▲フィナーレの超特大スターマインより
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関東地方は梅雨が空けて久しいが、例年「海の日」辺りが花火の最多忙期に入る感じとなる。ところが、その初日からして見逃せない大型花火が重なった。
(1)伊勢神宮奉納全国花火大会(三重県伊勢市)
(2)たまむら花火大会(群馬県玉村町)
(3)利根川大花火大会(茨城県境町)
例年は(1)(2)が重なっているだけだったが(これは居住地域で大きくは分かれる)、(3)はその翌日辺りの開催だったのだが、今年は3大会とも重なった。
前年、初めて利根川を見たのだが、山崎煙火さん(メイン)のほかに、野村花火さんと紅屋青木煙火さんが加わるという、マニアにはたまらんラインナップ。しかも前年、近すぎる花火の火の粉で逆によろこんでしまう変態集団だったため。今年もあの興奮を…と、何かの禁断症状のように、そちらになだれ込む人々が頻出。
うん、確かに素晴らしい花火だったんだけど、私としてはそこはメインの山崎さんを尊重しないと…と若干もやっていたのと、野村さんと青木さんのプログラムは、本当にそこでないと見られないのか!? という疑問もあった。
今年もなんだか青木さんと野村さんフィーチャーが大きめの宣伝で、うーんでとなっていた。
いや何より、私的小幡さんメインの現場ってこのたまむら花火大会以外ないというのが、最大の決め手となった(弊社8月15日通常営業ですのん)。
しかし、マニアのほとんどは、境に行ってしまったらしく、今回の玉村は実にマニア率が少ない現場となった。
朝8時過ぎにバスに乗って現場に到着。早期解放場所の一角に隙間産業的スペースを見つけ、そこに場所取り完了。例年より今年は筒の設置が遅かったため大玉の筒等の確認はできず、とにかく朝から暑いので、現場を離れることにする。
日中は、帰路の臨時バス乗り場へのルートを確認したり、冷房の利かない地獄のようなマ○クで過ごしたり、歴史文化センターを見物したり(玉村町はもっと歴史資料館にスペースを割き、見づらい展示を改善すべきだと思う。利根川沿いに古代から人が住んできていた地域じゃないですか!? 考古学の聖地・群馬じゃないですか!?)※日本には旧石器時代はないとする時代がありました
さらに、以前の打ち上げ場所近くのスーパーでまったりしたりしつつ、夕方になってから会場に戻ってきた。一回りして、数少ない顔見知りの愛好家に挨拶をして、朝場所取りをしたところに戻る。日は緩やかに落ちゆき、背中からの涼風(順風!?)を感じながら、打ち上げ開始でございます!!
▲8号
玉村の花火は菊屋小幡花火店の担当で、ワイド展開の花火もあるけれど、美しい大玉を見に私は来ているので、以後単発玉がやたら出てくる。
今年、プログラム表記が以前のように戻り、〇号玉が○発上がるが明記されていた。とはいえ、相変わらず音響は微弱で途中アナウンスも途絶えるので、冷静に玉数を数えながらシャッターを切る。
▲10号
▲5号
▲10号
▲10号
▲玉村名物一斉打 特大スターマイン
これが小幡さんの時差変化玉(静止画じゃわからん)
▲10号
▲「キラキラヒカル」大スターマイン
▲「星空のお絵かき」より型物詰め合わせ
ウサギ、カエル、たまたん(玉村町のキャラクター)、ぐんまちゃん(群馬県のキャラクター)、アンパMマンM、ドラねこ(玉名)
▲10号 三重芯変化菊
▲10号 里山の忘れ柿。これは…大曲のテスト!? いや、2015年はもっと実がなっていたぞ
▲「モノクロームな世界」大スターマイン
「モノクロームは追悼の花火」という記事を読んだばかりであり、一層のその意味合いが伝わる花火。しかも、西日本の水害への追悼を込めて、プログラムを若干変更したらしい(そのアナウンス、全然聞こえてこなかったけれど…)
▲10号の〆は「輪廻の讃花」でした
▲「田園夢花火フィナーレ」超特大スターマイン
例年、近すぎてはみ出しまくりのフィナーレ花火をちゃんと収めることができた。そのために1段(1田んぼ分)下がったわけである。本当はもうちょっと前の方がいいんだけれど、というか、レンズ買えよ、その前にカメラ買い替えろよって話であるW
さて、花火終了時刻は20:30前であった。
今年はスタートが20分早まったが、フィナーレは予測より10分さらに早い。例年のフィナーレより20分前倒しの20:40と予測していたので、バスの時間が気になる私にはうれしいマージンである(花火の時間が短くなっているのは遺憾ではある)
ばたばたと片付けて会場脱出の体になったのが20:36。これなら21:10のバスはともかく21:20のバスなら確実に間に合う!! ということで、移動開始。午前中に開拓したルートとそれを改善したルートは割と順調で、途中までは割と問題なく行けた。
昼に入れなかった「斜めの道」(横断歩道の関係で渡る箇所を見誤った)にも無事入った時、魔が時がやってきた。
※以下スプラッタ表現あります
その「斜めの道」はまだ整備中らしく街灯が無い状態。そこに無断路駐の車がたくさんあり、それらを除けながら歩いているとき、足元に見えない障害物が当たって、ダイナミック転倒をしてしまったのである。
もちろん、ヘッドライトは点けていた、それでも十分ではなく、死角にブロック状のものが置かれていた訳である。
あまりのダイナミックぶりに、周りの人々が「だ、大丈夫ですか!?」集まってきた。転倒の痛みはあるものの、我慢できない訳ではないなと起き上がると、顔から血が滴ってきた。
眉のあたりが切れている!?
そういえば、顔は避けねば!!!って首で頑張っていたんだけれど、努力むなしく顔面がアスファルトにぶつかったんだっけ…!? 眼窩の上あたりを打った感じだったので、眉のあたりから出血していると思われた、
あわててハンカチで止血するも、結構な血まみれモード。カメラバッグからウエットティシュを出しそれらを素早くふき取りながら、圧迫止血を続ける。
流血騒ぎに「救急車呼びましょうか」と声を掛けられるが、この時点では「臨時のバスに乗らないと帰れない」ということで頭がいっぱいで、「だ、大丈夫です。バスに間に合わなくなりますからっ!!」って繰り返すばかり。
今思えば、かなりてんぱって冷静な判断できていないな、自分…。
ということで、見知らぬ方々に礼を言い、再度歩き始める。時折ウエットティッシュを取りかえながら、止血を続けつつ急ぎ足。
バス乗り場近くの町の施設にきれいなトイレがあるのは日中に確認済みだったので、そこで顔を洗おうと思っていたのだが、夜間はかぎがかかっていたorz 当然ですよね…。
バスに乗る際にも水道はどこかにないかとバス会社の方に聞いたが、無く…。結局血まみれのままバスに乗ることになる。
極力視線を下にし。目立たぬように座っていたものの、どうみても服が血まみれで異常だったのは私です、すみません。ホントすみません。
鉄道駅に着いてからようやく顔を洗って一息ついたものの、この駅、近くにコンビニないのよね…。自分の圧迫止血により血は止まったが、スプラッタ状態で帰宅することになる。
せっかくいい花火を見たというのに、自分の不注意で最後はとんでもないことになってしまったのでした。
※現状、若干お岩さん状態ですが、とりあえず一見では引かれないレベルに落ち着いております
※利根川大花火大会では、今年はメインの山崎さんも大きなプログラムを上げることができ、昨年以上のすばらしさだったそうです → 来年も重なることになると悩ましすぎる。あちらも交通難民モードなんですよね…。