つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

ハイ

2012-02-21 21:40:27 | 絵・まんが

“ランナーズハイ”という言葉をご存じだろうか。

マラソンなど走っていて、限界寸前に味あう、一種の陶酔感の
ようなもののことである。

わたしは残念ながら味わったことはないのだが、どうやらその正体は、
体内に極度のストレスがかかったときに脳下垂体あたりから分泌される
脳内モルヒネのような、エンドルフィンという物質によって起こる現象の
ようだ。

以前、マラソンをやっていたお方に聞いたところ、そのランナーズハイ
味わいたさにマラソンがやりたいのだというのを聞いたことがある。

確かに、わたしなどのように、マラソンを苦痛以外に感じないものに
とっては、毎日走っている人を見て、あんな苦行にも似たことを
続ける人の気が知れず、七不思議の一つだったのだ。

そこで、「まてよ…」と密かに思ったのが、あの苦行の裏にはきっと
得も言われぬ恍惚感が潜んでいるのではないか…という
推測だったのである。案の定、それが、ランナーズハイだったのだ。

そして、先日お笑いタレントのHしゃんが、TVで語っていたが、
売れない時代3年間で4日しかお笑いの仕事がなかった時が
あったという。しかし、お笑いで客に受けた時、ランナーズハイ
に似た陶酔感を感じて、それが忘れられずにお笑いが
辞められなかった旨語っていた。

なるほど…と思った。大体人間なんて、何らかの歓びが無ければ
続けられないに違いないのだ。

そこで、ふ、と思ったのは、我がお絵描きにもそれがあるのか…という
ことである。もちろん描いた絵が多くの人に称賛されれば、大いなる
歓びには違いないのだが、実は、お絵描きにも、あのランナーズハイ
にも似た、快感があることに気付いたのである。

それは、まあ…何かのはずみにも似た、ちょっと手がすべったかんじの
はずが、思わぬ効果を発揮して、思った以上の出来栄えになったり
する時が、たまーにあったりするのだ。それはもう神様がちょっと手を
触ってくれたに違いないというようなとき…得も言われぬ陶酔感の
お絵描きハイが発生するのである…。

しかしながら、これはホントに稀の稀で、なかなか味わえないのが
実情である。

このところ、お絵描きモードには入っていて、日々筆をうごめかして
いるのだが…神の御手に、なかなか触ってはいただけていないのである。トホホ…。

コメント
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