つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

チャングムとヨンセン

2006-08-21 04:37:36 | テレビ
久々にヨンセンにスポットが当たった。なんと
御懐妊だ、このへんは日本の江戸時代と変わらないなあ
と思ってしまった。世継ぎを生めば立場がガラリと変わってしまうのだ。

それにしても、ヨンセンがチェゴ・サングンの作った料理に対して
何度も拒否したときには、そんなにやると後のしっぺ返しが怖いぞ、
とハラハラしてしまった。

自分の立場が優位な時ほど謙虚じゃないと、立場が逆転したとき、
どんな目に合うかわかったもんじゃないのだ。
この「チャングムの誓い」では、それがよく描かれていて、
正邪の立場が二転三転する。

この「チャングムの誓い」では、何といってもチャングムを
苦しめる悪女達を忘れてはなるまい。チェ・サングンをはじめ、
今のチェゴ・サングン、あの新しい美貌の悪女ヨリもしかりである。
よくぞあんなキャラを考えついたなあ、と感心してしまう。
今ではその悪女ぶりが楽しみなぐらいである。

彼女らに共通しているのは目つきだ。やや上目使いに左右に動く。
悪巧みをしているときの動きである。
逆にいえばこの目で、演技しているのだ。

チャングムの憂いと慈愛を帯びた眼差しとは対照的で、
否応なくチャングムを際立たせている。
チャングムとヨンセンとの間に微妙な距離ができ、
ワル達の付け入る隙が出来ているので、頼りないヨンセンが心配だ。
特にあのヨリからは目が離せない。
来週の予告が、またハラハラドキドキ…なのだ。

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寂しいような嬉しいような

2006-08-19 05:54:42 | ちょっとした出来事
毎年のことだが、夏になると身内が長崎へ一週間程帰郷する。
いつも夜行バスで、12時間かけて帰る。
本当は昨日の予定だったのだが、台風が九州を直撃したために
一日伸ばしたのである。車で送ることもあるのだが、
今回はバスと電車を繋いで駅まで行く予定だ。

バスを降りた近くに安くて美味しい店があるので、
そこで夕食をとる予定で行ってみたが、なんと改装中だった。
仕方なく、何軒か並んでいる店のうちから似たような店を選んで入った。

店内はけっこう広くお客もそこそこ入っている。
どうも我々と同じく、改装中の店からの迂回組がけっこういるようだ。
大衆割烹風のこの店は、魚料理から焼き鳥、肉料理まである。
こういう何でも屋は、広く浅くで期待できないことが多い。
案の定そこそこの味に留まっていた。肉じゃがはまあまあ、
たこブツは水っぽい、などと客というものは我々だけでなく、
皆グルメ評論家になって一つ一つ批評しているに違いない。
こりや食べ物屋も大変だ、と思ってしまった。

最後にお茶漬けを頼んで待っていたが、忘れてしまったのか
なかなか来ない、そうこうしているうちに、時間が迫ってきたので、
身内に「もう行ったほうがいいぞ」と言って、この店で見送った。

行ってしばらくしてもまだ来ない。もうキャンセルして
帰ろうと思って席を立つとやっと頼んでいた鮭茶漬けが来た。
ま…いいか、と食べていると、なんと身内がひょいと
顔を見せたではないか、戻ってきたのである。
「おい、時間大丈夫か」と聞くと、「なんとか。」
そそくさと会計を済ませ、一緒に駅へ向かった。
あんな形で行くのはイヤだったようである。

何とか間に合って、無事夜行バスを見送ることができた。
やっぱり見送るときは一抹の寂しさがこみ上げてくる。

見送った後は「これで一週間独身だあ~」などとうそぶく自由もまた感じ、
いない不自由と合わせ、寂しいような、嬉しいような、
身勝手な思いが去来するのだった。やれやれ…。

チョンガーの頃は、東京で漫画家予備軍として四畳半一間に暮らし、
知り合いの漫画家の手伝いなどしながら、食いつないでいた。
漫画家になるというのが、夢であり支えだった。しかし
段々その実現が遠くなると、夢はクモの糸のように細くなり、
とりわけ秋風は身に沁みた。だから秋は嫌いだった。

まだ残暑厳しいが、そろそろ秋風が吹いてくる。まだあの頃の
名残で秋は好きになれていない。
果たして秋を好きになれる日が来るのやら、
はや人生の黄昏口に立って、そう思ったりするのだった。







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エイリアンな一日

2006-08-18 14:29:11 | ちょっとした出来事
ついに胃カメラの日がやってきた。死んでもやりたくないのが
この胃カメラなのだ。死んでもいいんならやらなきゃいいじゃないか、と
思うのだが、やっぱり本当はまだ死にたくないらしい。

「がんセンター」と大きく書かれた建物へ入って行く。
いつも混んでいる。これだけ癌の心配をしている人がいるわけだ。

予約は10時30分だったが、9時30分に到着。
胃カメラの受付で予約表を出すと、早速着替えてくれと言う。
更衣室は、コイン式ロッカーになっていて、盗難防止が計られている。

控え室で座って待ってっていると、看護士さんの説明があり、
すぐに何やら液体を紙コップで飲まされた。かすかに味がしたが、
水とほとんど変わらなかった。

しばらくして喉の麻酔である。これも気持ちのいいものではない。
タイマーを渡され、注射器でピュッと口に入れられた。
タイマー設定5分。このタイマーを持ったまま、口を開けっぱなしで
上を向いているのである。
悔し紛れに忌野清志郎の「上を向いて歩こう」を頭の中に巡らせてみた。
この場合九ちゃんの「上を向いて歩こう」ではだめなのだ。
「上~をむいて~イエ~イ!歩こう~イエ~イ!」それでも5分は長かった。

いよいよ胃カメラ室だ。薄暗い中で指示通りベッドに横たわる。
「力を抜いてリラックスしてくださいね」と看護士さん。
ビカビカ光る胃カメラの先端がこちらへ向かってくる。
まるで何かの生命体のようだ。
管は小指大と書いてあったが、もっと太く思えた。

グニュルと入っていく、「グゲッ」思わずあげそうになる。
「グゲグゲ」どんどん入って行く。だいたい食べ物でもない物を、
飲み込むということぐらい苦しいものはない。

「力をいれないで!」と私を押さえている看護士さん。ムリ、
「ゲボッ」「げっぷをしないで」と先生。ムリ、
口からはよだれ、鼻からは鼻汁、目からは涙、悲惨だ。
カメラはさらに進んでおなかを引っ掻き回してる。
また「力を入れないで」と看護士さん。でもね、
私を押さえている看護士さんの手に相当力が入っているんですけど…。
この地獄の苦しみの中で思った。これはまるでエイリアンに入りこまれた
人間の感じではないだろうかと…。

「抜きますよう」という先生の言葉のなんと嬉しかったことか。
エイリアンが「シュポッ」と出て行った。
1時間ぐらいに思われたこの苦しみは、10分ぐらいのことだった。

終わってからしばらくは手の振るえが止まらなかった。
おなかには、すでにカメラは入っていないのにもかかわらず、
エイリアンが住み着いてしまったような感覚がしばらく続いていた。

エイリアンな顔のまま外に出ると蝉時雨がつづいていた。
そしてその中につくつく法師の声。今年初めて聞く秋の声である。
私の長~い一日と、夏は終わりを告げようとしていた。
もう~胃カメラなんか死んでも…

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イメージと同じ人

2006-08-17 05:33:03 | つらつら思うこと
「Kさんはイメージどおりの人でした。」と
CBCレポータードライバーの照屋舞子さんは、言った。
「そうですか」と答えつつ、苦笑いしてしまった。

先日のラジオ放送が、終わった際の私の印象を、そう述べて
くれたのだ。イメージどおり…彼女は、下調べで見た私のホームページ・
ブログの、印象と人物像が同じだったと言ってくれたのである。

実はけっこうそう言われることが多いのだ。割といいイメージで、
言ってくれているので、ありがたいと、思うのだが、少し物足りなく
思うのも、正直なところである。

というのも、よく「あの人は冷たそうに見えたが、暖かい人だった」とか、
「くそ真面目に見えたがちょいワルおやじだった」とか、その落差に
新鮮味があって、いいなあ、という憧れみたいなのがあるのだ。

私の場合この落差がないので、面白みに欠けるのではないかという
不安があるのだ。特に元不良で、渋く歳を重ね、
円熟した中年になっている人など見ると、コンプレックスを感じてしまう。
私は不良時代がないのだ。
せいぜい生まれてンヵ月で歩いたとか、走り出した、ぐらいで、ズ~ッと
おとなしい少年だってのだ。

そうかといって、無理に自分を演出しようとは思わないのだが…。
少しぐらい落差があってもいいんじゃないだろうか、とふと思う。
若い頃なかったのだから、これから研さんを積んでせめて
プチワルおやじ位になってやろうかなどと、
真夏の夜の夢をみている。




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夏休み

2006-08-16 04:56:13 | ちょっとした出来事
ついに夏休みに突入した。
私の勤める会社は、学校関係の食品会社なので、
夏休みが取れる。といっても、10日前後なのだが。

学生の頃と同じで、夏休みの前はワクワクするのだが、
今年は胃カメラが待っているので、さほどではない。
「それーでもまーってる夏やーすーみー」(たくろう)なのである。

例年初めの1~2日は、溜まった仕事の疲れが出て、
なーんにもできず、家の中でグデ~っとマグロ化している。
3日目になって、やっと、お絵描きに集中できるようになる。
今朝で4日目、やっとエンジンが掛かってきた。

しかし10日前後というのは、多いようで少ない。
あっという間に終わってしまうのだ。
心して大事に過ごさねば…と、毎年思いつつ6日目あたりから、
これまた、腰痛に見舞われるのである。

どうも家の中で座ったり、寝転んだりの生活になって、
筋力が衰えるようである。その証拠に、腹筋をやると
たちまち治ってしまうのだ。
今年はそれに備えて今から腹筋を始めている。
外は今も、蝉がいのちを削るように鳴いている。
とにもかくにも夏休みなのだ、改めて一日一日を
楽しく味わいたいと、思っている。
「ひま~わり、ゆ~だち、蝉の~こ~え」


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