<3月の鑑賞予定映画>
~なぜ人質は、犯人に味方したのか?~
2018年 カナダ/スウェーデン合作 (2020.11.06公開)
配給:トランスフォーマー 上映時間:92分
監督・脚本・製作:ロバート・バドロー
音楽:スティーブ・ロンドン
劇中歌:ボブ・ディラン
美術:エイダン・ルルー
衣装デザイン:リア・カールソン
出演:イーサン・ホーク/ノオミ・ラパス/マーク・ストロング
ビー・サントス/クリストファー・ハイアーダール
マーク・レンドール/イアン・マシューズ
<見どころ>
誘拐や監禁の被害者が犯人と連帯感を抱くことを指す心理学用語ストックホルム
症候群の語源となったノルマルム広場強盗事件が題材の犯罪ドラマ。
銀行を襲うも籠城せざるを得なくなった強盗と、人質になった行員の間に
奇妙な感情が生まれる。監督は『ブルーに生まれついて』などのロバート・バドロー。
『魂のゆくえ』などのイーサン・ホーク、『アンロック/陰謀のコード』などの
ノオミ・ラパス、『シャザム!』などのマーク・ストロングらが出演する。
<ストーリー>
スウェーデン、ストックホルム。アメリカ人を装って銀行を襲撃したラース
(イーサン・ホーク)は、行員のブリジッタ(ノオミ・ラパス)ら3人を
人質に取って、刑務所に収監されている仲間クラーク(マーク・ストロング)の
解放を迫る。さらに金とクラークと共に逃走するための車を用意させようとするが、
警察の作戦によって銀行から動けなくなる。報道陣も押し寄せて長期戦となる中
ラースとブリジッタたちの間に奇妙な共感意識が芽生えていく。
<感想>
ストックホルム症候群の語源にもなった銀行強盗事件の映画化、
ということで興味をもって鑑賞。
性根は優しいイカれた強盗犯、まさにイーサン・ホークは嵌り役(笑)
フィクションが入っているとはいえ、体裁ばかり気にして、人質の
安全を軽視する警察より、どこか抜けてて憎めない犯人の方に応援?
したくなるのも、あれじゃ理解できます。
とうことは、私もあの場にいたらストックホルム症候群になりますね。
サスペンスな作りんなんだが、犯人があまりにも間抜けなので
コメディっぽく見えてしまうのが、ちょっとねえ。
コメディかサスペンスか、どちらかに振り切ってほしかったですね。
あと、ほとんど銀行の建物内だけで話が進んでいるので、舞台のほうが
これは良いような気もします。
こういう史実をもとにした映画って、大抵エンドロールに実際の映像
だったり写真があるんですけれど、これは一切ないんですよね・・・。
ということで、いろいろ残念な映画だったかも。
点数:5点 (10点中)