20210302
ぽかぽか春庭ことばの知恵の輪>新しいことばを知るのは楽しい(1)火星探査機パーシビアランス
NASA(アメリカ航空宇宙局)2020年7月にアメリカ南部フロリダ州から火星探査機を打ち上げました。
7か月かけて宇宙空間をおよそ4億キロ飛行し、日本時間の19日朝、火星事着陸しました。
宇宙ファンのみならず、世界中がこの快挙を喜びました。コロナ蔓延の世界に、新たな希望を呼び起こしたからです。火星の大地に降り立った探査車の名「パーシビアランス」
英語に弱い春庭は、「perseverance」という名付けられた語、意味は知りませんでした。すぐに検索ケンサク。
perseverance パーシビアランス
名詞:賞賛すべき忍耐力。粘り強さ。根気強さ。不屈の努力。
コロナで皆が忍耐の限界までがまんしている世の中を励ますような「パーシビアランス」
もしこのことばが日本語で定着するなら、きっと「パーシビ」と略されていくでしょうね。
メタボリズムはメタボ、セクシャルハラスメントはセクハラ、リストラクチュアリングはリストラ。いいにくい片仮名ことばを短くすることで、日本語語彙に取り入れてきたカタカナ語の歴史に、さて、パーシビは食い込めるでしょうか。
渋谷ギャルあたりが「もう、パーシビ、ハンパねぇなあ」なんて会話することがありやなしや。
そのためにはパーシビアランスの火星探査がこれからも話題になり、パーシビ=忍耐、不屈の努力という語感が広まることが必要ですが、さて、若者には、忍耐やら不屈の努力というのは、いちばん苦手なことですからね。
春庭は、パーシビ怠らず、中国ベトナムネパール混在クラスの中で、日本語不屈の努力で教えてまいります。
<つづく>