くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

まりん・らいふ・いん・しぱだん(159)サザナミハギ Ctenochaetus striatus

2013-12-20 09:01:30 | シパダン図鑑
スズキ目ニザダイ科のサザナミハギ。


シパダンでは、アオウミガメのセラピスト。
この、カメが首をたれてリラックスなこと。


実は私はこの黒子ちゃんたちが何ニザか、なかなか特定できなかった。
だって見た目に黒いニザダイは、もっと口がとがっていり、尾のつけ根のメスがくっきり見える。
サザナミハギは図鑑の写真では、しまがある。
英名もStriated surgeonfish。
私がコンデジで撮った写真では、とてもそんな細部は見えない。

surgeonfish、cleaning、green turtle、Sipadanのキーワードでググって、行き着いたのがUMS(University of Malaysia Sabah)の論文。
その論文は、シパダンのカメにくっついているフジツボがテーマという、かなり地味な研究発表。
論文によれば、カメはDusky surgeonfish(ナガニザ)と、このStriated surgeonfish(サザナミハギ)にクリーニングされるんだそうだ。
ナガニザではないので、これはサザナミハギと決定。
ネットでいろいろ写真を見ていたら、サザナミハギ、色が明るめでしまが目立つものと、黒っぽいものがいるようだ。

クリーニングステーションはフジツボつきのカメの数に応じて発生するとかで、論文ではスタッグホーン・クレストとバラクーダ・ポイントにある、としている。
この2箇所に限らず、カメたちはクリーニングをしてほしいときには、ワークアウトでいうところのテーブルトップのポーズ、相撲でいうところのハッケヨイのポーズをしているが、そんな随時型クリーニングステーションがシパダンにはたくさんあるように見受ける。
確かに、現在のメジャーなステーションはやはりバラクーダポイント。


ときに大混雑。(だいたいは超干潮のとき)




そして混めばゆるいカオスが…。


早く来てくんないかな~、と待っていることもあれば。


う~ん、リラックス。


カメは、たるさんごにスリスリしてフジツボをおとし、あとはサザナミハギとナガハギがお掃除してくれるんだそうだ。
首はきっとスッキリするのだろうけれど、はたして、カメ的には固い甲羅にフジツボがくっついてる感はあるのだろうか?
じっとしていれば、どこからともなくサザナミハギがどんどん駆けつけてくる。


フジツボは研究したくないが、シパダンをフィールドに研究できるUMSに留学したい…。
コメント (1)
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