つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

飲もうゼ

2006-12-13 04:33:21 | ちょっとした出来事
久しぶりに我が友F氏と飲んだ。

彼はうちの会社で最も有能な社員だったが、高い志のために
辞めたのである。もう丸々一年が経ってしまった。

車で迎えに来てくれ、彼の地元で旧交を温めるべく、彼の
家に向かった。辞める時に、「最低一年に一度は会って飲もう」
と約束していたのである。

「うちの地元には二軒しか飲み屋がないんだよ」と以前一緒に
飲んだことのある店に行った。

しかし二軒しかないにしてはなかなか面白い店で、魚から肉料理
まで、一通り揃っている。アルコールも沖縄の「泡盛」まで
置いてあり、値段も手頃で家族で来てもOKな感じの店である。
うちの地元に比べれば、はるかにセンスがいい。

この時期やはりそこそこ混んでいて、賑わっていた。
まずはお互いの健康に乾杯した。
旧交の始めはどうしても健康確認になってしまう。
やはり友はいつまでも元気でいてほしいというのが偽らざる願いなのだ。

彼は元々白髪頭だったので、さほど変化は感じなかったが、
こちらはさぞやオデコの面積が広がったのを感じたに違いない。

メニューは全て彼にまかせ、ゆっくり芋焼酎のお湯割りを
五臓六腑に染み渡らせた。

「ちょっとプレゼントがあるんだけど」と何やら取り出した。
コンパクトなアルバムだ。見ると渓流魚の写真である。
岩魚、山女魚、アマゴが、鮮やかな色合いで写っていた。

彼はフライフィッシングをやるので、彼の従兄弟と
釣った魚を写したものだった。
「おお…これはいい」私は魚を見るのも好きだが、絵を描く
資料としても喉から手が出る程ほしいのである。

彼もよく知っていて持って来てくれたのである。
気が利いているよなあ…と感心しつつ、手ぶらの
自分が情けなかった。こういうところが私はダメなのだ。

うまいお湯割りでいい気持ちになったとこで、
「場所を変えようか」と彼が言ってこの店を後にした。

二軒ある店のもう一軒へとはしごし、したたかに酔った。
最寄の駅で彼と別れ、いい酔いのまま家に帰り着いた。

来週、再来週と飲み会が続く、彼と飲んだような
いい酒がどれ位飲めるかわからないが、なるべく
そんな酒にしたいものである。

「いい酒飲もうゼ!」






コメント (2)
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