会社から帰宅すると、身内がS・S子さんという方から電話があって、「どうしてわたしに案内状を
くれたんですか?」と問われたと言うのである。案内状には家の電話番号が書いてあったのだ。
「はて…S・S子さん?」実はわたしもわからなかったのである…。「でもわざわざ電話をするなんて、
よほど迷惑だったのかなあ」と言うと、身内が「いやあハガキの絵とisseiという作者名が、
気になったからだって」と言うのだ。
作品展示の案内状を送るのに、まず名簿を確認するのだが、過去の展示会に1度来てくれて、
感想帳に住所・氏名を書いてくれた方から、友人・知人など、カテゴリー別にモーラしていく。
調べてみると、最初に作品展示をした「神宮茶屋」というところでの感想帳にS・S子さんの名前が
あった。多分、たまたま入った喫茶店にわたしの作品が展示してあって、感想帳に住所・氏名を
記入してくれたのに違いない。まあ…10年も前の作者名など、覚えていないのは当然である。
わたしのほうでも、しかりだったのだ。
身内によると、S・S子さんは86歳の方で、車いすを使っているそうなのだが、声はかくしゃく
として若々しかったという。「息子に運転してもらって行こうかと思う。」と言ってくれたの
だとか…。どうやら我が拙画は気に入っていただけたようで、有難いのだが、くれぐれもムリを
されませんように…。
案内状を出すにあたっては、先の名簿に乗っ取って出させていただくのだが、S・S子さんのように
実のとこ、名前も顔も覚えてない方も多いのである。また、どうしても案内状を出すべきか出さ
ざるべきか…と悩む方が出てきたりする。それは、諸事情によったり、地域が遠すぎるなどの理由
なのだが、今回も諸事情で悩める人があった。出せば迷惑かなあ…と、しかし、そういう場合、
自分の心に問うてみて、判断することにしている。
1枚のハガキである案内状から、様々な反応が返ってきている。友人F氏からも電話があって、
久しぶりの飲み会の約束もしたし、会社でも、素敵な反応をいただいた。
また、わざわざハガキにて「行けません」の返事をいただいた方もいる。わたしもよく案内状を
いただくので、両方の気持ちがわかるので、どうか返事など無用に願います。
「おう元気にやってるんだなあ…」という知らせになっていればそれでいいのです。
とにもかくにも、作品展示前のざわめきの今が、一番楽しい時なのかもしれないなあ…と思う
この頃なのだ。
カット原画⑦(深雪に)
転びたる 深雪にしばし 身をゆだね
issei
くれたんですか?」と問われたと言うのである。案内状には家の電話番号が書いてあったのだ。
「はて…S・S子さん?」実はわたしもわからなかったのである…。「でもわざわざ電話をするなんて、
よほど迷惑だったのかなあ」と言うと、身内が「いやあハガキの絵とisseiという作者名が、
気になったからだって」と言うのだ。
作品展示の案内状を送るのに、まず名簿を確認するのだが、過去の展示会に1度来てくれて、
感想帳に住所・氏名を書いてくれた方から、友人・知人など、カテゴリー別にモーラしていく。
調べてみると、最初に作品展示をした「神宮茶屋」というところでの感想帳にS・S子さんの名前が
あった。多分、たまたま入った喫茶店にわたしの作品が展示してあって、感想帳に住所・氏名を
記入してくれたのに違いない。まあ…10年も前の作者名など、覚えていないのは当然である。
わたしのほうでも、しかりだったのだ。
身内によると、S・S子さんは86歳の方で、車いすを使っているそうなのだが、声はかくしゃく
として若々しかったという。「息子に運転してもらって行こうかと思う。」と言ってくれたの
だとか…。どうやら我が拙画は気に入っていただけたようで、有難いのだが、くれぐれもムリを
されませんように…。
案内状を出すにあたっては、先の名簿に乗っ取って出させていただくのだが、S・S子さんのように
実のとこ、名前も顔も覚えてない方も多いのである。また、どうしても案内状を出すべきか出さ
ざるべきか…と悩む方が出てきたりする。それは、諸事情によったり、地域が遠すぎるなどの理由
なのだが、今回も諸事情で悩める人があった。出せば迷惑かなあ…と、しかし、そういう場合、
自分の心に問うてみて、判断することにしている。
1枚のハガキである案内状から、様々な反応が返ってきている。友人F氏からも電話があって、
久しぶりの飲み会の約束もしたし、会社でも、素敵な反応をいただいた。
また、わざわざハガキにて「行けません」の返事をいただいた方もいる。わたしもよく案内状を
いただくので、両方の気持ちがわかるので、どうか返事など無用に願います。
「おう元気にやってるんだなあ…」という知らせになっていればそれでいいのです。
とにもかくにも、作品展示前のざわめきの今が、一番楽しい時なのかもしれないなあ…と思う
この頃なのだ。
カット原画⑦(深雪に)
転びたる 深雪にしばし 身をゆだね
issei