20200301
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2020二十重日記春よ来い(1)青梅散歩
私が「神話の日」と勝手に呼んでいる、祝日。カレンダーには建国記念の日と書いてある日。これまでいったことのない町を散歩しようと思い立つ。我が家からは遠く感じる町。奥多摩青梅市。
今回の散歩の目的は2つ。ひとつめは川合玉堂美術館訪問。もう一つは、都営バス最長区間の乗車挑戦。バスは年間二万円払うと都内運行の都営バス私営バスが乗り放題なのです。今まで通勤に活用してきましたが行楽のためにも便利な高齢者パス。老体が引きこもりにならないようにという、福祉&医療費削減対策のための老人パスです。
行きは青梅駅まで中央線。
青梅駅にはいろいろなポスターが貼ってあり、その中、目を惹かれたのは、テレビ番組百年名家で紹介された津雲邸です。
津雲邸の門と玄関前
都内の近代洋館は、公開されている館はかなり見てきましたが、近代和館は、まだ見ていないお屋敷も多い。
和館は耐震性の問題などがあり近年つぎつぎに壊されて、つまらぬビルなんぞに建て替えられてしまいました。しかし、時代が進み、木造建築の耐震性向上が研究開発されて、残される和館も増えてきたのです。
津雲邸内。天井の材も最高級なんだとか。
青梅市津雲邸は、昭和の初め頃にこの地の代議士津雲國利氏の接客迎賓館として建てられました。住まいとして用いられたことはなく、津雲氏が収集した仏像や彫刻ひな人形日本画などの展示スペースを設け、茶会などによって客をもてなしたのだそうです。
雛祭りまでの1ヶ月は、ひな人形コレクションの展示。江戸時代の雛人形、御所人形などが飾られていました。御所人形の由来とか、由緒正しき展示品の説明をガイドさんにきいたのですが、割愛。
青梅駅に戻り、玉堂美術館循環バスに乗車。
美術館隣設の「いもうとや」という食堂で「豆彩麺」といううどんとヤマメ魚田というのを食べました。
川井玉堂が晩年の10年あまりを過ごした過ごしたのを記念して、青梅市御岳の地に建てられました。
先の川の氾濫で橋が流されたため、つい先日まで閉館していたけれど、ようやく開館したところでした。
半分流されてしまい通行止めになっている橋。
玉堂美術館
川井玉堂の画室(再現)
玉堂の絵のうち、時節柄、梅の屏風がメインで飾られていました。玉堂作品、山種美術館や近代美術館で有名どころの作品を見てきました。美術教科書にのせられていた「彩雨」や「」
今回は、紅白梅図の屏風がど~んと。(画像借り物)
庭が静かなたたずまいでよかったです。
青梅駅から花小金井行きのバスに乗車。都営バスの最長区間(570円)というので乗ったのですが、2時間半かかったのはいいとして、祝日だったので、思わぬ失敗。花小金井駅から武蔵小金井駅行きのバスは、4時で終わっていました。しかたがないので、花小金井から西武線で高田馬場に出ました。
久しぶりの高田馬場。駅前のミャンマー料理店でモヒンガーを食べて帰宅しました。
<おわり>