つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

無罪放免

2006-08-26 09:00:17 | ちょっとした出来事
「食道、胃、十二指腸、まったく異常なし、きれいなもんだ、
無罪放免!」と、がんセンターの先生が写真を見ながら言った。
きょうは先日の胃カメラの結果を聞きに来たのである。

胃カメラを撮り終った時、組織を採る生検がなかったので、
これは大丈夫だなとは思ったものの、やはり正式に結果を言われると
ほっとする。先生に御礼を言って診察室を意気揚々と出てきたのだが、
何か頭の隅にモヤモヤっと引っ掛かったものがあった。

そうあの無罪放免って言葉だ。ってことは、私は犯罪を
犯した容疑者ということになる。犯罪?ン…確かに
暴飲暴食の罪は、認めよう。今年はけっこう多めに飲んで
多めに食べた、ので、それが罪といえば罪になる。ま、
いいか。

先生達、多分一日に何度かはこの言葉を発しているに違いない。
でもよく考えてみると、さすが先生だなあと思う。

つまり有罪ということは、癌細胞が見つかった、ということであり、
切腹か放射線かその他か、判決を申し渡され、その結果何年かの執行猶予
を得られるか、ヘタをすると、「死ケ~イ」(手遅れ)ということに
相成るわけである。

なーるほど、ピッタリと当てはまる。しかし、私のような不摂生者は
身から出たさびで、犯罪容疑者になっても仕方ないが、品行方正に
暮らしてても、癌を心配する人に犯罪容疑者はかわいそうな気がする。

それこそ冤罪のそしりを受けかねない。
ここはひとつ、無罪放免ではなく、「無実無根!」なーんて
言ってみてはいかがだろうか。などとふと、思ったりしてみた。
でもまあ、「チェ面白くねえなあ、何ともないよ!」
と言われたって、何ともなけりゃあいいんだよね。

そういうことだ、よかった、よかった…。
コメント
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