翌日、寝坊してしまったが、先日のカラスに
追われたアオサギが気になって、緑地公園へと
出かけた。
無残なアオサギの姿は見たくないと
思いつつも、一種の怖いもの見たさ
にも似たハラハラドキドキ感で、
池へと向かった。
恐る恐るあの二股枯れ木に目をやると、
「いない!」
いつも佇んでいたあの枯れ木に
アオサギが見えないのである。
「あ~やっぱりやられちゃったか…」
よし、せめて骨でも羽根でもひろって
やろうと枯れ木の周りを見回すと、
な、なんと、その枯れ木のちょっと
手前にある、低い太鼓橋状になっている
枯れ木に、ちんまりとアオサギが立って
いるではないか。
確かに、あのアオサギのようだ。
いつもは、そこに亀がズラリと並んで、甲羅干しを
しているとこなのだ。
「よかった、生きていたか~」私はホ~ッと息をついた。
翌日も緑地に出かけて、その後の様子を
確かめるべく、枯れ木に眼をやった。
すると、又もや「な、なんと!」であった。
今度は、いつもの二股枯れ木に、また
あのアオサギが乗っているのだ。
しかも、その二股の隣には、なんと、
またカラスが一羽留まっていたのだ。
つまり、最初の日に見た、アオサギ、カラスの
呉越同舟の図が、再現されていたのである。
しかも2羽とも、何事もなかったように静かに
佇んでいたのである。
「な、なんだこの図は…?」ちょっとキツネに
つままれたような感じだったが、
ままよ…「これでいいのだ」と、思った。
そう、「これでいいのだ…。」
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