現代美術家、松山智一のキュレーションによる展覧会がKOTARO NUKAGAにて開催中です

東京・六本木のKOTARO NUKAGAにて、松山智一とアメリカのカルロス・ロロンがキュレーションを担った現代美術展が開かれています。


左:カンディダ・へーファー『Bibliotheque du CNAM Paris II 2007』 2007年 右:セイヤー・ゴメス『(To Be Titled)』 2022年

その『ながくとも四十に足らぬほどにて死なんこそめやすかるべけれ(Die Young, Stay Pretty) 』の見どころについて、Penオンラインに寄稿しました。

現代美術家、松山智一がキュレーション!KOTARO NUKAGAで生まれるアートの新たなケミストリー|Pen Online

今回の展示に参加したのは、松山とロロンを含む国内外9名のアーティストで、絵画や立体、写真や平面のコラージュなどさまざまな作品が並んでいました。


左:フーマ・ババ『Untitled』 2015年 右正面:マリリン・ミンター『Food Porn #60』 1990年 右下:エルヴィン・ヴルム『Glory(Semmel、Brotleib)』 2021年

タイトルの『ながくとも四十に足らぬほどにて死なんこそめやすかるべけれ』とは、『徒然草』の第七段より引用されたもので、現代訳にして「死ぬことがないならば、⼈⽣の深い感動は⽣まれてくるはずもない。やはり、⼈間の命ははかないほうが断然いい。」を意味する無常観が、アーティストの表現行為と合い通ずるとして名付けられました。(英訳はロロンによる)


左:松山智一『Home Salvation Toner』 2022年 右:フーマ・ババ『Untitled』 2015年

松山の『Home Salvation Toner』では、古典絵画やカルチャー誌、伝統的模様や日用品などのさまざまなモチーフがないまぜになるように表現されていて、美と醜や過去と現在などが1つの世界として構築されていました。


エルヴィン・ヴルム『Sigmund Freud’s Birth House』 2019年

十和田市現代美術館のまちなか常設展示の「太った家」で知られる、エルヴィン・ヴルムの立体も興味深かったかもしれません。


エルヴィン・ヴルム『ファット・ハウス』 *十和田市現代美術館のまちなか常設展示より

国際色豊かな作家らの作品によって、最先端のアートシーンを垣間見ることができました。


4月28日まで開催されています。

『ながくとも四十に足らぬほどにて死なんこそめやすかるべけれ(Die Young, Stay Pretty) 』 KOTARO NUKAGA 六本木
会期:2023年3月9日(木)~4月28日(金)
休廊:日、月、祝日。
料金:無料。
時間:11:00~18:00
住所:東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル2F
交通:東京メトロ日比谷線、都営大江戸線六本木駅3番出口より徒歩約3分。
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