<4月の鑑賞予定映画>
~奪うのは、汚れた金。 愛したのは、たった一人の女~
ジョニー久しぶりの「素顔?」での主演! これは行くっきゃないでしょう!
2009年 アメリカ (東宝東和) 09.12.12公開
監督 : マイケル・マン
脚本 : ロナン・ベネット、マイケル・マン&アン・ビダーマン
製作 : ケヴィン・ミッシャー/マイケル・マン
原作 : ブライアン・バロウ 衣装デザイン : コリーン・アトウッド
音楽 : エリオット・ゴールデンサール
上映時間 : 2時間21分
出演 : ジョニー・デップ・・・・・・・・・・ジョン・デリンジャー(美学に生きた銀行強盗)
マリオン・コティヤール・・・・・ビリー・フレシェット(ジョンの恋人)
クリスチャン・ベイル・・・・・・・メルヴィン・パーヴィス(ジョンを追う捜査官)
<見どころ>
大恐慌時代のアメリカに実在した伝説のアウトロー、ジョン・デリンジャーと
彼の恋人との逃亡劇を描いたラブストーリー。
無法者として生きる男とFBIの攻防を軸に、恋人との純粋な愛もスクリーンに
焼き付ける。主演は『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのジョニー・デップ。
その恋人に『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』でアカデミー賞に輝いた
マリオン・コティヤール。
<あらすじ>
1933年、大恐慌時代のアメリカで、ジョン(ジョニー・デップ)は紳士的な態度と
鮮やかな手腕の銀行強盗として注目を集めていた。
ある日、彼はクラブのクローク係として働く美しいビリー(マリオン・コティヤール)に
目を奪われる。二人はダンスを楽しみ、共に食事を堪能するが、いつの間にか
ビリーは彼の前から姿を消す・・・。
<感想>
Public Enemy=社会の敵
大恐慌時代、実在した銀行強盗:ジョン・デリンジャーのお話。
彼が狙うのは、銀行にある組織金のみ。
そこに居合わせた客や、個人のお金には手をつけない、という強盗だったので
悪いことしてるんだけど、世間からは人気?があった人物だったようです。
デリンジャーを演じたのは、ジョニー・デップだったのですが、これがかっこええ!
劇中、恋人に甘いというか、ストレートな口説き文句を言いますが
どれもこれもええですわ。
「俺の好きなもの。野球、映画、高級服、速い車。そして君」
これを日本人が言ったら、歯が疼きてしようがない言葉だけど
彼が言うと、ストンと落ちてしまいます。
というわけで、ジョニー・デップファンが観たら、「イヤ~ン、カッコイイ!」
と終始にやけっぱなしの映画。。。というわけですが。
(NAOさん、ジョニーファンだから、終始目がハートでしたもの)
さてさて、客観的に作品を見ると申し訳ないが、ちと中途半端のように感じました。
役者さんは、みんないいんですよ。
恋人役のマリオン・コティヤールなんか、よかったですもん。
色っぽい・かわいい・芯のある女性を、上手く演じていました。
警察に詰問されるシーンは、迫力ありましたよね。
同じくらいに良かったのが、捜査官役のクリスチャン・ベイル。
顔はまったくタイプじゃないけどええ仕事したな~って印象。
俳優さんたちは、素晴らしい演技をしていました。
でも、なんでかなぁ~作り手の問題ですかね?
淡々としたかんじなんですよ。というか、この3人はちゃんとわかりますが
脇役の方達が、どれもこれも似たような顔で最後まで顔と名前が一致できず
乱射シーンなんか、どれが誰やらさ~~っぱりで。( ̄◇ ̄)
この時代、男性はみんな帽子をかぶっているので、余計にわかりません。
それと、ドラマテッィクな展開がまったくなかったのに、ちょい驚き。
これは、監督の意図なんですかねぇ~?
1933年からデリンジャーが殺される34年の1年間を描いていますが
実に淡々と描かれています。もう少し内面を掘り下げてほしいのに・・・
というのは、まったくなし。
なんで、指名手配されているのに、堂々と街を歩いて、それを市民や警察が
だれも気付かないのか?というのも、ちょっと描いてほしかったのですが
そのへんは全くスルーでしたからね。
この辺が、評価がわかれる点だと思います。
リアルに描いたのは良かったけど、もっと味付けがほしかったよ~という方は
だめかもしれません。
リアルに描くのなら最後、デリンジャーと映画に行った
アンナがFBIに情報提供するわけですが、その目印に赤いドレスを着る。。
というのが史実に残っています。ところが、映画ではぜんぜん違服装。
そこは、赤いドレスにしてほしかったな~と個人的に思いました。
でも、「男の美学」をお勉強するのには、観ていい作品。
ジョニー・デップファンは、ぜひごらんください。
あかん、またニヤけてきた~。
点数:7点 (10点満点)