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やっと行ってこれた~

2012-12-22 00:09:00 | アート


 リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝

 前売り券の購入し、秋になったら行こうって思っていたのに、気づけば葉っぱもすっかり落ちて冬至。それだけ今年は忙しいってこと。貧乏ヒマなしである。

 

 さて、ようやく代休を取って行ってきたわけだが、平日というのにかなりの人出。やはり会期終了間近ということで、行く人が多い。
 途中にあるベンチがどこもみっちりと休憩する人で山盛りで、なんというか、冬の猿山を思い起こさせる(笑)。

 久々にいい展示だったなぁという★3つ!
 見終わって、いい時間を過ごせたぁって心から思えたのは本当に久しぶり。
 それだけ展示されている品々の質が良いということ。

 「お金持ちってステキ」という身も蓋もない感想も(笑)。
 いやぁ、金銭の心配をしないで、良品を集め続けるってことは凄いことです。

 その集大成が「バロックサロン」と命名された空間。
 「夏の離宮」の展示方法に倣い、美術と建築が密接に結びついた総合芸術空間を作り出していた。もちろん、本当の空間とは異なるのだろうが、そこに並ぶ調度品の素晴らしいこと。
 コンソール類の象眼やゴージャスな脚まで見事。大理石をいったん砕いてから微妙に異なる色を組み合わせてひとつの模様を作ったりと、その手を惜しまぬ造作にはため息ばかり。背後のおばちゃんの「これスゴーイ」「キレー」の声のうるさかったこと!!
 日本からの陶器や、アジアの陶器を模して造られたという西洋の陶器を金属の装飾で繋ぎ合わせた(これをつなぎ合わせるという発想に感嘆)燭台には、わざわざいったん火をつけて消したろうそくが設置されている芸の細かさ。全部のろうそくの芯が黒いんだよ。
 現在は取り外されている天井画(もともとのフレスコ画が修復可能と分かったため)も当時のように復元されていた。
 真下で「あー、このど真ん中に布団を敷いて眠りたい」って思いっきりバカな発想をしながら(なぜそこで天蓋ベッドが思い浮かばない!?)、楽しい時間を過ごせた。

 会期は、今度の日曜までだが、お時間のある方はぜひ。

 東京・国立新美術館での展示終了後は、高知と京都を巡回するそうだ。


秋ですから…大地の芸術祭

2012-09-17 19:51:00 | アート



▲絵本と木の実の美術館@大地の芸術祭2012
十日町鉢地区のある作品。2009年の作品で、廃校となった小学校全部が作品。
階段のところで、何かが噴き出しているなぁって思ったら、本当に何かがあった。

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 連休なので画像を整理しようとデジブックなどを使っていたのだが、昨日は夜中に2度ほどデータが飛び、ガックシorz。
 
 今日、改めて作業をしたのだが、数回フリーズして絶叫と絶望を迎える。
 それでも気を取り直して何とかできたのがこちら↓。

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 ちなみに会期は本日で終了。
 ただ、屋外展示の多くは会期以外でも見ることができる(冬季のぞく)。そして次回の芸術祭は3年後である。

GW前半は東京ステイ

2012-04-28 21:21:00 | アート

▲うさぎ@いせはら芸術花火大会
 GWなのでやわらか~い感じで。

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 GWが始まった。
 今年は後半に帰省予定なので、前半は東京お残り組。まぁ、散らかった身の回りを何とかしたり、衣替えしたりということになるだろう。幸いお洗濯日和が続くようだ。

 ベランダに出てみたら、原種チューリップが開花していた。
 今巷に出回っているチューリップはだいぶ品種改良されたものである。かつてはチューリップの球根は同じ重さの金で取引されたことがあったらしい(チューリップバブル)。
 そんなチューリップの故郷の多くは中央アジア。カザフスタン辺りでは多くの原種チューリップを見ることができるらしい。
 原種チューリップの大半は非常に小さい。実際、ウチで咲いているチューリップも高さ7センチぐらいとミニマムサイズ。こんなかわいらしいチューリップが見渡す限りの草原に咲いていると思ったら、ちょっと行ってみたい気もするカザフスタン。




▲ブタ@いせはら芸術花火大会


 さて、連休初日なので、ちょっとお出かけしてみたりする。
 鉄川与助の教会建築 -五島列島を訪ねて- 展
 
 先月初めに仕事で五島に行った際、通りすがりを含めてたくさんの教会建築を目撃した。それらの多くは日本人が手掛け、中でも五島の鉄川与助という大工の棟梁はその先駆者であったと初めて知った。
 帰郷してからたまたま知った企画展である。

 まぁ、入場無料の企業ギャラリーの展示であるから、たいそうなものが展示されているわけではない(多くは写真パネル)。だけど、五島から遠く離れた東京の地でこのテーマでまとまった展示をするのはめったにないのではないかな。
 会場に行って気付いたのは、鉄川与助の孫もまた建築士で長崎に在住しているということ。そして長崎の教会群を世界遺産に登録するために尽力をしているということである。なんだかいいな。 


▲ウシ@いせはら芸術花火大会

 長崎の教会群にはどうしても「カクレキリシタン」の気配を感じる。
 ことに五島にはキリシタンが多かった。歴史のお勉強の中では、キリスト教は激しく迫害されていたんじゃなかったっけという知識どまりだが、実際はそうはいっても無差別に殺害することは労働力の削減となるわけで、その地方の権力者も時々は手を抜いていたようだ。そして、五島や小値賀の開拓・干拓に行くことを条件に、監視の目を緩めてもらっていたという事実もあったらしい。
 そういった経緯もあって、五島にはキリシタンが比較的多くいたそうだ。

 日本が鎖国を終え、外国人がやってくるようになると、その中に神父も含まれるようになる。神父は、かつて布教した日本にまだ信仰が残っているのではないかという淡い期待を持って日本にやってきたのだが、浦上の信徒を発見できたのは3年も経ってからであった。
 その後、五島にも信徒がいることが明らかになる。

 

▲ウマ@いせはら芸術花火大会


 キリスト教の禁教政策は明治時代になっても続けられた。信徒が発見された浦上や五島での厳しい弾圧は、明治時代になっても続けられた。明治政府が外圧に屈して禁教政策を捨てたのは明治6年のことである。
 江戸時代から明治初期まで息をひそめていたキリシタンたちは禁教が説かれた後、教会を建てる動きに出る。それは各地での動きとなり、信徒たちが身銭を切り、自ら建築資材を運び、ステンドグラスを描き…と活動したそうだ。
 
 ちなみに、「カクレキリシタン」と一口に言うが、その中はさらに分かれているそうだ。今普通にカトリックの教会に通っている人々は「潜伏キリシタン」。でもって江戸時代に仏教や土着信仰とミックスされて独自の進化を遂げた進行を守り続けている人々が「カクレ」。カクレの人々は表向きは仏教徒で、ひそかに信仰を続けているらしい。


▲スマイル@いせはら芸術花火大会


 五島に行ったことでこういった知識を得、さらに遠藤周作の小説でロマンチックさを上塗りされた身には、単なる「建築とデザイン」をテーマにしてこの展示にその背景イメージを添えてしまい、少々感傷的な思いで見学をした。



 さて、GW前にチェックして気になっていたところがある。
 シュークリー(人形町)

 人様のブログでシュークリーム(220円)に一目ぼれ。17時の焼き上がりに合わせて、行列に並んでゲットしてきた。17時の時報と同時に売り切れ看板。
 ぎっしり詰まったカスタードクリームのきっちりした甘さとパリッとした皮のうまさのバランスが良いぞ~。
 日祝日がお休みということだったから、GWは今日だけが購入チャンスだったんだよね。プリンも買っちゃった。


桃太郎侍、江戸城に現る

2012-02-11 21:36:00 | アート

▲ようやく春らしい風景@皇居東御苑

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 ルドンとその周辺-夢見る世紀末展(@三菱一号館美術館)へ行ってきた。
 http://mimt.jp/redon2012/txt_contents.php

 初めてオディロン・ルドンと出会ったのは1989年。東京国立近代美術館でのルドン展である。その後、どこかでルドンの「闇」にフューチャーしたミニ企画を見たり、ほかの展覧会の中に1、2点作品を見たりしていたが、今回は久々にまとめて見た。
 12年前のときは、ルドンの心象風景に注目した展示だったように思うが、その時から静物画、特に花の美しい描写には心惹かれるものがあった。
 今回は三菱一号館美術館がルドンの最大級の壁画(といってもキャンバス地に描かれている)「グランブーケ」を収蔵した記念に、ルドンの作品を多数収蔵している岐阜県美術館(現在改修中)と協力して展示しているものである。
 つまり、必然的にルドンの色の部分がフューチャーされるわけであった。

 グランブーケはさすがに素晴らしい。そしてそれを収蔵した(いったい幾ら出したのだ三菱よ)三菱一号館美術館の見せ方が美しく、その魅力が十分に伝わる展示だった。
 おそらく、たいていの人はルドンの闇だったり黒だったり神秘性だったり、あるいは色だったりに興味を覚えるのだろう。
 私の場合は、その筆致である。
 大変おこがましいが、私が高校時代に描いていた油絵と筆の動きが似ている(気がする)。ただそれだけでなんだか「同志!」感があるのである。(妄言終了)



 さっくりラーメンを食べた後で、皇居東御苑へ向かう。
 http://www.kunaicho.go.jp/event/higashigyoen/higashigyoen.html
 せっかく近くまできたし無料だから行ってみたかったんだよね。
 しかしここも春まだ遅し。
 ようやく梅は咲き始めてきたけれど、ポツンポツンと寂しい状態。固いつぼみも多い。今月末かな見ごろは。
 でもフキノトウは出始めていたし、マンサクもほころんでいた。ミツマタは来週には開花しそうだな。

 でも一番驚いたのは、ここ(江戸城跡地)で「桃太郎侍」に会ったことである。黒のセーターに黒のパンツをはいていて、サングラスも帽子もかぶらずにごくごく一般人の格好だったけれど、声で分かるよ(≧ー≦)b。
 最初は似ている人? って思ったんだけれど、帰りしな、係員がそんな話をしていたので本物認定。

 江戸城といえば、お侍(当然なことだが、天守台や大奥跡や本丸跡、松の廊下跡などがあるのだよ)。お侍といえば時代劇で、時代劇の代表といえば彼の名前が出てきて当然のわけで…。
 なんだか非日常だけれど、とってもしっくりくる組み合わせであることにちょっと笑ってしまった。
 次の芝居のための研究かな? 百人番所などを見ていたから。おそらく私しか気づいた人がいなかったのだから(たまたま周りにだれもおらず)、握手位していただければよかったとちょっぴり後悔。
 ちなみにその後○ックカメラ(@有楽町)で目撃情報が出ている。

意外と流行っていた

2011-04-17 22:00:00 | アート


▲光則寺の枝垂れ桜(@鎌倉110402)

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 やっと「岡本太郎展」@国立近代美術館に行ってきた。
 3月8日に始まったのだが、直後にあの地震。震度5を記録した東京では、公共施設の多くが安全点検のために臨時休館に入った。当面の安全が確認されたころには、計画停電。大きな箱モノは、節電モードに入り、休館継続と相成った。
 それでも3連休だけ開館したりはしていたのだが、あくまで企画展のみの開館だったり、なかなか通常営業には戻らない。そうやって時は経って行ったが、現在も時間短縮公開中である。



 午前中に会場に入ったが、「思ったより混雑しているなぁ」って感じだった。岡本太郎の芸術活動を時系列で展示しているオーソドックスな展開。もちろん、有名な太陽の塔の一連の展示や、パブリックアートの展示もあった。
 太郎の撮影した縄文土器の写真を見て、生まれた時から火炎型土器が身近にあったことを感謝する。
 後半には目玉の部屋があり、そこには「座ることを拒否する椅子」も展示。みんな入れ違いに座り心地を確認していた(笑)。私は岡本太郎記念館で空いているときにひとり占めしていたことがある。

 会場を出て、関連グッズを見る。
 「太陽の塔」茶碗と大好きな「午後の日」のマグネットを買う。


 昼過ぎだったのでレストランに向かうが、30人ぐらい並んでいたのであきらめる。竹橋って、ほかに飲食店がないのが難である(毎日新聞のビルも日曜日は休館だ)。
 休憩室もオレンジゼリージュース(少しでも腹持ちがよさそうなので…)が直前に売り切れとなる悲劇。皆考えることは同じである(笑)。

 常設展を見る。
 川合玉堂「行く春」の桜の描写に息をのむ(http://search.artmuseums.go.jp/records.php?sakuhin=2808)。日本画だから、膠の使い方だろうか。桜の花びらの下部に顔料溜りができるように描いて、そこが強く光を反射するので、本当に立体的に見える。遠くから見ているとまるで桜の花びらを1枚1枚張ったかのような質感である。それが大量に左双にある
 ふつう、この作品は3艘の船や散り行く花びらに注目するものらしいが(笑)

 帰るころには、岡本太郎展のチケット売り場は3重の列、会場は大混雑で少しびっくりした。


 お堀にはまだ少し桜が残っていた。
 もっとも腹ペコな私は一目散に帰宅したのだが(笑)