どうも、自分の酔狂的ノリの悪さにジクジたる想いを
抱いている。
他人に乗じて「ワーキャー!」といけないのだ。
元々が一匹オオカミというより、一匹野良犬的
気質のせいだろう。
しかし、酔狂がないわけではないし、むしろ酔狂
大好き人間なのだ。
先日の大雪のバレンタインデーの日、窓のレースカーテンを
全開にして雪景色を眺めていた。
すると、ふいに我が酔狂の虫がうずきだしたのである。
言っておきますが、メチャクチャの寒がりなのである。
それが、虫のうずきに耐えかねて、外に飛び出したのだ。
雪は本降りで、牡丹雪がわんさか降り注いでいる。
傘は持って出たが、右へ左へと吹きあたってくる。
金曜日の平日とあって、わだち、足跡の行き交いが
クッキリと道に付いている。
当然車は危ないので、歩きだ。
一歩一歩を雪に埋もらせながら、歩き出した。
テキトウなとこまで行って引き返そうと思い、
車ではあまり行かない、狭い路地に入り込んでみた。
滅多にない雪景色なので、あっちこっちいいアングルを
見つけては、携帯カメラのシャッターを押しまくった。
時折ドサリと雪の塊が肩をかすめて落ちる。
そろそろ帰ろうかな…と振り返れば我がマンションは
すでに霞んでいた。
しかし、これが酔狂のなせるワザか、帰るも遠いし、
行くも遠い…ならいっそ…と前に向かって歩き出したのである。
雪の降る街へ何も考えずに突進してしまったのだ。
何処をどう行って帰ったのか…マンションに帰り着いたときには
一時間以上も歩き回っていて、どういうわけか手には
少々の買い物とバレンタインチョコを持っていたのだった…。
まあ、酔狂とはこういうものでもありましょう…。イヤハヤ…