高曇り、そよ風が廊下を吹き抜けています。秋をそしてそのむこうにいる冬を想像してしまうような、午後の自然学校です。とっても静かです。ひとり事務所にいます。 さきほど、1ヶ月滞在ボランティアをしてくださった岡本一家が東京に向けて旅立ちました。
昨日は、ステファニー、そしてヘンリーも白老のアイヌ博物館を見学後札幌へ。
今日は常勤スタッフはおやすみで、残ったふったやくまちゃん、リーはんは登別に遊びにゆきました・・・。というわけでひとりで自然学校にいます。

子どもたちのエネルギーが残っていますが、そよかぜが中和還元しているのか、徐々に薄まっています。みんな無事に帰宅できたかな。
きっと「暑い暑い」といいながらダラダラとしているんじゃない? 宿題、自由研究をしっかりとやんなさいよ。

一昨日は打ち上げで、昨日は、スタッフ・ボラスタで短いながらもこの1ヶ月の「ふりかえり」をしました。 ところが、私自身はうまくふりかえることができませんでした・・・。 なんでだろうな・・・。
かつての参加者であった大学生ボラスタッフからは、スタッフの経験知が落ちているんじゃあないのと手厳しいコメントもありました。アドベンチャー性が高い活動をしていた時代も確かにありました。そもそも北海道自然体験学校NEOSは、学生時代に山岳部や探検部などで遊んでいた連中で始め、同時に社会体育専門学校という専門教育機関の教員も兼ねてアウトドアインストラクターの養成もしていた時代があり、その頃を体験した子供達と最近来る子どもでは、プログラムの内容が違うかもしれません。 しかし、子供たちにとっては、ここで1週間、2週間、3週間も滞在して多くの人達と関わり続けること自体が大きなチャレンジであり、異学年・異世代「大家族」と本気で遊ぶ「全開遊び」という基本方針は変わっていません。
毎年、多くのボラスタッフが変わる中で、ディレクター陣も数年で変わってゆきますから、毎年のプログラム内容も変遷します。しかし、「子ども長期自然体験村」は子どもを冠に載せていますが、私は子どもたちだけがこのプログラムの参加者・お客様だとは考えていません。関わる人たち全てが長期村プログラムの対象者なのです。
「子どもを中心にした大きなコミュニティの中での生活体験」であることは当初から最も重要視していることで、その点からいうと、参画者が以前に比べてたいへん多様になっています。海外から、60代70代までが関わり、今年はボランティアさんの御家族の幼児も滞在していました。
アウトドアスキルが高いスタッフだけを集めようとはしていませんし、集まりません。 ここ5~6年は徐々に運営体制を変えてきています。
そういう状況の中にあって、今年は私の中でもひとつの大きな過渡期なのかもしれません。だから、すぐにふりかえることができないのでしょう。 この秋から冬にかけて、2016年度以降の「ぶなの森自然学校」の次のビジョンを創ってゆくことが必要だな。