2020年7月に見たい展覧会【どうぶつ大行進/ART in LIFE, LIFE and BEAUTY/日本三大浮世絵コレクション】

東京を中心に新型コロナウイルスの感染確認が続いていますが、緊急事態宣言の解除以降、基本的に美術館は再開する方向で動いています。2020年7月に見たい展覧会をリストアップしてみました。

展覧会

・「雲巻雲舒―現代中国美術展・紙」 市原湖畔美術館(5/28~7/26)
・「日本絵画の隠し玉~大倉コレクションの意外な一面」 大倉集古館(6/27~7/26)
・「太田記念美術館コレクション展」 太田記念美術館(7/1~7/26)
・「特別展 きもの KIMONO」 東京国立博物館(6/30~8/23)
・「第9回新鋭作家展 ざらざらの実話」 川口市立アートギャラリー・アトリア(6/9~8/30)
・「ドレス・コード? ─ 着る人たちのゲーム」 東京オペラシティ アートギャラリー(7/4~8/30)
・「開館15周年記念特別展 三井家が伝えた名品・優品」 三井記念美術館(7/1~8/31)
・「開館記念展I 珠玉のコレクション」 SOMPO美術館(7/10〜9/4)
・「写真と映像の物質性」 埼玉県立近代美術館(6/2~9/6)
・「洋風画と泥絵 異国文化から生れた『工芸的絵画』」 日本民藝館(6/9~9/6)
・「帰ってきた!どうぶつ大行進」 千葉市美術館(7/11~9/6)
・「開校100年 きたれ、バウハウス―造形教育の基礎」 東京ステーションギャラリー(7/17~9/6)
・「おいしい浮世絵展~北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい~」 森アーツセンターギャラリー(7/15~9/13)
・「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY」 サントリー美術館(7/22~9/13)
・「真珠-海からの贈りもの」 渋谷区立松濤美術館(6/2~9/22)
・「安野モヨコ展 ANNORMAL」 世田谷文学館(7/1~9/22)
・「和巧絶佳展 令和時代の超工芸」 パナソニック汐留ミュージアム(7/18~9/22)
・「画家が見たこども展」 三菱一号館美術館(6/9~9/22)
・「美の競演ー静嘉堂の名宝」 静嘉堂文庫美術館(6/27~9/22)
・「The UKIYO-E 2020 ─ 日本三大浮世絵コレクション」 東京都美術館(7/23~9/22)
・「東京モダン生活 東京都コレクションにみる1930年代」 東京都庭園美術館(6/1~9/27)
・「ピーター・ドイグ展」 東京国立近代美術館(6/12~10/11)
・「ヨコハマトリエンナーレ2020」 横浜美術館(7/17~10/11)
・「鴻池朋子 ちゅうがえり/Cosmo-Eggs | 宇宙の卵/新収蔵作品特別展示:パウル・クレー」 アーティゾン美術館(6/23〜10/25)
・「ふたつのまどか―コレクション×5人の作家たち」 DIC川村記念美術館(6/16~11/29)

ギャラリー

・「Chim↑Pom May, 2020, Tokyo / A Drunk Pandemic」 ANOMALY(6/27〜7/22)
・「師岡清高写真展:刻の表出」 キヤノンギャラリーS(6/15~7/25)
・「桑原正彦 heavenly peach」 小山登美夫ギャラリー(7/10〜8/8)
・「鈴木理策 写真展 海と山のあいだ 目とこころ」 ニコンプラザ新宿(7/21〜8/8)
・「臼井良平 Solid, State, Survivor」 無人島プロダクション(7/4〜8/9)
・「杉本博司|Past Presence」 ギャラリー小柳(3/14〜8/29)
・「TDC 2020」 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(6/22~8/29)
・「Takahiro Matsuo INTENSITY」 ポーラミュージアム アネックス(7/20〜9/6)

まずはリニューアルを迎える2つの美術館に注目したいと思います。大規模拡張工事のため2020年1月より休館していた千葉市美術館が、7月11日にリニューアルオープンし、記念展として「帰ってきた! どうぶつ大行進」を行います。



「帰ってきた!どうぶつ大行進」@千葉市美術館(7/11~9/6)

これは同館の3000件もの美術品や資料から、動物表現に着目してコレクションを紹介する展示で、江戸時代を中心に、室町から昭和時代までの絵画や版画、約230点が公開されます。なお当初予定されていた「ジャポニスム―世界を魅了した浮世絵」展は、海外作品の搬入が困難になったことから延期されました。現在のところ新たな会期は定まっていません。


また拡張工事に伴って、かつて区役所だった建物の全てのフロアも美術館となり、常設展示室や子どもアトリエ、それに図書室などが開設されました。常設展では「千葉市美術館コレクション名品選2020」として「描かれた千葉市と房総の海辺/美人画百花 描かれたひとびと/特集 草間彌生]のテーマ展示もはじまります。(会期:7月11日~8月2日)そちらにも期待したいと思います。

続いてはサントリー美術館です。2019年11月より耐震強化や展示機能刷新工事のため休館していた同美術館が、7月22日にリニューアルオープンし、「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY」を開催します。



「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY」@サントリー美術館(7/22~9/13)


「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY」展は、酒宴で用いられた調度や豪華な化粧道具、あるいは細かな衣装を施した文物など「ハレ」の場に相応しいコレクションを紹介するもので、併せて山口晃や野口哲哉などの現代美術家の作品も展示されます。いわば古典と現代のコラボレーションで、オープニングに見合うような祝祭感のある内容となりそうです。

今年最も人気を博す浮世絵展になるかもしれません。東京都美術館で「The UKIYO-E 2020 ─ 日本三大浮世絵コレクション」が開催されます。



「The UKIYO-E 2020 ─ 日本三大浮世絵コレクション」@東京都美術館(7/23~9/22)


これは質量ともに日本で有数の太田記念美術館、日本浮世絵博物館、平木浮世絵財団の各コレクションの浮世絵を初めてまとめて展観するもので、主に浮世絵の史的変遷を追いながら、約450点の作品が展示されます。(入れ替えあり。)近年、海外の浮世絵コレクションを紹介する展覧会が増えてきましたが、改めて国内の優品に注目が集まる機会になるかもしれません。

同展は混雑緩和のため、日時指定入場制が導入されました。美術館ではチケットの販売がなく、全て公式サイトより購入する形となります。


京都では京都市京セラ美術館も開館し、福田美術館では若冲に関する展覧会も行われています。一応、移動の自粛要請も緩和されました。私もまだ予定が決まっていませんが、どこかのタイミングで関西の美術館の展示を見に行くつもりでいます。

新型コロナウイルスの感染の如何により、美術館の開館状況が大きく変わる可能性があります。お出かけの際は改めて各美術館のサイトをご覧下さい。

*7/1追記

緊急事態宣言を受けて開館を延期していたSOMPO美術館が、7月10日にオープンすることが決まりました。「開館記念展I 珠玉のコレクション」が同日より9月4日まで開催され、「開館記念展II 秘蔵の東郷青児」が中止となります。


「SOMPO美術館」の開館および開館記念展の開催について:損害保険ジャパン株式会社

それでは7月も宜しくお願いします。
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「オンラインミュージアム」で楽しむ國學院大學博物館

臨時休館中の國學院大學博物館が、常設展や企画展をWEBで楽しめる「オンラインミュージアム」を公開しています。


オンラインミュージアムOPEN
http://museum.kokugakuin.ac.jp/event/detail/online_museum

まず先行してアップされたのが常設展示の「考古ゾーン」で、現在、「先史時代の造形-縄文・弥生-」、「国家形成と神道-古墳・古代-」、「日本宗教の原型-古代・中世-」の3つの動画をyoutubeを通して見ることが出来ました。



このオンラインミュージアムで充実しているのは、単に展示風景を配信するのではなく、同博物館の准教授で考古学が専門の深澤太郎さんが資料を前に解説していることでした。例えば先史時代ではまず火炎型土器を取り上げていて、土器の内部のアップを交えつつ、用途などについて触れていました。

さらに土偶の変遷では「かたち」に着目していて、手や足がもげてバラバラになった資料の存在から、宗教的な儀式が行われていた可能性があることなどを知ることが出来ました。ともかく聞きやすく、分かりやすい内容で、あたかもオンラインで講義を受けているかのようでした。また日本語字幕が付いているのも、内容の理解を深めるのに有用かもしれません。



続く「国家形成と神道」で興味深いのは、古墳時代の埴輪の原型は、一般的に知られた動物や人物の埴輪ではなく、飲食物を象徴する壺型の土器にあるということでした。また被葬者に捧げる飲食物から埴輪は成立したことから、埴輪に表現された動物や人物も被葬者の財産を象徴していたと考えられるそうです。



3本目の「日本宗教の原型」では、仏教の受容に伴う火葬の導入について言及していて、それまでの古墳時代の死体を保存するあり方から、大きく葬送観念が変化したことを理解出来ました。また中世の和鏡に刻まれた男神像の精緻な画像も見どころではないでしょうか。そもそも古来の日本の在来の神は姿を顕すことをしなかったものの、仏像の影響を受け、8世紀頃には神像が作られるようになったとのことでした。

以降、「神道ゾーン」、「校史ゾーン」も順次公開されるそうです。そちらも楽しみにしたいと思います。


新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、長らく臨時休館していた國學院大學博物館ですが、7月2日より再開することが決まりました。しばらくは常設展の観覧、及びミュージアムショップのみ利用することが出来ます。そして当面は木曜、金曜、土曜のみ開館し、日曜から水曜日は休館します。また開館時間も12時より16時までと大幅に短縮されます。

次回企画展「モノで読む古事記」は7月16日より開催され、展示もオンラインで配信される予定だそうです。まずはyoutubeに公開された予告編を楽しむのが良いかもしれません。

「モノで読む古事記」 國學院大學博物館@Kokugakuin_Muse
会期:2020年7月16日(木)~9月26日(土) 
休館:毎週日・月・火・水曜日。8月9日(日)~26日(水)。
時間:12:00~16:00
 *入館は閉館の30分前まで。
 *短縮開館を実施。
料金:無料。
住所:渋谷区東4-10-28 國學院大學渋谷キャンパス 学術メディアセンター 地下1階
交通:JR線、東京メトロ銀座線・半蔵門線・副都心線、東急東横線・田園都市線渋谷駅より徒歩15分。渋谷駅東口バスターミナル54番乗り場より都営バス「学03日赤医療センター行き」で「国学院大学前」下車すぐ。JR線、東京メトロ日比谷線恵比寿駅西口ロータリー1番乗り場より都営バス「学06日赤医療センター行き」で「東四丁目」下車。徒歩5分。
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新型コロナウイルスへの対応に伴う「美術館・博物館」休館情報 第九報

第一報(3月2日)、第二報(3月9日)、第三報(3月16日)、第四報(3月24日)、第五報(4月1日)、第六報(4月9日)、第七報(5月2日)、第八報(6月2日)に続きます。新型コロナウイルスへの対応に伴う、一都三県(東京・神奈川・埼玉・千葉)の主な美術館と博物館の休館情報をまとめてみました。

最新の情報は→新型コロナウイルスへの対応に伴う「美術館・博物館」休館情報 第十四報(2021年6月1日現在)



【5月中に再開した美術館】

・ワタリウム美術館 5/27~通常開館 「青木陵子+伊藤存 変化する自由分子のWORKSHOP展」(~8/30)
・板橋区立美術館 5/30~再開 「深井隆 -物語の庭-」(~6/28)
・岡田美術館 5/30~再開 「北斎の肉筆画ー版画・春画の名作とともに」(4/5~9/27)
・埼玉県立歴史と民俗の博物館 5/26~再開 「武蔵国の旗本」(開催中止)
・さいたま市大宮盆栽美術館 5/29~再開 「コレクション名品展(所蔵品展)」(5/29~11/4)
・市原湖畔美術館 5/28~再開 「雲巻雲舒―現代中国美術展・紙」(~7/26)
・航空科学博物館 5/26~再開
・千葉県立美術館 5/26~部分再開 「コレクション展」(5/26~7/12)

【6月中に再開した美術館】

・上野の森美術館 6/1~再開 
・国立科学博物館 6/1~再開 *常設展 「特別展 和食」(開催中止)、「『時』展覧会2020」(6/5~7/12)
・国立西洋美術館 6/18~再開 「ロンドン・ナショナル・ギャラリー」(6/18~10/18)
・台東区立朝倉彫塑館 6/26~再開
・東京国立博物館 6/2~再開 *常設展(一部のみ) 「特別展 きもの KIMONO」(6/30~8/23)
・アーティゾン美術館 6/23~再開 「鴻池朋子 ちゅうがえり/Cosmo-Eggs | 宇宙の卵/新収蔵作品特別展示:パウル・クレー」(6/23~10/25)
・相田みつを美術館 6/2~再開 「みつをの言葉力」(~9/13)
・東京国立近代美術館 6/4~再開 「ピーター・ドイグ展」(6/12~10/11)
・三の丸尚蔵館 6/2~再開 「皐月,水無月,文月~夏めく日本」(6/2~7/12)
・東京ステーションギャラリー 6/2~再開 「神田日勝 大地への筆触」(6/2~6/28)
・パナソニック汐留ミュージアム 6/5~再開 「ルオーと日本展響き合う芸術と魂」(6/5~6/23)
・三菱一号館美術館 6/9~再開 「画家が見たこども展」(~9/22)
・ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション 6/4~再開 「春の南桂子展 あの木の向こうがわ」(~7/26)
・岡本太郎記念館 6/1~再開 「岡本太郎の版画」(~9/27)
・渋谷区立松濤美術館 6/2~再開 「真珠-海からの贈りもの」(6/2~9/22)
・中村屋サロン美術館 6/3~再開 「コレクション展示 中村屋サロン」(6/3~6/28)
・Bunkamura ザ・ミュージアム 6/11~再開 「超写実絵画の襲来 ホキ美術館所蔵」(6/11~6/29)
・大倉集古館 6/27~再開 「日本絵画の隠し玉~大倉コレクションの意外な一面」(6/27~7/26)
・国立新美術館 6/11~再開 「古典×現代2020―時空を超える日本のアート」(6/24~8/24)
・21_21 DESIGN SIGHT 6/1~再開 「秘展 めったに見られないデザイナー達の原画」(~9/22)
・アクセサリーミュージアム 6/9~再開 「ルイ・イカール 版画の中のパフォーマンスレディーII」(6/9~6/27)
・建築倉庫ミュージアム 6/9~再開 「高山明/Port B 模型都市東京」、「クラシックホテル展」(~8/23)
・東京都写真美術館 6/2~再開 「写真とファッション」(6/2~7/19)、「森山大道の東京 ongoing」(6/2~9/22)
・日本科学未来館 6/3~再開
・日本民藝館 6/9~再開 「洋風画と泥絵 異国文化から生れた『工芸的絵画』」(6/9~9/6)
・原美術館 6/9~再開 「森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020」(~7/12)
・東京都庭園美術館 6/1~開館 「東京モダン生活 東京都コレクションにみる1930年代」(6/1~9/27)
・目黒区美術館 6/2~再開 「あそぶひと-人形と子どもの暮らし」(6/20~8/23)
・江戸東京博物館 6/2~再開 「発掘された日本列島2020」(6/13~8/3)
・すみだ北斎美術館 6/2~再開 「大江戸歳事記」(6/30~8/30)
・たばこと塩の博物館 6/2~再開 「隅田川に育まれた文化 浮世絵に見る名所と美人」(~6/28)
・東京都現代美術館 6/2~再開 「MOTコレクション いまーかつて 複数のパースペクティブ」(6/2~9/27)、「オラファー・エリアソン展/もつれるものたち」(6/9~9/27)
・刀剣博物館 6/2~再開 「第26回特別重要刀剣等新指定展」(6/27~8/2)
・東洋文庫ミュージアム 6/24~再開  「大宇宙展―星と人の歴史」(6/24~9/22)
・古代オリエント博物館 6/1~再開 「バハレーンで古墳を掘る-バハレーン、マカバ古墳群の調査」(6/1~7/12)
・ちひろ美術館・東京 6/20~再開 「瀬川康男 坦雲亭日乗-絵と物語の間」(~10/11)
・練馬区立美術館 6/2~再開 「ショパン-200年の肖像」(6/2~6/28)
・永青文庫 6/27~再開  「大名細川家のステイホーム ―永青文庫の漆芸コレクション―」(6/27~7/12)
・五島美術館 6/27~再開 「祈りの造形ー古写経・墨跡・古版本」(6/27~8/2)
・静嘉堂文庫美術館 6/27~再開 「美の競演ー静嘉堂の名宝」(6/27~9/22)
・世田谷美術館 6/2~再開 「気になる、こんどの収蔵品―作品がつれてきた物語」(6/2~8/16)
・世田谷文学館 6/2~再開 「安野モヨコ展 ANNORMAL」(7/1~9/22)
・八王子夢美術館 6/9~再開 「収蔵品展」(6/9~7/12)
・府中市美術館 6/2~再開 「東京近郊のんびり散歩 江戸時代から現代まで」(6/2~7/5)
・町田市立国際版画美術館 6/9~再開 「インプリントまちだ展2020」(6/9~9/13)
・三鷹市市民ギャラリー 6/2~再開
・武蔵野市立吉祥寺美術館 6/1~再開 「アール・ブリュット2020特別展 満天の星に、創造の原石たちも輝く」(6/27~7/7)
・神奈川県立近代美術館鎌倉別館 6/9~再開 「日々を象(かたど)る」(6/9~7/5)
・神奈川県立歴史博物館 6/9~再開 *常設展のみ 「明治錦絵×大正新版画-世界が愛した近代の木版画」(開催中止)
・川崎浮世絵ギャラリー 6/1~再開 「広重と巡る名所江戸百景」(6/20~8/16)
・川崎市岡本太郎美術館 6/2~再開 「音と造形のレゾナンス-バシェ音響彫刻と岡本太郎の共振」(6/2~7/12)
・そごう美術館 6/10~再開 「ラリック・エレガンス」(6/10~7/8)
・BankART1929 6/1~再開 「渡辺篤 修復のモニュメント」(6/1~7/26)、「緑陰図書館2020~松本秋則+高橋啓祐」(6/1~8/2)
・平塚市美術館 6/16~再開 「彫刻たちの饗宴」(6/16~12/6)
・横須賀美術館 6/20~再開 「第2期所蔵品展 特集:川端実」(6/20~9/13)
・ポーラ美術館 6/1~再開 「モネとマティス展」(6/1~11/3) 
・横浜市民ギャラリーあざみ野 6/1~再開
・神奈川県立金沢文庫 6/9~段階的に再開 「ようこそ 金沢文庫文書へ―中世の病と祈りを素材に」(7/1~7/26)
・岩槻人形博物館 6/2~再開 「雛人形と犬筥・天児・這子」(7/11~8/23)
・川口市立アートギャラリー・アトリア 6/9~再開 「第9回新鋭作家展 ざらざらの実話」(6/9~8/30)
・川越市立美術館 6/19~再開 「小特集 小村雪岱とゆかりの人々」(6/30~9/13)
・河鍋暁斎記念美術館 6/1~再開 「暁斎一門が描いた動物戯画」(7/1~8/25)
・原爆の図丸木美術館 6/9~再開 「砂守勝巳 黙示する風景」(~8/30)
・埼玉県立近代美術館 6/2~再開 「写真と映像の物質性」(6/2~9/6)
・鉄道博物館 6/10~再開 「全線運転再開記念 常磐線展」(6/10~9/6)
・佐倉市立美術館 6/2~再開 「収蔵作品展 戦後版画の隆盛―深沢幸雄と池田満寿夫」(6/2~7/12) 
・国立歴史民俗博物館 6/30~再開 「加耶―古代東アジアを生きた、ある王国の歴史」(開催延期)
・DIC川村記念美術館 6/16~再開 「ふたつのまどか―コレクション×5人の作家たち」(6/16~11/29)

6月も終盤を迎え、再開した美術館がかなり増えてきました。6月18日に開幕した国立西洋美術館の「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」は、6月18日から21日までの「前売券・招待券限定入場期間」を終え、23日より事前日時予約制での公開がスタートしました。


アーティゾン美術館も6月23日より再開し、「鴻池朋子 ちゅうがえり」に「Cosmo-Eggs | 宇宙の卵」、それに「新収蔵作品特別展示:パウル・クレー」や「石橋財団コレクション選 印象派の女性画家たち」などの各展示がはじまりました。


会期を後ろ倒しする展覧会も少なくありません。6月9日より「画家が見たこども展」を再開した三菱一号館美術館は、当初の会期を9月22日までと大幅に延長しました。また6月12日より再開した東京国立近代美術館の「ピーター・ドイグ展」も、6月14日までの会期を延期し、10月11日までと決定しました。さらに6月16日から「ふたつのまどか―コレクション×5人の作家たち」を開催したDIC川村記念美術館も、同展の会期を11月29日まで延期しました。ただし同館では当面、シャトルバスの運行を停止するため、事実上、車でのアクセスのみとなります。

【7月中を目処に開館予定の美術館】
・弥生美術館・竹久夢二美術館 7/1~再開 「水森亜土展/夢二に学ぶ、恋のいろは」(7/1~10/25)
・国立映画アーカイブ 7/7~再開 「松竹第一主義 松竹映画の100年」(7/7~9/6)
・三井記念美術館 7/1~再開 「開館15周年記念特別展 三井家が伝えた名品・優品」(7/1~8/31)
・太田記念美術館 7/1~再開 「太田記念美術館コレクション展」(7/1~7/26)
・國學院大學博物館 7/2~再開 「モノで読む古事記」(7/16〜9/26) *木・金・土曜日の12時~16時のみの短縮開館。
・東京オペラシティ アートギャラリー 7/4~再開 「ドレス・コード? ─ 着る人たちのゲーム」(7/4~8/30)
・文化学園服飾博物館 7/18~再開 「ヨーロピアン・モード」(7/18~9/8)
・菊池寛実記念 智美術館 7/1~再開 「継ぐ―菊池コレクション 今泉今右衛門、酒井田柿右衛門、三輪休雪、樂吉左衞門」(7/1~11/29)
・森美術館 7/31~再開 「STARS展:現代美術のスターたち」(7/31~2021/1/3)
・サントリー美術館 7/22~リニューアルオープン 「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY」(7/22~9/13)
・山種美術館 7/18~再開 「桜 さくら SAKURA 2020―美術館でお花見!」(7/18~9/13)
・東京富士美術館 7/3~再開 「Flower × Flower展」(7/3~8/23)
・多摩美術大学大学美術館 7/4~再開 「真喜志勉 Turbulence 1941-2015」(7/4~9/22)
・茅ヶ崎市美術館 7/1~再開 「生誕100年 國領經郎展 ー静寂なる砂の景」(7/1~8/30)
・横浜美術館 7/17~再開 「ヨコハマトリエンナーレ2020」(7/17~10/11)
・うらわ美術館 7/18~再開予定 「Je t'aime! 色彩世界へのいざない コレクションより」(7/18~8/30)
・千葉市美術館 7/11リニューアルオープン 「帰ってきた!どうぶつ大行進」(7/11~9/6)


展示機能の強化やエントランスの改修を行ったサントリー美術館は、7月22日にリニューアル・オープンし、記念展として「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY」を開催します。また拡張工事のため休館していた千葉市美術館は、7月11日にオープンし、延期された「ジャポニスム―世界を魅了した浮世絵」に代わって、「帰ってきた! どうぶつ大行進」を行います。なお「ジャポニスム展」の新たな会期については改めてお知らせがあります。

【当面休館を継続する美術館】

・東京藝術大学大学美術館 4/4~当面休館 「御即位記念特別展 雅楽の美」(開催中止)
・東京都美術館 2/29~6/30臨時休館 「ボストン美術館展 芸術×力」(開催中止)
・出光美術館 3/2~当面休館 「茶の湯の美」、「肉筆浮世絵」、「屏風絵」(開催中止)
・根津美術館 当面休館 「茶入と茶碗『大正名器鑑』の世界」(開催中止)
・NTTインターコミュニケーション・センター  当面休館
・SOMPO美術館(旧東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館) 開館延期 「珠玉のコレクション-いのちの輝き・つくる喜び」(開催日未定~7/5)
・森アーツセンターギャラリー 2/29~当面休館 「おいしい浮世絵展」(開催日未定)
・馬の博物館 4/8~当面休館 *6/3より根岸競馬記念公苑は一部開苑 「生類憐みの日本史 ~馬から犬まで~」(2/22~8/30)
・神奈川県民ホールギャラリー 当面休館 「對木裕里展 ぐるぐる」(開催中止)
・成田山書道博物館 2021/1/1まで休館

出光美術館、根津美術館、森アーツセンターギャラリーなどは依然として臨時休館中です。また5月28日に建て替えリニューアルオープン予定だった、SOMPO美術館の開業日もまだ定まっていません。

以下、東京、神奈川、埼玉、千葉県内の美術館と博物館の開館情報です。(6月25日現在。)



【上野】

・上野の森美術館 6/1~再開 
 http://www.ueno-mori.org

・国立科学博物館 6/1~再開 *常設展のみ
 「特別展 和食」 開催中止
 「『時』展覧会2020」 6/5~7/12
 http://www.kahaku.go.jp

・国立近現代建築資料館 新しい展示を準備するために休館中
 *収蔵資料利用サービスのうち、閲覧および原本資料の貸し出しを6/1より再開
 http://nama.bunka.go.jp

・国立西洋美術館 6/18~再開
 「ロンドン・ナショナル・ギャラリー」 6/18~10/18(会期変更。当初会期は6/14まで。)
 http://www.nmwa.go.jp

・台東区立朝倉彫塑館 6/26~再開
 http://www.taitocity.net/zaidan/asakura/

・東京藝術大学大学美術館 4/4~当面休館
 「御即位記念特別展 雅楽の美」 開催中止
 「藝大コレクション展 2020」 9/26~10/25(会期変更。当初会期は6/13~7/12)
 https://www.geidai.ac.jp/museum/

・東京国立博物館 6/2~再開 *常設展(一部のみ)
 「特別展 きもの KIMONO」 6/30~8/23(会期変更。当初会期は4/14~6/7。)
 http://www.tnm.jp

・東京都美術館 2/29~6/30臨時休館
 「ボストン美術館展 芸術×力」 開催中止
 http://www.tobikan.jp

・弥生美術館・竹久夢二美術館 7/1~再開
 「水森亜土展/夢二に学ぶ、恋のいろは」 7/1~10/25(会期変更。当初会期は4/2~)
 http://www.yayoi-yumeji-museum.jp



【丸の内・京橋・日本橋・新橋】

・アーティゾン美術館 6/23~再開
 「鴻池朋子 ちゅうがえり/Cosmo-Eggs | 宇宙の卵/新収蔵作品特別展示:パウル・クレー」 6/23~10/25(会期変更。当初会期は4/18から。)
 「クロード・モネ -風景への問いかけ」 2021年初夏に開催延期(当初会期は7/11~)
 https://www.artizon.museum

・相田みつを美術館 6/2~再開
 「みつをの言葉力」 ~9/13(会期延長)
 http://www.mitsuo.co.jp/museum/

・出光美術館 3/2~当面休館
 「茶の湯の美」、「肉筆浮世絵」、「屏風絵」 開催中止
 http://idemitsu-museum.or.jp

・国立映画アーカイブ 7/7~再開
 「松竹第一主義 松竹映画の100年」 7/7~9/6(会期変更。当初会期は6/25~9/6)
 https://www.nfaj.go.jp

・東京国立近代美術館 6/4~再開 *ピーター・ドイグ展は6/12より再開
 「ピーター・ドイグ展」 2/26~10/11(会期変更。当初会期は6/14まで。)
 http://www.momat.go.jp

・三の丸尚蔵館 6/2~再開
 「皐月,水無月,文月~夏めく日本」 6/2~7/12
 https://www.kunaicho.go.jp/event/sannomaru/sannomaru.html

・東京ステーションギャラリー 6/2~再開
 「神田日勝 大地への筆触」 6/2~6/28(当初会期は4/18から)
 「開校100年 きたれ、バウハウス―造形教育の基礎」 7/17~9/6
 http://www.ejrcf.or.jp/gallery/

・パナソニック汐留ミュージアム 6/5~再開
 「ルオーと日本展響き合う芸術と魂」 6/5~6/23(当初会期は4/11から)
 「和巧絶佳展令和時代の超工芸」 7/18~9/22
 https://panasonic.co.jp/es/museum/

・三井記念美術館 7/1~再開
 「知られざる芸術と文化のオリンピック展」 開催見送り(当初会期は4/24から)
 「開館15周年記念特別展 三井家が伝えた名品・優品」 7/1~8/31
 http://www.mitsui-museum.jp

・三菱一号館美術館 6/9~再開
 「画家が見たこども展」 ~9/22(会期再延長。当初会期は6/7まで。)
 http://mimt.jp

・ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション 6/4~再開
 「春の南桂子展 あの木の向こうがわ」 ~7/26(会期延長。当初会期は5/20まで。)
 https://www.yamasa.com/musee/



【表参道・青山】

・太田記念美術館 7/1~再開
 「太田記念美術館コレクション展」 7/1~7/26
 「月岡芳年 血と妖艶」 8/1~10/4(開催延期)
 http://www.ukiyoe-ota-muse.jp

・岡本太郎記念館 6/1~再開
 「岡本太郎の版画」  ~9/27(会期延長。当初会期は6/28まで。)
 http://www.taro-okamoto.or.jp

・根津美術館 当面休館
 「虎屋のおひなさま」 展示中止(当初会期は3/29まで)
 「国宝燕子花図屏風」 開催中止(当初会期は4/18から)
 「茶入と茶碗『大正名器鑑』の世界」 開催中止(当初会期は5/30~7/12)
 http://www.nezu-muse.or.jp

・ワタリウム美術館 開館中 *5/27より通常開館
 「青木陵子+伊藤存 変化する自由分子のWORKSHOP展」 3/29~8/30(会期延長。当初会期は6/14まで。)
 http://www.watarium.co.jp



【新宿・渋谷】

・NTTインターコミュニケーション・センター  当面休館
 「開かれた可能性―ノンリニアな未来の想像と創造」 会期を短縮し2/28にて終了
 http://www.ntticc.or.jp/ja/

・草間彌生美術館 6/1~7/29展示替えのため休館
 「我々の見たこともない幻想の幻とはこの素晴らしさである」 7/30~2021/3/29
 https://yayoikusamamuseum.jp

・國學院大學博物館 7/2〜再開 *木・金・土曜日の12時~16時のみの短縮開館。
 「モノで読む古事記」 7/16〜9/26(会期変更。当初会期は5/16~6/28)
 http://museum.kokugakuin.ac.jp

・渋谷区立松濤美術館 6/2~再開
 「真珠-海からの贈りもの」 6/2~9/22(会期変更。当初会期は5/30~7/26。)
 http://www.shoto-museum.jp

・東京オペラシティ アートギャラリー 7/4~再開
 「ドレス・コード? ─ 着る人たちのゲーム」 7/4~8/30(会期変更。当初会期は開催日未定~6/21)
 https://www.operacity.jp/ag/

・中村屋サロン美術館 6/3~再開
 「コレクション展示 中村屋サロン」 6/3~6/28
 「浅見貴子展 変容のプロセス」 来年に延期
 https://www.nakamuraya.co.jp/museum/

・文化学園服飾博物館 当面休館
 「ヨーロピアン・モード」 7/18~9/8
 「日本服飾の美」 1年延期
 http://museum.bunka.ac.jp

・Bunkamura ザ・ミュージアム 6/11~再開
 「超写実絵画の襲来 ホキ美術館所蔵」 6/11~6/29
 「没後35年 有元利夫展 花降る空の旋律」 開催中止
 「東京好奇心 2020 渋谷」 開催延期(当初会期は5/23~)
 http://www.bunkamura.co.jp/museum/

・SOMPO美術館(旧東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館) 開館延期(当初は5/28より開館)
 「珠玉のコレクション-いのちの輝き・つくる喜び」 開催日未定~7/5
 https://www.sompo-museum.org



【六本木・虎ノ門】

・大倉集古館 6/27~再開
 「彩られた紙―料紙装飾の世界」 開催中止(当初会期は4/18から)
 「日本絵画の隠し玉~大倉コレクションの意外な一面」 6/27~7/26(会期変更。当初会期は6/2から。)
 https://www.shukokan.org

・菊池寛実記念 智美術館 7/1~再開
 「継ぐ―菊池コレクション 今泉今右衛門、酒井田柿右衛門、三輪休雪、樂吉左衞門」 7/1~11/29(会期変更。当初会期は8/10まで)
 http://www.musee-tomo.or.jp

・国立新美術館 6/11~再開
 「古典×現代2020―時空を超える日本のアート」 6/24~8/24(会期変更。当初会期は3/11~6/1。)
 「MANGA都市TOKYO ニッポンのマンガ・アニメ・ゲーム・特撮2020」 8/12~11/3(会期変更。当初会期は7/8~9/22。)
 「ファッション イン ジャパン1945-2020―流行と社会」 開催未定(今秋以降、会期を発表予定。)
 http://www.nact.jp

・21_21 DESIGN SIGHT 6/1~再開
 「秘展 めったに見られないデザイナー達の原画」 ~9/22(会期延長)
 http://www.2121designsight.jp

・森アーツセンターギャラリー 2/29~当面休館
 「特別展 天空ノ鉄道物語」 展示休止(当初会期は3/22まで)
 「おいしい浮世絵展」 開催日未定
 https://macg.roppongihills.com/jp/

・森美術館 7/31~再開
 「未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命―人は明日どう生きるのか」 展示中止(当初会期は3/29まで)
 「STARS展:現代美術のスターたち」 7/31~2021/1/3
 「ヘザウィック・スタジオ展:共感する建築」 2023年へ開催延期(当初会期は4/8から)
 https://www.mori.art.museum/jp/

・サントリー美術館 7/22~リニューアルオープン
 「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY」 7/22~9/13(会期変更)
 https://www.suntory.co.jp/sma/

・泉屋博古館分館 改修工事のため休館中
 https://www.sen-oku.or.jp/tokyo/



【恵比寿・白金・目黒・品川・台場】

・アクセサリーミュージアム 6/9~再開
 「ルイ・イカール 版画の中のパフォーマンスレディーII」 6/9~6/27(会期変更。当初会期は3/24~4/25。)
 http://acce-museum.main.jp

・建築倉庫ミュージアム 6/9~再開
 「高山明/Port B 模型都市東京」 ~8/23(会期延長。当初会期は5/31まで。)
 「クラシックホテル展ー開かれ進化する伝統とその先」 ~8/23(会期延長。当初会期は5/31まで。)
 https://archi-depot.com

・東京都写真美術館 6/2~再開
 「写真とファッション」 6/2~7/19(会期延長)
 「森山大道の東京 ongoing」 6/2~9/22
 「リバーシブルな未来 日本・オーストラリアの現代写真」 開催中止(当初会期5/19~)
 「第45回 2020 JPS展」 開催中止(当初会期5/23~)
 「世界報道写真展 2020」 開催中止(当初会期は6/13~)
 http://topmuseum.jp

・日本科学未来館 6/3~再開
 http://www.miraikan.jst.go.jp

・日本民藝館 6/9~再開
 「洋風画と泥絵 異国文化から生れた『工芸的絵画』」 6/9~9/6(会期変更)
 http://www.mingeikan.or.jp

・山種美術館 7/18~再開
 「桜 さくら SAKURA 2020―美術館でお花見!」 7/18~9/13(会期変更。当初会期は3/14~5/10)
 「竹内栖鳳《班猫》とアニマルパラダイス」 9/19~11/15予定
 http://www.yamatane-museum.jp

・東京都庭園美術館 6/1~開館
 「東京モダン生活 東京都コレクションにみる1930年代」 6/1~9/27(会期変更。当初会期は4/18~6/23。)
 http://www.teien-art-museum.ne.jp

・原美術館 6/9~再開
 「森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020」 7/12まで会期延長(当初会期は4/12まで)
 http://www.haramuseum.or.jp/jp/hara/

・目黒区美術館 6/2~再開
 「あそぶひと-人形と子どもの暮らし」 6/20~8/23(会期変更。当初会期は4/22~6/14)
 http://mmat.jp

・畠山記念館 施設改築工事のため休館中
 http://www.ebara.co.jp/csr/hatakeyama/

・松岡美術館 所蔵作品の修復調査、設備点検のため休館中
 http://www.matsuoka-museum.jp



【両国・清澄白河・駒込】

・江戸東京博物館 6/2~再開
 「発掘された日本列島2020」 6/13~8/3
 https://www.edo-tokyo-museum.or.jp

・すみだ北斎美術館 6/2~再開
 「大江戸歳事記」 6/30~8/30
 http://hokusai-museum.jp

・たばこと塩の博物館 6/2~再開
 「隅田川に育まれた文化 浮世絵に見る名所と美人」 ~6/28
 「丸山コレクション 西アジア遊牧民の染織 塩袋と伝統のギャッベ展」 開催中止
 https://www.jti.co.jp/Culture/museum/index.html

・東京都現代美術館 6/2~再開
 「MOTコレクション いまーかつて 複数のパースペクティブ」 6/2~9/27
 「オラファー・エリアソン展/もつれるものたち」 6/9~9/27
 http://www.mot-art-museum.jp

・刀剣博物館 6/2~再開
 「第26回特別重要刀剣等新指定展」 6/27~8/2
 https://www.touken.or.jp/museum/
 
・東洋文庫ミュージアム 6/24~再開
 「大宇宙展―星と人の歴史」 6/24~9/22
 http://www.toyo-bunko.or.jp/museum/



【池袋・目白・板橋・練馬】

・板橋区立美術館 5/30~再開
 「深井隆 -物語の庭-」 3/14~6/28 *会期延長
 「館蔵品展 狩野派学習帳 今こそ江戸絵画の正統に学ぼう」 7/11~8/10
 http://www.itabashiartmuseum.jp

・古代オリエント博物館 6/1~再開
 「バハレーンで古墳を掘る-バハレーン、マカバ古墳群の調査」 6/1~7/12 *会期変更
 http://aom-tokyo.com

・ちひろ美術館・東京 6/20~再開
 「瀬川康男 坦雲亭日乗-絵と物語の間」 ~10/11(会期延長)
 https://chihiro.jp/tokyo/

・練馬区立美術館 6/2~再開
 「ショパン-200年の肖像」 6/2~6/28
 「練馬区立美術館開館35周年記念 Re construction 再構築」 7/8~9/27(本展示は8/9~)
 https://www.neribun.or.jp/museum.html

・永青文庫 6/27~再開
 「大名細川家のステイホーム ―永青文庫の漆芸コレクション―」 6/27~7/12
 http://www.eiseibunko.com

・講談社 野間記念館 建て替えのため休館中
 http://www.nomamuseum.kodansha.co.jp



【世田谷】

・五島美術館 6/27~再開
 「祈りの造形ー古写経・墨跡・古版本」 6/27~8/2
 http://www.gotoh-museum.or.jp

・静嘉堂文庫美術館 6/27~再開
 「美の競演ー静嘉堂の名宝」 6/27~9/22
 「江戸のエナジー 風俗画と浮世絵」 開催中止(当初会期は4/11~)
 http://www.seikado.or.jp

・世田谷美術館 6/2~再開
 「気になる、こんどの収蔵品―作品がつれてきた物語」 6/2~8/16 *会期変更
 「高松次郎・若林奮・李禹煥―版という場所で」 開催中止(当初会期は4/18~)
 https://www.setagayaartmuseum.or.jp

・世田谷文学館 6/2~再開
 「写真家・大竹英洋 ノースウッズを旅する」 6/2~9/22 *1F文学サロンにて開催
 「安野モヨコ展 ANNORMAL」 7/1~9/22 *会期変更
 https://www.setabun.or.jp
 


【武蔵野・多摩】

・東京富士美術館 7/3~再開
 「Flower × Flower展」 7/3~8/23(会期変更)
 「リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」 開催中止
 http://www.fujibi.or.jp

・八王子夢美術館 6/9~再開
 「かこさとしの世界展」 展示中止(当初会期は4/5まで)
 「収蔵品展」 6/9~7/12
 http://www.yumebi.com

・府中市美術館 6/2~再開
 「東京近郊のんびり散歩 江戸時代から現代まで」 6/2~7/5
 「ひらいてみよう 美術の扉」 7/18~9/6
 https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/

・町田市立国際版画美術館 6/9~再開
 「インプリントまちだ展2020」 6/9~9/13(会期変更)
 「棟方志功『二菩薩釈迦十大弟子』と仏教版画」 6/9~6/28(会期変更)
 http://hanga-museum.jp

・三鷹市市民ギャラリー 6/2~再開
 http://mitaka-sportsandculture.or.jp/gallery/

・武蔵野市立吉祥寺美術館 6/1~再開
 「アール・ブリュット2020特別展 満天の星に、創造の原石たちも輝く」 6/27~7/7
 http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/

・多摩美術大学大学美術館 7/4~再開
 「真喜志勉 Turbulence 1941-2015」 7/4~9/22
 http://www.tamabi.ac.jp/museum/



【神奈川県】

・馬の博物館 4/8~当面休館 *6/3より根岸競馬記念公苑は一部開苑
 「生類憐みの日本史 ~馬から犬まで~」 2/22~8/30(会期延期)
 http://www.bajibunka.jrao.ne.jp/uma/

・岡田美術館 5/30~再開
 「北斎の肉筆画ー版画・春画の名作とともに」 4/5~9/27
 http://www.okada-museum.com

・神奈川県民ホールギャラリー 当面休館
 「對木裕里展 ぐるぐる」 開催中止(当初会期は5/27~)
 http://www.kanakengallery.com

・神奈川県立近代美術館鎌倉別館 6/9~再開
 「日々を象(かたど)る」 6/9~7/5(当初会期は4/11~)
 http://www.moma.pref.kanagawa.jp/annex

・神奈川県立歴史博物館 6/9~再開 *常設展のみ
 「明治錦絵×大正新版画-世界が愛した近代の木版画」 開催中止(当初会期は4/25から)
 http://ch.kanagawa-museum.jp

・川崎浮世絵ギャラリー 6/1~再開
 「広重と巡る名所江戸百景」 6/20~8/16
 https://ukiyo-e.gallery

・川崎市岡本太郎美術館 6/2~再開
 「音と造形のレゾナンス-バシェ音響彫刻と岡本太郎の共振」 6/2~7/12(会期変更。当初会期は4/25から。)
 http://www.taromuseum.jp/

・そごう美術館 6/10~再開
 「ラリック・エレガンス」 6/10~7/8(会期変更。当初会期は4/11~5/17。)
 「第75回 春の院展」 7/17~7/26
 https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/

・茅ヶ崎市美術館 7/1~再開
 「生誕100年 國領經郎展 ー静寂なる砂の景」 7/1~8/30
 http://www.chigasaki-museum.jp

・BankART1929 6/1~再開
 「渡辺篤 修復のモニュメント」 6/1~7/26(会期変更)
 「緑陰図書館2020~松本秋則+高橋啓祐」 6/1~8/2
 http://www.bankart1929.com

・平塚市美術館 6/16~再開
 「彫刻たちの饗宴」 6/16~12/6
 「川瀬巴水展/柳原義達展」 開催中止
 http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/

・藤沢市アートスペース 6/16~再開予定(6月23日の段階で再開のアナウンスなし)
 「修復作品公開 長谷川路可 よみがえる若き日の姿」 会期調整中
 「大山エンリコイサム スプレイ・ライク・ゼア・イズ・ノー・トゥモロー」 会期調整中
 http://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/bunka/FAS

・ポーラ美術館 6/1~再開
 「モネとマティス展」 6/1~11/3 *海外からの借用作品が開幕に間に合わないため、一部展示内容を変更。
 http://www.polamuseum.or.jp

・横須賀美術館 6/20~再開
 「第2期所蔵品展 特集:川端実」 6/20~9/13
 「宇都宮美術館コレクションによるマルク・シャガール」 開催中止
 http://www.yokosuka-moa.jp

・横浜市民ギャラリーあざみ野 6/1~再開
 https://artazamino.jp

・横浜美術館 7/17~再開
 「澄川喜一 そりとむくり展」 展示中止(当初会期は5/24まで)
 「ヨコハマトリエンナーレ2020」 7/17~10/11(会期変更。当初会期は7/3から。)
 http://yokohama.art.museum

・神奈川県立金沢文庫 6/9~段階的に再開
 「ようこそ 金沢文庫文書へ―中世の病と祈りを素材に」 7/1~7/26
 「江戸刷リ物品定メ~二代目金沢文庫長の秘策~」 7/31~9/27
 https://www.planet.pref.kanagawa.jp/city/kanazawa.htm

・神奈川県立近代美術館葉山館 6/9~庭園のみ再開、展示室は休止
 「チェコ・デザイン100年の旅」 7/11~9/22予定(変更の可能性があり)
 http://www.moma.pref.kanagawa.jp

・川崎市市民ミュージアム 台風19号の浸水被害により当面休館
 https://www.kawasaki-museum.jp



【埼玉県】

・岩槻人形博物館 6/2~再開
 「雛人形と犬筥・天児・這子」 7/11~8/23
 https://ningyo-muse.jp

・うらわ美術館 7/18~再開予定
 「開館20周年記念 芸術家たちの住むところ」 開催中止(当初会期は4/25~8/30)
 「Je t'aime! 色彩世界へのいざない コレクションより―シャガール『ダフニスとクロエ』」 7/18~8/30
 http://www.city.saitama.jp/urawa-art-museum/index.html

・川口市立アートギャラリー・アトリア 6/9~再開
 「第9回新鋭作家展 ざらざらの実話」 6/9~8/30
 http://www.atlia.jp

・川越市立美術館 6/19~再開
 「小特集 小村雪岱とゆかりの人々」 6/30~9/13 
 「没後70年 吉田博展」 開催見合わせ(当初会期は4/25~6/14)
 https://www.city.kawagoe.saitama.jp/artmuseum/

・河鍋暁斎記念美術館 6/1~再開
 「暁斎一門が描いた動物戯画」 7/1~8/25
 http://kyosai-museum.jp/hp/top.html

・原爆の図丸木美術館 6/9~再開
 「砂守勝巳 黙示する風景」 2/22~8/30(会期再延長)
 http://www.aya.or.jp/~marukimsn/

・埼玉県立近代美術館 6/2~再開
 「写真と映像の物質性」 6/2~9/6(会期変更。当初会期は4/4~5/17)
 http://www.pref.spec.ed.jp/momas/

・埼玉県立歴史と民俗の博物館 5/26~再開
 「武蔵国の旗本」 開催中止
 http://www.saitama-rekimin.spec.ed.jp

・さいたま市大宮盆栽美術館 5/29~再開
 「コレクション名品展(所蔵品展)」 5/29~11/4
 「さつき盆栽展」 開催中止(当初会期は5/29~) 企画展示室は当面閉室。
 https://www.bonsai-art-museum.jp/ja/

・鉄道博物館 6/10~再開
 「全線運転再開記念 常磐線展」 6/10~9/6(会期変更。当初会期は7/5まで。)
 http://www.railway-museum.jp



【千葉県】

・市原湖畔美術館 5/28~再開
 「雲巻雲舒―現代中国美術展・紙」 4/1~7/26(会期延長。当初会期は6/28まで)
 http://lsm-ichihara.jp/

・航空科学博物館 5/26~再開
 http://www.aeromuseum.or.jp

・国立歴史民俗博物館 6/30~再開
 「昆布とミヨク-潮香るくらしの日韓比較文化誌」 開催中止
 「加耶―古代東アジアを生きた、ある王国の歴史」 開催延期(当初会期は7/7~9/6)
 https://www.rekihaku.ac.jp

・佐倉市立美術館 6/2~再開
 「収蔵作品展 ちばのいろ」 開催中止
 「収蔵作品展 戦後版画の隆盛―深沢幸雄と池田満寿夫」 6/2~7/12 
 http://www.city.sakura.lg.jp/sakura/museum/

・千葉県立美術館 5/26~再開
 「コレクション展」 5/26~7/12
 https://www.chiba-muse.or.jp/ART/

・DIC川村記念美術館 6/16~再開
 「ふたつのまどか―コレクション×5人の作家たち」 6/16~11/29(会期変更。当初会期は7/26まで。)
 http://kawamura-museum.dic.co.jp

・成田山書道博物館 2/28~2021/1/1休館
 http://www.naritashodo.jp

・千葉市美術館 7/11リニューアルオープン
 「帰ってきた!どうぶつ大行進」 7/11~9/6
 「ジャポニスム−世界を魅了した浮世絵」 開催延期(当初会期は7/11~)
 http://www.ccma-net.jp

・ホキ美術館 水害の影響により休館中。8/1リニューアルオープン予定
 https://www.hoki-museum.jp

新型コロナウイルス感染症対策に伴い、事前予約制を導入する美術館が目立っています。国立新美術館の「古典×現代2020―時空を超える日本のアート」や横浜美術館の「ヨコハマトリエンナーレ」も日時指定予約制となりました。

【事前予約制を導入した美術館】

・国立科学博物館 *常設展のみ
・国立西洋美術館 「ロンドン・ナショナル・ギャラリー」
・東京国立博物館 「特別展 きもの KIMONO」 *常設展も予約制。
・アーティゾン美術館 「鴻池朋子 ちゅうがえり」、「Cosmo-Eggs | 宇宙の卵」、「新収蔵作品特別展示:パウル・クレー」
・東京国立近代美術館 「ピーター・ドイグ展」、「MOMATコレクション」
・東京ステーションギャラリー 「神田日勝 大地への筆触」
・三菱一号館美術館 「画家が見たこども展」
・国立新美術館 「古典×現代2020―時空を超える日本のアート」
・21_21 DESIGN SIGHT 「秘展 めったに見られないデザイナー達の原画」
・建築倉庫ミュージアム 「高山明/Port B 模型都市東京」、「クラシックホテル展ー開かれ進化する伝統とその先」
・日本科学未来館
・山種美術館 「桜 さくら SAKURA 2020―美術館でお花見!」
・原美術館 「森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020」
・世田谷文学館 「安野モヨコ展 ANNORMAL」
・横浜美術館 「ヨコハマトリエンナーレ2020」
・鉄道博物館
・DIC川村記念美術館 「ふたつのまどか―コレクション×5人の作家たち」


しかし単に予約制といえども、前売券の有無や日時券のみ予約する場合があるなど、チケットの販売方法は各館によって異なっています。この他にもマスクの着用や消毒の徹底はもちろん、連絡先の記入や団体受付の停止、それに展示室内の人数制限などの対策も行われています。

また東京都を中心に新型コロナウイルスの感染確認が続いていて、今後の状況が大きく変わる可能性も否めません。最新の情報については各館の公式サイトをご確認下さい。

*最上段の写真は6月9日に開幕した「オラファー・エリアソン」展(東京都現代美術館)の会場風景。
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「ショパン-200年の肖像」 練馬区立美術館

練馬区立美術館
「日本・ポーランド国交樹立100周年記念 ショパン-200年の肖像」
2020/6/2~6/28



練馬区立美術館で開催中の「日本・ポーランド国交樹立100周年記念 ショパン-200年の肖像」を見てきました。

ポーランド出身の音楽家、フリデリク・ショパンは、叙情的なピアノ曲などを数多く作曲しては、「ピアノの詩人」と称され、世界各地で愛されてきました。

そのショパンの生涯を辿りながら、主に美術の観点から人々への受容を検証するのが「ショパン-200年の肖像」展で、ワルシャワの国立博物館などから、約250点の資料や美術品がやって来ました。

さて一般的に音楽家の展覧会というと、楽譜や手紙などの作曲家本人の資料が中心であると思いがちですが、今回のショパン展では、むしろ作曲家や曲からインスピレーションを受けて制作された美術品がより多く紹介されていました。また20世紀以降の作品が大半を占めていて、前奏曲から抽象的なイメージを描いた作品があるなど、ショパンに関する現代美術展のような側面も見せていました。

そしてショパンの生きたワルシャワやパリに因んだ絵画や版画も多く展示されていて、特にパリではロマン主義の絵画などを通して、同時代の美術の動向なども知ることが出来ました。またサンドとの出会いをはじめ、リストとの交流など、ショパンを取り巻く人間関係についても幅広く紹介していました。

私が展示品で最も惹かれたのが、ローベルト・シュピースの「フリデリク・ショパン、24の前奏曲集」で、24の音楽のイメージを版画として表現した連作集でした。それらは象徴派を思わせるように幻想的で、ショパンの音楽の持つ感傷性が見事に示されているように思えました。

20世紀のショパンの音楽祭のポスターも多く展示されていて、グラフィックアートの観点からも、大いに見入るものがありました。中でも黒いピアノを平面的に配置し、あたかも音楽が七色の虹のように広がる光景を描いた、ヤン・ヤロミル・アレクシウンの「第25回ドゥシュニキ=ズドルショパン音楽祭」のポスターは特に魅惑的かもしれません。

アリ・シェフェールの「フリデリク・ショパンの肖像」は、ショパンの肖像画の中でも特に有名な作品の1つで、日本で初めて公開されました。オランダ出身のシェフェールはパリでショパンと交流した画家で、ここではショパンも友人を前にしているからか、どこか穏やかな眼差しを向けているように見えました。パリのシェフェールの自宅では、芸術家たちが集っては、ショパンやリストも演奏会を開いていたそうです。


フリデリク・ショパン「エチュード ヘ長調 作品10の8」自筆譜(製版用) 1833年以前

普段、ポーランド国外で公開されることが少ない、ショパンの自筆の楽譜や手紙も日本へやって来ました。「エチュードヘ長調 作品10-8 自筆譜(製版用)」は、淀みなくも、やや震えるような線で音符を連ねていて、ショパンの繊細な音楽そのものが秘められているようでした。これぞ作曲家の息遣いを今に伝える最も重要な資料なのかもしれません。


美術館の2階の休憩スペースでは、ヤマハのオーディオセットから「華麗なるワルツ」や「別れの曲」などが流れていて、実際にショパンの美しき音楽の調べに耳を傾けることも出来ました。ソファも置かれているので、じっくりと音楽に身を委ねるのも良いのではないでしょうか。

兵庫県立美術館と久留米市立美術館より巡回してきた「ショパン-200年の肖像」は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、開幕が4月26日から6月2日に延期されました。また予定されていた全てのイベントが中止となり、入場時には全員の手指の消毒が行われています。ただし検温はなく、ロッカーも通常通り使用可能でした。


人気も知名度も抜群のショパンゆえか、会期終盤を迎え、連日かなりの入場者で賑わっています。平日でも昼過ぎの時間帯を中心にやや混雑し、6月21日(日)には14時半頃に入場規制(5分待ち)がかかりました。

実は私もまさに規制のかかった当日、夕方前に行きましたが、確かに場内は盛況で、一部の資料展示の前では多少の列も出来ていました。今週末の土日も混雑することが予想されます。お出かけの際は美術館の公式Twitterアカウントをご覧ください。



6月28日まで開催されています。なお練馬での展示を終えると、静岡市美術館へと巡回(8月1日〜9月22日)します。*フリデリク・ショパンの名の表記は展覧会に準じました。

「日本・ポーランド国交樹立100周年記念 ショパン-200年の肖像」 練馬区立美術館@nerima_museum
会期:2020年6月2日(火)~6月28日(日) *4月26日(日)の開幕を延期。
休館:月曜日。
時間:10:00~18:00 *入館は閉館の30分前まで
料金:大人1000(800)円、大・高校生・65~74歳800(700)円、中学生以下・75歳以上無料
 *( )は20名以上の団体料金。
 *ぐるっとパス利用で500円。
住所:練馬区貫井1-36-16
交通:西武池袋線中村橋駅より徒歩3分。
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「超写実絵画の襲来 ホキ美術館所蔵」 Bunkamura ザ・ミュージアム

Bunkamura ザ・ミュージアム
「特別展 超写実絵画の襲来 ホキ美術館所蔵」
2020/6/11~6/29



Bunkamura ザ・ミュージアムで開催中の「特別展 超写実絵画の襲来 ホキ美術館所蔵」を見てきました。

2010年に写実絵画専門の美術館として開館したホキ美術館(千葉市緑区)のコレクションが、初めてまとまって東京へとやって来ました。

それが「特別展 超写実絵画の襲来 ホキ美術館所蔵」で、約30名の作家による70点ほどの作品が展示されていました。

まず目を引くのが、風景や人物をセピア色のトーンに包んで描く森本草介で、後ろ姿の裸婦が横になる姿を捉えた「横になるポーズ」は、ホキ美術館の最初のコレクションという記念すべき作品でした。また「アリエー川の流れ」は、フランス中央部を流れる川の岸を横に長い構図に描いていて、家々の立ち並ぶ当地の風景のみならず、静止した時間までも切り取っているかのようでした。リアルながらも叙情的な作風も魅力かもしれません。


野田弘志「聖なるもの THE-Ⅳ」 2013年 ホキ美術館

「魂のリアリズム」と称される画家、野田弘志の「聖なるもの THE-Ⅳ」にも魅せられました。北海道の洞爺湖畔に建つアトリエの庭で見つけた鳥の巣をモチーフとしていて、木や草が細かに重なり、小さな卵が入る様子からは、自然の神秘までを表現しているように思えました。


生島浩「5:55」 2007〜2010年 ホキ美術館 *会場外のパネルより

チラシ表紙を飾った、生島浩の「5:55」に心を奪われた方も多いかもしれません。17世紀のオランダ絵画を思わせるようなアンティークな室内には、一人の女性が座っていて、視線をやや逸らしつつ、指をよじらせながら、はにかむような表情を見せていました。なおタイトルの「5.55」とは、画面右上の時計の指す時分、つまり5時55分に由来していて、ミステリアスな雰囲気もあるのか、ホキ美術館のコレクションの中でも特に高い人気を得ているそうです。

ガラスや花の精緻極まりない描写に驚いたのが、五味文彦の「あかい花」でした。白一色を背に、4つのガラスの器が中央に並べられていて、3つのグラスには赤い花が水に浮いていました。水に屈曲する花や葉は、まるで本物と見間違うかのようで、全体を満たす光の存在までも写しているかのようでした。これほどまでに眩しく透明感のある写実絵画も滅多にないかもしれません。


石黒賢一郎「存在の在処(ありか)」 2001~2010年 ホキ美術館

私が今回の展覧会で最も引かれたのが、石黒賢一郎の「存在の在処(ありか)」でした。一人のやや老いた男性が、教室の黒板や掲示物を背に、横向きに腕を組んでは立つ光景を表していて、黒板の白い文字に至るまで油彩で描いていました。

モデルの男性は画家の父親で、高校を退職する際に制作されたそうですが、僅かな緊張感をたたえながら、どこか達観するかのように遠くを見やる姿には、人生の重みすら感じられはしないでしょうか。年季の入った職人を前にするかのようで、尊敬の念すら覚えるほどでした。

廣戸絵美の「階段」にも目がとまりました。タイトルのごとく建物の中の階段を描いていて、誰もいないからか、どこかで目にし得るような光景にも関わらず、非日常的な空間を見ているような気持ちにもさせられました。コンクリート打ちっぱなしの壁面や、階段の組み合わせなど、幾何学的な空間構成も際立って見えるかもしれません。


小木曽誠「森へ還る」 2017年 ホキ美術館

巨木を背に二人の若い女性を描いたのが、小木曽誠の「森へ還る」でした。佐賀と福岡の県境にある佐賀市富士町の樹齢千年の巨木、「下合瀬の桂」を舞台としていて、青いワンピース姿の女性は、樹木の幹の部分に寄り添うようにポーズをとっていました。*小木曽誠の「森へ還る」のみ撮影可能。

ところでホキ美術館ですが、2019年10月に千葉県を襲った豪雨による被害を受け、設備と一部の作品が損傷したことから、現在も長期に渡って休館しています。先日、ようやく再開の目処が立ち、今年の8月1日のリニューアルオープンすることが発表されました。

私も数年前に一度、訪ねたことがありますが、静かな住宅地の中に、突如、現れる宇宙船のような建物からして個性的で、曲線を活かした回遊型のギャラリーを歩きながら、充実したコレクションに見入ったことを覚えています。再び開館した際は改めて出向きたいと思いました。

最後に新型コロナウイルス感染症対策の情報です。Bunkamura ザ・ミュージアムでは、入館時に全員の検温と手指の消毒を行い、マスクの着用を求めています。原則、発熱や風邪の症状が見られる場合は入館出来ません。

さらに受付にて代表者氏名と連絡先の電話番号を記入する必要がありました。なお連絡先シートについては事前にWEBよりダウンロードして持参することも可能です。


この「超写実絵画の襲来 ホキ美術館所蔵」は、3月20日に開幕したものの、新型コロナウイルス感染拡大防止のため4月6日で中止されました。そして事実上、会期を先延ばしする形にて、6月11日より特別展として改めて再開催されました。(内容は同一です。)

ロッカーが全て閉鎖されていました。重い荷物を持ちながらの鑑賞は大変です。お出かけの際は十分にご注意下さい。

6月29日まで開催されています。

「特別展 超写実絵画の襲来 ホキ美術館所蔵」 Bunkamura ザ・ミュージアム@Bunkamura_info
会期:2020年6月11日(木)~6月29日(月)
休館:会期中無休。
時間:10:00~18:00。
 *入館は閉館の30分前まで。
料金:一般1600円、大学・高校生900円、中学・小学生600円。
 *団体の受付は休止。
住所:渋谷区道玄坂2-24-1
交通:JR線渋谷駅ハチ公口より徒歩7分。東急東横線・東京メトロ銀座線・京王井の頭線渋谷駅より徒歩7分。東急田園都市線・東京メトロ半蔵門線・東京メトロ副都心線渋谷駅3a出口より徒歩5分。
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「ドローイングの可能性」 東京都現代美術館

東京都現代美術館
「ドローイングの可能性」
2020/6/2~6/21



東京都現代美術館で開催中の「ドローイングの可能性」を見てきました。

「最も根源的でシンプルな表現」(解説より)とされるドローイングも、現代においては単に平面へ線として描かれるだけでなく、言葉と深く関わったり、空間へ拡張するなどして多様に展開してきました。

そうしたドローイングの新たな方向を探るのが「ドローイングの可能性」で、書家や彫刻家、それに現代美術家など、美術を超えて幅広く活動する作家の作品が紹介されていました。

冒頭からして見入るのは、近年、自らの批評的な詩文を書として発表する書家の石川九楊でした。緻密でかつ即興的なまでに振幅する線によって象られた書は、時に建物や有機的な都市、そして9.11を連想させる崩壊のイメージを生み出していて、言葉が無限なまでのインスピレーションを引き起こしていました。それこそ現代社会の事象を書に刻み込んでいると言えるかもしれません。



「ドローイングの可能性」で面白いのは、一般的なドローイングの概念を大きく超えたかのような作品も展示されていることでした。それが木材にチェーンソーなどで切り込みを入れた彫刻で知られる戸谷成雄の作品で、とりわけキューブ状の木彫と断片を空間に展開した「視線体ー散」に目を奪われました。

ホワイトキューブの床の中央には、チェーンソーで切り込みが入った木彫が直に置かれていて、周囲の壁面には、あたかも細かく砕いた岩石のような木彫の破片が無数に散るようにくっ付いていました。そして個々の破片を辿れば、四方へと自在に広がる断片的な線が築かれているようで、空間全体にドローイングが立体として立ち上がっていました。



糸を壁に糊付けし、透視図のようなイメージを築いた盛圭太の「Bug report」も魅惑的ではないでしょうか。ホット・グルーガンで接着させた糸は、近未来的な宇宙船を思わせる構造物を描いていて、糸は所々で断線しつつ、また剥がれ落ち、床に散っていました。



これらは意図的であり、時間の経過によるものだそうですが、いわば常に状態は変化しているため、不確定とも言えるかもしれません。



太い糸と細い糸は交差しつつ、互いに接着し、また分断していて、それぞれの糸が生み出す動きや緊張感にも面白さを感じました。*盛圭太の「Bug report」は撮影可能。

赤褐色や青色などの単色で風景を描く山部泰司は、細かな線描にて水の流れる様子や樹木を表していて、目を凝らせば、細部は銅版画のように緻密でした。

既存のイメージを操作し、絵画の可能性を追求するという山部は、近年、レオナルド・ダ・ヴィンチの洪水のドローイングに着想を得た作品を描いていて、「横断流水図」においてもレオナルドを思わせる緻密な線によって、水が樹木を飲み込む光景を目にすることが出来ました。一見、長閑な山水画に思えるかもしれませんが、濁流が地を洗う姿は、まさに洪水という災害そのものでした。



この他、マティスや草間彌生、磯辺行久らの作品も展示されていて、線が生み出した多彩な表現に目を見張るものがありました。ドローイングに対する端的なイメージを解き放つ展示と言えるのではないでしょうか。


東京都現代美術館の新型コロナウイルス感染症対策の情報です。入場時に検温と手指の消毒が行われる他、マスクの着用が求められています。また来場者同士の一定の間隔があけられるよう、入場者数を制限する場合があるそうです。規制状況については公式Twitterアカウント(@MOT_art_museum)をご覧ください。

当初、3月14日から開催される予定でしたが、緊急事態宣言の発令や休業要請等で6月2日まで開幕がずれ込み、終了日も6月14日から6月21日までに変更となりました。よって次の土日で会期末を迎えます。



6月21日まで開催されています。遅くなりましたが、おすすめします。

「ドローイングの可能性」 東京都現代美術館@MOT_art_museum
会期:2020年6月2日(火)~6月21日(日)
休館:月曜日。
時間:10:00~18:00
 *入館は閉館の30分前まで。
料金:一般1200円、大学・専門学校生・65歳以上800円、中高生600円、小学生以下無料。
 *団体受付は当面停止。
 *MOTコレクションも観覧可。
 *同時開催の企画展とのセット券もあり。
住所:江東区三好4-1-1
交通:東京メトロ半蔵門線清澄白河駅B2出口より徒歩9分。都営地下鉄大江戸線清澄白河駅A3出口より徒歩13分。
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「幻想の銀河 山本 基 × 土屋仁応」 ザ・ギンザ スペース

ザ・ギンザ スペース
「幻想の銀河 山本 基 × 土屋仁応」 
2020/6/2~8/2



ザ・ギンザ スペースで開催中の「幻想の銀河 山本 基 × 土屋仁応」を見てきました。

1966年に広島で生まれた山本基(やまもともとい)は、塩を素材にした作品を手掛け、これまでにも「MOTアニュアル」(2010年、東京都現代美術館)や「瀬戸内国際芸術祭」(2016年)に参加するなどして幅広く活動してきました。

また1977年に神奈川県生まれの土屋仁応(つちやよしまさ)は、仏像制作の技術を元に、動物をモチーフとした木彫を制作し、「集まれ!おもしろどうぶつ展」(2011年、横須賀美術館)や、 「木々との対話─再生をめぐる5つの風景」(2016年、東京都美術館)などで作品を公開してきました。

その2名の作家の初めてのコラボレーション展が「幻想の銀河」で、銀座の地下の小さなスペースには、詩情に溢れ、なおかつ幻夢的なまでに美しい光景が広がっていました。



会場へと足を踏み入れた途端、思わず息をのんでしまったのは私だけではないかもしれません。ホワイトキューブのガラスの床面へ渦を巻くように連なるのが、山本基の「たゆたう庭」と題したインスタレーションで、いずれもが塩で象られていました。



網目を描きつつ、細波が立つように広がる光景は、流氷や砂漠、はたまた宇宙の星雲を連想させ、タイトルのごとく広大な「銀河」を目にしているかのような錯覚にも囚われました。



その星雲の上で群れをなしているのが、土屋仁応の「鹿」で、いずれもが楠を用いて作られた木彫の作品でした。鹿は寄り添いながら、時に何かを気にするかのように振り返っていて、ふと足を止めつつも、塩の渦を静かに渡り歩いていました。また水辺に足を踏み入れては、体を休めつつ、遊ぼうとしている光景にも見えるかもしれません。

鹿の群れの上には、丸い「月」が浮かんでいて、あたかも銀河の中心を司る天体のような姿を見せていました。さらに床のガラス面の効果か、会場の壁面に塩の模様が反映していて、空間を突き抜けていくかのようでした。



会場奥に設置された見晴台に上がると、銀河と鹿の群れを一望することが出来ました。また天井も床と同様にガラスが用いられていてるからか、会場全体が写り込んで、上下へと作品が無限に展開するかのようでした。



それこそ覗きこめば底なしの深淵の銀河が写り、見上げれば空を突き抜けては宇宙に達するかのようで、手狭なスペースを逆手に生かしたインスタレーションと言えるのではないでしょうか。



ただ一頭、群れから離れ、角を伸ばしては立つ鹿に目がとまりました。「鹿の王」と位置付けられていましたが、優しげな眼差しながらも、強い意志が込められるようにも感じられ、どこか凛とした佇まいも魅惑的に思えました。



新型コロナウイルス感染症対策のため、会期が当初の4月6日から5月24日までより変更され、6月2日から8月2日までとなりました。当面は18時までの時短での公開となるそうです。

8月2日まで開催されています。

「幻想の銀河 山本 基 × 土屋仁応」 ザ・ギンザ スペース
会期:2020年6月2日(火)~8月2日(日)
休館:6月15日(月)、7月20日(月)。
時間:当面は11:00~18:00の時短営業。
料金:無料
住所:中央区銀座5-9-15 銀座清月堂ビルB2F
交通:東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線銀座駅より徒歩3分。東京メトロ日比谷線・都営浅草線東銀座駅より徒歩3分。
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「広島⇔東京 インスタギャラリートーク」で見たい「生誕135年 川端龍子展」

広島県立美術館
「生誕135年記念 川端龍子展―衝撃の日本画」
2020/5/12〜6/21



広島県立美術館と大田区立龍子記念館が、「生誕135年記念 川端龍子展―衝撃の日本画」展の見どころをインスタライブでコラボ配信する「広島⇔東京 川端龍子展インスタギャラリートーク」を行っています。

ここでは広島県立美術館主任学芸員の神内有理さんがガイドを担いながら、大田区立龍子記念館主任学芸員の木村拓也さんが同記念館よりオンラインで解説を行っていて、上下に映像が連なり、まるで広島と東京の会場が繋がっているかのようでした。

冒頭では、広島会場の龍子の肖像写真と、ほぼ同年代に近い頃に象られた記念館にある石膏像を比較して、ともに右手を出してポーズを構える龍子の姿が見られました。

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解説 大田区立龍子記念館主任学芸員 木村拓也氏、広島県立美術館主任学芸員 神内有理

広島県立美術館・縮景園(@hiroshima_pref_art_museum)がシェアした投稿 -


一連の配信を通して印象に深いのは、大田区立龍子記念館でも特に人気の高いという大作の「草の実」でした。「若々しさ」と「野心」をキーワードに、金泥によって生み出された遠近感などについて解説していて、生命感に漲った作品の魅力を感じ取ることが出来ました。またライブゆえにコメント欄とのやり取りなども面白く感じました。

なお11日(木)の夕方に行われたインスタギャラリートークは全3回あり、第2回は16日(火)、第3回は18日(木)の配信が予定されています。また追って動画もアップされるそうです。

いわゆるコロナ禍において、各美術館がオンライン上で様々なコンテンツを発信していますが、遠く離れた美術館同士がコラボする試みは多いとは言えません。冒頭、通信回線の都合か、うまく噛み合わない部分もありましたが、今後の展開にも期待したいと思いました。



名作展「旅行く心 龍子が描いた日本の風景」大田区立龍子記念館
会期:2020年6月2日(火)~8月23日(日)
https://www.ota-bunka.or.jp/facilities/ryushi/tabid/218/Default.aspx

また6月2日より名作展「旅行く心 龍子が描いた日本の風景」を開催中の大田区立龍子記念館においても、かねてより展示作品を紹介する動画をyoutubeで配信しています。



いずれも今回のインスタライブに登場した木村さんによる解説で、展示替え作業の様子や収蔵庫なども映像で紹介していました。通常、記念館へ出向いても見ることが叶わない光景だけに、興味深い内容と言えるのではないでしょうか。また広島県立美術館の「生誕135年記念 川端龍子展―衝撃の日本画」についても言及されていました。


実のところ、私も大田区立龍子記念館で木村さんのギャラリートークをリアルに拝聴したことがありますが、とてもお話が分かりやすく、強く引き込まれるものを感じました。こちらの動画もあわせて視聴されることをおすすめします。

「生誕135年記念 川端龍子展―衝撃の日本画」 広島県立美術館@H_pref
会期:2020年5月12日(火)〜6月21日(日)  *会期延長
休館:月曜日。
時間:9:00~17:00
 *入館は閉館の30分前まで。
 *6月より毎週金曜日は20時まで開館。
料金:一般1300(1100)円、大学・高校生1000(800)円、中学・小学生600(400)円。
 *( )内は20名以上の団体料金。
 *所蔵作品展も観覧可。
住所:広島市中区上幟町2-22
交通:JR広島駅南口Aホーム1・2・6番より広電に乗車し「八丁堀」乗り換え、白島線「縮景園前」下車すぐ。
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「奇才―江戸絵画の冒険者たち―」 江戸東京博物館

江戸東京博物館
「奇才―江戸絵画の冒険者たち―」
2020/6/2~6/21



江戸東京博物館で開催中の「奇才―江戸絵画の冒険者たち―」を見てきました。

江戸時代、多くの才能を持った絵師が全国各地で活動し、「斬新で個性的な表現」(公式サイトより)を生み出してきました。

そうした絵師を紹介するのが「奇才―江戸絵画の冒険者たち―」で、北は松前から、南は高知、長崎へと至る30名以上の作品が一堂に公開されていました。


狩野山雪「寒山拾得図」 京都・真正極楽寺真如堂 展示期間:6月2日〜6月21日

まず冒頭で目立っていたのが、狩野山雪の「寒山拾得図」で、中国の唐の僧で奇行が多く、文殊や普賢の化身とされた姿を、まるで妖怪とも言えるような出で立ちで描いていました。巻物を持つ寒山の薄ら笑いはもはや不気味でもあり、肩に手をかける拾得とは、何やら悪巧みをしているかのようでした。これぞ「奇才」の真骨頂と呼べる作品かもしれません。

人気の若冲では「玉蜀黍図」に心引かれました。大きく屈曲して葉を伸ばす玉蜀黍の姿を捉えていて、葉には穴が空き、小さな鳥があたかも隠れん坊をするように見え隠れしていました。素早い筆致と墨の硬軟を使い分けた表現は、颯爽としていて、若冲ならではの独特な生気に満ちていました。



応挙では「淀川両岸図巻」が充実していました。京都・伏見から大阪・天満橋へと至る淀川の両岸の風景を16メートルもの絵巻に表した作品で、会場では一部が開いていました。ここで面白いのは川を中央にして、両岸の景色を上下に描いていることで、あたかも川からの視点を平面へ落とし込んでいるかのようでした。また八幡や淀大橋など、地名を記した画稿も出品されていて、絵巻と見比べることも出来ました。

先の山雪の奇異な「寒山拾得図」に対し、思いっきり力を抜いてデフォルメしたように描いたのが、蘆雪の同じモチーフの作品でした。寒山と拾得が互いに向き合う姿を捉えていて、墨の筆触は席画を思わせるように即興的でした。ゆるキャラ的に見えるかもしれません。

エグ味で知られる京都の絵師、祇園井特では、「鈴屋大人像」が真に迫っていました。60歳を越えた本居宣長の姿を描いていて、細い目や少しすぼめた口元、それに首筋のシワまでも精緻に写していました。もはや年季すら伝わるかのようで、実に厳粛な佇まいではないでしょうか。


狩野永岳の「熊鷹図屏風」にも異様なまでの迫力が感じられました。ちょうど熊が2頭、金雲で包み隠れるように描かれていて、一頭は穴の中からぬっと首を突き出すような仕草をしていました。妙に滑り気のある毛並みや鋭い爪も見どころと面白いかもしれません。

なごみの琳派で知られる中村芳中では、「公卿観楓図」に見入りました。楓を鑑賞する一人の公卿の後ろ姿を描いていましたが、身体は三角形のおにぎりのような形をしていて、まるで人形のように可愛らしく見えました。この他、現存する唯一の巻物で、金などの色彩も華麗な「人物花鳥図巻」にも心を奪われました。

必ずしも有名ではない絵師に魅惑的な作品が多いのも、「奇才展」の楽しいところかもしれません。そのうちの一人が大坂の耳鳥斎で、生前の仕事と関係する21の地獄を表した「別世界巻」が展示されていました。ここでは確かに鬼や地獄に落ちた者たちが描かれているものの、コミカルでかつユーモラスな表現が目立っていて、おおよそ恐ろしく見えませんでした。むしろこれほど楽しげな地獄も他にないかもしれません。

同じく大坂の墨江武禅の「月下山水図」は、月明かりに照らされた山や水辺の景色をモノクロームに写していて、白い近景と黒い遠景の対比のゆえか、ネガとポジを反転させた写真のような独特の視覚効果を生み出していました。

江戸の加藤信清の文字絵仏画にも驚かされました。一見、何ら変哲のないように思える「阿弥陀三尊図」には、実はたくさんの経文が事細かに描かれていて、文字により仏画を作り上げていました。ただ経文はあまりにも小さいため、肉眼ではわからないかもしれません。


片山楊谷「竹虎図屏風」(左隻) 鳥取・雲龍寺 展示期間:6月2日~6月21日

この他、仙台の菅井梅関、水戸の林十江、小布施の高井鴻山、長崎生まれの片山楊谷など、いわばご当地の絵師にも見入る作品が少なくありませんでした。近年、様々な江戸絵画展が行われてきましたが、その中でも新たな発見と出会いの多い展覧会と言えるかもしれません。


葛飾北斎「上町祭屋台天井絵 女浪」  小布施町上町自治会(北斎館寄託) 展示期間:通期

さて一方で有名な絵師で忘れられないのが北斎で、とりわけ小布施の祭屋台の天井絵として描いた「上町祭屋台天井絵 女浪」と「東町祭屋台天井絵 鳳凰図」には強く魅せられました。特に前者の女浪は、触手のように広がる波がとぐろを巻いていて、あたかも異界へと繋がる洞窟の入り口のように思えました。それこそしばらく見ているとブラックホールに吸い込まれるような錯覚に陥るかもしれません。


絵金「播州皿屋敷 鉄山下屋敷」 赤岡町本町二区 展示期間:6月2日~6月21日

見どころの多い「奇才展」のハイライトをあえて挙げるとすれば、高知の絵師、絵金の芝居絵屏風にあるのではないでしょうか。いずれも歌舞伎の場面をモチーフにした計4点の作品が展示されていて、血のような赤などの鮮烈な色彩には目を奪われるものがありました。また敵打ちなど血みどろの場面自体も劇場的で、まるで芝居のワンシーンに立ち会っているような臨場感さえありました。それでいてやや歪んだ構図など、荒削りな面があるのも魅力の1つかもしれません。


蠣崎波響「御味方蝦夷之図 イコトイ」 函館市中央図書館 展示期間:6月2日~6月21日

最後に新型コロナウイルス感染症対策に関する情報です。開幕は当初の4月25日から約1ヶ月以上もずれ込み、6月2日となりました。

ただし予定通り6月21日に閉幕するため、公開されない作品がある上、一部作品の展示期間も変更されています。詳しくは下記リンク先の出品リストをご覧下さい。

「奇才―江戸絵画の冒険者たち―」出品リスト(PDF)

チケットは事前予約制ではなく、窓口でも購入可能ですが、団体の受け入れや夜間開館は中止となりました。さらに入館に際しては、来場者全員の検温と手の消毒が行われていて、感染症の拡大防止のために、入場者数を制限する場合もあります。



私は会期4日目に出向きましたが、平日の午後だったためか空いていて、特に制限は一切ありませんでした。また会話も控えるよう要請されているからか、展示室内も静まり返っていました。

しかし会期が大幅に短縮されたため、今後、入場者が集中し、閉幕に向けて混み合う可能性も考えられます。最新の状況については江戸東京博物館の公式Twitterアカウントをご覧下さい。



6月21日まで開催されています。おすすめします。なお東京展を終えると、山口県立美術館(2020年7月7日~8月30日)、あべのハルカス美術館(2020年9月12日~11月8日)へと巡回します。

「奇才―江戸絵画の冒険者たち―」 江戸東京博物館@edohakugibochan
会期:2020年6月2日(火)~6月21日(日)
時間:9:30~17:30
 *入館は閉館の30分前まで。
休館:月曜日。但し5月4日、18日は開館。
料金:一般1400円、大学・専門学生1120円、小学・中学・高校生・65歳以上700円。
 *団体の受け入れは中止。
 *常設展との共通券あり
 *毎月第3水曜日のシルバーデーは中止。
住所:墨田区横網1-4-1
交通:JR総武線両国駅西口徒歩3分、都営地下鉄大江戸線両国駅A4出口徒歩1分。
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「神田日勝 大地への筆触」 東京ステーションギャラリー

東京ステーションギャラリー
「神田日勝 大地への筆触」 
2020/6/2~6/28



東京ステーションギャラリーで開催中の「神田日勝 大地への筆触」を見てきました。

1937年に東京の練馬で生まれた神田日勝は、7歳の時に家族とともに戦災を逃れ、北海道の十勝に入植すると、農業を続けながら絵画を制作し、道内の展覧会などで作品を発表しては高く評価されてきました。

その日勝の東京では約40年ぶりの回顧展が「大地への筆触」で、油彩の代表作からペンや墨の作品を網羅し、目まぐるしく変化した画風を辿っていました。

はじまりは10代の頃の「自画像」で、白いシャツを着ながら、まだあどけない表情をした自らの姿を描いていました。入植後も神田一家は、荒地の開墾などで苦難の生活を送りましたが、後に東京藝術大学に進む兄の一明の影響を受けた日勝は、小さい頃から絵にのめり込むと、ほぼ独学で絵画を習得しました。


「ゴミ箱」 1961年 個人蔵(神田日勝記念美術館寄託)

暗い色遣いを基調に、どこか重厚でかつ暗鬱な雰囲気を漂わせているのも、早い段階の日勝の画風の特徴と言えるかもしれません。「ゴミ箱」では、大きなドラム缶や打ち捨てられた靴、そして空き缶などを真正面から捉えていて、一面はナイフで細かに刻みこんだような黒褐色の絵具で覆われていました。まさに誰も気にも留めない場末の景色を見るかのようで、物悲しさを感じてなりませんでした。


「飯場の風景」 1963年 神田日勝記念美術館

「閉塞感」も日勝の画業を語る一つのキーワードではないでしょうか。「飯場の風景」は、労働者が狭い室内で休憩を取る光景を描いていて、膝を組みつつ、横になって眠る男たちは、もはや空間へ押し込められたのように窮屈でした。そこには束の間の安らぎと言うよりも、むしろ労働の過酷さが滲み出ているようで、全体を包み込む静けさのみがひしひしと伝わってきました。

一連の日勝の作品を通して特に胸を打つのが、馬をモチーフとした絵画でした。初期の「馬」は飼い葉を食べる馬を横から描いていて、背骨の浮き上がり、太い脚を地面へどっしりと降ろした農耕馬の逞しさが感じられました。


「死馬」 1965年 北海道立近代美術館

その一方で「死馬」は、石の床で死んだ馬を捕らえた作品で、目を伏して、丸々ように横たわる馬の姿には、日勝の馬への強い追慕の念が表れているかのようでした。また細かに毛並みを描いているのも特徴的で、一本一本がうねるようにざらついた筆触は、あたかもゴッホの絵画を目にするようでした。

1964年に独立展に初入選し、その後も入選を重ねると、日勝は色彩を大きく取り込んだ作品を制作するようになりました。以前の黒褐色とは一変し、赤や黄色、青などの原色を多用していて、力強い筆致やざらついた絵具の質感こそ受け継がれたものの、色だけを取り上げれば同じ画家とは思えないほどでした。


「画室A」 1966年 神田日勝記念美術館

「画室A」は日勝が1966年から挑戦した連作の1つで、絵具缶や筆などの画材が画室内へ散乱するように置かれた光景を、原色を用いて平面的に描いていました。また「画室C」も同じ主題の作品で、中央に集めた椅子や画材の背後には、もはやポップアートに登場するようなショッキングピンクが広がっていました。これほどの激しい色を日勝はどこに秘めていたのでしょうか。


「晴れた日の風景」 1968年 神田日勝記念美術館

「晴れた日の風景」も驚くべき熱量を蓄えた作品かもしれません。太陽の日差しの元、人と馬のいる光景を描いていましたが、馬は赤や黄、青などの色で象られ、人とともにデフォルメされつつ、それこそ絵具をぶちまけたかのような筆触で描いているなど、強い個性が表れていました。アンフォルメルの影響との指摘もありますが、日勝は同時代の美術の潮流や画壇へ敏感に反応していて、時に社会事象を投影した作品を描くなど、何も孤高で隔絶した画家というわけではありませんでした。


「室内風景」 1970年 北海道立近代美術館

日勝最後の完成作であるのが「室内風景」で、一面の新聞紙に囲まれた空間の中、ただ一人、膝を立ててはしゃがみ込む自身の姿を描いていました。また床には鞄や時計といった日用品の他に、赤ん坊の人形や果物の皮、さらに魚の骨なども散らばっていて、現実と非現実がないまぜになっているかのようでした。

1968年、31歳にて長女が誕生し、アトリエを増築しては、展覧会へ出品するなどして活動した日勝でしたが、1970年の春先に体調を崩すと入院し、8月末には腎盂炎による敗血症のために亡くなりました。実に32歳の若さでした。


「馬(絶筆・未完)」 1970年 神田日勝記念美術館

その日勝の遺作として伝わるのが、馬を横から捉えた「馬(絶筆・未完)」でした。ちょうど馬の前半身のみが描かれていて、頭部と前脚部分こそ完成しているものの、腹部は下塗りのままの状態で、残りは輪郭線のみが引かれ、ベニヤ板の支持体が露出していました。そこには部分ごとに絵を完成させようとする、日勝の制作プロセスも垣間見られるかもしれません。

ここでとりわけ印象に深いのは、憂いを帯びたような馬の目で、やや虚ろな瞳の奥には、無限の空間が広がっているように思えました。どのように仕上げようとしたのかは分かりませんが、大きく画風を変えた日勝が、ともすると原点に回帰した作品とも呼べるのではないでしょうか。



なお神田日勝は、2019年のNHK朝の連続テレビ小説「なつぞら」に登場する、山田天陽のモチーフになった画家だそうです。私は知りませんでしたが、会場内で「テレビで見た。」などと話されている方もおられたので、ひょっとすると日勝の作品もドラマ中に登場していたのかもしれません。



最後にチケットに関する情報です。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、事前日時予約制が導入されました。原則、ローソンチケット、もしくはインターネット予約にて入館時間を指定の上、入場する必要があります。(前売券や招待券を持っている場合は予約不要。)

入場時間枠は10時から17時半まで、各1時間毎の7回あり、予定枚数に達し次第、売り切れとなります。なお金曜は17時半から19時半の夜間開館の枠が追加されます。



チケット購入は各指定時間の30分前までで、各回の入れ替え制ではなく、指定時間内であればいつでも入場出来ます。(インターネット予約のみ指定時間の3時間前まで。)私はローソンの店内にあるLoppiでチケットを手配しました。端末で展覧会を検索し、氏名と電話番号を入力するだけで、スムーズに購入可能でした。



今のところ各指定時間ともに、入場枠には余裕があるそうです。前売などのチケットをお持ちでない場合は、必ず事前に時間を指定の上、お出かけ下さい。

【「神田日勝 大地への筆触」 巡回スケジュール】
神田日勝記念美術館:2020年7月11日(土)~9月6日(日)
北海道立近代美術館:2020年9月19日(土)~11月8日(日)


会期中は無休です。6月28日まで開催されています。

「神田日勝 大地への筆触」 東京ステーションギャラリー
会期:2020年6月2日(火)~6月28日(日)
休館:会期中無休。
料金:一般1100(800)円、高校・大学生900(600)円、中学生以下無料。
 *ローソンチケット、インターネット予約による事前発券制。
時間:10:00~18:00。
 *毎週金曜日は20時まで開館。
 *入館は閉館の30分前まで。
住所:千代田区丸の内1-9-1
交通:JR線東京駅丸の内北口改札前。(東京駅丸の内駅舎内)
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「コズミック・ガーデン サンドラ・シント展」 メゾンエルメス

メゾンエルメス
「コズミック・ガーデン サンドラ・シント展」 
2020/2/11~7/31



メゾンエルメスで開催中の「コズミック・ガーデン サンドラ・シント展」を見てきました。



1968年、ブラジルに生まれたサンドラ・シントは、星や結晶、波などのドローイングを元にしたインスタレーションを制作し、世界各国での展覧会に参加しながら、壁画やパブリックアートも手掛けてきました。



まず目に飛び込んでくるのは、水色を背景にした壁面に、白く、また震えるように細いドローイングが広がる様子で、波の水しぶきや泡、それにクラゲやクジラなどの海の生き物、また岩と思しきモチーフがたゆたうように描かれていました。大海原に投げ込まれたかのような印象を覚えるかもしれません。



それらは時にブランコや梯子、あるいは線路のような線で繋がっていて、有機的とも神秘的とも言える世界が展開していました。また所々に海、あるいは雲を連想させるカンヴァスの作品が組み合わされていて、壁面のドローイングと連続しつつも、あたかも別の空間への入口であるかのように思えました。



展示室の手前から一度戻って、反対側の奥へのスペースへと進むと、水色から青、そして藍、あるいは紫のように色が変化し、昼から夜、さらに星空から宇宙を連想させる空間が築かれていました。



ここでは白や銀のドローイングが星屑を象るように描かれていて、壁面だけでなく、床にまでこぼれ落ちるように広がっていました。またクッションも置かれていて、寝そべりながら、夜空に星が瞬くような光景を眺められました。



ガラスのブロックが特徴的なメゾンエルメスでは、時間によって光の差し込み方や明るさが異なります。私が出向いた際は日没後でしたが、日中に出向くとまた違った光景が見られるかもしれません。



一連のドローイングを目で追いながら、水の流れや時の移ろい、そして宇宙の神秘などを連想していくと、いつしか空間全体に飲まれていることに気づきました。シンプルながらも、これほど没入的な体験を得る展示も少ないかもしれません。



新型コロナウイルス感染拡大防止のため、3月3日から6月3日まで臨時休館していましたが、6月4日から展示が再開されました。それに伴って、当初の5月10日までの会期が、7月31日まで延長されました。

再開後は混雑緩和のため、ソニー通り側から入場する必要があり、店内用のエレベーターからは行き来出来ません。また観覧に際してはマスクの着用が求められています。お出かけの際はご注意下さい。



7月31日まで開催されています。

「コズミック・ガーデン サンドラ・シント展」 メゾンエルメス
会期:2020年2月11日(火・祝)~7月31日(金)
休廊:不定休。
時間:11:00~19:00 
 *日曜は19時まで。入場は閉場の30分前まで。
料金:無料。
住所:中央区銀座5-4-1 銀座メゾンエルメス8階フォーラム
交通:東京メトロ銀座線・日比谷線・丸ノ内線銀座駅B7出口すぐ。JR線有楽町駅徒歩5分。
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2020年6月に見たい展覧会【奇才―江戸絵画の冒険者たち/ショパン/ロンドン・ナショナル・ギャラリー】

実に2月以来の「予定と振りかえり」の更新です。下記リンク先にまとめましたが、緊急事態宣言解除に伴い、展示を再開する美術館が増えてきました。6月に気になる展覧会をリストアップしてみました。

新型コロナウイルスへの対応に伴う「美術館・博物館」休館情報 第八報(はろるど)

展覧会

・「奇才―江戸絵画の冒険者たち―」 江戸東京博物館(6/2~6/21)
・「画家が見たこども展」 三菱一号館美術館(6/9~6/21)
・「ドローイングの可能性」 東京都現代美術館(6/2~6/21)
・「ルオーと日本展響き合う芸術と魂」 パナソニック汐留ミュージアム(6/5~6/23)
・「神田日勝 大地への筆触」 東京ステーションギャラリー(6/2~6/28)
・「ショパン-200年の肖像」 練馬区立美術館(6/2~6/28)
・「超写実絵画の襲来 ホキ美術館所蔵」 Bunkamura ザ・ミュージアム(6/11~6/29)
・「写真とファッション」 東京都写真美術館(6/2~7/19)
・「雲巻雲舒―現代中国美術展・紙」 市原湖畔美術館(5/28~7/26)
・「古典×現代2020―時空を超える日本のアート」 国立新美術館(6/24~8/24)
・「第9回新鋭作家展 ざらざらの実話」 川口市立アートギャラリー・アトリア(6/9~8/30)
・「写真と映像の物質性」 埼玉県立近代美術館(6/2~9/6)
・「洋風画と泥絵 異国文化から生れた『工芸的絵画』」 日本民藝館(6/9~9/6)
・「真珠-海からの贈りもの」 渋谷区立松濤美術館(6/2~9/22)
・「森山大道の東京 ongoing」 東京都写真美術館(6/2~9/22)
・「東京モダン生活 東京都コレクションにみる1930年代」 東京都庭園美術館(6/1~9/27)
・「MOTコレクション いまーかつて 複数のパースペクティブ」 東京都現代美術館(6/2~9/27)
・「オラファー・エリアソン展/もつれるものたち」 東京都現代美術館(6/9~9/27)
・「ピーター・ドイグ展」 東京国立近代美術館(6/12~10/11)
・「ロンドン・ナショナル・ギャラリー」 国立西洋美術館(6/18〜10/18)
・「鴻池朋子 ちゅうがえり/Cosmo-Eggs | 宇宙の卵/新収蔵作品特別展示:パウル・クレー」 アーティゾン美術館(6/23〜10/25)

ギャラリー

・「マギーズセンターの建築と庭―本来の自分を取り戻す居場所」 ギャラリーエークワッド(6/2〜6/25)
・「東京 TOKYO / MIKA NINAGAWA」 PARCO MUSEUM TOKYO(6/12〜6/29)
・「絵の旅 vol.5 深く沈み、軽やかに浮かぶ 伊庭靖子・岡﨑乾二郎・関根直子・東城信之介」 MA2Gallery(6/6〜6/27)
・「師岡清高写真展:刻の表出」 キヤノンギャラリーS(6/15~7/25)
・「PICNIC×KOGEI展 produced by SERENDOUCE CRAFTS」 ポーラミュージアム アネックス(6/26〜7/5)
・「幻想の銀河 山本 基×土屋仁応」 ザ・ギンザスペース(6/2~8/2)
・「コズミック・ガーデン サンドラ・シント展」 メゾンエルメス(6/4~7/31)

今月はいずれも開幕が大きく延期された3つの展覧会に注目したいと思います。まずは江戸絵画です。江戸東京博物館にて「奇才―江戸絵画の冒険者たち―」が行われています。



「奇才―江戸絵画の冒険者たち―」@江戸東京博物館(6/2~6/21)

これは江戸時代、北海道から九州にまで活動した35人の絵師を紹介するもので、若冲、蘆雪、蕭白、国芳といった「奇才」の絵師のみならず、主流派とされてきた琳派の宗達や光琳、応挙ら作品も合わせて展示されます。


私として特に楽しみなのは、高知の出身で、歌舞伎芝居の絵看板で有名な絵金の屏風がやって来ることで、実に同県外としては約10年ぶりの公開となります。

本来、4月25日にスタートするはずでしたが、6月まで開幕がずれ込み、山口や大阪への巡回の関係もあるのか、会期は延長されません。よって残念ながら展示されない作品(出品リスト)も少なくなく、6月21日までのタイトなスケジュールになりましたが、早めに出かけたいと思います。

続いては音楽家の展覧会です。「ショパン-200年の肖像」が練馬区立美術館にてスタートします。



「ショパン-200年の肖像」@練馬区立美術館(6/2~6/28)


ポーランド出身で、ピアノの詩人とも呼ばれるフレデリック・ショパンの音楽は、母国のみならず、世界中の多くの人々に愛されてきました。そのショパンに関する楽譜、手紙の他、美術作品など、約250点の資料を公開するのが本展で、日本でのショパン受容などについても探っていきます。ショパンの優美でかつ時に熱の入った音楽は、クラシックファン以外にもよく知られているのではないでしょうか。

ついに開幕日が決まりました。イギリスの誇る西洋絵画のコレクションを、初めて大規模に国外で公開する「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」が、国立西洋美術館にて開催されます。



「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」@国立西洋美術館(6/18〜10/18)

当初、3月3日のスタートを目指して準備が行われ、既に設営が終了しましたが、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、約3ヶ月間以上もの間、来場者を迎えられない状態が続いていました。

延期後の開幕日は6月18日です。但し6月18日から6月21日の間は「前売券・招待券限定入場期間」とし、前売券と招待券を持っている方のみ入場することが出来ます。

これからチケットを購入する場合の入場期間は6月23日から10月18日までです。チケットは全て日時指定の事前予約制で、スマチケやイープラス、ファミリーマート店頭のFamiポートなどでの販売となり、国立西洋美術館の窓口では一切取り扱われません。なお前売券と招待券を持っている場合は、同期間中においても、当日入場分の整理券が配布されることがあります。とは言え、枚数に限りがあるため、入場出来ない可能性も予想されるため、事前予約の方が良いかもしれません。


入場時間枠は9時半から17時までの15回に分かれていて、さらに金曜と土曜には夜間開館時の5回の枠が加わります。各回ごとの入れ替え制ではありませんが、鑑賞者数を一定に保つ観点から、1時間以内を目処に鑑賞するよう求められています。こうした状況下だけにやむを得ませんが、チケットの販売や入場方法は相当にイレギュラーです。詳しくは同展公式サイトをご覧ください。

コロナ禍において依然として先が見通せませんが、しばらくは各館のガイドラインに準じつつ、感染症対策に努めながら、近場の展示を回るつもりです。それでは今月もどうぞよろしくお願いします。
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新型コロナウイルスへの対応に伴う「美術館・博物館」休館情報 第八報

緊急事態宣言の解除を受け、再開館する美術館や博物館が増えてきました。第一報(3月2日)、第二報(3月9日)、第三報(3月16日)、第四報(3月24日)、第五報(4月1日)、第六報(4月9日)、第七報(5月2日)に続きます。新型コロナウイルスへの対応に伴う、一都三県(東京・神奈川・埼玉・千葉)の主な美術館と博物館の休館情報をまとめてみました。*6月4日に一部情報を更新しました。

最新の情報は→新型コロナウイルスへの対応に伴う「美術館・博物館」休館情報 第十四報(2021年6月1日現在)



【5月中に再開した美術館】

・ワタリウム美術館 5/27〜通常開館 「青木陵子+伊藤存 変化する自由分子のWORKSHOP展」(~6/14)
・板橋区立美術館 5/30~再開 「深井隆 -物語の庭-」(~6/28)
・岡田美術館 5/30~再開 「北斎の肉筆画ー版画・春画の名作とともに」(4/5~9/27)
・埼玉県立歴史と民俗の博物館 5/26~再開 「武蔵国の旗本」(開催中止)
・さいたま市大宮盆栽美術館 5/29~再開 「コレクション名品展(所蔵品展)」(5/29~11/4)
・市原湖畔美術館 5/28~再開 「雲巻雲舒―現代中国美術展・紙」(~7/26)
・航空科学博物館 5/26~再開
・千葉県立美術館 5/26~部分再開 「コレクション展」(5/26~7/12)

まず5月中に再開した美術館です。板橋区立美術館は5月30日より開館し、休止中の「深井隆 -物語の庭-」の会期を6月28日まで延長しました。また5月28日に開館した市原湖畔美術館も「雲巻雲舒―現代中国美術展・紙」の会期を約1ヶ月延期し、7月26日までの開催となりました。

【6月9日までに開館予定の美術館】

・上野の森美術館 6/1~再開 「第38回 上野の森美術館大賞展」(6/1~11) 
・国立科学博物館 6/1~再開 *常設展のみ 「特別展 和食」(開催中止)
・東京国立博物館 6/2~再開 *常設展(一部のみ) 「特別展 きもの KIMONO」(6/30~8/23)
・相田みつを美術館 6/2~再開 「みつをの言葉力」(~9/13)
・東京国立近代美術館 6/4~再開 *常設展を先行 「ピーター・ドイグ展」(6/12~10/11)
・三の丸尚蔵館 6/2~再開 「皐月,水無月,文月~夏めく日本」(6/2~7/12)
・東京ステーションギャラリー 6/2~再開 「神田日勝 大地への筆触」(6/2~6/28)
・パナソニック汐留ミュージアム 6/5~再開 「ルオーと日本展響き合う芸術と魂」(6/5~6/23)
・三菱一号館美術館 6/9~再開 「画家が見たこども展」(~6/21)
・ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション 6/4~再開 「春の南桂子展 あの木の向こうがわ」(~7/26)
・岡本太郎記念館 6/1~再開 「岡本太郎の版画」(~6/28)
・渋谷区立松濤美術館 6/2~再開 「真珠-海からの贈りもの」(6/2~9/22)
・21_21 DESIGN SIGHT 6/1~再開 「秘展 めったに見られないデザイナー達の原画」(~9/22)
・アクセサリーミュージアム 6/9~再開 「ルイ・イカール 版画の中のパフォーマンスレディーII」(6/9~6/27)
・東京都写真美術館 6/2~再開 「写真とファッション」(6/2~7/19)、「森山大道の東京 ongoing」(6/2~9/22)
・日本科学未来館 6/3~再開
・日本民藝館 6/9~再開 「洋風画と泥絵 異国文化から生れた『工芸的絵画』」(6/9~9/6)
・東京都庭園美術館 6/1~開館 「東京モダン生活 東京都コレクションにみる1930年代」(6/1~9/27)
・目黒区美術館 6/2~再開(一部業務) 「あそぶひと-人形と子どもの暮らし」(6/20~8/23)
・江戸東京博物館 6/2~再開 「奇才―江戸絵画の冒険者たち―」(6/2~6/21)
・すみだ北斎美術館 6/2~再開 *常設展のみ 「大江戸歳事記」(6/30~8/30)
・たばこと塩の博物館 6/2~再開 「隅田川に育まれた文化 浮世絵に見る名所と美人」(~6/28)
・東京都現代美術館 6/2~再開 「ドローイングの可能性」(6/2~6/21)、「MOTコレクション いまーかつて 複数のパースペクティブ」(6/2~9/27)、「オラファー・エリアソン展/もつれるものたち」(6/9~9/27)
・刀剣博物館 6/2~再開 「日本刀の見方パートⅢ 刃文」(~6/21)
・古代オリエント博物館 6/1~再開 「バハレーンで古墳を掘る-バハレーン、マカバ古墳群の調査」(6/1~7/12)
・練馬区立美術館 6/2~再開 「ショパン-200年の肖像」(6/2~6/28)
・世田谷美術館 6/2~再開 「気になる、こんどの収蔵品―作品がつれてきた物語」(6/2~8/16)
・世田谷文学館 6/2~再開 「写真家・大竹英洋 ノースウッズを旅する」(6/2~9/22)
・八王子夢美術館 6/9~再開 「収蔵品展」(6/9~7/12)
・府中市美術館 6/2~再開 「東京近郊のんびり散歩 江戸時代から現代まで」(6/2~7/5)
・町田市立国際版画美術館 6/9~再開 「インプリントまちだ展2020」(6/9~6/28)
・三鷹市市民ギャラリー 6/2~再開
・武蔵野市立吉祥寺美術館 6/1~再開 「土田圭介 鉛筆画展 心の旅 モノクロームの世界で描く心のカタチ」(6/1~6/7)
・神奈川県立近代美術館鎌倉別館 6/9~再開 「日々を象(かたど)る」(6/9~7/5)
・神奈川県立歴史博物館 6/9~再開 *常設展のみ 「明治錦絵×大正新版画-世界が愛した近代の木版画」(開催中止)
・川崎浮世絵ギャラリー 6/1~再開 「浮世絵にみる“時”の移り変わり(後期)」(6/1~6/14)
・川崎市岡本太郎美術館 6/2~再開 「音と造形のレゾナンス-バシェ音響彫刻と岡本太郎の共振」(6/2~7/12)
・BankART1929 6/1~再開 「渡辺篤 修復のモニュメント」(6/1~7/26)、「緑陰図書館2020~松本秋則+高橋啓祐」(6/1~8/2)
・ポーラ美術館 6/1~再開 「モネとマティス展」(6/1~11/3) 
・横浜市民ギャラリーあざみ野 6/1~再開
・神奈川県立金沢文庫 6/9~段階的に再開 「江戸刷リ物品定メ~二代目金沢文庫長の秘策~」 (開催中止)
・岩槻人形博物館 6/2~再開 「御所人形 ― 輝く肌の魅力」(開催中止)
・川口市立アートギャラリー・アトリア 6/9~再開 「第9回新鋭作家展 ざらざらの実話」(6/9~8/30)
・河鍋暁斎記念美術館 6/1~再開 「ジョサイア・コンドル没後100年記念 コンドルが愛した日本の花鳥風月展」(6/1~6/24)
・原爆の図丸木美術館 6/9~再開 「砂守勝巳 黙示する風景」(~8/30)
・埼玉県立近代美術館 6/2~再開 「写真と映像の物質性」(6/2~9/6)
・佐倉市立美術館 6/2~再開 「収蔵作品展 戦後版画の隆盛―深沢幸雄と池田満寿夫」(6/2~7/12) 

6月の第1週を中心に再開する美術館が目立っています。まず6月1日に再開した東京都庭園美術館では、「東京モダン生活 東京都コレクションにみる1930年代」が始まりました。また6月2日に再開した東京都写真美術館も、同日より「写真とファッション」と「森山大道の東京 ongoing」展がスタートしました。但し「リバーシブルな未来 日本・オーストラリアの現代写真」と「世界報道写真展 2020」は中止となりました。


入場者数を一程度抑制し、管理するため、事前予約制の導入も進んでいます。6月1日より常設展を再開した国立科学博物館、及び6月2日より常設展の一部を段階的に再開した東京国立博物館では、それぞれオンラインで来館日時を指定する、事前予約制が取り入れられました。


また6月9日から「画家が見たこども展」を再開する三菱一号館美術館も、来館日時を事前指定してチケットを購入するシステムに変更されました。この他も日本未来科学館や21_21 DESIGN SIGHTの「秘展 めったに見られないデザイナー達の原画」、東京国立近代美術館の「ピーター・ドイグ展」や東京ステーションギャラリーの「神田日勝 大地への筆触」、それに既に導入済みのアーティゾン美術館なども、事前に予約して入場する必要があります。

【6月中を目処に開館予定の美術館】

・国立西洋美術館 6/18~再開 「ロンドン・ナショナル・ギャラリー」(6/18~10/18)
・アーティゾン美術館 6/23〜再開 「鴻池朋子 ちゅうがえり/Cosmo-Eggs | 宇宙の卵/新収蔵作品特別展示:パウル・クレー」(6/23〜10/25)
・Bunkamura ザ・ミュージアム 6/11~再開 「超写実絵画の襲来 ホキ美術館所蔵」(6/11~6/29)
・国立新美術館 6/11~再開 「古典×現代2020―時空を超える日本のアート」(6/24~8/24)
・平塚市美術館 6/16~再開 「川瀬巴水展/柳原義達展」(開催中止)
・藤沢市アートスペース 6/16~再開 「修復作品公開 長谷川路可 よみがえる若き日の姿」、「大山エンリコイサム スプレイ・ライク・ゼア・イズ・ノー・トゥモロー」(会期調整中)
・鉄道博物館 6/10~再開 「全線運転再開記念 常磐線展」(6/10~9/6)

【7月以降を目処に開館予定の美術館】

・三井記念美術館 7/1~再開 「開館15周年記念特別展 三井家が伝えた名品・優品」(7/1~8/31)
・東京オペラシティ アートギャラリー 7/4〜再開 「ドレス・コード? ─ 着る人たちのゲーム」(7/4〜8/30)


準備が間に合わず、中止となった展覧会も多い中、会期を大幅に先延ばして開催を目指す美術館も出てきました。6月11日より開放する国立新美術館は「古典X現代2020−時空を超える日本のアート」、「MANGA都市TOKYO ニッポンのマンガ・アニメ・ゲーム・特撮2020」、「佐藤可士和展」の会期をそれぞれ1ヶ月から5ヶ月程度延期し、開催することを発表しました。

再開に伴い、おおむね会期は延長される傾向にありますが、一方で短縮される展覧会もありました。例えば江戸東京博物館の「奇才―江戸絵画の冒険者たち―」は、当初の予定通り展示を終了するため、約1ヶ月ほど会期が短く(4/25〜6/21→6/2〜6/21)なりました。巡回先との関係等で対応が分かれているようです。

当面休館を継続する美術館は以下の通りです。

【当面休館を継続する美術館】

・台東区立朝倉彫塑館 2/28~当面休館
・東京藝術大学大学美術館 4/4~当面休館 「御即位記念特別展 雅楽の美」(開催中止)
・東京都美術館 2/29~6/30臨時休館 「ボストン美術館展 芸術×力」(開催中止)
・弥生美術館・竹久夢二美術館 3/28~当面休館 「水森亜土展/夢二に学ぶ、恋のいろは」(開催延期)
・出光美術館 3/2~当面休館 「茶の湯の美」、「肉筆浮世絵」、「屏風絵」(開催中止)
・国立映画アーカイブ 当面休館 「松竹第一主義 松竹映画の100年」(開催日未定~8/30)
・太田記念美術館 4/7~当面休館 「月岡芳年 血と妖艶」(開催延期)
・根津美術館 当面休館 「茶入と茶碗『大正名器鑑』の世界」(開催中止)
・NTTインターコミュニケーション・センター  当面休館
・國學院大學博物館 4/8~当面休館(6月第2週以降を目処に開館予定) 「モノで読む古事記」(開催調整中)
・中村屋サロン美術館 4/8~当面休館 「浅見貴子展 変容のプロセス」(来年に延期)
・文化学園服飾博物館 当面休館 「ヨーロピアン・モード」(7/18~9/8開催予定)
・SOMPO美術館(旧東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館) 開館延期 「珠玉のコレクション-いのちの輝き・つくる喜び」(開催日未定~7/5)
・大倉集古館 当面休館 「日本絵画の隠し玉~大倉コレクションの意外な一面」(開催日未定~7/26)
・菊池寛実記念 智美術館 4/9~当面休館 「継ぐ―菊池コレクション 今泉今右衛門、酒井田柿右衛門、三輪休雪、樂吉左衞門」(開催日未定~8/10)
・森アーツセンターギャラリー 2/29~当面休館 「おいしい浮世絵展」(開催日未定)
・森美術館 2/29~当面休館 「STARS展:現代美術のスターたち」(開催日未定~9/6)
・サントリー美術館 リニューアルオープン延期(オープンは7月下旬を予定) 「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY」(開催延期)
・山種美術館 4/4~当面休館 「桜 さくら SAKURA 2020―美術館でお花見!」(3/14~5/10)
・原美術館 3/28~当面休館(再開準備中) 「森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020」(〜7/12)
・東洋文庫ミュージアム 3/3~当面休館 「大清帝国展」(~5/17)
・ちひろ美術館・東京 3/31~当面休館 「瀬川康男 坦雲亭日乗-絵と物語の間」(~6/21)
・永青文庫 4/1~当面休館 「新・明智光秀論―細川と明智 信長を支えた武将たち―」(開催日未定~6/21)
・五島美術館 3/2~当面休館 「筆跡の雅び」(開催未定)
・静嘉堂文庫美術館 当面休館 「江戸のエナジー 風俗画と浮世絵」(開催中止)
・東京富士美術館 3/2~当面休館 「リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」(開催見送り)
・馬の博物館 4/8~当面休館 *6/3より根岸競馬記念公苑は一部開苑 「生類憐みの日本史 ~馬から犬まで~」(2/22~8/30)
・神奈川県民ホールギャラリー 当面休館 「對木裕里展 ぐるぐる」(開催中止)
・そごう美術館 3/5~当面休館 「ラリック・エレガンス」(開催延期)
・茅ヶ崎市美術館 3/9~6/30臨時休館(一部施設利用休止) 「生誕100年 國領經郎展 ー静寂なる砂の景」(会期調整中)
・横須賀美術館 3/4~6/30臨時休館 「宇都宮美術館コレクションによるマルク・シャガール」 (開催未定)
・横浜美術館 2/29~当面休館 「ヨコハマトリエンナーレ2020」(7/17〜10/11)
・うらわ美術館 当面休館 「開館20周年記念 芸術家たちの住むところ」(開催中止)
・国立歴史民俗博物館 2/28~当面休館 *6/30を目処に再開予定 「加耶―古代東アジアを生きた、ある王国の歴史」(7/7~9/6)
・DIC川村記念美術館 当面休館 *開館に向けて準備中 「ふたつのまどか―コレクション×5人の作家たち」(開催日未定~7/26)


5月28日にオープンする予定だったSOMPO美術館(旧東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館)は、開館記念展の「珠玉のコレクション」を延期し、オープンそのものも未定となりました。また5月13日にリニューアルが予定されていたサントリー美術館も、宣言期間中に改修工事を一部中止したことから、7月下旬を目処に開館が先延ばしされました。


長らく臨時休館を余儀なくされている国立西洋美術館は、「ロンドン・ナショナル・ギャラリー」展の会期を延長し、6月18日から10月18日までと決定しました。(大阪会場も延期。)それに伴って、7月11日からの「スポーツinアート展-ギリシャ彫刻×印象派の時代」は取りやめとなりました。

以下、東京、神奈川、埼玉、千葉県内の美術館と博物館の開館情報です。(6月4日現在。)



【上野】

・上野の森美術館 6/1~再開 
 「第38回 上野の森美術館大賞展」 6/1~11 
 http://www.ueno-mori.org

・国立科学博物館 6/1~再開 *常設展のみ
 「特別展 和食」 開催中止
 http://www.kahaku.go.jp

・国立近現代建築資料館 新しい展示を準備するために休館中
 *収蔵資料利用サービスのうち、閲覧および原本資料の貸し出しを6/1より再開
 http://nama.bunka.go.jp

・国立西洋美術館 6/18~再開
 「ロンドン・ナショナル・ギャラリー」 6/18~10/18(会期変更。当初会期は6/14まで。)
 http://www.nmwa.go.jp

・台東区立朝倉彫塑館 2/28~当面休館
 http://www.taitocity.net/zaidan/asakura/

・東京藝術大学大学美術館 4/4~当面休館
 「御即位記念特別展 雅楽の美」 開催中止
 https://www.geidai.ac.jp/museum/

・東京国立博物館 6/2~再開 *常設展(一部のみ)
 「特別展 きもの KIMONO」 6/30~8/23(会期変更。当初会期は4/14~6/7。)
 http://www.tnm.jp

・東京都美術館 2/29~6/30臨時休館
 「ボストン美術館展 芸術×力」 開催中止
 http://www.tobikan.jp

・弥生美術館・竹久夢二美術館 3/28~当面休館
 「水森亜土展/夢二に学ぶ、恋のいろは」 開催延期4/21~(当初会期は4/2~)
 http://www.yayoi-yumeji-museum.jp



【丸の内・京橋・日本橋・新橋】

・アーティゾン美術館 6/23〜再開
 「鴻池朋子 ちゅうがえり/Cosmo-Eggs | 宇宙の卵/新収蔵作品特別展示:パウル・クレー」 6/23〜10/25(会期変更。当初会期は4/18から。)
 「クロード・モネ -風景への問いかけ」 2021年初夏に開催延期(当初会期は7/11~)
 https://www.artizon.museum

・相田みつを美術館 6/2~再開
 「みつをの言葉力」 ~9/13(会期延長)
 http://www.mitsuo.co.jp/museum/

・出光美術館 3/2~当面休館
 「茶の湯の美」、「肉筆浮世絵」、「屏風絵」 開催中止
 http://idemitsu-museum.or.jp

・国立映画アーカイブ 当面休館
 「松竹第一主義 松竹映画の100年」 開催日未定~8/30(当初会期は5/29~)
 https://www.nfaj.go.jp

・東京国立近代美術館 6/4~再開 *ピーター・ドイグ展は6/12より再開
 「ピーター・ドイグ展」 2/26~10/11(会期変更。当初会期は6/14まで。)
 http://www.momat.go.jp

・三の丸尚蔵館 6/2~再開
 「皐月,水無月,文月~夏めく日本」 6/2~7/12
 https://www.kunaicho.go.jp/event/sannomaru/sannomaru.html

・東京ステーションギャラリー 6/2~再開
 「神田日勝 大地への筆触」 6/2~6/28(当初会期は4/18から)
 http://www.ejrcf.or.jp/gallery/

・パナソニック汐留ミュージアム 6/5~再開
 「ルオーと日本展響き合う芸術と魂」 6/5~6/23(当初会期は4/11から)
 https://panasonic.co.jp/es/museum/

・三井記念美術館 7/1~再開
 「知られざる芸術と文化のオリンピック展」 開催見送り(当初会期は4/24から)
 「開館15周年記念特別展 三井家が伝えた名品・優品」 7/1~8/31
 http://www.mitsui-museum.jp

・三菱一号館美術館 6/9~再開
 「画家が見たこども展」 ~6/21(会期延長。当初会期は6/7まで。)
 http://mimt.jp

・ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション 6/4~再開
 「春の南桂子展 あの木の向こうがわ」 ~7/26(会期延長。当初会期は5/20まで。)
 https://www.yamasa.com/musee/



【表参道・青山】

・太田記念美術館 4/7~当面休館
 「月岡芳年 血と妖艶」 開催延期(当初会期は5/27まで)
 http://www.ukiyoe-ota-muse.jp

・岡本太郎記念館 6/1~再開
 「岡本太郎の版画」  ~6/28
 http://www.taro-okamoto.or.jp

・根津美術館 当面休館
 「虎屋のおひなさま」 展示中止(当初会期は3/29まで)
 「国宝燕子花図屏風」 開催中止(当初会期は4/18から)
 「茶入と茶碗『大正名器鑑』の世界」 開催中止(当初会期は5/30~7/12)
 http://www.nezu-muse.or.jp

・ワタリウム美術館 開館中 *5/27より通常開館
 「青木陵子+伊藤存 変化する自由分子のWORKSHOP展」 3/29~6/14
 http://www.watarium.co.jp



【新宿・渋谷】

・NTTインターコミュニケーション・センター  当面休館
 「開かれた可能性―ノンリニアな未来の想像と創造」 会期を短縮し2/28にて終了
 http://www.ntticc.or.jp/ja/

・草間彌生美術館 6/1~7/29展示替えのため休館
 「我々の見たこともない幻想の幻とはこの素晴らしさである」 7/30~2021/3/29
 https://yayoikusamamuseum.jp

・國學院大學博物館 4/8~当面休館 *6月第2週以降を目処に開館予定
 「モノで読む古事記」 開催調整中(当初会期は5/16~6/28)
 http://museum.kokugakuin.ac.jp

・渋谷区立松濤美術館 6/2~再開
 「真珠-海からの贈りもの」 6/2~9/22(会期変更。当初会期は5/30~7/26。)
 http://www.shoto-museum.jp

・東京オペラシティ アートギャラリー 7/4〜再開
 「ドレス・コード? ─ 着る人たちのゲーム」 7/4〜8/30(会期変更。当初会期は開催日未定~6/21)
 https://www.operacity.jp/ag/

・中村屋サロン美術館 4/8~当面休館
 「浅見貴子展 変容のプロセス」 来年に延期
 https://www.nakamuraya.co.jp/museum/

・文化学園服飾博物館 当面休館
 「ヨーロピアン・モード」 7/18~9/8開催予定
 「日本服飾の美」 1年延期
 http://museum.bunka.ac.jp

・Bunkamura ザ・ミュージアム 6/11~再開
 「超写実絵画の襲来 ホキ美術館所蔵」 6/11~6/29
 「没後35年 有元利夫展 花降る空の旋律」 開催中止
 「東京好奇心 2020 渋谷」 開催延期(当初会期は5/23~)
 http://www.bunkamura.co.jp/museum/

・SOMPO美術館(旧東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館) 開館延期(当初は5/28より開館)
 「珠玉のコレクション-いのちの輝き・つくる喜び」 開催日未定~7/5
 https://www.sompo-museum.org



【六本木・虎ノ門】

・大倉集古館 当面休館
 「彩られた紙―料紙装飾の世界」 開催中止(当初会期は4/18から)
 「日本絵画の隠し玉~大倉コレクションの意外な一面」 開催日未定~7/26
 https://www.shukokan.org

・菊池寛実記念 智美術館 4/9~当面休館
 「継ぐ―菊池コレクション 今泉今右衛門、酒井田柿右衛門、三輪休雪、樂吉左衞門」 開催日未定~8/10(会期変更)
 http://www.musee-tomo.or.jp

・国立新美術館 6/11~再開
 「古典×現代2020―時空を超える日本のアート」 6/24~8/24(会期変更。当初会期は3/11~6/1。)
 「MANGA都市TOKYO ニッポンのマンガ・アニメ・ゲーム・特撮2020」 8/12~11/3(会期変更。当初会期は7/8~9/22。)
 「ファッション イン ジャパン1945-2020―流行と社会」 開催未定(今秋以降、会期を発表予定。)
 http://www.nact.jp

・21_21 DESIGN SIGHT 6/1~再開
 「秘展 めったに見られないデザイナー達の原画」 ~9/22(会期延長)
 http://www.2121designsight.jp

・森アーツセンターギャラリー 2/29~当面休館
 「特別展 天空ノ鉄道物語」 展示休止(当初会期は3/22まで)
 「おいしい浮世絵展」 開催日未定
 https://macg.roppongihills.com/jp/

・森美術館 2/29~当面休館
 「未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命―人は明日どう生きるのか」 展示中止(当初会期は3/29まで)
 「STARS展:現代美術のスターたち」 開催日未定~9/6
 「ヘザウィック・スタジオ展:共感する建築」 2023年へ開催延期(当初会期は4/8から)
 https://www.mori.art.museum/jp/

・サントリー美術館 改修工事のため休館中。リニューアルオープン延期(オープンは7月下旬を予定)
 「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY」 開催延期
 https://www.suntory.co.jp/sma/

・泉屋博古館分館 改修工事のため休館中
 https://www.sen-oku.or.jp/tokyo/



【恵比寿・白金・目黒・品川・台場】

・アクセサリーミュージアム 6/9~再開
 「ルイ・イカール 版画の中のパフォーマンスレディーII」 6/9~6/27(会期変更。当初会期は3/24~4/25。)
 http://acce-museum.main.jp

・建築倉庫ミュージアム 2/29~当面休館
 「高山明/Port B 模型都市東京」 ~5/31
 「クラシックホテル展ー開かれ進化する伝統とその先」 ~5/31
 https://archi-depot.com

・東京都写真美術館 6/2~再開
 「写真とファッション」 6/2~7/19(会期延長)
 「森山大道の東京 ongoing」 6/2~9/22
 「リバーシブルな未来 日本・オーストラリアの現代写真」 開催中止(当初会期5/19~)
 「第45回 2020 JPS展」 開催中止(当初会期5/23~)
 「世界報道写真展 2020」 開催中止(当初会期は6/13~)
 http://topmuseum.jp

・日本科学未来館 6/3~再開
 http://www.miraikan.jst.go.jp

・日本民藝館 6/9〜再開
 「洋風画と泥絵 異国文化から生れた『工芸的絵画』」 6/9~9/6
 http://www.mingeikan.or.jp

・山種美術館 4/4~当面休館
 「桜 さくら SAKURA 2020―美術館でお花見!」 3/14~5/10
 http://www.yamatane-museum.jp

・東京都庭園美術館 6/1~開館
 「東京モダン生活 東京都コレクションにみる1930年代」 6/1~9/27(会期変更。当初会期は4/18~6/23。)
 http://www.teien-art-museum.ne.jp

・原美術館 3/28~当面休館 *再開準備中
 「森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020」 7/12まで会期延長(当初会期は4/12まで)
 http://www.haramuseum.or.jp/jp/hara/

・目黒区美術館 6/2~再開(一部業務)
 「あそぶひと-人形と子どもの暮らし」 6/20~8/23(会期変更。当初会期は4/22か~6/14)
 http://mmat.jp

・畠山記念館 施設改築工事のため休館中
 http://www.ebara.co.jp/csr/hatakeyama/

・松岡美術館 所蔵作品の修復調査、設備点検のため休館中
 http://www.matsuoka-museum.jp



【両国・清澄白河・駒込】

・江戸東京博物館 6/2~再開
 「奇才―江戸絵画の冒険者たち―」 6/2~6/21
 https://www.edo-tokyo-museum.or.jp

・すみだ北斎美術館 6/2~再開 *常設展のみ
 「大江戸歳事記」 6/30~8/30
 http://hokusai-museum.jp

・たばこと塩の博物館 6/2~再開
 「隅田川に育まれた文化 浮世絵に見る名所と美人」 ~6/28
 「丸山コレクション 西アジア遊牧民の染織 塩袋と伝統のギャッベ展」 開催中止
 https://www.jti.co.jp/Culture/museum/index.html

・東京都現代美術館 6/2~再開 *6/9全面再開
 「ドローイングの可能性」 6/2~6/21
 「MOTコレクション いまーかつて 複数のパースペクティブ」 6/2~9/27
 「オラファー・エリアソン展/もつれるものたち」 6/9~9/27
 http://www.mot-art-museum.jp

・刀剣博物館 6/2~再開
 「日本刀の見方パートⅢ 刃文」 ~6/21 *会期延長
 https://www.touken.or.jp/museum/
 
・東洋文庫ミュージアム 3/3~当面休館
 「大清帝国展」 ~5/17
 http://www.toyo-bunko.or.jp/museum/



【池袋・目白・板橋・練馬】

・板橋区立美術館 5/30~再開
 「深井隆 -物語の庭-」 3/14~6/28 *会期延長
 http://www.itabashiartmuseum.jp

・古代オリエント博物館 6/1~再開
 「バハレーンで古墳を掘る-バハレーン、マカバ古墳群の調査」 6/1~7/12 *会期変更
 http://aom-tokyo.com

・ちひろ美術館・東京 3/31~当面休館
 「瀬川康男 坦雲亭日乗-絵と物語の間」 ~6/21(会期延長)
 https://chihiro.jp/tokyo/

・練馬区立美術館 6/2~再開
 「ショパン-200年の肖像」 6/2~6/28
 https://www.neribun.or.jp/museum.html

・永青文庫 4/1~当面休館
 「古代中国・オリエントの美術―国宝 細川ミラー 期間限定公開」 展示中止(当初会期は4/15まで)
 「新・明智光秀論―細川と明智 信長を支えた武将たち―」 開催日未定~6/21
 http://www.eiseibunko.com

・講談社 野間記念館 建て替えのため休館中
 http://www.nomamuseum.kodansha.co.jp



【世田谷】

・五島美術館 3/2~当面休館
 「中国の陶芸展」 展示中止(当初会期は3/29まで)
 「筆跡の雅び」 開催未定
 http://www.gotoh-museum.or.jp

・静嘉堂文庫美術館 当面休館
 「磁州窯と宋のやきもの」 展示中止(当初会期は3/15まで)
 「江戸のエナジー 風俗画と浮世絵」 開催中止(当初会期は4/11~)
 http://www.seikado.or.jp

・世田谷美術館 6/2~再開
 「気になる、こんどの収蔵品―作品がつれてきた物語」 6/2~8/16 *会期変更
 「高松次郎・若林奮・李禹煥―版という場所で」 開催中止(当初会期は4/18~)
 https://www.setagayaartmuseum.or.jp

・世田谷文学館 6/2~再開
 「写真家・大竹英洋 ノースウッズを旅する」 6/2~9/22 *1F文学サロンにて開催
 「安野モヨコ展 ANNORMAL」 7/1~9/22 *会期変更
 https://www.setabun.or.jp
 


【武蔵野・多摩】

・東京富士美術館 3/2~当面休館
 「リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」 当面開催を見送り
 http://www.fujibi.or.jp

・八王子夢美術館 6/9~再開
 「かこさとしの世界展」 展示中止(当初会期は4/5まで)
 「収蔵品展」 6/9~7/12
 http://www.yumebi.com

・府中市美術館 6/2~再開
 「ここは武蔵野 描かれた『むさしの』」 開催中止(当初会期は5/23~)
 「東京近郊のんびり散歩 江戸時代から現代まで」 6/2~7/5
 https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/

・町田市立国際版画美術館 6/9~再開
 「インプリントまちだ展2020」 6/9~6/28 *会期変更
 「棟方志功『二菩薩釈迦十大弟子』と仏教版画」 6/9~6/28 *会期変更
 http://hanga-museum.jp

・三鷹市市民ギャラリー 6/2~再開
 http://mitaka-sportsandculture.or.jp/gallery/

・武蔵野市立吉祥寺美術館 6/1~再開
 「土田圭介 鉛筆画展 心の旅 モノクロームの世界で描く心のカタチ」 6/1~6/7(当初会期は4/11から)
 http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/

・多摩美術大学大学美術館 展示替え休館
 「真喜志勉 Turbulence 1941-2015」 7/4~9/22
 http://www.tamabi.ac.jp/museum/



【神奈川県】

・馬の博物館 4/8~当面休館 *6/3より根岸競馬記念公苑は一部開苑
 「生類憐みの日本史 ~馬から犬まで~」 2/22~8/30(会期延期)
 http://www.bajibunka.jrao.ne.jp/uma/

・岡田美術館 5/30~再開
 「北斎の肉筆画ー版画・春画の名作とともに」 4/5~9/27
 http://www.okada-museum.com

・神奈川県民ホールギャラリー 当面休館
 「對木裕里展 ぐるぐる」 開催中止(当初会期は5/27~)
 http://www.kanakengallery.com

・神奈川県立近代美術館鎌倉別館 6/9~再開
 「日々を象(かたど)る」 6/9~7/5(当初会期は4/11~)
 http://www.moma.pref.kanagawa.jp/annex

・神奈川県立歴史博物館 6/9~再開 *常設展のみ
 「明治錦絵×大正新版画-世界が愛した近代の木版画」 開催中止(当初会期は4/25から)
 http://ch.kanagawa-museum.jp

・川崎浮世絵ギャラリー 6/1~再開
 「浮世絵にみる“時”の移り変わり(後期)」 6/1~6/14
 https://ukiyo-e.gallery

・川崎市岡本太郎美術館 6/2~再開
 「音と造形のレゾナンス-バシェ音響彫刻と岡本太郎の共振」 6/2~7/12(会期変更。当初会期は4/25から。)
 http://www.taromuseum.jp/

・そごう美術館 3/5~当面休館
 「ラリック・エレガンス」 開催延期
 「第75回 春の院展」 7/17~7/26
 https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/

・茅ヶ崎市美術館 3/9~6/30臨時休館(一部施設利用休止)
 「日常への視線」 展示中止(当初会期は4/12まで)
 「生誕100年 國領經郎展 ー静寂なる砂の景」 会期調整中
 http://www.chigasaki-museum.jp

・BankART1929 6/1~再開
 「渡辺篤 修復のモニュメント」 6/1~7/26(会期変更)
 「緑陰図書館2020~松本秋則+高橋啓祐」 6/1~8/2
 http://www.bankart1929.com

・平塚市美術館 6/16~再開
 「川瀬巴水展/柳原義達展」 開催中止
 http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/

・藤沢市アートスペース 6/16~再開
 「修復作品公開 長谷川路可 よみがえる若き日の姿」 会期調整中
 「大山エンリコイサム スプレイ・ライク・ゼア・イズ・ノー・トゥモロー」 会期調整中
 http://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/bunka/FAS

・ポーラ美術館 6/1~再開
 「モネとマティス展」 6/1~11/3 *海外からの借用作品が開幕に間に合わないため、一部展示内容を変更。
 http://www.polamuseum.or.jp

・横須賀美術館 3/4~6/30臨時休館
 「宇都宮美術館コレクションによるマルク・シャガール」 開催未定(当初会期は4/25~6/21)
 http://www.yokosuka-moa.jp

・横浜市民ギャラリーあざみ野 6/1~再開
 https://artazamino.jp

・横浜美術館 2/29~当面休館
 「澄川喜一 そりとむくり展」 展示中止(当初会期は5/24まで)
 「ヨコハマトリエンナーレ2020」 7/17〜10/11(会期変更。当初会期は7/3から。)
 http://yokohama.art.museum

・神奈川県立金沢文庫 6/9~段階的に再開
 「江戸刷リ物品定メ~二代目金沢文庫長の秘策~」 開催中止
 https://www.planet.pref.kanagawa.jp/city/kanazawa.htm

・神奈川県立近代美術館葉山館 6/9~庭園のみ再開、展示室は休止
 http://www.moma.pref.kanagawa.jp

・川崎市市民ミュージアム 台風19号の浸水被害により当面休館
 https://www.kawasaki-museum.jp



【埼玉県】

・岩槻人形博物館 6/2~再開
 「御所人形 ― 輝く肌の魅力」 開催中止
 https://ningyo-muse.jp

・うらわ美術館 当面休館
 「開館20周年記念 芸術家たちの住むところ」 開催中止(当初会期は4/25~8/30)
 *7月中旬より「収蔵品展」を開催予定
 http://www.city.saitama.jp/urawa-art-museum/index.html

・川口市立アートギャラリー・アトリア 6/9~再開
 「第9回新鋭作家展 ざらざらの実話」 6/9~8/30
 http://www.atlia.jp

・川越市立美術館 3/3~6/18臨時休館
 「没後70年 吉田博展」 開催見合わせ(当初会期は4/25~6/14)
 https://www.city.kawagoe.saitama.jp/artmuseum/

・河鍋暁斎記念美術館 6/1~再開
 「ジョサイア・コンドル没後100年記念 コンドルが愛した日本の花鳥風月展」 6/1~6/24
 http://kyosai-museum.jp/hp/top.html

・原爆の図丸木美術館 6/9~再開
 「砂守勝巳 黙示する風景」 2/22~8/30(会期再延長)
 http://www.aya.or.jp/~marukimsn/

・埼玉県立近代美術館 6/2~再開
 「写真と映像の物質性」 6/2~9/6(会期変更。当初会期は4/4~5/17)
 http://www.pref.spec.ed.jp/momas/

・埼玉県立歴史と民俗の博物館 5/26~再開
 「武蔵国の旗本」 開催中止
 http://www.saitama-rekimin.spec.ed.jp

・さいたま市大宮盆栽美術館 5/29~再開
 「コレクション名品展(所蔵品展)」 5/29~11/4
 「さつき盆栽展」 開催中止(当初会期は5/29~) 企画展示室は当面閉室。
 https://www.bonsai-art-museum.jp/ja/

・鉄道博物館 6/10~再開
 「全線運転再開記念 常磐線展」 6/10~9/6(会期変更。当初会期は7/5まで。)
 http://www.railway-museum.jp



【千葉県】

・市原湖畔美術館 5/28~再開
 「雲巻雲舒―現代中国美術展・紙」 4/1~7/26(会期延長。当初会期は6/28まで)
 http://lsm-ichihara.jp/

・航空科学博物館 5/26~再開
 http://www.aeromuseum.or.jp

・国立歴史民俗博物館 2/28~当面休館 *6/30を目処に再開予定
 「昆布とミヨク-潮香るくらしの日韓比較文化誌」 開催中止
 「加耶―古代東アジアを生きた、ある王国の歴史」 7/7~9/6
 https://www.rekihaku.ac.jp

・佐倉市立美術館 6/2~再開
 「収蔵作品展 ちばのいろ」 開催中止
 「収蔵作品展 戦後版画の隆盛―深沢幸雄と池田満寿夫」 6/2~7/12 
 http://www.city.sakura.lg.jp/sakura/museum/

・千葉県立美術館 5/26~部分再開
 「コレクション展」 5/26~7/12
 https://www.chiba-muse.or.jp/ART/

・DIC川村記念美術館 当面休館 *開館に向けて準備中
 「ふたつのまどか―コレクション×5人の作家たち」 開催日未定~7/26
 http://kawamura-museum.dic.co.jp

・成田山書道博物館 2/28~2021/1/1休館
 http://www.naritashodo.jp

・千葉市美術館 改修工事のため長期休館(7/11オープン予定)
 「帰ってきた!どうぶつ大行進」 7/11~9/6
 「ジャポニスム−世界を魅了した浮世絵」 開催延期(当初会期は7/11~)
 http://www.ccma-net.jp

・ホキ美術館 水害の影響により休館中
 https://www.hoki-museum.jp

緊急事態宣言は解除されたものの、東京を中心に新型コロナウイルスへの感染確認が続き、6月2日には、都の緩和目安を超えた場合、都民に警戒を呼びかける「東京アラート」が発令されました。また第二波、第三波の感染拡大も指摘され、外出自粛や休業要請が再び出される可能性があるなど、今後の状況は依然として流動的と言わざるをえません。


各館においてもマスク着用、ソーシャルディスタンスや消毒の徹底はもちろん、入場時の検温、体調アンケートなど、感染拡大防止の様々な対応を取っています。またレストランの営業や夜間開館を休止、団体での来場を控えるように呼びかけるなど、いわゆるコロナ禍において美術鑑賞のあり方そのものが大きく変容しました。

最新の情報については改めて各館の公式サイトでご確認下さい。*最上段の写真は5月30日より再開した「深井隆 -物語の庭-」展(板橋区立美術館)。休館前に見てきました。
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