秋の紅葉のモミジ・カエデ類はとっても綺麗なのだが、それに決して引けをとらないのが、春のモミジ。新葉の出始めも趣がありますし、小さく赤い花を付ける頃もいいですし、葉が大きく広がった時もとってもいい。
先日、コースを変えて、麻布十番方向に歩いて行くと、大変綺麗なモミジ・カエデが。どこかの、会社の庭なのか、山モミジとハウチワカエデが植わっています。結構な大きさね。
新芽も出揃って、今が一番いい時だ。春モミジが綺麗だと言っている所以は、上・横から見る葉の美しさは当然ですが、真下から見る葉の透け具合もとっても綺麗だという事です。
この樹は多分株立ちを植えたんだろう。お日様もあまり当たらずに、また、一度も剪定しなかったんだと思う。幹が細い。
しかし、この立ち姿もそれなりに、様になっている所が、樹木の良さでもあります。
5月の暖かい風の中、モミジの新緑の清々しさ。これこそ「緑林の清風」の形容がぴったりだね。
よく緑色は目に優しいっていいますが、この下から見る明るい緑を見ると、「成る程ねー」って思います。山の白樺の新緑もとっても綺麗ですけど、このハウチワカエデの緑もすばらしい。
都会の蒸し暑い夏でも、このハウチワカエデの、清涼感が熱さを凌いでくれるんだろうね。秋の紅葉まで、ずーっと、疲れた脳味噌を癒してくれることだろう。