くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

まりん・らいふ・いん・しばだん(25) アケボノハゼ Nemateleottris decora

2013-05-02 09:21:01 | シパダン図鑑
スズキ目ハゼ科のアケボノハゼ。


きりりとした顔立ちが素敵。
ちょっと間抜けな上から正面顔。


背中。


後姿。


なぜか顔がぷくん。


英語では、Decorated dartfish、Elegant firefish、Purple firefishとか。
学名のdecoraはラテン語で美しいという意味だそうだ。
肉眼で見たときは、そこはかとない感じのするボディカラーのグラデーションが上品。
ストロボがよく当たると、テールの鮮やかな赤や紫が美しい。

アケボノハゼがメジャーになり始めたころは、レアものイメージが強かった。


深場にしかいないし、ひとりひっそり、って感じだったものを、その常識を覆したのがシパダン。
もう、シバダンではごく普通ハゼなアケボノハゼ。
島一週、スロープ状で砂があるところ、水深18メートル以深ならどこにでもいる。
お一人さまでも、




ペアでも、






トリオでも、


団地でも。


最浅記録は12メートル。
そして深く行けばゆくほど、たくさんいる。
ガーデンイールの群れなみに。
アケボノはシバダンで発生して、他の海に流れついたんじゃないかと思うほど。
それか、他の海から流れてきて、シバダンのwallにはばまれて、ここを安住の地にしたか。
シバダンはアオウミガメ天国と言われるが、アケボノパラダイスでもある。

彼らの「にらみ」はすばらしく、ついつい写真を撮ってしまう。






こちらを見ていないときだって、目ヂカラがある。












目に☆




何百回出会っても、スルーできない。
光源氏が紫の上にたいして、見飽きることがない、と思ったような。
そんなパープルカラーのアケボノさんである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まりん・らいふ・いん・しぱだん(24)ハタタテハゼ Nemaeleotris Magnifica

2013-05-01 09:17:08 | シパダン図鑑
スズキ目ハゼ科ハタタテハゼ。


南の海なら、どこにでもいる。
もちろん、シバダンにもおびただしい数のハタタテハゼがいる。
Dartfish(ダーツに見える?)と呼ばれるハゼの中で、【Nemaeleotris】という学名がつくものには、アケボノハゼ、ヘルフリッチ、そしてこのハタタテハゼがいる。
世のダイバーの、他の二種への関心は高いが、ハタタテハゼはcommonで片づけられてしまう。
平凡なわりには、学名は「Nemateleotris magnifica」。
学名=ラテン語のmagnificaは、英語にすればmagunificientのはず。
ロレンツォ豪華王はLorenzo il Magnifico。
なんで日本語は豪華王と訳しているのかはわからないけれど、イタリア語のmagnificoは、beautiful!とか、magnificent!とか、superb!とか、Wonderful!という意味で、このハゼには最上級の褒め言葉がついているわけだ。
それが英語になると、Fire Dartfish、Fire Goby、Fire Fish、Fire Dartfish、Red Fire Goby、どっちみちFire。
深度下では、茶色がかって炎感はないが、ドロップオフあたりの浅瀬で強い太陽を浴びると、確かに赤々とはしている。
でも、炎といったメラメラ感はなく、ハタタテの方が、まだしっくり来る。
ハタタテというより、ヒレナガな感じがするけれど…。

アケボノハゼやヘルフリッチほどアイシャドウがきつくないので、やさしい顔に見える。
そばかすがかわいい。




ペアでつんつん。


トリオ!?


幼児はたよりなげ…。


ものすごい回数、ハタタテハゼに会っているはずだけれど、ほとんど写真を撮っていないことに気がついた。
かわいいのにね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする