久しぶりに、魚のいいのが揃っているスーパーへと
買い物に出かけた。
台風が去った後なので、天気は上々
吹き替えしの風が少々強いが、空は
スッキリと青空が広がっている。
実は、このスーパーへの道すがら、今
噴火している御嶽山が見えるのである。
あの噴火事故以来、初めて行くのだ。
以前から、この道は何度となく通ったのだが、
気付かなかったのである。
初めて御嶽山を見たとき、身内と一緒に
乗っていて、「あれ、富士山?」身内が気付いて
指をさしたフロントガラスの右のほうを見ると
見事に冠雪した山がけっこう大きく見えていたのだ。
富士山にしては少し横広に見えるが、あんな見事な
山は外にはないのではないかと思ったのである。
後で調べて、それが御嶽山だと知ったのだ。
スーパーが近ずいたので、御嶽山のあたりに
眼をやると、最初に噴煙が見えてきた。
ハッキリと、2~3か所からモクモクと湧き上がっている。
その下の御嶽山は、あの富士山と見紛う冠雪は
見当たらず、くすんで影絵のように見えていた。
今日まで、死者50余名、行方不明数名のままだ。
呆然と見つめつつ、犠牲者の何ともならなかった
突然の不運を思った。
買い物を終え、御嶽山の噴煙を後にしながら
こうして日々の暮らしが普通にできるというのが
どれほど幸運なこのかとつくづく思ったのだった。
御嶽山で亡くなられたへの哀悼と、怪我をされた
方へのお見舞い、そしてまだ不明の方が一刻も早く
発見されることを心からから願っています。