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ぽかぽか春庭「ローザンヌバッハ合唱団&豊島区民合唱団」

2013-10-24 00:00:01 | エッセイ、コラム
2013/10/24
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>十三里半日記10月(2)ローザンヌバッハ合唱団&豊島区民合唱団

 一昨日10月22日、東京芸術劇場でのコンサート。スイスから来日したローザンヌバッハ合唱団に豊島区民合唱団が共演し、ジャズダンスサークル仲間3人が出演しました。慶應義塾大学・日本女子大学混声合唱団コール・メロディオンという学生合唱団も共演して、舞台上には私が今まで見た中でいちばん多くの人が並びました。三つの合唱団合わせて100人くらいいて、歌声は大迫力でした。

 出演者のうち、TTさんは先日足をくじいてしまい、出演するかどうか決めかねていました。TTさんは、去年「スイス・ローザンヌへ行って、地元の合唱団と共演しよう」という合唱団対象のツアーに参加し、ローザンヌの町でコンサート出演してきたのです。スイス観光も合唱コンサート出演も、という盛り沢山なツアーだったけれど、充実したひとときをすごしてきたのに、足の怪我て降板することになっては無念千万。今回の2度目のローザンヌバッハ合唱団との共演をあきらめるわけにはいきません。どうしても出演したいと、車椅子に座っての合唱参加でした。
 座っていると腹筋の使い方などが立った場合と異なるため、歌うには不自由ですが、「出演をあきらめなくてよかった、今回の舞台は一生の宝物になった」と、出演の感想をメールで語っていました。

 ローザンヌバッハ合唱団のメンバーは、豊島区の小学校を訪問して歌のプレゼントもしてきた、ということで、日瑞交流のかけはしとなって日本の滞在を楽しんでいるようでした。
 ローザンヌバッハ合唱団は、スイスでは宗教音楽を中心に歌っているということですが、今回の選曲はオペラアリア。ヴェルディのオペラとプッチーニのミサ曲。ナブッコ、ドン・カルロなどの曲をテノールバリトンなどの男性ソリストと合唱で歌い上げました。

 スイス大使など、スイスの人たちが招待されてきていました。去年教えた学生がローザンヌ出身だったので、もしかして招待客の中にいるかなと会場を見回しましたが、わかりませんでした。若者はミサ曲よりロックなのかもしれません。
 このローザンヌ出身の留学生には、スイスの基礎自治体(コミューン)について教えてもらいました。私はスイスはスイスというひとつの国だと思っていましたが、アメリカ合衆国が独立性の強い州の連合による国であるのと同じように、スイス連邦は、独立国なみの自治権を持っている基礎自治体が連合している国なのだということです。コミューンごとにことなる宗教異なる言語異なる文化を持っているという説明でした。

 以前私がローザンヌについて知っていることといえば、バレエコンクールが開催されることくらいでした。留学生のおかげで、前よりはいくらかローザンヌについて知ることが多くなりました。いっしょに合唱を聞いていたダンス仲間も「ねぇ、合唱団の団長さんや指揮者はフランス語で挨拶しているけれど、スイスってフランス語だったの?スイス語じゃないの?」とたずねてきました。「スイス語っていうのはないの。フランスに近い地域はフランス語、ドイツに近い地域はドイツ語、イタリアに近い地域はイタリア語、ほかにロマンシュ語っていうのがある」と、解説しましたが、「へぇ~、スイス語じゃないんだ」と感想を述べていましたから、彼女のスイス理解も私と同様あまりくわしくはない。

 ミサイルママ、Mさん、車椅子のTTさん、白いブラウスに黒いロングスカートで、楽しそうに歌っていました。

<つづく>
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