くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

2013年モルクル日記(6)3月20日(水) ター環礁→ミーム環礁

2013-04-05 14:46:07 |  ダイビング
きょうのガイドはユリエさん。
変わるのはガイドとダイブサイトだけで、起床から就寝まで、毎日の行動パターンはまったく同じ。
liveaboard って、そんなもんだ。
これがダイバーの休日ってもんだ。


1st dive: Thaa Atoll, Guraidhoo Kandu
ター環礁、グーライドゥ・カンドゥ。
「グーライドゥ」って名前がついているところが、モルディブには多いなあ。
ビヤドゥ以外でそう思ったってことは、去年もここ、潜ったのかな?

けさもハンマーヘッド狙い。
きょうもきっと見られるに違いないと、根拠のない確信があるものの、またまたデジャヴのようにブルーウォーターをだらだら泳ぐ。
何分くらい泳いだだろう?
おそらく右下から、激しく叩かれるタンクの音がしてくる。
ユリエさんの音への反応は素早い。
しかも、水中では、音がどの方向から来ているかわからないものなのに、次の瞬間にはハンマーを指さすカンのよさ。
ハンマーを見つけたのは、さすがモルディビアン視力のイムティ。
ハンマーはけさも単体。
やはり深くて、遠めだった。
写真も動画も、心霊写真レベルにも達しない。
斜め上から、しばし観察。
そのハンマーが去って行ったあと、まただらだら泳く。
そして再度、タンクを鳴らす音。
またイムティ。
またまたゆりえさんが素早く反応し、ハンマー登場。
でも、2回目は、ますます遠かった。
同じ個体かもしれない。
ぶっちゃけハンマーヘッドにはたいして期待していないモルディブで、2回もハンマーに会えたことは、こいつは春から縁起がいいや!?

きょうも海はペタペタ。


ター環礁も2ダイブで撤収。
船はミーム環礁へと移動。


2nd Dive: Meemu Atoll, Nenge Kandu
ミーム環礁、ネンゲ・カンドゥ。
ネンゲとはディベヒ語で「わからない」の意味で、何が出るかわからないとか!?
まずはギンガメアジの小さな群れ。


やっぱり尻尾が黒い。


片側がリーフ、片側砂地のポイントで、カンドゥっぽさはない。
でも、カベにはところどころ、なかなか変化にとんでいる場所がある。


ソフトコーラル、ハードコーラル、腔腸類など、さまざまなものがついている。


ゴルフボールみたいなやつとか。


ウミシダ祭り。こんなにたくさんのウミシダが、超ポジティブにここにたどり着いた様を想像するとキモイ。






オーバーハングは、デザインされた建造物みたい。








いたるところにキンギョハナダイが舞っていて…。
平凡なんだけど、ハナダイフリークとしては、スルーできない。






♀正面。意外にけばい。


♂正面。むなびれ、はらびれが実は凝ったデザインだった。






そして、「キャー、ダイバーが来たわーーー!」と隠れられ…。


お子さまユカタハタ。ハナダイと同じファミリーなのがわかる感じ。


前半は、壁を右手に、左手にと、右往左往。
まあ、たいしたものがいないのである。
後半になって、リーフトップに向かうと、ムレハタタテダイたちがやって来た。


シパダンみたいに、1か所で漂ってる系ではなく、次々と、行進のようにやってくるのがかわいい。
君たちが来てくれて、よかった。本当によかった。来なかったら、そうとう残念な1本。


モルディブらしいアカモンガラもいる。


あとはブラックピラミッドバタフライフィッシュがまばらに群れていた。
リーフトップは、ここもいまいちな景観。


上から見れば、キレイなんだけれど…。


「何か出るかわからない」と言われるポイントで、何も珍しいことはなかった。
でも、1本目でハンマーを見たから、まだ満足効果は持続中。

引き続き、バリバリ乾期の穏やかさ。



3rd Dive: Meemu Atoll, Vanhuravalhi Kandu
ミーム環礁、ヴァヌラヴァリ・カンドゥ。
またここかぁ…。
このポイントの記憶は、サメ、ギンガメの群れ、殺風景。
去年もおととしもここで潜り(と言っても、せいぜい3本!)、強い流れの中で、リーフにしがみついてサメ待ちをして、サメはけっこう出てきたことをよく覚えているけれど、ここの水中が殺風景なので、気持ちはネガティブ。
リーフの方にむけて潜降してゆくと、クマザサの群れが迎えてくれた。時に降るよう。


不毛なリーフではあるが、オーバーハング部分の縁は、ソフトコーラルで黄色く縁どられているのが見える。


最初はリーフ上でサメ待ちかと思ったら、外洋をしばらく泳ぐ。
リーフを外洋から眺めるという、これまでとは真逆な潜り方。
外洋からリーフの上をゆくマダラトビエイとか、ロウニンアジとか、サメとか。
いつもは、リーフの上から沖をゆくマダラトビエイやサメを見ていて、ダイバーと魚の位置関係が逆転。
沖からリーフぎわをゆくマダラトビエイが見えた。ちっちゃ!


だいぶ中層を漂った後、リーフの上に向けて泳いでゆくと、バラクーダの群れ。


リーフの上には、ヒカリモノいっぱい。
イソマグロ。


イソマグロに見えたけど、まだら模様がうっすら。


ギンガメ。


なんらかのカイワリの群れもいた。
その後、壁に寄って、チャネルのインサイドへとドリフト開始。
このチャネルのカベのオーバーハングを、ちまちまと見て回ったのは今回がはじめて。


水底も、スロープも荒涼としているが…、




オーバーハングの下は、いろいろとりどり。


とあるオーバーハングの中を、ユリエさんが指さした。
近づくと、そこには大きな顔。


畳一畳もありそうなナポレオンが、休んでいた。


チャネル内の荒涼とした岩盤にも、ハタタテハゼ、シリキルリスズメダイ、ソラスズメダイ、モルディブくまのみらが棲んでいる。
流れが強いので、イソギンチャクは閉じがち。
ちょっとアールヌーヴォー調。


エヴァンスやキンギョハナダイも、無尽蔵にいる。


コーナー、チャネル=根待ちするもの、と思っていたが、アイランド・サファリ・ロイヤルでは、今日まで根待ちらしい根待ちをしていないし、ずっと泳いでいる印象がある。
いつもこういうスタイルなのか知らないけれど、この独特なアプローチで、よきにつき悪しきにつき、今回のヴァウヌラヴァリ・カンドゥには新たな発見があった。

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ダイビングもあと余すところ1日。
最終日は、フェリドゥ環礁3本勝負らしい。
ミームより、フェリドゥが好きなので、ちょっと楽しみ。