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ぽかぽか春庭「芝離宮deお花見」

2020-03-28 00:00:01 | エッセイ、コラム

 旧芝離宮恩賜公園山桜

20200328
ぽかぽか春庭日常茶飯事典2020二十重日記桜咲かそう(3)芝離宮でお花見

 3月21日土曜日。大阪・兵庫では「三連休の移動自粛」要請が出ました。大阪知事と兵庫の知事が、互いに相手が自分の地域にコロナウイルスを運び込んだら困る、と言い合っているように見えました。
 3月最後の週末、28・29日は、東京でも外出自粛要請。

 東京内では、25日に41人26日に47人という感染拡大。そのうち半数が感染経路不明というので、感染爆発の危機感をもってほしい、という25日夜の都知事会見になりました。
 感染者増加は、ヨーロッパやアジア地域からの帰国者や、病院内の感染が多かったみたいですが、感染経路がわからない感染者も増えているから、外出自粛。でないと都市封鎖(ロックダウン)をしなければならなくなるぞ、とニュースで小池都知事が発していました。

 一方「客がこないので、収入ゼロ」「勤め先が休業せざるをえなくなり、職を失った」などの経済活動萎縮も深刻らしい。客がこないゲームセンターが倒産したというニュースも。

 密閉空間密接接触密集群衆、という三密はダメ、という。
 外気の中で、他の人と1m以上離れて歩くことはよい、ということだったので、3連休、21日のお花見は、公園散歩を選択。
 手を伸ばす範囲にいるのは娘だけ。娘と歩く旧芝離宮を歩きました。

 浜松町から「芝開発工事」の標識が見える道を歩いて、旧芝離宮恩賜公園へ。
 園内のソメイヨシノはまだ5分咲きくらい。18日に目黒川沿いの桜並木の下を歩いた時は、まだまだ花見には早い感じでしたが、数日のうちに気温が高い日が続き、開花も進んできました。
 園内の山桜はソメイヨシノよりは早めの開花。枝によっては満開に近くなっており、あたたかな園内を休み休みしながら歩いて行くと、汗ばむくらいでした。



 江戸初期に海を埋め立て、大久保忠朝邸が建てられたときに、池泉回遊式の庭園を整備。
 幕末には紀州徳川家の芝御屋敷となりました。明治期には有栖川宮家所有を経て宮内庁が皇室庭園芝離宮としたあと、1923年、関東大震災で迎賓館(洋館)などとともに、庭園は消失。
 1924年東京都に下賜され、旧芝離宮庭園となりました。


 入り口から、海水取り入れ口跡、八つ橋、四阿などをめぐり、鴨、白い小鷺、亀、鯉などを池の中に見て楽しみました。池に映るビルの姿がいかにも都会の中の庭園らしい。




 山桜の脇で


 車いすのおじいちゃんとベビーバギーの赤ちゃんを連れた一家。幼稚園くらいの女の子は、「ブランコがいい。ブランコ!」と叫び、桜はもう飽きた様子でした。芝離宮児童公園のブランコのほうが魅力的なんでしょうね。老夫婦や赤ちゃんを交えて、家族そろって出かけてくる場所があってよかった、と思います。このような一家の平和なだんらんを守れないなら、国ではありません。

 自粛政策のために仕事を失った人、客がまったくこなくて困っている小さなお店の経営者。たいへんです。みなが桜を楽しめる国であってほしい。
 ソメイヨシノはまだ満開にはなっていませんでしたが、娘も私も、土曜日の午後の日差しの中で、山桜や雪柳の花を楽しむことができました。

 21日土曜日に旧芝離宮へ出かけたのは、娘が3ヶ月も前に予約した「レストラン船東京湾クルーズ」の平日の部が催行中止となり、土曜日に振り替えられたためです。昨今の自粛ひきこもり推奨で、どのレストランもホテルもキャンセル続き。娘が申し込んだクルーズレストランも、平日と日曜日の実施ができなくなり、土曜日のみ催行。平日の申込者も、土曜日でのクルーズに振替になりました

 豪華客船ダイヤモンドプリンセスのクルーズでコロナウイルス感染者が多数出たため、クルーズというとイメージが悪くなり、キャンセルしたくなる気持ちもわかります。
 でも、何もかもキャンセルしたら、経済回らず、収入なくなる人も出る。

 おいしいものを食べるのが大好きという娘、いくつかのコンサートやイベントが中止になってしまい、がっかりしていたところでした。クルーズレストランでの食事は、キャンセル料なしの返金か、土曜日振替にするか問われて、土曜日振替を選びました。次回、レストランクルーズ船ヴァンテアン乗船の巻。

<つづく>
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