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ぽかぽか春庭「東京ステーションギャラリー12Rooms12Artist」

2016-09-10 00:00:01 | エッセイ、コラム
20160910
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>台風散歩(1)東京ステーションギャラリー12Rooms12Artist

 2016年8月は、本土に上陸する台風が4個となり、記録的なことであったのだそうで、9月になったらなったで、台風13号接近。毎週毎週、今回は九州上陸か関東接近かと、気をもみました。台風でもなんでもでかけなければならないことがあり、気象予報士の説明に一喜一憂しながら出かけていました。

 そして、台風の合間をみて、徘徊もいたしました。仕事で出かけることがなくなると、台風でもなんでもでかけなければならない、という用事がすんでしまえば、家に引きこもりがちになる春庭。心のリフレッシュをめざして、できるだけ外出するようにこころがけました。
 公園巡りも好きなのですが、どうしても雨がちになる日々、建物の中に入ってしまえば雨は気にしなくてもいい美術館と博物館に出かける回数が多くなりました。

 8月19日に台風9号と10号が、20日に台風11号が発生という台風銀座みたいな土曜日8月20日。東京駅にでかけました。東京駅正面口に車列つづき、大勢の人がカメラを持って並んでいたので、何事かと思ったら、両陛下が静養にお出かけになるため、軽井沢行きの電車が出発したあと、ということでした。

東京駅正面玄関


 友人のA子さんと待ち合わせ、東京駅構内の東京ステーションギャラリーで、12Rooms12Artistという展覧会を見ました。展示会場を12のブースに分け、1ブース1アーティストの展示があるということですが、私が名前を知っているアーティストは写真家の荒木経惟だけ。
 東京ステーションギャラリーは、昔のままの東京駅レンガ構造が見られるので、展示はあまり気乗りしないときでも、中のレンガを見れば十分に、来た甲斐あった、と思えます。

 12Rooms12Artistは、グローバル金融企業UBSという会社が集めた現代アートのコレクションを展示しているということでした。現代アートにあまり好みの作品がないので、どうしようかなと思っていましたが、展示ひとまわりしたあとのA子さんとのおしゃべりの方を目的にして出かけました。

 荒木経惟の部屋。


 ポスターになっているルシアン・フロイド《裸の少女の頭部》1999年 
 かの精神分析学者ジークムント・フロイトの孫だそうです。少女というタイトルですが、なんだか落ち込んだ表情で、若々しい少女のイメージがありません。おじいさんのところに精神分析をうけに来て、さらに落ち込んでしまった少女?



 どんな展覧会でも、1点は好きな絵が見つかるのに、今回はあまり心引かれる作品がありませんでした。現代美術、わっかりませ~ん。あえて1点あげるなら。

 サンドロ・キア《いかだの三少年》1983年


 ま、煉瓦壁をながめたから、いいか。

   
 A子さんとはもう10年を超すおつきあいになりました。一人息子を育てている彼女と、「ほぼ母子家庭」の私。子育ての愚痴をこぼし合って「お互いがんばりましょう」という気持ちになれるので、年に1,2回の「子育て愚痴女子会」で「爆発防止空気抜き」をしてきました。おかげで暴発せずにこれまでなんとか生活してこられました。
 ステーションギャラリーをひとまわり、さっと見たあとは、丸ビルのフレンチベトナム料理という店で東京駅をながめながら、おそめのランチ&おしゃべり。
 公的な職場での「延長可能な専門職」を得ることができ、息子自立までの収入は確保できた、というA子さんのおごり。ごちそうさまでした。



 A子さんの息子さん、もうすぐ就活も始まる、というところまできたそうで、「子育て終了」まであと一息です。一方の私は、終了のめどもないのに失業中。先の見えない現在の状況にめげているこの半年でしたが、エール交換で、なんとかがんばっていこうという気持ちになりました。

 夫が友人に「うちのオクサン、失業しちゃってさ」という話をしたそう。その友人は、私の年齢を知っているので、「そういうのは、失業じゃなくて、定年過ぎてリタイアって言うんじゃないの」とつっこまれた、と笑っていました。笑い事かっ!!
 この年になっても仕事を探さなければ食べていけない家庭であることの原因は、あなたじゃないの、と叫んで暴発しそうなおなかの中の空気抜き。

<つづく>

コメント (4)
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