<5月の鑑賞予定映画>
~この映画は、<事実>から産まれた~
2010年 アメリカ (11.1.7公開)
配給:20世紀フォックス映画 上映時間:99分
製作&監督:トニースコット
製作:ミミ・ロジャース、エリック・マクロード、ジュリー・ヨーン
脚本:マーク・ボンバック
音楽:ハリー・グレッグソン・ウィリアムズ
出演:デンゼル・ワシントン・・・・・・・フランク・バーンズ (機関士。勤続28年の大ベテラン)
クリス・パイン・・・・・・・・・・・・・ウィル・コルソン (配属されて4ヶ月の新米車掌)
ロザリオ・ドーソン・・・・・・・・・・コニー・フーパー (操車場長)
<見どころ>
実際に起こった列車暴走事故を基に、危険な薬物を大量に積載したまま無人で暴走し始めた貨物列車を、
二人の鉄道マンが止めようと奮闘するサスペンス・アクション。
『クリムゾン・タイド』『サブウェイ123 激突』など、これまで何度もコンビを組んできたトニー・スコット監督と
デンゼル・ワシントンが再びタッグを組む。
『スター・トレック』のクリス・パイン、『7つの贈り物』のロザリオ・ドーソンが共演。小さな整備ミスから
制御不能となった列車の暴走シーンに息をのむ。
<あらすじ>
操車場に停車中の最新式貨物列車777号が、整備ミスによって走り出す。
大量の化学薬品とディーゼル燃料を搭載した777号を止めるべく、鉄道会社と警察は手を尽くすが、
列車はさらに加速していく。事態を察知したベテラン機関士フランク(デンゼル・ワシントン)は、
この日初めてコンビを組んだウィル(クリス・パイン)と共に、決死の覚悟で暴走列車に立ち向かう。
<感想>
「Unstoppable」=「止められない」
2001年、オハイオ州で実際に起きた事故をもとに映画化。
ノンストップ・ムービーって、期待した割には肩透かし食らうものが多いけど、これはその逆でした。
実況中継そのままのドキュメンタリーぽい作りになっていて、こっちも手に汗握りながら観る展開。
おかげで眠くなる、なんてことは一切ない映画でした。
トニー・スコット監督とデンゼル・ワシントンのコンビは今作で5作目。
小さなミスと怠慢から、このような事故が起きる・・・・ほんと怖いですね。
無人列車、というのが、妙に不気味さを感じます。
本作は、実話からかなり脚色されていますが、実際こんな事故がホントにあったんですね・・。
暴走して、車などを蹴散らかしていくシーンは、度迫力がありましたね。
話の内容は、「どうやってあの暴走列車を止めるか?」が焦点なので、非常に明快なストーリー。
結末はわかっていても、スリルな展開に、こちらも手に汗握ってしまいます。
列車が暴走する原因は、整備ミスと判断ミス。
人の命を預かる仕事に携わりながら、こーんな適当な仕事をしてるのを見てて、ほんと頭にきます。
でもって、自分の犯したミスの重大性にどこか人事のような態度にもなんか憤りを感じましたね。
それだけに、事故を起こした張本人の事故後の結末?げエンドロールに出てきましたが、爆笑でした。
でも、もっと憤りを感じたのは、会社の上層部の不誠実な対応。
会社の損失ばかり気にして、巻き込まれるかもしれない市民のことは二の次。
上層部の態度にイライラして見てたら、デンゼル演じるフランクが、上層部に喝を入れるシーンが
あったけどスカッとしたなぁ~。でも、あのシーン観てたら、「踊る大捜査線」の
「事件は、会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ」の台詞がよぎったな~。
いがみあっていた二人が、この事故をきっかけに、歩み寄っていく過程が良かった。
シンプルな内容ですが、見ごたえ充分のお正月映画。
カメラワークが見事でした。ぜひ劇場でご覧下さい。
点数:8点 (10点満点)