ガパンビーチの朝
真夜中、ベープマットの効果が切れたとたん、蚊の「プ~ン」という羽音で目が覚めた。目覚めついでにトイレに行ったらゴキブリいた。ゴキブリ退治は、基本的に自分ではやらない主義だが、ひとりなので仕方がない。なんとか手に負えるサイズだったので、ビーサンで始末。やれやれと思ったら、こんどはでかい黒々としたのが出てきた。1匹退治した勢いで、こいつも気合でやっつけようと思ったが、ひるんだすきにトイレのとびらの影に入り込まれ、取り逃がしてしまった。あー、また出てきたらやだな、と思っていたら、そのあと寝つきが悪くなり、前日のチャンギのトランジットでほとんど寝ていないわりには、あまり眠れなかった。
朝のダイビングは10時発なので、ゆっくりごろごろしていていいのだが、せっかくだから夜明けとともに散歩をしてみる。
まだ他のコテージはひっそりとしている。
ルンバルンバのコテージは、斜面のうえに立っている。自分のコテージを出ると、数歩でルンバルンバの建物の前にかかった橋。橋の下は池、先のほうは湿地帯状態になっている。
もともとこんな地形なのか、それとも津波でできたものなのか。
夜遅くまで人がたむろっているダイブステーションも無人。サービスの犬らしく、2頭が就寝中。
人気のないビーチ。静かな海。
インドネシアに来ると、必ずおなかをこわす。コントロールできるレベルなのだが、絶対細菌性の、しくしくー、っとなるやつだ。サーフレッスンでレギャンの海水を飲んだからか、それとも歯磨きのときミネラルウォーターを使わないからか?今回はバリを発つとき、デンパサール空港にて発症。SQに乗る前は10分おきに、しくしく~っと差し込み、SQに乗ったら30分に一度、その後は1時間、3時間と徐々に感覚が長くなっている。メダンでもだいぶしくしくしたが、正露丸を飲むほどでもない。今はほとんど回復しているが、まれにしくっとくる。なので、朝あまり食べたい感じではない。バリで買ったココナッツクッキーを食べて朝食がわりにしてしまった。
その後、ワイヤレスで時間をつぶすが、XPでインターネットエクスプローラーを開いても、ホームページが見られない。つながってはいるのに。ウィルスバスターを無効にしてみたりするが、変化がない。もともとOSXにXPをデュアルブートで入れているだけなので、マック側で起動したら問題なし。つれづれなるままに、ブログを途中まで書いたりして時間をつぶす。
きょうの1本めは午前10時。約束どおり9時30分にダイブステーションに行ってみる。タンクにすでにセットされたBCとレギュの確認だけして、1stダイブ前のチェックはおしまい。あとは待ちぼうけ。30分前は早すぎだ。誰も来やしない。さっさとウェットも着てしまったので、部屋に戻るでもない。
ようやく人々が集まってくると、今度は、みんなかなり準備がスローだ。30分なんてもんじゃない、待った気がするが、どうだったんだろう。やっとボーディングタイムとなると、ボート上でグループ分けが発表される。イタリア人にはイタリア人ガイド、その他白人は白人ガイド、アジア系はローカルガイドという編成だった。言語と人種で分けてるのかな?と思った。でも、ローカルガイドの視力というのはたいへんな武器だ。
ところでここのボートには屋根がないっ!!!この紫外線の有害性が言われる今日、何事?平気で日焼けをする私でさえ、この事実に驚愕。
というわけで、私はKLから来たというマレーシア人のおっさんと私と、ローカルガイドの3人で潜る。ローカルの男の子は、見た瞬間に目がいいとわかる瞳をしている。
1本目 キャニオン
モルディブでもどこでも、「キャニオン」という名前のつくポイントは、地形が派手でおもしろいものだ。期待してしまう。ルンバルンバの前のビーチから木の船で約30分ってところだろうか。水中に2つのピナクルがあり、そこを潜るというものだ。
アジア人のわれわれが、一番最初にエントリー。バックロールで入ったら、海は衝撃的に緑色だった。緑でよく見えない中潜降していくと、ものすごい量のクマザサハナムロがいる。クマザサの方に泳いでいくと、こんどはハタタテダイの群れが見えて来て、その後ろにリーフが見えてきた。透明度悪すぎ、と思った次の瞬間、大きなウミウチワがそこここにある。こんなにウミウチワがいっぱい群生しているところを見たのは初めてだ。うっそうとしている感じなのだ。そして、キンギョハナダイの数が、シパダンやモルディブもびっくりな量だ。クマザサやウメイロモドキの群れをロウニンアジやイソマグロが狙ってやってくる。体色が黄色のアケボノハゼ、パウダーブルーサージョンフィッシュ、マイダスギンポとインド洋ならではの面々がなつかしい。普通種が多かったが、魚影の濃さはあなどれない。
とにかく緑色な海。
ローカルガイドの視力はさすが、小さなクマドリカエルアンコウ。
ガパン・ジャヤ
ダイビングから戻って来たら、もう12時45分。2本目は14時半だという。あんまりゆっくりしていられない。ビーチを歩いて、誰も入っていないGAPANG JAYAにしてみた。部屋の案内に、More Acheneseと書いてあったところだ。旅に出たら、なるべくその土地のものを中心に食べたい。ミーゴレンとカフェを頼んだ。シンプルなミーゴレンは安く、15,000ルピア。ここはコーヒーはなく、パックのカフェしかなく、3,000ルピア。
おばあさん(おばさんかも)が、オーダーを通しに席をたつと、大人なんだろうけど小さなネコが休んでいた。
そしてこの店もなかなかごはんは出来てこない。気長に待っていると、突然さっきのネコが椅子からおりて、あぅあぅと吐き出した。むっ。
さて、出て来たミーゴレンには薄く焼いた卵とトマト一切れ、きゅうり2切れとツナが2ピース乗っていた。ガーリックやら青唐辛子が乗っている。夕べ別の店で食べたチャプチャイとほぼ同じ味付けだ。なんとなく、受験生の夜食を思わせる、インスタント麺っぽい味。
2本目 スラコケーブ
ルンバルンバ前のビーチからボートで20分。地形はだらだらと続くスロープで白砂もあるが、なにぶん海が緑がかっているので暗い。そして寒い。
ハナヒゲウツボがやたらといるポイント。
ケーブという名前がついているが、オーバーハングぎみのところがあるだけで、ケーブってほどではなかった。後半、砂漠のように白砂が広がっており、ガーデンイールがいっぱいいた。ここのやつらはけっこうなが~く出ていた。
2本目が終わって帰ってくると、ほぼ午後5時。2ダイブだと不完全燃焼。時間ばっかりたって、なんだかムダ。
アフターダイブ
夕方、散歩にいこうとビーチに出たら、いきなり黒い犬が前に飛び出してきた。朝、ダイブステーションで寝てたやつの1匹だ。
一緒にいこうよといわんばかりだ。先導してくれ、どんどんすすんでいく。ビーチの砂の道から、土の道にかわっても歩き続けていく。マーキングも激しい。どこまで行っても、同じような景色なので、先に戻ることにした。砂の道に戻った頃には、犬はまた前にたっていた。おなかの調子は99パーセント正常になったが、おなかもすかないので、きょうは夜ヌキ。きょうこそは安眠できますように。
真夜中、ベープマットの効果が切れたとたん、蚊の「プ~ン」という羽音で目が覚めた。目覚めついでにトイレに行ったらゴキブリいた。ゴキブリ退治は、基本的に自分ではやらない主義だが、ひとりなので仕方がない。なんとか手に負えるサイズだったので、ビーサンで始末。やれやれと思ったら、こんどはでかい黒々としたのが出てきた。1匹退治した勢いで、こいつも気合でやっつけようと思ったが、ひるんだすきにトイレのとびらの影に入り込まれ、取り逃がしてしまった。あー、また出てきたらやだな、と思っていたら、そのあと寝つきが悪くなり、前日のチャンギのトランジットでほとんど寝ていないわりには、あまり眠れなかった。
朝のダイビングは10時発なので、ゆっくりごろごろしていていいのだが、せっかくだから夜明けとともに散歩をしてみる。
まだ他のコテージはひっそりとしている。
ルンバルンバのコテージは、斜面のうえに立っている。自分のコテージを出ると、数歩でルンバルンバの建物の前にかかった橋。橋の下は池、先のほうは湿地帯状態になっている。
もともとこんな地形なのか、それとも津波でできたものなのか。
夜遅くまで人がたむろっているダイブステーションも無人。サービスの犬らしく、2頭が就寝中。
人気のないビーチ。静かな海。
インドネシアに来ると、必ずおなかをこわす。コントロールできるレベルなのだが、絶対細菌性の、しくしくー、っとなるやつだ。サーフレッスンでレギャンの海水を飲んだからか、それとも歯磨きのときミネラルウォーターを使わないからか?今回はバリを発つとき、デンパサール空港にて発症。SQに乗る前は10分おきに、しくしく~っと差し込み、SQに乗ったら30分に一度、その後は1時間、3時間と徐々に感覚が長くなっている。メダンでもだいぶしくしくしたが、正露丸を飲むほどでもない。今はほとんど回復しているが、まれにしくっとくる。なので、朝あまり食べたい感じではない。バリで買ったココナッツクッキーを食べて朝食がわりにしてしまった。
その後、ワイヤレスで時間をつぶすが、XPでインターネットエクスプローラーを開いても、ホームページが見られない。つながってはいるのに。ウィルスバスターを無効にしてみたりするが、変化がない。もともとOSXにXPをデュアルブートで入れているだけなので、マック側で起動したら問題なし。つれづれなるままに、ブログを途中まで書いたりして時間をつぶす。
きょうの1本めは午前10時。約束どおり9時30分にダイブステーションに行ってみる。タンクにすでにセットされたBCとレギュの確認だけして、1stダイブ前のチェックはおしまい。あとは待ちぼうけ。30分前は早すぎだ。誰も来やしない。さっさとウェットも着てしまったので、部屋に戻るでもない。
ようやく人々が集まってくると、今度は、みんなかなり準備がスローだ。30分なんてもんじゃない、待った気がするが、どうだったんだろう。やっとボーディングタイムとなると、ボート上でグループ分けが発表される。イタリア人にはイタリア人ガイド、その他白人は白人ガイド、アジア系はローカルガイドという編成だった。言語と人種で分けてるのかな?と思った。でも、ローカルガイドの視力というのはたいへんな武器だ。
ところでここのボートには屋根がないっ!!!この紫外線の有害性が言われる今日、何事?平気で日焼けをする私でさえ、この事実に驚愕。
というわけで、私はKLから来たというマレーシア人のおっさんと私と、ローカルガイドの3人で潜る。ローカルの男の子は、見た瞬間に目がいいとわかる瞳をしている。
1本目 キャニオン
モルディブでもどこでも、「キャニオン」という名前のつくポイントは、地形が派手でおもしろいものだ。期待してしまう。ルンバルンバの前のビーチから木の船で約30分ってところだろうか。水中に2つのピナクルがあり、そこを潜るというものだ。
アジア人のわれわれが、一番最初にエントリー。バックロールで入ったら、海は衝撃的に緑色だった。緑でよく見えない中潜降していくと、ものすごい量のクマザサハナムロがいる。クマザサの方に泳いでいくと、こんどはハタタテダイの群れが見えて来て、その後ろにリーフが見えてきた。透明度悪すぎ、と思った次の瞬間、大きなウミウチワがそこここにある。こんなにウミウチワがいっぱい群生しているところを見たのは初めてだ。うっそうとしている感じなのだ。そして、キンギョハナダイの数が、シパダンやモルディブもびっくりな量だ。クマザサやウメイロモドキの群れをロウニンアジやイソマグロが狙ってやってくる。体色が黄色のアケボノハゼ、パウダーブルーサージョンフィッシュ、マイダスギンポとインド洋ならではの面々がなつかしい。普通種が多かったが、魚影の濃さはあなどれない。
とにかく緑色な海。
ローカルガイドの視力はさすが、小さなクマドリカエルアンコウ。
ガパン・ジャヤ
ダイビングから戻って来たら、もう12時45分。2本目は14時半だという。あんまりゆっくりしていられない。ビーチを歩いて、誰も入っていないGAPANG JAYAにしてみた。部屋の案内に、More Acheneseと書いてあったところだ。旅に出たら、なるべくその土地のものを中心に食べたい。ミーゴレンとカフェを頼んだ。シンプルなミーゴレンは安く、15,000ルピア。ここはコーヒーはなく、パックのカフェしかなく、3,000ルピア。
おばあさん(おばさんかも)が、オーダーを通しに席をたつと、大人なんだろうけど小さなネコが休んでいた。
そしてこの店もなかなかごはんは出来てこない。気長に待っていると、突然さっきのネコが椅子からおりて、あぅあぅと吐き出した。むっ。
さて、出て来たミーゴレンには薄く焼いた卵とトマト一切れ、きゅうり2切れとツナが2ピース乗っていた。ガーリックやら青唐辛子が乗っている。夕べ別の店で食べたチャプチャイとほぼ同じ味付けだ。なんとなく、受験生の夜食を思わせる、インスタント麺っぽい味。
2本目 スラコケーブ
ルンバルンバ前のビーチからボートで20分。地形はだらだらと続くスロープで白砂もあるが、なにぶん海が緑がかっているので暗い。そして寒い。
ハナヒゲウツボがやたらといるポイント。
ケーブという名前がついているが、オーバーハングぎみのところがあるだけで、ケーブってほどではなかった。後半、砂漠のように白砂が広がっており、ガーデンイールがいっぱいいた。ここのやつらはけっこうなが~く出ていた。
2本目が終わって帰ってくると、ほぼ午後5時。2ダイブだと不完全燃焼。時間ばっかりたって、なんだかムダ。
アフターダイブ
夕方、散歩にいこうとビーチに出たら、いきなり黒い犬が前に飛び出してきた。朝、ダイブステーションで寝てたやつの1匹だ。
一緒にいこうよといわんばかりだ。先導してくれ、どんどんすすんでいく。ビーチの砂の道から、土の道にかわっても歩き続けていく。マーキングも激しい。どこまで行っても、同じような景色なので、先に戻ることにした。砂の道に戻った頃には、犬はまた前にたっていた。おなかの調子は99パーセント正常になったが、おなかもすかないので、きょうは夜ヌキ。きょうこそは安眠できますように。