2012/12/02
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>十二単日記2012年秋(19)区民コンサート&合唱祭
10月20日土曜日に、「区民コンサート」という催しに初めて出かけました。
今まで地元の区民オーケストラの演奏会に行ったことがなかったのは、出演者に知り合いがいるならともかく、どうせ時間を使って聞くなら、アマチュアの演奏にしても一定の水準以上のレベルで聞きたい、と思っていたからです。つまり、区民オーケストラの実力を、聞きもしないでみくびっていた。アマチュアオーケストラというと私の印象にあるのは、「大学オーケストラ」。私の出身校のオーケストラなどが、入学式卒業式に演奏していたのを聞いてもあまり上手ではなかった。我が区のアマオケも、まあ、そんなレベルだろうと思い込んでいました。
東京都には、23区のそれぞれに区民オーケストラがあり、それぞれの市にも結成されています。ほかに、会社ごとのオーケストラあり、室内楽団ありで、さまざまなアマチュアオケがひしめいていて、市民オーケストラリンク集に登録されている団体だけでも、400以上あると思います。登録されていないのもあるでしょうから、500団体くらいはアマチュアオーケストラや室内楽団があることでしょう。
すごい音楽文化都市だなあと、これだけでも感心。世界中に、アマチュアオーケストラが400団体も500団体もある都市というのがほかにあるのか知りたいです。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~jim/freude/link/community_tokyo.html
はじめて聞いた区民オーケストラ、結成22年目。弦楽器も管楽器も確かにプロに比べればそれなりの音で、下手なところもあったけれど、無料で楽しませてもらうのに十分な音でした。10月20日の夜は、シューマンの交響曲4番とバーンスタインのウエストサイドストーリー・シンフォニックダンスを聞き、とくにウエストサイドのパーカッションがよかったです。団員の女性二人のほか、ゲスト出演のパーカッショニストも加えての迫力のパーカッションでした。
ウエストサイドストーリー、聞いているうちに、映画のそれぞれのシーン、四季の舞台も思い浮かんで、ダンスが思い出されました。ほんとうに傑作ミュージカルだと思います。私が踊ったことがある曲は「アメリカアメリカ」だけですけれど。
交響曲4番の作曲家ロベルト・シューマンは、妻のクララ(クララ・ヨゼフィーネ・シューマン1819~1896)のほうが有名人。天才少女ピアニストからロベルトの妻となり8人の子の母となって、さらにブラームスに愛される。(ブラームスの子孫が監督した映画では恋愛関係だけど、クララの子孫その他はクララとブラームスは「友情」関係という)
キャサリン・ヘプバーンがクララを演じた(ピアノ演奏はルビンシュタインの吹き替え)『愛の調べ』(1947)も、マルティナ・ゲデックがクララを演じた『クララ・シューマン 愛の協奏曲』(2007)も、見ていないけど。
区民合唱祭へ行ったのは、ダンス仲間のT子さんとこずさんが所属する女声合唱サークルが出演しているから。
プログラムを見ると、12時開演6時終演までの6時間に、区内の合唱団、37団体が出演します。これもまた、すごいなあ。ひとつの区に素人の合唱サークルが37もあって、(今年度は出演しないという団体や、区の合唱連盟に所属していない団体を併せれば50団体以上あるかもしれません)それぞれが10分ずつの発表を行うのを楽しみに、1年間の練習を積んできています。
私の所属するジャズダンスサークル、T子さんのように「声帯と胸筋腹筋を鍛えるために、ストレッチがんばります。踊るのが目的じゃないの」という人もいて、11人の会員のうち、5人は、各地の合唱サークルに所属しています。T子さんは、女声合唱のほか、オペラアリアを歌う会、こずさんは、区の第九合唱団にも所属していて、ともこさんミサイルママ、みきさんは、隣の区民合唱団に所属。ともこさんは、「区民オペラ」のコーラスも練習がはじまりました。
みな、週に2~3回は合唱の練習、1~2回はダンスの練習。すごいなあ。そのほか、ミサイルママはひとりで登山にも出かける。ともこさんT子さんは年金生活になったけれど、ミサイルママもみきさんも仕事を続けるかたわらの活動です。週に一度ダンスをするだけの私は圧倒されています。
地域の少年少女合唱団から、老人クラブの歌声サークルみたいな集まりまで、年齢もさまざま。また、音楽学校卒業生有志たちとおぼしきセミプロのようなグループから、音程はずしてもおこりっこなしよ、という申し合わせをしているようなサークルまでレベルもさまざま。
T子さんたちの合唱団は、創立40周年の実力のあるサークルですが、40周年というだけあって、高齢化はいなめない。それでも美しい歌声で、星野富弘作詞なかにしあかね作曲の歌を3曲、しっとりと聞かせました。
休憩をはさんで、後半最初のプログラムは、特別ゲストであるプロテノール歌手が、ロッシーニの「約束」などを歌いました。ビクシオの「Mannma」は、私も歌える。
北区在住というプロのテノール歌手(名前わすれた)

↓は、パバロッティの「マンマ」です。
http://www.youtube.com/watch?v=UNmT7UswM7E&feature=related
各団体のうち、混声合唱とうたっているところでも男声はごく少なく、なかには男声は一人、というところも。圧倒的に多いのは、中高年の女性です。「合唱」という文化は、中高年女性の趣味なのだとよくわかります。若い人は、クラシックや唱歌のような歌はうたいませんし、「合唱」という形態も好きではないでしょう。たぶん。今、合唱サークルに所属する人たちがこのまま老いていった先、50年後には、もう合唱という文化現象はこの世からなくなるのかな。
学校文化としての「校内合唱大会」は、続きそうですけれど。
私は、小学校中学校のときは、合唱クラブに所属し、毎年NHKの小中学校合唱コンクールの予選に出ていました。市内の予選では勝ち抜け、北毛大会では負けてしまって、県大会には出られない、というパターンのくり返しでした。今でも、NHKの合唱コンクール全国大会のもようがあると、テレビに見入ってしまいます。
ともこさんやこずさんから、合唱グループに参加しないかというおさそいがあるのですが、今のところ、合唱は聴くだけで満足。歌いたくなったら、カラオケで「マンマ」でも歌います。
<おわり>
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>十二単日記2012年秋(19)区民コンサート&合唱祭
10月20日土曜日に、「区民コンサート」という催しに初めて出かけました。
今まで地元の区民オーケストラの演奏会に行ったことがなかったのは、出演者に知り合いがいるならともかく、どうせ時間を使って聞くなら、アマチュアの演奏にしても一定の水準以上のレベルで聞きたい、と思っていたからです。つまり、区民オーケストラの実力を、聞きもしないでみくびっていた。アマチュアオーケストラというと私の印象にあるのは、「大学オーケストラ」。私の出身校のオーケストラなどが、入学式卒業式に演奏していたのを聞いてもあまり上手ではなかった。我が区のアマオケも、まあ、そんなレベルだろうと思い込んでいました。
東京都には、23区のそれぞれに区民オーケストラがあり、それぞれの市にも結成されています。ほかに、会社ごとのオーケストラあり、室内楽団ありで、さまざまなアマチュアオケがひしめいていて、市民オーケストラリンク集に登録されている団体だけでも、400以上あると思います。登録されていないのもあるでしょうから、500団体くらいはアマチュアオーケストラや室内楽団があることでしょう。
すごい音楽文化都市だなあと、これだけでも感心。世界中に、アマチュアオーケストラが400団体も500団体もある都市というのがほかにあるのか知りたいです。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~jim/freude/link/community_tokyo.html
はじめて聞いた区民オーケストラ、結成22年目。弦楽器も管楽器も確かにプロに比べればそれなりの音で、下手なところもあったけれど、無料で楽しませてもらうのに十分な音でした。10月20日の夜は、シューマンの交響曲4番とバーンスタインのウエストサイドストーリー・シンフォニックダンスを聞き、とくにウエストサイドのパーカッションがよかったです。団員の女性二人のほか、ゲスト出演のパーカッショニストも加えての迫力のパーカッションでした。
ウエストサイドストーリー、聞いているうちに、映画のそれぞれのシーン、四季の舞台も思い浮かんで、ダンスが思い出されました。ほんとうに傑作ミュージカルだと思います。私が踊ったことがある曲は「アメリカアメリカ」だけですけれど。
交響曲4番の作曲家ロベルト・シューマンは、妻のクララ(クララ・ヨゼフィーネ・シューマン1819~1896)のほうが有名人。天才少女ピアニストからロベルトの妻となり8人の子の母となって、さらにブラームスに愛される。(ブラームスの子孫が監督した映画では恋愛関係だけど、クララの子孫その他はクララとブラームスは「友情」関係という)
キャサリン・ヘプバーンがクララを演じた(ピアノ演奏はルビンシュタインの吹き替え)『愛の調べ』(1947)も、マルティナ・ゲデックがクララを演じた『クララ・シューマン 愛の協奏曲』(2007)も、見ていないけど。
区民合唱祭へ行ったのは、ダンス仲間のT子さんとこずさんが所属する女声合唱サークルが出演しているから。
プログラムを見ると、12時開演6時終演までの6時間に、区内の合唱団、37団体が出演します。これもまた、すごいなあ。ひとつの区に素人の合唱サークルが37もあって、(今年度は出演しないという団体や、区の合唱連盟に所属していない団体を併せれば50団体以上あるかもしれません)それぞれが10分ずつの発表を行うのを楽しみに、1年間の練習を積んできています。
私の所属するジャズダンスサークル、T子さんのように「声帯と胸筋腹筋を鍛えるために、ストレッチがんばります。踊るのが目的じゃないの」という人もいて、11人の会員のうち、5人は、各地の合唱サークルに所属しています。T子さんは、女声合唱のほか、オペラアリアを歌う会、こずさんは、区の第九合唱団にも所属していて、ともこさんミサイルママ、みきさんは、隣の区民合唱団に所属。ともこさんは、「区民オペラ」のコーラスも練習がはじまりました。
みな、週に2~3回は合唱の練習、1~2回はダンスの練習。すごいなあ。そのほか、ミサイルママはひとりで登山にも出かける。ともこさんT子さんは年金生活になったけれど、ミサイルママもみきさんも仕事を続けるかたわらの活動です。週に一度ダンスをするだけの私は圧倒されています。
地域の少年少女合唱団から、老人クラブの歌声サークルみたいな集まりまで、年齢もさまざま。また、音楽学校卒業生有志たちとおぼしきセミプロのようなグループから、音程はずしてもおこりっこなしよ、という申し合わせをしているようなサークルまでレベルもさまざま。
T子さんたちの合唱団は、創立40周年の実力のあるサークルですが、40周年というだけあって、高齢化はいなめない。それでも美しい歌声で、星野富弘作詞なかにしあかね作曲の歌を3曲、しっとりと聞かせました。
休憩をはさんで、後半最初のプログラムは、特別ゲストであるプロテノール歌手が、ロッシーニの「約束」などを歌いました。ビクシオの「Mannma」は、私も歌える。
北区在住というプロのテノール歌手(名前わすれた)

↓は、パバロッティの「マンマ」です。
http://www.youtube.com/watch?v=UNmT7UswM7E&feature=related
各団体のうち、混声合唱とうたっているところでも男声はごく少なく、なかには男声は一人、というところも。圧倒的に多いのは、中高年の女性です。「合唱」という文化は、中高年女性の趣味なのだとよくわかります。若い人は、クラシックや唱歌のような歌はうたいませんし、「合唱」という形態も好きではないでしょう。たぶん。今、合唱サークルに所属する人たちがこのまま老いていった先、50年後には、もう合唱という文化現象はこの世からなくなるのかな。
学校文化としての「校内合唱大会」は、続きそうですけれど。
私は、小学校中学校のときは、合唱クラブに所属し、毎年NHKの小中学校合唱コンクールの予選に出ていました。市内の予選では勝ち抜け、北毛大会では負けてしまって、県大会には出られない、というパターンのくり返しでした。今でも、NHKの合唱コンクール全国大会のもようがあると、テレビに見入ってしまいます。
ともこさんやこずさんから、合唱グループに参加しないかというおさそいがあるのですが、今のところ、合唱は聴くだけで満足。歌いたくなったら、カラオケで「マンマ」でも歌います。
<おわり>