
▲序盤からスライド変化玉が舞う
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例年(と言ってもここ2年ほどはなかったが)7月にはお馬さん花火(通称)がある。例年は、無料で開催されるものだが、世は未だにコロナ禍が治まっていない。従来のように無尽蔵に観客を入れるわけにはいかないということで、今年は有料席が販売された。従来のままで金がかかるというのは消費者目線ではアレだが、そこに突然ローリングストーンズの楽曲を持ってきた。
名称も【東京SUGOI花火「THE ROLLING STONES 60th ANNIVERSARY THE GREATEST FIREWORKS~感激!偉大なる花火~」】となった。個人的にはストーンズのファンではないが、1980年後半からのミュージックシーンはボーっと見ていたので、全く知らないわけではないが、特に知っているわけでもない。あー、聞いたことのあるバンドだなって程度の認識(すまん)
ストーンズ当人が来るわけではなく、その楽曲と花火をコンポジションするというものらしい。
全席有料となり、チケット代がオープンになった時、あ、こりゃ無理だ…。0円から一気にお高い価格に変わってしまったからね(一番お安いので6600円)。
そして、観覧席があの富士ビュースタンドと聞いて完全にあきらめた。
過去何回もお馬さん花火を見ているから、富士ビュースタンドではダメだということを知っている。従来の花火で、ここで見ると、4・5号辺りの花火が屋根の上で開花する(すなわち、座っている席では見えない)。富士ビュースタンドの前のフラットな部分にもパイプ椅子がセットされるが、そこだって、屋根の上に花火が消えていくことを知っている。
のちに、カメラ席が発売されたが、斜の方に設置されていて、ローリングストーンズメインで花火はサブであることがよくよく理解できた。
しかし、その日が近付くと、やはり見てみたいという気持ちがムクムク。多摩川の土手から見える場所があるので、そこをチェック。一度はそこから見たいと思っていたので、いい機会だ。
ということで、当日夕方、のっそりと出発する。
多摩川べりには結構な人が既に場所取りしていた。そして、意外なことに橋の上の路地に座り込む人もたくさん(歩道が十分に広い)。そんな中、ちょうど一人分のアキを見つけて三脚展開。スタンバイする。
そして19:30、まだ青みの残る空に花火が上がる。

▲青バージョン。斜めのトラはターフに丸く配置されたものかしら
花火は見えるが、ストーンズの音楽は聞こえない。それでいい。
多摩川越しでは、ダイレクトに競馬場が見えるわけではなく、あまり高くないマンションの上に上がる花火を見る感じ。小型煙火はさすがに見えないが、そこそこの高さの花火は十分に見える。

▲緑バージョン

▲赤バージョン

▲この赤い花火が、競馬場で最大級に設置されているサイズと思われる

▲色違いのカラフル花火

▲八方咲の打上

▲八方の外郭にくるりと〇

▲変色ザラ来たー!

▲多摩川畔で見ていると、風は東から西へ吹いている。左右のは角度が付いているんだと思う

▲柿×柿でたわわ


▲丸い!

▲ちと重ねてしまった

▲長い引き先は風に流される

▲紅芯の錦冠はゆったりと引き先を伸ばす

▲情熱のレッド花火

▲彩色千輪が彩りを添える

▲発色のよい八方

▲5色で彩られる尺玉
途中だけど、ここで終了。
うっかり残量の少ないSDカードを入れてきてしまったので、ここでデータ容量がフルになってしまった。フィナーレは撮影できず、見てるだけ~となった(ちょっとだけスマホで動画も取ったけど)
ということで、終了~。
コンビニのトイレで時間がかかってしまったが、その分帰りの電車がガラ空きで、快適だった。
東京競馬場の花火は、今後も有料スタイルになるのかな。それまでに自分の経済状況を復興させねば…。とはいえ、見えない席に大枚を払うつもりはないので、まずは座席配置を考えて欲しいな。
来年以降も変わらなければ、また多摩川で見ちゃうぞ。

▲まだ暮れ切らぬ空に打ち上がる花火
3年ぶりの大曲の花火。久々なので、絶対にチケットが欲しいと、入手しやすい現地販売に行くことにした。なお、節約した部分もあるので、往路は夜行バスにした(東京から秋田って意外と遠くて、夜行バスでは翌朝の販売時間に間に合わないため、前泊をすることになる)。
さすがに秋田までは約10時間かかる。夜だからドライバー休憩の度に外に出ることもできず、隣の人が寝ていれば車内トイレも気楽に行けない。なかなかにシビアな旅だった。これが山形の日本海辺りへの行き先なら4時間も短いのだが…。
秋田って遠いんだなぁと老体に刻まれる。
前泊とはいえ、ノープランなので、秋田市の温泉で夜行バスの疲れを洗い流してから大曲へ。
当初は商店街の七夕花火があったのだが、諸事情により取りやめとなっていたところ、別途プライベート花火が上がるとのことで、カメラを持っていつもの河川敷に向かう。
夕日を浴びてシルエット化した鳥海山はくっきりと浮かび上がり、右サイドには三日月が浮かんでいた。
時間になり、プライベート花火のツアー客が到着。今回は他人の花火を見るので、土手上に距離を取って三脚をセットする。そして、打ち上げ開始でございます!

▲右端に三日月が浮かぶ

▲この日の打ち上げは花火創造企業で、小松社長の解説付き
この日のメインゲストは、JR系のツアーのお客様。大曲の河川敷にバスで入り、椅子に座って観覧。暮れ切らぬ藍色の空は私の大好物でもある。

▲赤い雪割草

▲大きなきのこは秋田でも

▲ニャンコ~

▲尺玉も上がりまして

▲彩色千輪
コンディションよく、本番の大曲もこれぐらいのコンディションで見たいもの(季節が違うから無理だろうけどね)。
ホテルに戻って、翌朝の準備をして就寝。
翌朝、4:30に起きた。
何しろ現地販売が初めてのため、何時ごろに行列に並ぶのが適切なのかわからない。とりあえず、荷物をホテルに預けて出発。角を3回曲がると、遠くに人々の行列が見える。
ひゃぁぁぁぁぁぁ。もう結構並んでいるなぁ。
これが正行列ではなく、仮の待機場所だったりする。購入する席の場所によって並ぶ位置が異なるので、とりあえず自分の欲しい席の列の最後尾に並ぶ。まだ開場前なのにこんなに人が集まっているんだ。持参の折り畳みイスにとりあえず座る。
6時になって、ようやく敷地内に順番に誘導される。なにしろ初めての現地販売参戦なので、何もかもが初めてづくしできょろきょろと挙動不穏。。
本年より、従来の高桟敷の席が廃止されたため、その代替となるテーブル付イス席(定員4名)を求める人と、それ以外の席(パイプ椅子席、ベンチ席、シート席[椅子持ち込み可]、堤防席)で大きく2ブロックに分かれて、販売開始時刻の8時を待つ。
8時に販売開始予定だったが、前倒しに7時から販売が始まった。並んだ順に申込書を記入し、身分証明書を提示して購入窓口に向かう。そこでチケットを購入して出ていくというもの。
自分、ここで席の場所が選べるんだと勘違いしていたのだが、一応その席種のベストの部分から販売しているらしい。その筋の人ともなると、あえて最初から並ばず、販売位置から程よい場所を見計らって並ぶものらしい(何のプロだよw)
ということで、位置はちょっと低いが無事に友人一家の分もまとめて席を確保できた。先に友人分の席代を預かっていたので、うっかり落としたり紛失したりしないかと緊張していたんだが、無事購入&支払いも終わったことで、ようやく肩の荷が下りた。
さて、朝早くホテルを出たのはいいが(荷物だけ預けた)、コトがすべて済んだのは8時前。当初、チケット販売時刻は8時だった。
その8時に雷が上がった。
昼の号砲花火も消防署に事前に連絡許可申請を出さないといけないため、当日早めた現場に対応はできない。
そして、予想より早く暇になったが、何もすることがない(まだ観光施設も空いていない)。丸子川を見ながら時間が過ぎるのを待っていた(状況分かっていないから、ホテルもチェックアウトしていたのだよ)
9時になったので、とりあえずはなびアムに行って時間をつぶす。とはいえ、展示内容は冬&春の章とあまり変わっていなかったので、完全に手持無沙汰。
とりあえず、秋田市で時間をつぶすか…と荷物を受け取り、駅に向かって行ったら、見知った顔がまだ並んでいる。チケット界の極意を見た気がした。
そして本年第一ババヘラをゲットする。
チケット販売にどれだけ時間が取られるかも、初めての経験だから分からず、帰路の新幹線は午後3時台を予約していた。花火は日本最高級だが、時間をつぶす施設がないので(この辺り、各地方都市でもよくある問題)、イマイチな大曲を出て、とりあえず秋田市に向かう。
約1時間後(在来線)に秋田に到着したものの、温泉は昨日は言っているから結局駅ビル界隈をうろつくのみ。秋田土産も前日に買っていたので、ランチを食べたらまた何もやることがなくなった。
とりあえず、駅の待合室で時間が来るのを待つ。
そして、この段になってスマホの通信網が混乱していることに気付いた。とはいえ、ネット検索ができないぐらいで、ほかは特に困らなかったので、ただボーっと時間がくる。新幹線チケットは、suicaに取り込んであるから問題ない。
そうして、ようやく新幹線がやってきて、チケット争奪戦は完全終了したのであった。
今年初参戦で、知人からいろいろ知恵を付けてもらったので、来年以降も参戦するかどうかはまた来年考えよう。

▲スターマイン

▲フィナーレ。三日月は最後までよく見えました

▲夜の帳が降りる前に打ち上げ開始でございます!
オープニングスターマイン「花々の共演」
6月は亘理の花火がガスガスだったので、このままで終わるわけにいかんだろうって、帰宅後すぐ長岡ローズファンタジーのチケットをポチった。これがギリギリセーフだったらしく、購入翌日辺りでチケット完売となった。
あとは雨が降らないようにお祈りするのみ。その願いが珍しく通じたのか、当日は晴れとはまでは行かないが、雨が落ちてこない天候だった。
高速バスを降りて、電車に乗り継ごうとしたら、途中渋滞で1本遅らせることになり(田舎の鉄道は1本逃すと1時間待ち)、それでも余裕で会場に付いた。
国営長岡丘陵公園の入り口には数百人の列が…クラクラorz とはいえ、意外と進みは早く、無事入場。
一応ローズファンタジー期間だからか、バラを見てから会場の広場に行けとばかりの誘導ルート。おかげで、走る人もなく、見ごろのバラを見ながら会場入り。
先に入っている人の並びに三脚を設置。後方にも観覧者がいるので、立ちではなく座り撮影にする。
トイレも済ませ、何か食べようかと思ったが、キッチンカーが少なくて長蛇の列。まぁ、帰りに長岡駅周辺で何とかするか…とあきらめる。
徐々に空の青さも色を濃くし、打ち上げ開始のお時間です。
アナウンスは、地元BSNのアナウンサーでした。

▲目の前に筒があるのが見える。3号4号が中心「パパ・メイアンに囲まれて」
ローズファンタジーなんで薔薇の名前が入ってくる。

▲「DREAM」右下の木にカラー照明が当てられている(イマイチ暗いんだけど)

▲「デンティ・ベスのように」これもバラの名前。右下の木の照明は何秒か毎に色が変わるらしい

▲「花に舞」

▲スターマイン「光のコミュニケーション」

▲スターマイン「TOGETHER」

▲スターマイン「RAINBOW COLOR」

▲スターマイン「ブルームーンと共に」これもバラの名前ですね

▲スターマイン「HOLD HANDS」

▲フィナーレ「黄金乱舞」

▲フィナーレ「黄金乱舞」の終盤はもちろん錦冠
終了後、退出混雑を和らげるためにか、ライトアップされたバラを見て行けとアナウンス。とはいえ、ほとんどの人と違って、こちらは路線バスで帰るので、速足で離団。夜なのでひとつ先のバス停まで歩いてバスに乗る。
まだ時間的には早いので、駅前の飲食店で食事でもしようと思っていたが、ここは東京でなかなったので飲食店が軒並み9時閉店orz 実家に帰る電車も21時の次は23時台という状況。構内の待合室で2時間待って帰宅した。

▲最初の方の尺玉

▲打ち上げが始まって初めて上空にガスが滞留していることに気付く(花火がもやッと見える)

▲比較的見えた尺玉。全体で2発ぐらいしか見えなかったんですよね(´;ω;`)ウゥゥ

▲低い部分は割と見えるが、上空はガスで白っぽい
左の黒い物体は、クレーンで吊ったスピーカー。まさかこんなに花火を見るのに邪魔になるところにドーーんと設置するとは(これ1台だけじゃないんですよ)。観客が見る場所も分かっていないのか!?(パイプ椅子たくさん並んでいるのに、花火が見づらくなることに気付かないの!?)何を見に客がここに来ているのか分かっているのだろうか、主催側。

▲トラなどの下から噴き出すタイプは見えるが上の方はもやッとガスがかかっている。何で、6月なんて梅雨近く(この日はまだ梅雨入り前)に花火を上げようと企画したんですかね。
1週間ぐらい前からこの花火の当日に傘マークがついていた。晴れまでは望まないが、せめて雨はやめてくれぇ--との全観客の祈りが通じたのか、当日午後、雨が上がった。だけど、そもそも6月の開催である。梅雨が近付くこの時期(例年は6月12日ごろ入梅)になぜ花火を上げようと思ったのか…。雨は降らなくても上空のガスで花火が見えないのであれば、それは天候というより設定の問題じゃないだろうか…。
もちろんこの時期に毎年上げる花火もあるが、その多くは大抵長年この時期に花火が上がるもので、その辺りは覚悟というか身支度ができている。
だが、なぜ初開催という大事な日の設定を梅雨近くにしたのか…(ちなみに会場での傘の使用はNG。そこは楽天さんの雨具とか着ている人が多く見られて、宮城の皆さんの愛は感じられた)。

▲とはいっても、すでに花火はセットされているし、すでに花火は打ち上げられている。上空がガスっているからって、簡単に止められないことは分かる。だけど、花火打ち上げ時間より前に上空にガスがあることは分かっていただろうし、おそらくそれは前日の詳細な天気予報ではすでに分かっていたんじゃなかったのか

▲なんとか上空に風が吹かないかという神頼みをするものの、日ごろこの手のお願いは全く聞いていただいたためしがない自分が祈ってもどこ吹く風のガス滞留継続。右上、四角いガスの窓が開いているが、自分が祈ってできるのはこんなポンコツレベルorz(全体像ではない)

▲クレーンで吊り下げられた真っ黒なスピーカーを彩る背後のトラ(これは赤だけど、この後色違いが3回ほど同じ構図で)。全然意図が分かりません。何かしら意図があるのかもしれないが、見ている方に届かないのならただの自己満足。そもそも目の前に無粋なクレーン&スピーカーが視界を遮っている段階で、観客のイメージ力は8割減よ!

▲上空はガスで花火が見えなくなっているので、トラ系の花火しか撮れていません

▲しかしそのトラ系も、ど真ん中をクレーンスピーカーにさえぎられるとですね…(怒っていいですよね、暴れていいですよね)
…ひょっとして、マジでクレーン&スピーカーを見せたくてこんな配置でこんな花火設置だったんですかね。そ、そうなんですね!!!

▲上空に漂っていたガスは徐々に下の方にも降りてきて…。これ、私の目の問題ですかね?

▲なのでより低い位置で開花する小型煙火しかまともに見えなくなってまいりました(つまらん)。

▲フィナーレの大玉もこの状態では盛り上がりようがありませんでした(溜息)
初回だからすべてがうまくいかないのは分かる。にしても、いろいろと解決すべき問題は見えたよね。
以下は便所の落書き(読まなくても問題ないです)。
1】なぜ開催時期を6月梅雨時にしたか。花火の時間帯に雨が降らなかったのは素晴らしかったけれど、上空に漂うガスによってまともに花火が見られなかったのは大きな痛手。観客にもだが、玉を供出した煙火店さんも報われないよね(シーズン的にありうることと予想できたよね→仮にスケジュール問題だとしてもあの結果がすべてだ)
2】何でもデジタル化するのは時勢に合っているが、そのデジタル情報を受け取るための通信フォローがなかった(プログラムとか注意事項とか花火提供業者とか、デジタルパンフレットでご確認くださいというアナウンスが何度も流れたが、最初から全然ネットにつながらない状態だったのを運営側は気付いたか。亘理・鳥の海公園という場所的に万が一の時の避難方法もアナウンスされたが、デジタルパンフレット見てねってまとめられて、命の大切さ忘れている感がつらかった)
3】しつこいが、なぜ巨大スピーカーは武骨なクレーンに吊られて観客の視覚にばっちり入る位置に設置したのか。観客に花火ではなくクレーンを見せたかったのか
4】三陸花火でも起こっていたが、観客数に対してのイート店舗の少なさ。ヘビのとぐろのような列に並んでもたどり着けないレベル。あきらめておなかすかせた人も結構いたのではないか(かろうじてゲットした笹かまをかじっていたワイ)
【よかった探し】
1〗トイレのオペレーションは素晴らしかった。ありがとうございます
2〗イス席の1・2・4配置は、素晴らしい。ユーティリティが高いので他の会場も見習ってほしい
3〗シャトルバス、往復ともスムーズに乗車できて安全に行き来できた。一般駐車場と出入口を分けていたのもGoodJob

4〗各煙火店さんにおかれましては、素晴らしい玉をご提供いただき、ありがとうございました。叶うのなら、空がクリアな時に見たかったです。
ということで、私が見た宮城の花火は「見た」ことに含んでもいいのだろうか…。