gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

すっきり~

2011-05-11 20:59:00 | 新潟県中越大震災

▲カタクリが埋め尽くす林床@小千谷西山

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 東日本大震災から2か月。
 その間、なんだか人々の言動にイライラするのはどうしてかな~って思っていたら、私の気持ちを代弁してくれる人がいた。



 坂口征夫さん。
 俳優の坂口憲二さんのお兄さんである。


 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110508-00000010-flix-movi
 この記事の最後の段落がそうだ。


▲ショウジョウバカマ


 被災地の人が黙って黙々と耐えているのに、大した被害がない東京でギャーギャー言っているんじゃないってこと。
 他人事で「節電が大変」「スーパーに物がなくって大変」って、被害者顔をしている人がどれだけ多いか…。

 こういう人たちって、きっと中越地震の時も勝手に「怖いよね~」ってキャッキャキャッキャと騒いでいたはずだ。
 当人は同情したつもり、被害に遭っているつもりなのかもしれないけれど、それはあくまで自分の尺度でしかものを見ていない。決して本当の被災者の気持ちに寄り添うことはないのだと思う…。
 
 最近、「共感力」を持った人が少なくなってきたような…。


 はぁ、すっきりした。


▲トキワイカリソウ
 小千谷で見かけるのはこの白いのばっかり。


▲スミレサイシン
 



やっぱり…

2011-04-27 22:55:00 | 新潟県中越大震災

▲新作花火コレクション
 銅賞「Magic Art」山内俊幸さん(山梨県・山内煙火店)
 標準審査玉の直後に上がったこの花火が完成度が高くて、えぇ~、このレベルで最後まで行っちゃうの~って驚かされた。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 仕事、忙しいなぁ…。
 外に出すことで楽になるはずだったのに、なかなかそうはならないものだ。

 そして、フィギュアの世界選手権が始まっているというのに、イマイチ個人的に盛り上がらない。これは地震関連で気分が乗らないのか、忙しすぎて心を失っているのか…。



 地震といえば、秋田で朝ごはんを食べながら見たテレビで栄村(@長野県)の被害状況は雪解けとともに次々と明らかになってきたということが、「忘れられた地震」として報じられていた。
 栄村で震度6強出たんだから相当な被害が出ていて然るべきなのに、なぜが想定より少ない。そして今になって被害が出てきているというのは、やはり豪雪がその被害を覆い隠していたのだろう。
 当初、私が予測した通りである。
 →3月13日の日記http://photo.ap.teacup.com/jumi/398.html

 県境を越えた新潟県十日町では、雪解けに伴って美しい棚田に地滑りが発生している。こういった地滑りは雪解けが進むにしたがってさらに増えていきかねない。
 さすがに放置しておくということではないだろうが、どのような対応が取られるのか気にかかる。
 

 そうそう、上記の3/13の日記で書いていたJR飯山線は、29日に復旧する。
 この件と言い、東北の新幹線や幹線と言い、JRのこの復旧スピードにはいつも驚かされる。それだけプライドを持って仕事をしているんだろうなぁ。
 新潟県中越地震の時も、絶対年内は無理!って思った上越線が年内に復活したもの…。こういうインフラを守る姿勢にはとてつもなく好感が持てる。
 ここ数年で私の中のJR東株は天井知らずの上昇中である。
 (もちろん、某インフラ会社への皮肉だ)


▲新作花火コレクション
 「紫陽花の花~虹色の光に包まれて~」山梨県 齋木智徳(マルゴー)
 単純に紫色の千輪かと思いきや、蒼からピンクへと変化していた千輪。細かいわぁ~。
 個人的にフォトジェニック賞である。

復興には経済活動が必要である

2011-03-26 23:27:00 | 新潟県中越大震災


▲ハクモクレンとクリスマスローズ@神代植物公園

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 地震から2週間、いまだに仙台の花火仲間と連絡が取れていない。今の時代、ケータイの番号とメアドだけ交換して、住所は知らないってことも多いから、無事なエリアなのかどうかすら分からない。一応、死亡者名簿にはその名がないから生きていると信じたい。
 まだメール無理なエリアかな…。

 と、書いていたら、一人と連絡が取れた! もう一人も実家は被害に遭ったらしいという情報。ということは、当人は大丈夫ってことだ。

 中越地震からの復興を目の当たりにしていると、「命さえあれば、何とかなる!」と強い心が持てる。もちろん見かけだけ復興して、まだその実態は苦しいところもあるし、心の復興にはもっと時間がかかるもの。だけど、時は偉大だ。
 時が経てば、前に歩き出すことはできるものである。その1歩は一人ひとりの歩幅が違うようにまちまちだけれど…。


 で、復興に欠かせないのが経済の回復。
 被災地の経済は正直どん底になる。復興ビジネスで非被災地の企業からの進出も著しくなる。気が付けば、「おいしい仕事」は首都圏の業者がかっさらっていったということにもなりかねないのが厳しい事実。
 いやぁ、中越復興時、首都圏の臨時支店&営業所がいくつできたのだろう。田んぼの真ん中に駐機されていた大型クレーンとかは明らかに「狙って」いたよな。
 今回は、ライフラインとか生活基盤とかすべてがっさり持って行かれている被災地が多い。中越より「見た目復興」に時間がかかるのは十分想像できる。
 つまり、非被災地からの支援は長い間続けなければならない。
 ハードルは高い。
 何よりも停電が痛い。工場が商品を作って流通に回さなければ、経済も回らない。今の状態で止まっていると、体力のない下請けが倒れていく。そうすると町の経済力も落ちて、いろんな面に影響が出てくる。
 各地で発生しているイベントの自粛もそうだ。

 イベントをするぐらいなら、その予算(仮に1億としよう)を被災地に寄付せよという声も高い。
 しかしその1億円の寄付は1回限りである。だけど今回の震災は長い間の復興支援が必要となる。1億を1回送っただけで十分だろうか…。
 それよりもイベントごとに寄付を募って、その度に被災地へ送金するという方がはるかに経済的だ。その地で1億分の経済効果が生まれて、さらに余剰分を被災地に息長く送ることができる。
 1億をポンと被災地に寄付すれば、寄付した側の地の経済が沈み込んで、翌年の支援は不可能になるのだ。


 そろそろそのことに気付くころだと思うのだが…。
 どうも役人どもは自分の懐の金ではないので、痛みを感じていないらしい…。
 いっそのこと役人の給料は自治体の収益から%で上下するってしたらどうだろう。そうしたらもっと知恵を絞ると思うんだよね。


 痛みを知った自治体は分かっている。中越地震被災の自治体は、「春の祭り」を行う(縮小含む)。それが経済上必要だと思っているし、それが復興事業となっていること、復興してきた市民の心の拠り所であることを十分理解しているからである


素人のボランティアはまだいりません

2011-03-16 22:03:00 | 新潟県中越大震災
 今朝のA新聞の投書欄に、ボランティアに駆けつけたいのにどうやったら参加できるのかわからないというのがあった。でもね、その投書にこう書いてあったのでため息が出た。
 
 「寝泊まりする場所と多少の食糧があれば…」

 敢えて厳しいことをいう。そういう人は来ないでください! 迷惑です!



 今回の地震の避難場所を見れば、わかるのではないのかな。暖房も食料も十分でない。そんなところに、現地で自炊する気概のない人がやってこられては迷惑なのだ。


 7年前の新潟県中越地震の時もそういう「半端者」がたくさんやってきた。はっきり言って困った事態になった。現地では市役所スタッフも誰もかもが被災者。ボランティアの采配をできるものがいない。
 その結果現れたがの「ボランティアの御用聞き」。何かお手伝いできることありませんか~って、ヒョロってやってこられたって、人見知りな田舎の人は困ってしまう。


 もうちょっとしたら、ボランティアセンター(ボラセン)などができるから、そういう体制になった段階で行ってほしい。
 仙台市ではボランティアの募集を開始した。
 http://www.shakyo-sendai.or.jp/
 これだって、「食う寝るところは自前で用意せよ」となっている。



 新聞でもそろそろボランティア参加のノウハウを記事にしてほしいものである。
 今の段階では、警察や自衛隊、復旧ノウハウを持ったガス職員や電気職員などの「プロ」だけが必要とされる。中には、それらの能力を備えたアマチュアのボランティア団体もある。彼らは、ちゃんと自炊できる道具を持って、寝袋持参でやってくる。そして重機を扱える免許を持っていたりする。もう半ばプロフェッショナル。
 今回も速攻活動を始めている

 新潟県中越地震の際、11月末のもう雪が降ってもおかしくない頃にそういう人たちは駐車場にテントを張ったり、パチンコ屋の駐車場で寝袋にくるまって寝ていたりしていた(暖房ナシ)。
 そういう人たちは、自分で効果的に動けるから大歓迎である。
 
 こういう人たち以外は行ってもまだ邪魔になるだけである。


 だから、素人はもうちょっと落ち着いてからボランティアに参加してください。



 それにしても、先日の雪おろしに命綱義務をとか、こういうことを言い出す人はなぜか静岡県人。現実分析能力のない夢想家が多いのだろうか…。
 というか、まずは昨日の震度6強の所に後片付けに行きなさい。



 このほかもメモメモ(新潟県中越地震の時に気付いたこと)
●災害支援物資は、個人では送らない。勝手に行政に送らない
 →現地で仕分けする人がいません。そんな余裕はありません。そして役所から先に配達するすべがなく、化石化します
●テレビが普通に戻ったって、バラエティをやっていたって文句を言わない
 →子供たちが娯楽に飢えています。彼らの「笑顔の素」を奪わないでください。子供たちの笑顔は、被災者みんなの「元気の素」になります。ホントはプロ野球もサッカーもやってほしいのだよ
●被災地見学はもってのほか
 →まだ、危険な箇所がたくさんあります。そんな人非人は馬に蹴られて死んでしまえ
●子供対象のボランティアもお願いします
 →避難所の子供たちはストレスが溜まっています。被災した大人は手いっぱいで、子供の中でも年長者が「大人の振る舞い」を要求されます。家のようにかんしゃくを起こすこともはばかられます(子供だって気を使うんです)。子供相手のボランティアは意外と少ないのです。
●ボランティアは息長くお願いします
 →2カ月もするとボランティアがいなくなってしまって、子供たちが寂しい思いをします。1年に1回でもいい、その後も現地を訪れて「つながって」いられる人は大歓迎です。 
●余裕のある方は、義捐金をお願いします
 →正直、これが一番ありがたい。家を建てられるほど義捐金が配布されるわけではありません。でも失った日用品を買うことができます。国からのお金は、いろいろと制限があって使いにくいのです。
●一番ありがたいことは、忘れないこと
 →忘れられていない、見捨てられていないということは、一番の力です。もし可能なら、復興したかの地を訪れてください。

こっちの情報が足りない!

2011-03-13 11:45:00 | 新潟県中越大震災
 東北の地震・津波被害の深刻さは十分わかっている。だけど、明らかにこちらの情報が不足しているのが気になる。

 「震災、他人事だと…」震度6で村民9割避難 長野・栄→http://www.asahi.com/national/update/0313/TKY201103120600.html

 かつて新潟県中越地震の際、その3日前に発生した兵庫県豊岡市の台風23号被害の報道が食われてしまった。その結果、豊岡市にはボランティアの申し込みも少なく復興には大変苦労されたと聞く。

 この長野県栄村は、新潟県中越地震の際に小千谷が経験した震度6強の揺れを受けている。一帯は小千谷をはるかに上回る日本有数の豪雪地帯である。
 今回比較的被害が集中しているという青倉地区近くには、駅における最高積雪量7m85cmを記録したJR飯山線・森宮野原駅がある。
 テレビではその飯山線の線路が宙づりになった様子が流れた程度だろう。
 あの飯山線は、超赤字路線。それでも廃線を免れているのは(廃線対象に上がったことはあるそうだ)、ほかの代替路線も道路もないからである。並行して走る国道117号も飯山線と同じような環境を走る。今回の地震で雪崩を避ける「スノーシェルター」が崩落している個所がある。
 かつて厳寒期の1月に発生した北海道・釧路沖地震では、春になり地面が溶けることによってさらに被害が拡大していったと記憶している。ならば、この豪雪地帯が春を迎えた際、雪の重みによって抑えられていた地盤災害が一気に表面化するのではないかと危惧する。

 飯山線の復旧は春以降に手を付けることになるだろう。でも工事機械を置くような場所がなさそうなのが気になるが(もともとこの一帯は千曲川[新潟県境を越えて信濃川となる]が山間を縫って走ることで作られた歪狭な地形である)…。

 栄村の南部には「秋山郷」と呼ばれる鄙びた風景がある。
 写真家などが好んで訪れる美しい地である。また、信越国境の苗場山(日本百名山)の登山基地でもあり、山歩きの人も多く訪れるだろう。しかし、かつて鈴木牧之が『秋山紀行』で記した独自の文化を古くから持っているところだ。平家落人の里との言い伝えもあるらしい。
 栄村の中でも豪雪度が酷く、豪雪の際によくテレビに取り上げられるところである。今のところ顕著な被害情報はないようだが、単に見落とされているのではないかと気になる所だ(アクセスが新潟側からという僻地だし…)