NAO日和

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<12月の鑑賞予定映画>

「はたらく細胞」「聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメン VS 悪魔軍団~」「私にふさわしいホテル」

「借りぐらしのアリエッティ」

2010年07月23日 | あ~か行の映画

~人間に見られてはいけない~

2010年  日本       (10.7.17公開)
配給:東宝           アニメーション制作:スタジオジブリ
監督:米林宏昌        企画・脚本:宮崎駿
プロデューサー:鈴木敏夫       脚本:丹羽圭子  上映時間:94分
音楽:セシル・コルベル
原作:メアリー・ノートン/ 「床下の小人たち」(林 容吉訳・岩波少年文庫刊)
主題歌:セシル・コルベル/ 「Arrietty's Song」
声の出演:アリエッティ・・・・・・・・・志田未来
       翔・・・・・・・・・・・・・・・・・神木隆之介
       ホミリー・・・・・・・・・・・・・大竹しのぶ
       貞子・・・・・・・・・・・・・・・・竹下景子
       スピラー・・・・・・・・・・・・・藤原竜也
       ポッド・・・・・・・・・・・・・・・三浦友和
       ハル・・・・・・・・・・・・・・・・樹木希林

<見どころ>
メアリー・ノートンのファンタジー小説「床下の小人たち」を基に、古い家の台所の
下に暮らす小人一家の物語が展開するジブリ・アニメ。
企画は宮崎駿が担当し、『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』といった
ジブリ作品にかかわってきた米林宏昌が監督を務める。
舞台を1950年代のイギリスから現代の日本に移した設定と、人間の少年との
出会いによって翻弄される小人の少女アリエッティの運命の行方に注目。

<あらすじ>
古い家の台所の下に住み、暮らしに必要なものはすべて床の上の人間から
借りてくる借りぐらしの小人たち。そんな小人一家の14歳、アリエッティは、
好奇心と伸びやかな感性を持つ少女。だが、人間に見られないよう、
目立たないよう、つつましさと用心深さを求められる毎日を送っていたが・・・。
(シネマトゥディより)

 <感想>
『崖の上のポニョ』から2年ぶりジブリ最新作。
今回は、ジブリ屈指のアニメーター米村氏の初監督作品。

ジブリ=宮崎駿となっていますが、将来を考えると、やはり若手の監督さんが
早く台頭して欲しい。。というのが正直なところ。
はっきり言って、宮崎氏の息子さんが手がけた『ゲド戦記』は最悪でしたからね。

見終わった感想は、うん、「ポニョ」より良かった♪
 
主人公のアリエッティの性格は、ジブリ作品に合っているような感じがしました。 
人間の翔くんは、声の担当・神木くんでしたが、神木くんを想定したらしく
なるほど、↑本人と似ています。

ジブリは毎回、声優を起用しませんが、今回はアリエッティ・翔の声は文句なし。
特に神木くんは、うまいっ。
「千と千尋~」ではボゥ、「ハウル」ではマルクル。ジブリ作品は3作目ですが
どれもうまいなぁ~と感心します。俳優もうまいけど、この先声優としてでも
やっていけるのではないでしょうか。
 
逆に、「?」と思ったのが、大竹しのぶさんと樹木希林 さん。
大竹さんの声と絵がまったく会っていない。絵は、もうすこしおばあさんって感じ
だけど、声は妙に若い。すごくアンバランスを最後まで感じてしまいました。
希林 さんも、彼女の個性が強すぎるので、どこ見てもハルでなく希林さんしか
見えてこない。あまり個性が強すぎる人を声優に持ってくるのはいかがなものか?
(ようは、志田未来ちゃんと神木くんしかしっくり来なかったのよね)

画像は、とっても色彩豊か&繊細で、すごく良かった。
 
毎回ジブリの画像の美しさにはため息でちゃいます。
 
小人の話なので、スケール感はどうしても小さくなってしまうのは仕方ないですね。
それでも、小人から見ると一軒家でも大冒険。
ホッチキスの針とかが階段に使用されたり、洗濯ばさみを髪留めにしたり・・。
視点を変えると、こんなに見方が変わるんですね。
魔法じゃないけど魔法にかかった気分を味わえました。

派手な演出のなく、終始淡々と話が進むので物足りなさを感じる人もいるでしょう。
私は、小人世界の話なので最初からそんな感じはしてたので、演出面に関しては
こんなものだろうと納得しますが、脚本は、もう少し説明補足があっても
よかったんじゃないのかな?と感じましたね。

たとえば、なんでハルさんがあそこまで小人を捕まえるのに執着しているのか?
アリエッティを毛嫌いしていたネコが最後にどうしてああいう行動にでたのか?
などなど。。。そこは想像力におまかせ・・・のジブリらしいといっちゃあそれまでだが
その手法は、もう少し控えて欲しかったです。
せめて、エンドロールの背景で、その後の翔とアリエッティの様子を描く・・とか
してほしかったなぁ~。最後まで「その後はご想像に」というのはきつかった。

逆に良かったのは音楽。 今回久石譲さんではなく、主題歌を歌った
セシル・コルベルさんが担当されましたが、ケルト音楽と小人世界がマッチしていて
すごく好感持てました。それと、効果音の表現力は、過去のジブリ作品では
ピカイチだと思います。

だが、いくら映像・音がよくても話の流れがよくないと、それも半減。
ストーリーに起承転結がないので、なんとなく終わってしまったという感が否めなく
結果、見終わった後の印象も薄くなってしまいました。
似たようなジブリ作品で、「トトロ」や「耳をすませば」のほうが、はるかに
ストーリー性があるのになぁ~~~~。

個人的には、久々に萌える女の子キャラが出てきたのはうれしいな。
アリエッティは、ちょっとナウシカやサツキちゃんに通じるものを感じました。
そういう意味では、初期のジブリを好む方は喜ぶ作品だと思います。

点数:7.5点 (10点満点)

コメント (8)
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