セミんバックの謎

朝のゴミ出しに行こうと、マンションの
階段を降りようとしたら、朝も早よから
クマゼミが鳴きまくっていた。

マンション周りには、三階に届く位の
木が植えられているので、
ちょうどニ階の踊り場の目と鼻の先に、
鳴いている姿が見える。

ご苦労さんと思いながら、ゴミ出しを
終えて再び階段の踊り場に登って来た時、
ふと、じっくり見てみたくなり、
鳴いているクマゼミを眺めた。

距離にして、3メートルぐらいか。

ほぼ真正面に見えるので、ジッと目を
凝らして見た。

恐らくセミにも、こちらが見えていると
思うので、逃げられるかと思ったが、
そのまま鳴き続けている。

心なしか、さっきより鳴くスピードが早く
強くなったように思える。

実際のとこ、このように至近距離から
鳴いてる姿を観察したことはなかったのだ。

わーあんなにも尻をフリフリするんだ…と
思えるほど、前後に叩きつけるように振っている。

いや、振っているというより振動している
様にも見える。

その一心不乱な様に感動すら覚え、
早々に退散した。

部屋に帰った後で、ふと気付いた
のだが、鳴いてる時にバックする
クマゼミ独特のバックがなかったのだ。

以前、同じ場所で見かけた時には、
確かにバックするのを確認している。

ただ違うのは、前回見た時は、木の
幹に縦に止まっていて、今回は
横枝に止まっていたのだ。

もしかして…あの凄まじい振動と
重力の関係が…。

そう言えば、携帯を振動モードで
置いていた時に、動き出すのと
同じ理屈なのか…。

そう思えば、幹鳴きでのバックは
ズリ下がりということになるのか。

ちょっと、ウ〜ム…な感じだが、
ま、もう少し検証の必要ありか。

待てよ、小学生の夏休みの研究には、
もってこいではないか。

ああ〜この夏だけ、小学生に戻りターイ❗️