<2月の鑑賞予定映画>
~いちばん楽しいことが、最期に待っていた~
2014年 アメリカ映画 PG12指定 (2015.11.07公開)
配給:キノフィルムズ 上映時間:1時間42分
監督:ジョージ・C・ウルフ
原作:ミシェル・ウェルジェン 『サヨナラの代わりに』(キノブックス刊)
脚本:シャナ・フェステ/ジョーダン・ロバーツ
衣装デザイン:マリー=シルヴィー・ドゥヴォー
音楽:ジャニーン・テソリ
出演:ヒラリー・スワンク/エミー・ロッサム/ジョシュ・デュアメル/ロレッタ・デヴァイン
マーシャ・ゲイ・ハーデン/フランシス・フィッシャー/ジェイソン・リッター
<見どころ>
ALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症し余命わずかとなった女性と、彼女に介護人として
雇われた女子大生との交流を描く感動作。性格も境遇も全く違い、接点のない生活を
送っていた二人の人生が交差し、深い絆で結ばれていくさまを、オスカー女優の
ヒラリー・スワンクと、『オペラ座の怪人』などのエミー・ロッサムが演じる。
『最後の初恋』などのジョージ・C・ウルフが監督を務め、『トランスフォーマー』シリーズ
などのジョシュ・デュアメルらが共演。
<ストーリー>
弁護士の夫エヴァン(ジョシュ・デュアメル)と理想的な日々を暮らしていたケイト
(ヒラリー・スワンク)は、35歳で難病のALSと診断される。1年半後には車椅子での
生活を余儀なくされ、友人たちの前で気丈に振る舞うことに疲弊した彼女は、
奔放な大学生のベック(エミー・ロッサム)を介護人として雇う。
全てが正反対で反目してばかりの二人だったが、ケイトの夫の浮気を機に、
遠慮のない関係になっていき……。
<感想>
これも予告編から気になっていたので、公開早々に鑑賞。
「博士と彼女のセオリー」もALSを扱った作品でしたが、劇中のケイトは死亡。
かたや、ホーキンス博士は今も存命。発症してからの平均余命が2年から5年
らしいので、つくづく博士は生命力が強いんだなと感じました。
観終わった印象は、「最強のふたり」の女性版と言った感じ。
女子大生にはどこをどう見ても無理感を感じるエミー・ロッサムでしたが
ヒラリー・スワンクは圧巻の演技力。 徐々に衰えていく様は、胸が痛みました。
ALSは、体は不自由でも頭脳は以前のままなので、病気を患わったことで
疎まれてしまうのは、耐えられなくなり、人と疎遠になるのもうなずけるし、
友達も頭では理解しても、疎外してしまう気持ちも理解できます。
指が動けなくなったケイトの手を、ベックが自分の手の上に置いて、たどたとしく
ショパンの「別れの曲」を弾くシーンは、感動的。
自分がもしALSになったら?家族や友人でALSになったら? と考えてしまう作品でした。
点数:8点/10