身内の一人の誕生日だったので、最近見つけた生鮮食品店Tにて、
鯛を一匹買ってきた。といっても、格安のが運よく出ていたからである。
店員さんに、皮付き、粗付きの三枚下ろしで注文すると、10分後に
ビニールに粗と身を包み分けたのを「あいよ!」と手渡された。
その足で、ケーキ屋に寄って、家族それぞれの分のケーキを買って
帰った。(我が家ではそれぞれの誕生日に、丸いバースデーケーキ
ではなくカットケーキを一個づづ買うのだ)
やがて夕食時になると、冷蔵庫から鯛を取り出し、調理にかかる。
このやり方は度々ブログに書いているので、今回少し詳しく
やり方を書いてみたいと思う。
身の真ん中に刺さるように付いている骨を、大きな棘抜きで1本1本抜き取る。
大きな鯛であれば、すでに店のほうで真ん中の骨の部分に沿って切り取って、
粗と一緒にビニールに入れてくれている。(この日の鯛は、やや微妙な大きさだったので、
切り取らなかった。)
まな板の上に置いた鯛の背中の皮目にサーっと熱湯をかけると、
鯛の身がチュルチュルをちじんでいく…。(熱湯は掛け過ぎてはいけない、
身がスカスカになってしまう)それをあらかじめ用意していた氷水に
ボチャンと入れ、すぐに取り出し、水気をペーパータオル等で拭き取る。
(これをやらないと鯛が水っぽくなる)
(絵はシマアジです)
後は、背中から刺身に切っていって、ワサビ醤油でOKだ。
通常鯛の刺身としてスーパーなどで市販されている刺身は、
ちゃんと皮が剥いてある通常の刺身である。このやり方は湯引きといって、
言わばミディアムレアともいうべきもので、中身はほぼ生に近い。
鯛の刺身は今一だなあ…とお嘆きの方があれば、是非ともお勧めしたい。
一手間掛けただけのことは十分にある別ものの旨さに出会うこと請け合いだ。