「一年の計は元旦にあり」と言うが、その一年の計ともいうべき
言葉を聞いたのは、元旦ではなく、昨年の暮れだったと思う…。
確かNHKの「プロフェッショナル」という番組の名言集だった。
あいにく忙しくて、チラッと見ただけだったが、たまたま見た時、
世界各地の難民支援のエキスパート、高嶋由美子さんが
出会った言葉として紹介していたのである。
“求めていなければ、授からない”という言葉である。
これは、華道家「勅使河原蒼風」氏の著書に書かれてあった
「求めていなければ、授からない。
だからいつでも求めていなければ
ならない。ついに授からないかもしれないが、
求めていなければ授からないのだ。」
この一節に感銘を受け、自分の指針にしている旨のことを
紹介していたのである。
この言葉はわたしの胸にもズシリと響いたのだ。日ごろ、のほほんと
生きてるわたしにとって、もっとも必要な言葉なのかもしれない…と
思えたのである。早速ヘタな書き初めとして書き記し、机の前に
立て掛けている。
これは、聖書の「尋ねよさらば見出さん、たたけよさらば開かれん」
というキリストの言葉に通じるものがあり、この二つの言葉を
組み合わせれば、不可能はないようにさえ思える。
特に、「ついに授からないかもしれないが、求めて
いなければ授からないのだ。」この言葉は、夢をあきらめる
ことをしらないわたしにも言われている気がするのだ。
まさしく、わたしが漠然とではあったが、求めていたものに
この言葉を授かったのかもしれない。
今年は、“求めていなければ授からない”という言葉を
指針に生きていきたいと思う。