんですよね~。
それと、もうひとつ思っちゃったのが、「小栗くんのプロモ?」と思えるぐらい
小栗くんのアップが観られたこと。
堂々と「愛してる」なんて言われたら、たまりませんわ。
線の細い多襄丸で、NAOさん的にはちと物足りなく感じましたが
もともとヘタレな主人公なので、まぁいいか・・・って感じ。
一途に愛された阿古を演じたのは、柴本幸さん。
女優:真野響子さんの娘さんなんですよね、やはりどことなく似ています。
だけどねぇ~NAOさん的には、まったく好みの顔でないから
演技上手なんだけど、あまり共感持てず。
だって、やることなすこと突拍子だし、崖からいきなり飛ぶか?
おまけに崖から落ちてもピンピンしているし、赤の着物でボサボサの姿なんて
ホラー映画に出てくる女の人のようで、ぎょっ!としちゃいましたよ。
時代劇に向いているお顔だから、余計にそう感じちゃうんですよ・・・。
内に秘めた演技は上手なので、将来有望な人だとは思いますがね。
俳優さんは、なかなかの役者ぞろい。
特に、松方弘樹さんと荻原健一さんはさすが~~の演技。
あと、衣裳がなかなかよかった。特に盗賊スタイルは、どの俳優さんも
カッコよかったし、似合ってましたね。
時代設定、かなりぶっ飛び。
冒頭の子供たちの演技は、学芸会並の演技力で、オイオイと突っ込み。
殺陣シーンけっこうあるのに、返り血浴びるシーンがまったくない。
だからといって、つまんないわけじゃないんですよ。
俳優さんの演技力のおかげでここまでの作品に仕上がったのかな?という感あり。
個人的には、映画ではなく舞台化したほうが、この作品は活きる気がします。
小栗くんファンは、必見の映画。あと、B’zファンも。主題歌、よかったよぉ~。
点数:6点 (10点満点)