<3月の鑑賞予定映画>
~観るのではない。そこにいるのだ~
今年最後の観賞は、お正月の目玉作品を観賞。
2009年 アメリカ (20世紀フォックス) 09.12・23公開
監督・脚本:ジェームズ・キャメロン
製作:ジェームズ・キャメロン、ジョン・ランドー
音楽:ジェームズ・ホーナー 上映時間:2時間42分
出演:サム・ワーシントン・・・・・・ジェイク・サリー (人間とナヴィ族の間で苦悩する)
ゾーイ・サルダナ・・・・・・・ネイティリ (ナヴィ族の女性、ジェイクと恋に落ちる)
シガニー・ウィーバー・・・・グレース博士 (植物学者)
スティーヴン・ラング・・・・・海兵隊大佐 (ジェイクにスパイ行為の指示をする)
<見どころ>
『タイタニック』のジェームズ・キャメロン監督が12年ぶりに発表した、
最新の映像技術を駆使して作り上げたアドベンチャー大作。
ある衛星にやって来た人類と、その星にもともと住む者たちによる激しい戦闘を、
迫力の最新3D映像で見せる。
出演者は『ターミネーター4』のサム・ワーシントンほか、シガーニー・ウィーヴァーら
実力派が顔をそろえる。構想14年、製作に4年をかけたキャメロン監督による
壮大な物語と斬新な映像美に酔いしれる。
<あらすじ>
下半身不随になり、車いす生活を送るジェイク(サム・ワーシントン)は、
衛星パンドラにやって来る。彼は人間とナヴィ族のハイブリッドであるアバターに
変化を遂げ、不自由な体で単身惑星の奥深くに分け入って行く。
慣れない土地で野犬に似たクリーチャーに襲われていた彼は、
ナヴィ族の王女(ゾーイ・サルダナ)に助けられる。
<感想>
「AVATAR」・・・・仮想的な空間において自分の分身として表示される
キャラクターのこと。
ネット上でのアバターは、みなさん御承知のとおりですが、本編のアバターは
パンドラの先住民ナヴィと人間のDNAとかけあわせた肉体のことを指します。
キャメロン監督が217億円の製作費をかけて作りあげたこの作品。
宣伝どおりの、革新的な映像の洪水と言った作品でした。
「めざましテレビ」で軽部アナが3Dで観ることを勧めていたので
急遽、3Dで観賞することにしましたが、なるほど確かにこの3Dはすごい。
青を基調とした映像は、本当に美しく、3Dの映像も、今までは「飛び出す」という
のが3Dの常識だったのが、「AVATAR」は、その逆。
「飛び出す」のではなく「入り込む」。映像が奥に広がっているからすごい。
だから、主人公が観ている=自分自身も観ているという感覚になるから
話につい入り込んでしまう自分がいるんですよねぇ~。
またVFXの映像がすごすぎ。ナヴィ族の動きとかほんとリアルすぎ。
ヒロインのネイティリも、最初は違和感感じましたが慣れというのはすごい。
中盤になると、ぜんぜん青い皮膚も気にならなくなりました。
ヒロインの声は、ゾーイ・サルダナさんですが、彼女に似せたお顔で美人。
主人公のジェイクを演じたはサム・ワーシントンは、「ターミネーター4」にも出演。
個人的に、この顔にはまったく興味なかったです。
逆にアバターのジェイクのほうが男前に見えてしまいましたわ。
それから、パンドラを破壊しまくる大佐を演じたスティーヴン・ラングは
「パブリック・エネミーズ」にも嫌な捜査官で出ていましたね。
今回は、それを上回る嫌な大佐。ほんとしつこいぐらい生き延びていました。
あんた、ターミネーター?ってツッコミたくなるぐらい。
あと、久々のシガニー・ウィーバーも出演。
けっこうなお歳になったと思いますが、相変わらずカッコイイ女優さんです。
話は、映像が凝っている分、いたってシンプル。
人間のエゴに対して物語っており、そこにラブロマンスが注入。
シンプルなほうがかえって映像の中に入り込みやすいと思います。
なんといっても、本作の売りは、驚異の映像美。
こてはやっぱりスクリーンで観るべきでしょう、その価値は大いにあり。
ただ、個人的に思ったのが、ジブリ作品が好き、とインタビューで話していた
キャメロン監督。それを思わせる映像が思っていた以上にあったな~ということ。
たとえば、↑の岩が空中に浮いているのは、「天空の城ラピュタ」を思い出します。
ここへ行くのには、磁気の力が強い場所を通らないといけない設定ですが
それは、「ラピュタ」でも竜の巣を通らないとラピュタに行けない、というのと同じ。
青のイメージや森のイメージ、環境問題、瀕死の体を木の触手で治していく・・
というのは、「風の谷のナウシカ」を思い出すし。
(ナウシカでは触手は、オームの触手)
最後のほうでは、「もののけ姫」を連想するシーンもあったので、相当この監督
ジブリ作品が好きなのかな?と思いながら観賞していました。
ジブリ作品を見倒している方には、「ああ~この映像どっかで観たことがある」
と思われるでしょう。そういった意味では、新鮮味に欠けるかもしれません。
にしても、この映像感はすごい、の一言。
「革命的」といった宣伝文句はうそではないですね。
ぜひ、映画館でその映像体感をお勧めします。
ただ、注意点を。
3時間近くも3Dメガネをかけて観賞します。3D映像が苦手な方、観終わった後
クラっとするかもしれません。NAOさん、観賞中、目がしょぼしょぼしてしまいました。
コンタクトレンズの方は、目薬持参がいいかも?
そして、3D&字幕は、めっちゃ目が疲れました。3D吹き替え版をお勧めします。
点数:8点 (10点満点)
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◆余談◆
観賞日・・・・24日クリスマスイブのレイトショー。
それはいいんです。
でもね、イブのレイトショーに女一人で行ったのは正直、失敗。
周りはカップルばっかり!
いや、シングルで来てた方もいましたよ・・・・・男の人がね。
さすがに、女一人のイブのレイトショー観賞は、いませんでしたぁ~。
いくらお一人様に慣れている私も「やっちまったか?」と思っちゃいました。
レイトショーは、日を選んで行くべきですね。