<3月の鑑賞予定映画>
~世界はもう、マトモではいられない~
公開早々に観て来たけど、またUPするの遅くなっちゃった・・・。(--;)
2010年 アメリカ映画 10・4・17公開
配給: ウォルト ディズニー スタジオ モーション ピクチャーズ ジャパン
監督: ティム・バートン 上映時間:109分
原作: ルイス・キャロル 音楽: ダニー・エルフマン
出演: ジョニー・デップ
ミア・ワシコウスカ
ヘレナ・ボナム=カーター
アン・ハサウェイ
<見どころ>
ルイス・キャロルが1865年に発表した「不思議の国のアリス」と、
その続編「鏡の国のアリス」のヒロインであるアリスの新たな冒険を、
ティム・バートン監督がイマジネーションあふれる世界観で描くファンタジー。
アリスを演じるのはオーストリア出身の新進女優ミア・ワシコウスカ。
ストーリーの鍵を握る重要なキャラクターである帽子屋を、バートン監督と
7度目のコンビとなるジョニー・デップ。そのほかにヘレナ・ボナム=カーターや
アン・ハサウェイら豪華キャストの出演も話題となっている。
<あらすじ>
白ウサギと遭遇したことによって再び不思議の国へと迷い込んだ
アリス(ミア・ワシコウスカ)。そこは、美しくもグロテスクなファンタジーワールドで、
トゥィードルダムとトゥィードルディーや、赤の女王とその妹で慈悲深い
白い女王たちに出会う。(シネマトウディより)
<感想>
ジョニー・デップが出演!というので、ジョニファンのNAOさん、早々に
行ってきました。時間の関係上、2D吹き替えという「ジョニーの声が聞けへん」
と嘆きながらも、お顔を得と拝見してきました。
しかし、公開早々に行ったのにも関わらずUPするのがべらぼうに
遅くなってしまいました。ほかのブロガーさんが、色々書いてくれているので、
今回は手短に感想を。
摩訶不思議なアンダーランドの世界をティム・バートン独特の感性で描かれた
世界は、すごくキレイで堪能できました。
2Dで観たけれど、すごく艶やかな色彩には目を奪われます。
帽子屋・マッドハッターを演じたジョニー・デップは、今回も怪演を発揮。
こういうキワものを演じるのは、やはり彼をおいて他ないでしょう。
アリスを演じた、ミラ・ワシコウスカは、これが初の大役。
ちっとも好みの顔じゃないですが、好演していたと思います。
赤の女王:ヘレナ・ボナム=カーター、白の女王:アン・アン・ハサウェイ。
どちらも役になりきって見事に演じていました。特にヘレナの女王役は
ハマりすぎて怖いくらい。^^;
娘と観にいきましたが、彼女お気に入りのチェシャ猫も登場。
歯が何本あるんだ?ってぐらいいっぱいありましたが、イメージピッタリで
これも良かったですね♪
さて、ビジュアル的には満点ですが、ストーリーは、いたって平凡ですかね。
アリスが好き~ジョニーが好き~だけなら、これで充分満足ですが
「ティム・バートン監督だから観る!」と思ってる人には、凡作と写っても
仕方のないような作品にみえます。
バートン監督の作品って、悪者にも言い分がある、というか弱者や悪者に対しても
一種の敬意があるような作りになっていますが、この作品にはそれがない。
「勧善懲悪」の作品になっています。
赤の女王→悪 白の女王→善 ってな具合に。
それでも、白の女王も実は一癖あるぞ、ってなシーンやセリフがあったのですが
なんか肩透かしに終わっているし。
ディズニー配給だから、そういう毒気は全部抜かれてしまっているのかな?
なんて思ってしまいました。だから、バートン得意のブラックユーモアが
影を潜んでしまっています。実に残念です。
アリスの世界を堪能したい、ジョニーの怪演ぶりを見たい!と思う方は
オススメしますが、純粋にバートン監督を愛しているファンにはオススメできない
と、個人的に感じました。
NAOさん個人的には、ジョニーが好きなのですごく楽しめましたが
バートン監督のブラックユーモアもすごく評価している一人なので、
ちょっと複雑な思いでこの作品を鑑賞。でも映像はすごくキレイです。
点数:8点 (10点満点)