生前母が、腰痛が治らないといって、いろんな接骨医に
行っていたが、知り合いの誰それに聞いたとかで、デッカイ
注射を腰に打てば一発で治るとか…で、定期的に出かけていた。
しばらくは治っているようで、ケロリとしていたが、また
2~3か月すると、出掛けていた。
いまにして思えば、怪しい治療だ。W
またあるとき、めまいが治らないと言って、通常では
手に入らないルートだとかで、高価なものを買って
飲んだところ、高熱が出て、七転八倒の苦しみの末に、
2日ほど寝込んだが、めまいは、ケロリと治ってしまった。
怪我の功名的回復だったが、それ以外にも、
「知人がこんな健康飲料を勧めてきた」とかで、
何がしかの飲み物パックを購入。
「怪しいんじゃないの」と再三警告したが、
彼女は旧知の仲で、信用できると聞かず、
続けていた。
いつの間にか、購入しなくなったが、これも当然
怪しかった。
その他、様々なサプリメント、寄付の勧誘など、
母の所には怪しげな人物や製品がちょくちょく
出入りしていた。
まあ、母もそれなりに賢明な人だったので、大きな被害は
なかったようだが、お年寄りには、げに多くの怪しげが
待ち構えている。
巷の詐欺被害を思うたび、あの怪しげさを思い出す。
触らぬ怪しげに祟りなし、くれぐれも、怪しきものにお気をつけあれ…。