2024年6月に見たい展覧会【石川九楊大全/写本/内藤礼】

6月に入りました。今月は夏のシーズンに向けて多くの展覧会がスタートします。気になる展覧会をリストアップしてみました。



展覧会

・『どうぶつ百景 江戸東京博物館コレクションより』 東京ステーションギャラリー(4/27~6/23)
・『マツオヒロミ展 レトロモダンファンタジア』 弥生美術館(4/6~6/30)
・『吉田克朗展―ものに、風景に、世界に触れる』 神奈川県立近代美術館 葉山館(4/20~6/30)
・『民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある』 世田谷美術館(4/24~6/30)
・『ブランクーシ 本質を象る』 アーティゾン美術館(3/30~7/7)
・『石岡瑛子 I デザイン』 茨城県近代美術館(4/27~7/7)
・『Beautiful Japan 吉田初三郎の世界』 府中市美術館(5/18~7/7)
・『三島喜美代—未来への記憶』 練馬区立美術館(5/19~7/7)
・『出光美術館の軌跡 ここから、さきへⅡ 出光佐三、美の交感—波山・放菴・ルオー』 出光美術館(6/1~7/7)
・『古美術かぞえうた 名前に数字がある作品』根津美術館(6/1~7/15)
・『いざなぎ流のかみ・かたち —祈りを込めたヒトガタたち—』 横浜人形の家(4/20~7/21)
・『企画展 歌と物語の絵 ― 雅やかなやまと絵の世界』 泉屋博古館東京(6/1~7/21)
・『国芳の団扇絵 ―猫と歌舞伎とチャキチャキ娘』 太田記念美術館(6/1~7/28)
・『石川九楊大全』 上野の森美術館(6/8~7/28)
・『カルティエと日本 半世紀のあゆみ「結 MUSUBI」展』 東京国立博物館(6/12〜7/28)
・『梅津庸一|エキシビション メーカー』 ワタリウム美術館(5/12~8/4)
・『未来のかけら: 科学とデザインの実験室』 21_21 DESIGN SIGHT(3/29~8/12)
・『TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション』 東京国立近代美術館(5/21~8/25)
・『生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界』 東京都庭園美術館(6/1~8/25)
・『内藤コレクション 写本 — いとも優雅なる中世の小宇宙』 国立西洋美術館(6/11~8/25)
・『柳宗悦と朝鮮民族美術館』 日本民藝館(6/15〜8/25)
・『北斎 グレートウェーブ・インパクト ―神奈川沖浪裏の誕生と軌跡―』 すみだ北斎美術館(6/18~8/25)
・『超・日本刀入門 revive―鎌倉時代の名刀に学ぶ』 静嘉堂@丸の内(6/22~8/25)
・『デ・キリコ展』 東京都美術館(4/27~8/29)
・『シアスター・ゲイツ展:アフロ民藝』 森美術館(4/24~9/1)
・『伊藤潤二展 誘惑』 世田谷文学館(4/27~9/1)
・『幻想のフラヌール ─版画家たちの夢・現・幻』 町田市立国際版画美術館(6/1~9/1)
・『カルダー:そよぐ、感じる、日本』 麻布台ヒルズギャラリー(5/30~9/6)
・『ポール・ケアホルム展 時代を超えたミニマリズム』 パナソニック汐留美術館(6/29~9/16)
・『フィロス・コレクション ロートレック展 時をつかむ線』 SOMPO美術館(6/22~9/23)
・『内藤礼 生まれておいで 生きておいで』 東京国立博物館(6/25~9/23)
・『今森光彦 にっぽんの里山』 東京都写真美術館(6/20〜9/29)
・『フィリップ・パレーノ:この場所、あの空』 ポーラ美術館(6/8~12/1)

ギャラリー

・『GOMA ひかりの世界』 GYRE GALLERY(5/4~6/29)
・『横山奈美個展「広い空に / Big Sky Mind」』 N&A Art SITE(5/31〜6/29)
・『八木幣二郎 Heijiro Yagi NOHIN: The Innovative Printing Company』ギンザ・グラフィック・ギャラリー(5/24~7/10)
・『フェイイ ウェン|パン カー 二人展』 シャネルネクサスホール(5/22~7/15)
・『森万里子「古事記」』 SCAI THE BATHHOUSE(6/8~7/27)
・『田原桂一「OPÉRA de PARIS」』 ポーラ ミュージアム アネックス(6/21~7/28)
・『「オドル ココロ」 資生堂のクリエイティブワーク』 資生堂ギャラリー(6/8~8/4)
・『MARK LECKEY』 エスパス ルイ・ヴィトン 東京(2/22~8/18)

まずは上野の森美術館です。書家、石川九楊の全容を紹介する『石川九楊大全』が開催されます。



『石川九楊大全』@上野の森美術館(6/8~7/28)

これは書の表現のみならず、現代美術の領域からも高く評価されてきた石川九楊の制作を、6月の【古典篇】と7月の【状況篇】に分けてたどるもので、展示作品を全て入れ替えた、連続する2つの異なる展覧会となります。


まず最初の【古典篇】では、歎異抄や源氏物語、それに中国の李賀の詩といった古典に取り組んだ作品が展示されます。一般的な書の概念を突き破るような石川の創作世界をじっくり味わう良い機会となりそうです。

続いては写本の展示です。国立西洋美術館にて『内藤コレクション 写本 — いとも優雅なる中世の小宇宙』が行われます。



『内藤コレクション 写本 — いとも優雅なる中世の小宇宙』@国立西洋美術館(6/11~8/25)

国立西洋美術館では2015年度、筑波大学・茨城県立医療大学名誉教授の内藤裕史より写本の一括寄贈を受けると、「内藤コレクション」として2019〜20年度に3期にわたり開催した小企画展にて紹介してきました。


それを今回初めて「内藤コレクション」を大々的に一括して展示するもので、国内の大学図書館の所蔵品も若干数加えた約150点の作例が公開されます。

最後は東博での現代美術展です。『内藤礼 生まれておいで 生きておいで』が東京国立博物館にて開かれます。



『内藤礼 生まれておいで 生きておいで』@東京国立博物館(6/25~9/23)

1961年に広島県にて生まれ、現在、東京を拠点に活動する内藤礼は、光、空気、水、重力など自然の事象を通して「地上の生の光景」を見出すと、インスタレーションを含めた多様な作品を生み出してきた。


その内藤が東京国立博物館の収蔵品、および建築空間に向き合って作品を手がけるのが『内藤礼 生まれておいで 生きておいで』で、平成館企画展示室をはじめ、本館特別5室や本館1階ラウンジなどさまざま場所にて展示が繰り広げられます。

内藤といえば、坂倉準三の建築に向き合った、旧神奈川県立近代美術館鎌倉での個展が強く印象に残っていますが、東博の空間をどう変容させるのかにも期待したいところです。

しばらくブログは不定期で更新します。それでは今月もよろしくお願いいたします。
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