つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

急がなくちゃ

2010-04-16 05:01:36 | 絵・まんが
「茶房じゅん」のママから電話が掛かってきた。今年の展示日の
お知らせである。

いま1年おきに「奈邪」と「茶房じゅん」で作品展示をさせていただいている。
「茶房じゅん」はこの地域のギャラリー喫茶の老舗で、予約してから2年待たないと
展示できないという人気店なのだ。

その2年がやってきたのである。「じゅん」のママは毎月千通の手書きの案内状を
出す人なので、それに甘えて今まで案内状は出さなかったのだが、一人でも多く
「じゅん」を知っていただくために、今年からは出すつもりである。

展示日は、7月2日~7月13日の11日間。場所はT海市という所なのだが、車で
行ってみると、自宅から30分と案外近いのに驚いたことがある。

それと、今までは案内状を出さなかったせいで、「じゅん」に行っても1時間くらい居て
帰って来ていたのだが、案内状を出すとなるとそうはいかない。遠路はるばるやって来て
くれる人もいるかも知れないので、休日は開店から閉店時間までお邪魔するつもりだ。

画友のM氏など、「展示中作者が居るのはあたり前だ」と展示期間中休みを取って1日中
詰めている。確かに個展などを考えると当然なのである。今年は期間中閉店時間に
間に合えば極力顔を出すつもりである。

何だか知らないけど、このところ人恋しいので、展示に来てくれた誰かとお茶したい
のだ。

ただ…新作の数が…7月で、けっこう時間あるかなあと思ったけど、7月の
頭だし、準備期間など入れると…あ~急がなくちゃあ、ああ~
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女神の笑顔

2010-04-14 03:44:23 | 会社
自分で言うのも何だが…こう見えてもけっこうシャイなハートをしているのである。

事の詳細は述べないが、ちょっと心傷つく出来事があって、翌日になっても、
澱の様に重く心に残り、引きずっていた。それでも根明なので、もう一晩寝れば
薄れるだろうと思っていたが、振り払おうと思えば思うほど、引っ掛かってくるのである。
正直これほど引きずるのは我ながら珍しいことなのだ。

どんよりした気分のまま会社に出勤した。我が心のように空もどんより曇っている。
「はあ~あ」ため息をつきつつ、仕事に入った。一仕事を済ませると、上司が
出勤して来て、「早めに焼却を頼むよ」と言われた。そうだきょうは我が部署の
焼却当番の日なのである。週に1度各部署で焼却当番があるのだ。

こんな日は気をまぎらわせるのに丁度いいやと思い、焼却炉に向かうべく、玄関へ行くと
 玄関の掃除をしていた他部署の女性二人が何やら楽しそうにしゃべっていた。
「おはよう」と声を掛けると「おはようございます」と挨拶を返した後、「いまネェ
Kさんのいい話をしていたとこなのよう」と言うではないか。Kさんとはつまり
ワタシのことなのである。何せこの日はどんより気分なので、「オレのいい話なんて
あんの」といぶかしげに返すと、「ウフフそう…いい話よ」と意味深に笑顔で言うでは
ないか。

こう言った女性はベテランで、親近感覚える心の広い人である。もう一人は最近入った
新人だった。
いいこととは、いかなることかと聞きたかったのだが、それはヤボ…と思いとどまり、
「と言うことは、きょうはいい1日のスタートになるということになるわけだ」と言うと
「ウフフ…そうよ」という声を聞きつつ焼却炉へ向かった。

わたしは何気ない風を装っていたが、「救われた…」という思いだった。1日の始めに
ベテランと妙齢の女性二人にこう言われて嬉しくない男がいるだろうか。
彼女らは我がブルーの気分を知らない。だからこそ又よけいにうれしいのである。

この日我が心が晴れ渡ったのは言うまでもない。そして二人がまさしく
女神に見えたのである。ゲに女性の笑顔の力は絶大だ。
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「奈邪」へ

2010-04-11 07:06:14 | ちょっとした出来事
遠路はるばる豊川の花見に行くのは、その佐奈川の桜の美しさだけではない。
豊川にはギャラリー喫茶「奈邪」が存在するからである。

最初に作品展示をさせていただいたのが3年前で、昨年2度目の展示をさせていただいた
のである。この最初の展示が4月で、佐奈川の桜と出会ったのである。
以来、「奈邪」での展示は4月と、インプットされてしまったのだ。

佐奈川の桜並木を抜けて5分も歩けば、「奈邪」へ到着である。ドアを開けると
「きょうはもう来ないかと思いましたよ」とマスターのなつかしい声。
きょうお邪魔する旨は電話していたのだが、なにせすったもんだで遅くなったので、
佐奈川に直行したのである。すでにPM3時ごろになっていた。スミマセン

この「奈邪」では、世界中のおいしいコーヒーが飲めるのだ。ちなみにわたしは
「ブルーマウンテン」身内は「グァテマラ」を頼んだ。「奈邪」でなければ高価な
「ブルーマウンテン」など頼めるものではない。この「奈邪」はお値段手頃で
とびっきり旨いのである。それにマスターに会えるのも楽しみなのだ。

さっそく「これ温かいうちにどうぞ」と出してくれたのは、店の前でスモークした
ばかりのチーズだった。さっき佐奈川でさんざん飲み食いしたばかりなのに、香ばしさと
温かく柔らかなこのスモークチーズがおいしくて、ペロリと食べてしまったのである。

ひとしきり近況などマスターと語り合い、久々の「奈邪」の空気に浸った。
名残惜しかったが、閉店時間がせまったので、マスターに別れを告げて、「奈邪」を
後にした。

お土産に大きなスモークチーズのブロックの包みをいただいたのだが、なにせ半端な
おいしさではないので、わたしと身内の運命やいかに…。








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花より人を見るならば…

2010-04-10 06:12:57 | 
オチョコがないのに気づいたのは、すでに駅のホームに入ってからだった。おまけに
箸も忘れてる。きょうは豊川佐奈川ベリの桜を見に行こうと、身内を伴い出かけて来た
のである。

弁当は巻き寿司に寿司と出来合ですませ、ポットには熱燗にした酒が入っている。
これを桜を見ながらオチョコで一杯というのをやりたかったのである。幸い佐奈川べりには
大きなスーパーがあるので、何でも現地調達できるという安心感があった。

豊川は一年ぶりとあって、豊川稲荷駅からの歩きは、つい道筋を一本間違えてしまい、
あらぬ方向へ…。お陰で30分遅れるは、身内が靴ずれ起こして靴を買いに走るは…で、
予定より1時間以上も遅れて目的地の佐奈川に到着した。

予想したより人手は少なく、これならゆっくり花見が出来るとほっとした。
佐奈川の両土手数キロにわたる桜は満開で、まさに今が見ごろの頂点である。おまけに
両岸辺には菜の花が一面に敷き詰められ、さらに彩を添えていた。

すったもんだあったが、岸辺の菜の花の中に身を沈めると、我らもそのあやどりの
自然の中に溶け込んでいく気がした。脚を伸ばせば、川のせせらぎがさらさらと体に
昇ってくる。菜の花の間から見える桜はこれまた美しく、荘厳な感じさえした。

すでにポットの熱燗は人肌に下がっていたが、まあ…これはこれでいいか…とオチョコに
ついだ酒をゆっくりと喉をくぐらせれば五臓六腑がじんわりとゆるんだ。

もうこれで、浮世のしがらみやら、あつれきやらの屈託がうすれていって、心地いい
気分が満ちてくる。花の力はすごいなあと改めて思うのだった。このためにはるばる
やってきたのだ。今夜あたり日本各地の桜の下で、人々が宴やら狂乱に酔いしれるに
違いない。

ふと…各地の桜は花を咲かすたびにこの狂乱を見ているんだろうなあ…と思い、
果たして桜はこの様子をどう感じているのだろうか、花の気持ちに思いを馳せてみた。

        満開の 花より人を 見るならば

                       issei

トンネル状に覆っている土手の桜をくぐりながら、佐奈川を後にした。






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邂逅の背

2010-04-03 05:51:48 | 俳句
会社の帰りに家の近くのスーパーに寄った。

レジを済ませて帰ろうとすると、前方に見たような女性が…。わたしが最初に
所属していた地元の「A俳句会」のメンバーの一人である。
彼女が声を掛ければ、すぐにでもメンバーの5~6人は集められるリーダー格の
人で、目鼻立ちのキリリとした美人でもあった。

わたしは仕事の都合から会をやめてすでに10年は経っていたが、やめてからも
彼女らは4~5人のメンバーで、わたしの絵の展示会のたびに来てくれるのだった。
しかし、どういうわけかいつもわたしの留守のときに来てくれるのだ。

感想帳に銘々が何がしかのことを書いてくれているので、来てくれているのは
わかるのだが、同窓会のような気がしてなつかしさと嬉しさで、いつも会いたいなあと
思っていたのに、会えずにいたのである。

特に彼女は「また飲もう!」などと書いてくれるのだが、なかなか実現しないのが
実情だった。彼女と最後に会ったのは3年ほど前で、母の入院していた病院の
入り口だった。ちょうど出入りでバッタリ会って、「あら!isseiさん」と言われ
気づいたのだった。その時、旦那様が事故で大怪我をして入院していることを
知ったのである。

レジの前で、「やあ!Y子さん」わたしが声を掛けると「あら!isseiさん」と
我が俳号で呼び返した。句会では名前で呼び合うのである。明るさは以前と変わらず、
キリリとした鋭い目つきは、さすがにやや落ち着いた眼差しに変わっていて、いい歳の
重ね方の容色をしていた。

あれからの状況、近況、とお互い話に花を咲かせた。よく見かけるスーパーのレジの
前での立ち長話をやってしまったのだ。旦那様は仕事が出来るまでに回復したこと、先日
娘を嫁にやって、子供たちが皆かたづいて、2人きりの生活になったこと、などを
話した後に、「わたしもこれからマンションに住むつもり」と言った。
わたしがマンション暮らしに代わったのを知っていたのである。

彼女の旦那様は建築家で、一度メンバーの人達と家へ招待されたことがあるのだが、
それはそれは高台にそびえるりっぱな家だったのだ。
それぞれが今の状況に合わせて生活をしていくんだなあとしみじみ思った。

「そうねこれから老後のことを考えなくちゃあね」と言うと、「もう老後よ」と
言ってにっこり笑った。「飲むときは連絡してよ」と彼女の背に声を掛けると、
またにっこり笑ってOKの手を振った。

彼女とは同年輩なのである。のほほんとしているわたしも老後なのだった。

    振り向かぬ 邂逅の背に 飛燕飛燕

                     issei








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