つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

女神の笑顔

2010-04-14 03:44:23 | 会社
自分で言うのも何だが…こう見えてもけっこうシャイなハートをしているのである。

事の詳細は述べないが、ちょっと心傷つく出来事があって、翌日になっても、
澱の様に重く心に残り、引きずっていた。それでも根明なので、もう一晩寝れば
薄れるだろうと思っていたが、振り払おうと思えば思うほど、引っ掛かってくるのである。
正直これほど引きずるのは我ながら珍しいことなのだ。

どんよりした気分のまま会社に出勤した。我が心のように空もどんより曇っている。
「はあ~あ」ため息をつきつつ、仕事に入った。一仕事を済ませると、上司が
出勤して来て、「早めに焼却を頼むよ」と言われた。そうだきょうは我が部署の
焼却当番の日なのである。週に1度各部署で焼却当番があるのだ。

こんな日は気をまぎらわせるのに丁度いいやと思い、焼却炉に向かうべく、玄関へ行くと
 玄関の掃除をしていた他部署の女性二人が何やら楽しそうにしゃべっていた。
「おはよう」と声を掛けると「おはようございます」と挨拶を返した後、「いまネェ
Kさんのいい話をしていたとこなのよう」と言うではないか。Kさんとはつまり
ワタシのことなのである。何せこの日はどんより気分なので、「オレのいい話なんて
あんの」といぶかしげに返すと、「ウフフそう…いい話よ」と意味深に笑顔で言うでは
ないか。

こう言った女性はベテランで、親近感覚える心の広い人である。もう一人は最近入った
新人だった。
いいこととは、いかなることかと聞きたかったのだが、それはヤボ…と思いとどまり、
「と言うことは、きょうはいい1日のスタートになるということになるわけだ」と言うと
「ウフフ…そうよ」という声を聞きつつ焼却炉へ向かった。

わたしは何気ない風を装っていたが、「救われた…」という思いだった。1日の始めに
ベテランと妙齢の女性二人にこう言われて嬉しくない男がいるだろうか。
彼女らは我がブルーの気分を知らない。だからこそ又よけいにうれしいのである。

この日我が心が晴れ渡ったのは言うまでもない。そして二人がまさしく
女神に見えたのである。ゲに女性の笑顔の力は絶大だ。
コメント
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