<12月の鑑賞予定映画>
~届け!心のまんなかに~
2014年 フランス映画 (2015.10.31公開)
配給・提供:クロックワークス / アルバトロス・フィルム 上映時間:1時間45分
監督:エリック・ラルティゴ
原案:ヴィクトリア・ベドス
脚本:ヴィクトリア・ベドス/スタニスラス・キャレ・ドゥ・マルベリ/エリック・ラルティゴ
トマ・ビデガン
衣装:アン・ショット
音楽:エフゲニー・ガルペリン/サーシャ・ガルペリン
出演:ルアンヌ・エメラ/カリン・ヴィアール/フランソワ・ダミアン/エリック・エルモスニーノ
ロクサーヌ・デュラン/イリアン・ベルガラ/リュカ・ゲルベルグ
<見どころ>
歌の才能を認められパリの音楽学校のオーディションを勧められた少女と、聴覚障害
のある家族との絆を描いた感動作。最愛の家族を支える役目と自らの夢の間で揺れ
動くヒロインを、新人ルアンヌ・エメラが好演し、セザール賞最優秀新人女優賞に輝いた。
『プレイヤー』などのエリック・ラルティゴ監督がメガホンを取り、『しあわせの雨傘』などの
カリン・ヴィアール、『タンゴ・リブレ 君を想う』などのフランソワ・ダミアンらが共演。
<ストーリー>
フランスの片田舎の農家であるベリエ家は、高校生の長女ポーラ(ルアンヌ・エメラ)以外、
全員が聴覚障害者。ある日音楽教師トマソン(エリック・エルモスニーノ)に歌の才能を
認められ、パリの音楽学校で行われるオーディションを勧められたポーラは喜ぶものの、
歌声を聴けない家族から反対される。家族のコミュニケーションに欠かせないポーラは、
考えた揚げ句……。
<感想>
予告編から気になっていたので、公開早々に観に行ってきました。
主人公のルアンヌ・エメラは、フランスの人気歌手だそうですね。
どうりでめっちゃ上手だと思いました。でも、若いんだけれど、なんかおばちゃんぽく見える。
フランスの音楽学校の試験はシャンソンなの?その辺は、ちょっとよくわかりませんが
高校生が、愛の歌を朗々と歌えるなんて、さすがフランス。
うちにも高校生の息子がいるが、逆立ちしても、あんな愛の歌は無理無理。
家族の話ですが、子どもの夢を見守ること、障害者の自立も描かれています。
ポーラだけ、耳が聞こえるので、家族はポーラに依存しまくってて、ポーラの
音楽学校行きをかたくなに反対しますが、あれはちょっと気の毒に感じちゃいました。
だから、余計にオーディションでのシーンは感動的。
歌った歌詞の内容が、家族のこととマッチしていたから尚更なのかも。
審査員の先生から、「いい選曲だった」の台詞は、誰もが納得する台詞だったと思います。
オーディションで親が先生が勝手に入ってきてええんかい?なんてツッコミ
いれてしまう場面もけっこうありましたが、まぁいいか。
自分の夢を優先させるか?それとも家族のことを優先させるのか?
このことで悩み葛藤するのは誰しもが少なからずあるので、共感できるでしょうね。
聴覚障害を扱う映画でしたが、お涙頂戴な感じではなく、逆にそれすらも笑いに
変えてしまう、フランス人の粋な演出を感じた作品でした。
点数:7点 (10点中)