KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

紫陽花ロード

2023年06月17日 | 俳句
天気 晴

この梅雨晴は、予報を見ると1週間くらい続くらしい。突然暑くなって体に堪える・・かも。暑さの来る10時前なら大丈夫かな、と紫陽花を見るためだけに外へ出て見た。暑いけれど、梅雨どきとは思えないような日差しでからりと湿度がない。雨上がりで紫陽花も活き活き。
私が勝手に「紫陽花ロード」と名前を付けた上の写真、住んでいたマンションの前の市道。駅へ向かう道なので歩道にちょっと余裕がある。その歩道に沿って紫陽花が咲く。紫陽花の咲く場所はマンションの敷地なので、手入れは住人がしていた(私は殆ど庭木の手入れの日はサボって夫任せだった)






紫陽花ロード、と勝手に名付けたのは、夫が初期のがんに罹って手術したときのドクターが「Yさんのお宅は紫陽花の咲くマンションですか?」と言ったのがきっかけだった。病院は私と同じ近くの病院で、職員は駅から歩く人も居る。
ドクターはマラソンが趣味で、駅から病院まではバスに乗らずに速足で歩くのだそうだ。歩いても15分程度だが、さすがに通勤で走るのは、目立つから出来なかったらしい。
「紫陽花がきれいなので、時季には、少し遠回りしてあの紫陽花の道を通ることにしているんですよ」と。
二回も手術して世話になった。完治したのに、その5年後には別の臓器のがんになってしまった。


今日は体調はそう悪くなかったものの、1000歩くらい歩いたら、右足が痛くなった。先日も痛くなり、でも、坐って休めば治るので昔の捻挫の痛みが出るのだろう、と思っていた。
今日はサポーターしてきたから楽だと思ったのに・・
靴を脱いで調べてみたら、足首ではなく、右足の足首の下の小指に向かうところ・・なんという箇所なのか??・・暫く休むと回復する。多分、捻挫グセのついている足首が弱くなっているので、最近始めた「ふくらはぎ強化ストレッチ」が無理だった?
目眩がするので、全身運動がなかなか出来ない。転倒防止の足腰を鍛える「高齢者用ストレッチ」を毎晩欠かさないけれど・・内容を考え直さなくては。

これ以上痛くなると困るので紫陽花ロードから引き返した。公園と違い、休みたい時に休めるベンチがある訳ではない。

坐す者に涼しき石でありにけり  KUMI (2015年)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

梅雨晴間

2023年06月16日 | 俳句
曇のち晴

今日の午後の梅雨晴間の空。
朝は富士山がぼんやり見えて、昼頃までは雷雨が来るかも・・という晴天だった。
それが、昼食後にラウンジから富士山の方角を見ると雨雲の動くのが解る。雷雨は八王子あたりまで来ているな、と思い、こちらにも来るかも・・と。結局、「ところどころ雷雨」というまさにゲリラ雨で、運よくこちらへは来なかった。
2時過ぎに、もう雷雨は去っただろう、と買い物に出た時の青空は、本物の梅雨晴間だった。

蒸し暑くて、紫陽花を見に行く余裕はなかった。やはり涼しいうちに出かけねば・・でも、免疫療法の副作用が落ち着かなくて午前中の散歩は控えていた。もっとも、天気も落ち着かなかったし。治療を1ヶ月延長したので、その効果が出てくれれば良いのだが、今のところあまり効果なし。
さて、天気の良さそうな明日はちょっと出かけてみたいけれど・・どうなるやら。
朝よりも夕富士の方がよく見えた。ちょっと不気味な入道雲。


1階の受付に紫陽花の鉢が飾られている。施設で買ったのか頂き物か、訊こうと思ったが忙しそうだったので今日はやめた。



ピンクの鉢、ここまで赤い色にするのは、やはり育てる時に土を工夫しているのだろう。
還暦旅行で、7月初めにヨーロッパへ旅行した。紫陽花はあちこちに咲いていたが、殆どが赤紫系の、日本では紫陽花とは思えない色だった。たまにすっきりした日本の花に多い青空の色の花がある。「余程酸性肥料を使ったのでしょうねえ、こちらの人は、青い紫陽花にとても憧れるですよ」と、地元のガイドさん。
西洋紫陽花(ハイドランジア)と日本紫陽花(額紫陽花・山紫陽花系)は別の花、とか色々な説があるようだけれど、ヨーロッパの「どぎつい色」の紫陽花を見てからは、やっぱり紫陽花は日本の花、と思いたくなった。もっとも、俳句を嗜む身で植物学から花を見たら楽しくなくなる。

ところで・・紫陽花は好きな花なのに、季語にはあまり使っていない。写真にする方が楽しい花だからかもしれない。

でで虫の時間を測るごと歩む  KUMI (2014年)

これは、紫陽花を見に行った時の句
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本にも銃はある

2023年06月15日 | 俳句
天気 降ったり止んだり

今日も梅雨どっぷりで、体調最悪。午前中から息苦しくて、でも数値で見る血圧とか体温とか酸素飽和度とかはすべてクリアで、倒れることもなさそうだ。梅雨前線が不安定なせいと思えど、お腹の調子と梅雨前線は関係なさそうだし。
午前中はお腹のトラブルで外出しそこね、午後、買い物に出ようと思ったが息苦しさと目眩が増すばかり・・雨が来るらしい、と思い、買い物は諦めた。そのうちに雨が降ってきた。
出掛けてから降られるのは困るので結果オーライ、だったのかも。

どんよりの梅雨空を窓から眺めているとスマホにメール受信音。たまには見ておかないと・・と開いたら、メールは広告でしかなく、Yahooニュースの見出しが目に入ってしまった。横田基地に爆破予告、従業員が建物から避難、基地ゲートを閉鎖・・しかし短時間で解除したという。基地内で起きたことは周辺には公開されない。実際に爆破があったら、それも黙っているのかしらん?
横田基地は近い。着陸する航空機は、ここからもよく見える。

昨日の話。自衛隊の基地内で、訓練中に18歳の自衛官候補生が教官を撃ってしまった。銃のない日本は治安の良さを世界に誇ってきたのに・・長野の猟銃乱射事件といい、銃は、ある所にはたくさんあるのだ。自衛隊に限らず、米軍基地内にもたくさんあるはずだ。警察署の中にだって、銃保管庫はあるし、警察官の拳銃自殺はよくある話。
でも、警官が犯人を撃ったことが重大ニュースになる日本、まだまだ誇れることはありそうだ。

怖いけれど銃は見えていないだけで、日本にもたくさん存在している。ちょっと扱いを間違えば、アメリカのようにならないとも限らない。基地外へ持ち出すことはないとしても、「絶対にない」と言ってしまえるのかどうか・・今は、パソコンの3D画像で模型を作れるという話だから、拳銃もどき、もたくさんあるようだ。弾を使えない銃だって、使いようによっては凶器になる。

漫画みたいな、白昼堂々の強盗事件があとを断たない。もし、そこに銃があったら・・と考えるだけで怖くなる。18歳は、まだ命の大切さを知らない。もし、憎しみからの事件だったとしたら、命よりも憎しみの方が強くなる、などというのは18歳の未熟な考えでしかない。だから怖い。
何だか、日本の安全「神話」は、やっぱり神話で終わるのかも。
でも、あの「にわか強盗」になり果てた若者たち、大きな犯罪には手を出しても、駅で「置き引き」しよう、とは思わないのだろう。自分一人で大勢の人間の居る場所で白昼堂々、の勇気はなさそう。

どこへも行かない私には関係のない、物騒な話。

ふるさとのかくも明るし田水張り  KUMI (2011年)

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やっぱり梅雨は苦手

2023年06月14日 | 俳句
天気 雨のち降ったり止んだり

昨日・今日と梅雨空で、今日は蒸し暑いのに気温は低い・・The Tuyu という肌感覚の日だった。
写真は、私が最後に見た2019年の高幡不動尊の紫陽花。一昨日載せた山紫陽花の写真の翌年になる。人生最後になるかどうかはまだ解らないけれど、20年以上は毎年紫陽花を見に行き、初詣に行き、その他色々・・吟行句会も含めて行かない年のなかったお寺さんだ。真言宗なので(偶然、夫の家もわが実家も真言宗)行きやすい、ということもあっただろうか。
この日はすでに半年経っていた、がんの治療中の夫も誘い、夫にとっても最後の参拝となった。治療効果もあって、案外、永らえてくれるかも・・と思った時期だった。この月の末にはがんに効果のある山梨の温泉へ3泊の湯治に行っている。温泉から帰ってすぐの検査では、実際に、患部のがんは小さくなっていた。でも・・転移が元でその後5ヶ月しか生きられなかったけれど。

この日、夫はやはり疲れてしまい、境内の、木陰のベンチに坐って私を待っていた。なのでゆっくりと写真を撮っている訳にもいかず、暑い日でもあり、あまり写真に没頭はできなかった。それでも、私は境内の紫陽花の間を通る遊歩道の坂を、あの時は普通に歩けたのに・・あれからたった4年しか経っていないけれど、多分、今はとても歩けない筈。平地がやっとだろう。

紫陽花が咲くからこの時期を乗り切れたけれど・・一昨日あたりから、頭痛もしてきた。頭痛は苦手なので、すぐに鎮痛剤を飲んでしまう。気象病の天気痛はとても辛いらしい。私の頭痛はたいしたことないれど、ともかく、中年以後は梅雨の時期にはあちこちが変になる。

この青がいちばん好きな色。高幡不動尊は土地の性質からか、この色の花が多くて美しい。

もし、梅雨の季節に紫陽花がなかったら・・紫陽花の存在を気にしていなくても眼に入る花だから、日本人には必然の風景なのだと思いたい。

軒へ来る雀数ふる梅雨籠り  KUMI (2021年)
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

生きる力

2023年06月12日 | 俳句
天気 雨

昨日の続きの境内の石仏と紫陽花。今日は梅雨寒、と言っても良いような一日だった。

飛行機事故の末、コロンビアのジャングルへ放り出された4姉弟が、13歳のお姉ちゃんの頑張りで生き延びた。という話は大人たちのそれぞれに、命の尊さを教えてくれた気がする。幼い命を必死で守った4人に幸あれ、と願う。

愚かな戦争は、ダムを爆破して何十万という人たちから水を奪い、それでも足りずにまだ殺し合っている。戦争仕掛け人は、命を何だと思っているのか。自分の命は必死で守っているというのに。
一方で、平和な日本ではまだ、感染症におろおろして、インフルエンザとコロナなんかに恐怖していて・・贅沢なことかもしれない。

ここでは、「〇〇さん、暫く見ないわねえ」という話が出れば、そのあとに「亡くなったみたいよ」と簡単に言う。ほぼ、それしか答えはない。一時的な入院ならば部屋は残っているから、すぐ解る。亡くなれば家族が来てすぐに片付ける。命なんて終ればあってなきがごとし。

生きるために免疫療法を頑張っているけれど、生きることが私にはどこまで必要なのかな?と、時々思う。でも、その「時々」以外は、生きているからこんな面白いことが見られるのだ、と思って生きている。
免疫療法の点滴を中断しているのに、ちっとも体調が復活せず、イライラしている。右手中指は少し良いようだが、唇は相変わらず腫れたままだし、お腹の調子も・・  でも、今日も頑張って生きている。今日は楽しいこと、あったかな? 大谷クンの活躍をちょっとテレビで見られたくらい。窓の外はどっぷりと梅雨の街。
あ、もう一つ、面会したい、と電話があった。面会者も最近は珍しいこと。誰かと思ったら私の唯一の取引銀行の店員から。誕生月なので、いつものようにささやかな贈り物がありますので・・というので玄関へ下りてみた。駅前の支店は今、お隣の市の支店と合併してしまいATMしか残っていない。なので、誕生日にいつも窓口で貰っていた、エコバッグとかおせんべいとか、ちょっとした物が貰えない。で、玄関へ下りてみたら・・店員は大型のテッシュペーパーの箱を1個、渡してくれた。
有難くいただきました。私の預金額にふさわしい誕生祝いでした。

譲られしバスの座席の梅雨湿り  KUMI  (2013年)
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする