つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

カット原画⑦(深雪に)

2010-06-26 06:50:32 | ちょっとした出来事
会社から帰宅すると、身内がS・S子さんという方から電話があって、「どうしてわたしに案内状を
くれたんですか?」と問われたと言うのである。案内状には家の電話番号が書いてあったのだ。
「はて…S・S子さん?」実はわたしもわからなかったのである…。「でもわざわざ電話をするなんて、
よほど迷惑だったのかなあ」と言うと、身内が「いやあハガキの絵とisseiという作者名が、
気になったからだって」と言うのだ。

作品展示の案内状を送るのに、まず名簿を確認するのだが、過去の展示会に1度来てくれて、
感想帳に住所・氏名を書いてくれた方から、友人・知人など、カテゴリー別にモーラしていく。

調べてみると、最初に作品展示をした「神宮茶屋」というところでの感想帳にS・S子さんの名前が
あった。多分、たまたま入った喫茶店にわたしの作品が展示してあって、感想帳に住所・氏名を
記入してくれたのに違いない。まあ…10年も前の作者名など、覚えていないのは当然である。
わたしのほうでも、しかりだったのだ。

身内によると、S・S子さんは86歳の方で、車いすを使っているそうなのだが、声はかくしゃく
として若々しかったという。「息子に運転してもらって行こうかと思う。」と言ってくれたの
だとか…。どうやら我が拙画は気に入っていただけたようで、有難いのだが、くれぐれもムリを
されませんように…。

案内状を出すにあたっては、先の名簿に乗っ取って出させていただくのだが、S・S子さんのように
実のとこ、名前も顔も覚えてない方も多いのである。また、どうしても案内状を出すべきか出さ
ざるべきか…と悩む方が出てきたりする。それは、諸事情によったり、地域が遠すぎるなどの理由
なのだが、今回も諸事情で悩める人があった。出せば迷惑かなあ…と、しかし、そういう場合、
自分の心に問うてみて、判断することにしている。

1枚のハガキである案内状から、様々な反応が返ってきている。友人F氏からも電話があって、
久しぶりの飲み会の約束もしたし、会社でも、素敵な反応をいただいた。
また、わざわざハガキにて「行けません」の返事をいただいた方もいる。わたしもよく案内状を
いただくので、両方の気持ちがわかるので、どうか返事など無用に願います。
「おう元気にやってるんだなあ…」という知らせになっていればそれでいいのです。

とにもかくにも、作品展示前のざわめきの今が、一番楽しい時なのかもしれないなあ…と思う
この頃なのだ。

カット原画⑦(深雪に)

              転びたる 深雪にしばし 身をゆだね
                               issei


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