春庭Annex カフェらパンセソバージュ~~~~~~~~~春庭の日常茶飯事典

今日のいろいろ
ことばのYa!ちまた
ことばの知恵の輪
春庭ブックスタンド
春庭@アート散歩

ミンガラ春庭「昔のシャン族と昔のシュエダゴンパヤー・ビルマ古写真コレクションその1」

2016-04-03 00:00:01 | エッセイ、コラム
20160403
ミンガラ春庭ミャンマースーベニール>ビルマの古写真(1)昔のシャン族と昔のシュエダゴンパヤー・ビルマ古写真コレクションその1

 150年前の日本。居留地在住外国人や日本人写真師上野彦馬らによって撮影された貴重な写真の数々を、東京都写真美術館、江戸東京博物館などで見ることができます。アルフィ坂崎洋之助ら、古写真の個人コレクターも数多い。

 ミャンマーに古写真のコレクターがいるのかどうかわかりませんが、国立博物館などできちんと蒐集を行ってほしいなあと思います。
 国立博物館の「諸民族の文化」展示室に、さまざまな民族を写した古写真が掲示してありましたが、数は多くありませんでした。古写真の蒐集保存と研究はこれからだろうと思います。
 
 ついでに私の主張を再び:国立博物館館内の写真禁止をなんとかしてほしい。フラッシュ禁止にした上で、許可制にし、身分証名称やパスポート提示して撮影許可願い申し出た人に、許可証を発行し、撮影させるべき。これからミャンマー観光開発をはかる上で、外国人入場料5ドルを徴収しておいて、写真もとらせないなら、観光客には不満が残る。ルーブル美術館や大英博物館のように、入場無料の上写真撮影自由とまでいかなくても、入場料をとるなら、撮影許可してほしい。

 シュエダゴンパヤーの中にある写真展示室に、昔のシュエダゴンが写っている古写真が多数展示されています。写真撮影自由でしたので、写してきました。アウンサン将軍記念館と、ハウスオブメモリー(アウンサン将軍執務室が保存されているレストラン)、レストランシャンヨーヤなどでも、古い写真を撮影しました。写真のガラスに光が反射してしまい、うまい具合に写せていないのですが、できるだけ再現してみます。

 女子高校クラスメートのやっちゃんといっしょにストランドホテルで休憩しました。19世紀の貴重な建物で飲む5ドルのコーヒー、壁には古い写真が飾ってありました。コーヒーにはクッキー)がおまけでついていましたが、日頃一杯500チャット50円のコーヒーを飲む私にはお高い飲み物ですから、せめて写真のおみやげくらい、と思って撮影しました。

 19世紀のシャン族の女性。子供を布で背負い、市場へ果物を売っている女性です。どうしてもガラス面に光が反射してしまうので、斜めから撮影したため、もとの画像に対し、少しゆがんでいます。


 ストランドホテルの写真の下に出ていた説明。国立博物館もこれくらいの説明文をつけてほしい(春庭拙訳)
 「(H)ラーラーは、チェックの伝統的なシャンのスカーフをかぶっています。彼女は伝統的なおんぶひもで赤ちゃんを背負って、果物を売る市場に出かけるところ。赤ちゃんは毛糸の帽子をかぶっています」
 The checkered Shan headscarf warms Hla Hla as she carries her baby to market wheper she vends fruit for a living. Her baby, wearing a bobble hat, is carried, according to tradition, ina colured sling across the woman's back.

 以下、シャン料理レストラン「シャンヨーヤー」の2階ダイニングの壁に掲示されていた古写真。シャン族の古い写真です。

 ニャウン・シュエ藩王(シャン族最後の藩主King of Nyaung Shwe)


 シャン族の王女ナン・ティプ・(フ)ティラー Kengtung Princess NanTip Htilar
左側に写っている王女の年取った姿が右側の女性と思うのですが、ミャンマー語読める人、解説を訳してくださるとうれしい。右側の年取ったときの姿は、1938年の撮影です。右側には撮影年代の記録なし。


 シャン族の要職にある人々


 
 シャン族の宴会


シャン族の家


 次に、シュエダゴンパヤーの写真展示室のコレクション。
1880年のシュエダゴンパヤー南口参道入口 
 
1920年前後のシュエダゴンパヤ-


1920年のシュエダゴンパヤー、東側


撮影年代不明。シュエダゴンパヤーの維持管理役員たち。(Ttrustee Board )


1972年の北口から入ってきたあたり。


比較対象用、春庭撮影2016年3月の同じ仏塔マハーボディ。


<つづく>
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ぽかぽか春庭「ただいま」

2016-04-02 00:00:01 | エッセイ、コラム
20160402
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2016十六夜さまよい日記4月(1)ただいま!帰国しました

 3月31日早朝6時、成田空港に着きました。無事帰国。
31日は、東京の桜、満開です。満開の桜に迎えられて、ほんと、日本の春はいいですねぇ。

 ヤンゴンの3月暑季からの帰還、いやはや暑かったです。
 ヤンゴン最後の日々も多難でした。3月24日、仕事中にモデムが使えなくなりました。24と25日はボスの留守にモデムを借りて、なんとかメールもできたのですが。土日は日本との連絡もままならず。私の電話、ミャンマー国内専用のガラケーですから、国際電話をかけるには、ボスの持つアイフォンを借りねばならず、、、、日本の自宅に心配事勃発したので、連絡がとれないことはほんとうに困りました。

 3月26日、深夜。2時に停電が始まり、冷房が切れて暑いのと、電子蚊取り器がオフになってしまい、蚊に食われてかゆいのとで目が覚めてしまいました。
 まず煙の出る蚊取り線香に火をつける。この蚊取り、渦巻きをふたつ組み合わせてあるのは日本のと同じですが、そのふたつを切り離すのがとても難しい。所々が切れていないのです。私のような「イラチ(関西方言?)」だと、急いては事をし損じるのことわざ通り、途中でぼきっと折ってしまいます。

 ゴジラマークの蚊取りなのに、効き目はすこしもゴジラではなく「こしら」くらいでした。

 26日深夜2時からの停電は、27日朝9時過ぎても解消しないので、これは市の電力事情による停電ではないだろうと思いました。地域全体の停電はたいてい3時間くらいたつと復旧するからです。6時間以上の停電、宿舎の電気系統の故障だろうと思ったところに、管理人が電気技師といっしょに点検にきましたが、技師はすぐに帰ってしまいました。彼の手には負えない故障なのか。

 一日中、人が出入りしてあーでもないコーデもないとワイワイして、変圧器の故障ということがわかったみたいですが、玄関でのんびりと待っている電気技師さんに聞いたところ、どこやらに部品をもらいに行っているけれど、いつ戻るのかわからないとのこと。この分では24時間以上の停電になるかと覚悟しました。
 最後の週にこれでもかっという長時間停電にみまわれるのも、ヤンゴン事情をよくよく身に染みて帰国せよとの仏様のおぼしめし、、、、って、ミャンマーの仏様は来世専用のはず、、、ま、いいか。

 ちゃんと仏様に祈ったおかげで、夜7時すぎ、電気がつきました。18時間の停電で復旧しました。冷蔵庫は温蔵庫になり、生ぬるい水など飲みながら、うちわと水シャワーで対処した18時間。室温32度で何もする気が起きず。ごろごろと。寝ていても汗が落ちる。西日が当たる部屋なので、夕暮れにはいっそう暑くなる。西日避けにカーテン閉めると暗くなる。

 冷房つけて20度設定にしておいても、室温30度になってしまう、弱いエアコンに文句たらたらだったけれど、それにしても、冷房があるだけありがたいのだと、わからせてくれる停電。エアコンさん、いつもよく働いてくれますねぇ、という気分になる室温。

 断水三日間も停電18時間も、終わってしまえばこっちのもん。桜満開日本に戻って、すぐに文明生活があたりまえの生活に慣れてしまうことでしょう。

 いつでもドジでマヌケな春庭、ヤンゴン生活の最後の最後までドジをやらかしました。春庭は、帰国日を「3月末日」と思い、3月31日の便で帰るつもりでいました。29日に、派遣元大学の係員に、お世話になったお礼のメールを送り、31日の便で帰国しますと報告したところ、30日の朝国際電話をもらいました。なんと、「先生の帰国日は今日ですよ」と。

 あらら、どうしましょ。衣類のパッキングは半ば終えていたのですが、細々した物を詰め込まなければなりません。大慌ての荷造り。
 ほんとうにどうしてこうもドジなんでしょう。
 「3月30日の帰国便」が「三月末日」と脳内変換されてしまい、3月31日に置き換わってしまったのでした。電話をもらわなければ、のりすごし、31日の夜に途方にくれるところでした。
 家族にも友人にも「帰国は4月1日朝」と伝えてしまったので、とりあえず、家族には帰国は31日朝」とメールしました。
 
 そんなこんなのドタバタを経て、おみやげを買う時間もなく帰国しました。せめて、みやげ話でも、、、、まあ、いつものヨタ話ですが。

 なにはともあれ、皆々様のコメント、ありがとうございました。だれかがこのしがない生活の記録を見ていてくださるということを励みにして、勤務全うすることができました。感謝、感謝。春庭が学生から礼拝を受けたように、みなさまに礼拝をささげます。仏像になった気分で、春庭の礼拝をお受け取りくださいませ。ありがとうございました。

<おわり>
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする